マラソンは上半身が9割
細野 史晃
専門家や競技経験者でない限り、マラソンと言えば走る、イコール下半身が重要と考えるだろう。筆者はその思い込みを取り除き、正しいフォームで走る「楽RUN」メソッドに導くべく筆を取った。
ポイントとして「重心」と「姿勢」を挙げ、まずは物理学や解剖学などの側面から仕組みを解説。そして、それらを無意識に行えるようなトレーニングを、肩甲骨回しといった基礎から応用まで紹介している。
走ることは、さまざまなスポーツ動作に通じるため、マラソンに限らず参考になる。また、感覚的なものをいかに伝え、修正していくかというアプローチの例としても活用できるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2014-06-10)
タグ:マラソン 姿勢
カテゴリ 運動実践
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マラソンは上半身が9割
細野 史晃
近年では、マラソンが各地域で開催されるようになりブームというより文化に近くなってきたのではないかと思えるくらい盛んになっている。
マラソンは他の競技と違い指導者がいなくてもできることで、身近な反面、無理なフォームで走ってしまいケガにつながることも多い。走り方について教えてもらうのは親や学校の先生になるが、だいたい「脚を上げなさい」「腕を振りなさい」「あごを引きなさい」「かかとから足をつきなさい」という指導になる。
本書によると、よい走りをするためには「姿勢」「重心」「上半身」ということで、上半身を意識して動かすとよい走りができることを物理学や機能解剖学から考察している。また姿勢に関しては、いろんな姿勢の人がいることで一つの指導では対応できないことが多いが、姿勢を分類し、各姿勢に対する対処法や走法なども提案している。
ただ、上半身といっても体幹で走るということにフォーカスしてるのでは? と感じることが多かったことと、後半はマラソン一般書籍と同じようなトレーニングやマラソン小話になっていることがタイトルの割に残念に思える。マラソン愛好家の方々が走り方を見直したいとき、専門家に教わっておらずタイムに伸び悩むランナーなどにお勧めな一冊である。
(安本 啓剛)
出版元:東邦出版
(掲載日:2016-06-25)
タグ:マラソン 姿勢
カテゴリ 運動実践
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マラソンは三日坊主で大丈夫!
細野 史晃
強い決意とともに何かをやり遂げる人はスゴイです。ところがいざ自分がやってみたら長続きせず尻すぼみに終わることがほとんど。始めるときの意気込みはどこへやら。数日でやめてしまう人を「三日坊主」と呼びます。
最後までやり遂げる人の方が少なくて、三日坊主が大多数なんじゃないかなと思ったりもします。多くの人が意志の弱さを嘆き、どうせ長続きしないだろうとやる前から諦め、いつしかチャレンジすることさえやめてしまう人もいます。
それでも「三日坊主でもいいじゃないか」なんて言われたら半信半疑でも話を聞いてみたくなります。本書はあえてハードルを下げ、三日坊主を肯定するところからマラソンへの扉を開けようとします。三日坊主の正体を分析し、逆に三日坊主をうまく利用してマラソンを長く続けるように導く発想は素晴らしいです。読んでいると何か自分の三日坊主ぶりが長所のようにも感じられ、ついついマラソンをやってみようかなという気にさせるあたりは人の心理を知り尽くした方だと思います。
考えてみたら「頑張る」という精神状態はそんなに長続きしないものですからね。身の丈に合った練習法を設定することで、気が付いたら長年続いていたというのがアマチュアランナーにとっては一番いいのだそうです。どんなスポーツでも継続することで力をつけるわけですから楽しくマラソンが続けられ、それに伴い走力が身につくようです。
ただこの本の凄みは「気楽に走りましょう」というニュアンスではなく、あくまでも合理的にマラソンという競技に取り組み、技術や体力を向上させるというスポーツの本来の部分が根底にあるわけですから、競技能力の向上に関してはシビアな姿勢が一貫してあります。
昨今スポーツ界では話題になっている認知心理学からの視点や、マラソンの7大要素というのを挙げ、それぞれの要素を押さえたトレーニング方法はかなり本格的できめ細やか。
マラソンをされる方にはぜひお読みいただきたい本ですが、前半の三日坊主の分析と克服方法はマラソンをなさらない方にもお勧めします。
(辻田 浩志)
出版元:東邦出版
(掲載日:2017-06-10)
タグ:マラソン モチベーション
カテゴリ 運動実践
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マラソンは三日坊主で大丈夫!
細野 史晃
ランニングに限らず、運動は「始めること」と「続けること」が難しい。細野氏はまず情報収集を勧める。どんな準備が必要か、またどのように進めればよいかがわかれば、自分にもできると思える。その上で身体の構造や走りのメカニズムを解説し、重要な要素をフォーム・コーディネーション力・支持力・全身持久力・スピード持久力・パワー・食事と整理。この7つをバランスよくトレーニングしていけば、タイムも伸びやすい。その際、注意すべきはケガだが、ここで三日坊主の性質が逆に活きる。痛みや疲れがあれば休む。そうすれば、モチベーションも保ち続けられるので「大丈夫」というわけだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2016-10-10)
タグ:マラソン モチベーション
カテゴリ 運動実践
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