強くなる近道 力学でひもとく格闘技
谷本 道哉 荒川 裕志
著者の1人、谷本氏は空手の選手として稽古に取り組んでいた。現在ではスポーツバイオメカニクスや筋生理学の研究者である。また、もう1人の荒川氏はプロの格闘技の現役選手であり、研究者でもある。この2人が『格闘技通信』で連載した内容に加筆・修正を加えたものが本書である。
より効果的な突きや蹴りが、どのようなメカニズムで生まれているか、また現場で使われるさまざまな表現を力学的な観点から解説していく。
著名な選手、伝説的な格闘家の動きについても多くの記述があるが、著者らの「強くなるためにどうすればよいか」という執念に基づくものではないかと感じられた。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2009-06-10)
タグ:力学 トレーニング スポーツバイオメカニクス
カテゴリ スポーツ医科学
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使える強い筋肉をつくるトレーニングマニュアル
谷本 道哉 荒川 裕志
筋肉の基本性能を向上させるための筋肥大トレーニングと、競技動作で使える筋肉にするための基礎的スキルトレーニングの2つ、すなわち「ベースアップとチューンアップ」を行い、タイトルにもある「使える強い筋肉をつくる」方法について述べているのが本書である。
部位別の筋力トレーニングの方法では、注意すべきポイントが詳細に挙げられている。基礎的スキルトレーニングでは、プライオメトリックトレーニング、チーティングテクニック、クイックリフト、軽負荷プライオメトリックトレーニング、ケトルベルトレーニングについて解説。
DVDで実際の動作を確認することができる。総合格闘家、山田崇太郎氏との対談も収録。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:晋遊舎
(掲載日:2009-08-10)
タグ:筋 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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基礎から学ぶ!ストレッチング
谷本 道哉 岡田 隆 荒川 裕志 石井 直方
本書では、ストレッチングについて6つのカテゴリに分けて紹介されている。30の部位別ストレッチング(静的)、ダイナミックストレッチング、PNFストレッチング、体幹モビライゼーション、コアコンディショニングがNG例などポイントを絞って解説している。
研究・文献に基づいた、専門的でありながらわかりやすい理論的背景により、仕組みを理解したうえでコツも示されているので、実際に行いやすくなるような工夫がなされている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2010-05-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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筋トレまるわかり大事典
谷本 道哉
『トレーニングマガジン』誌で連載された内容を集約したもの。前半はトレーニング検定編として三択問題とその解説である。基礎的な問題から、考えさせる問題まで、さまざまな話題が取り上げらている。
後半はトレーニング・クリニック編としてQ&A方式で質問に答えている。トレーニングをしている中で生まれる疑問について、経験と研究成果に基づいて回答している。コラムの内容も、硬いものから柔らかいものまで多岐にわたっており、興味深い。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-10-14)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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10秒から始める!カッコいい体を作る簡単筋トレ
谷本 道哉
たとえば自宅や仕事場で、10秒から手軽にトレーニングする「プチ筋トレ」を提案する一般向けの書籍。たとえば電車でのメニューは姿勢を変えずに行うことができ、人目を気にしなくてもよい。「いつでもどこでも」が各メニューの最初についており、どんな状況でもトレーニングをしようという発想には脱帽である。食事やストレッチングについても解説。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:学研パブリッシング
(掲載日:2010-10-10)
タグ:運動
カテゴリ トレーニング
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使える強い筋肉をつくる
谷本 道哉 荒川 裕志
「筋トレ=動けなくなる」
そう思っている、選手やコーチは現場ではまだまだたくさんいる。
「なぜ、筋肉をつける必要があるのか」「使える筋肉にするには、どうしたら良いのか」、そんな疑問へのヒントが非常にわかりやすく書かれている。DVDで実技を紹介してくれているのもありがたい。
トレーニングに決して王道は無い。しかし、ここで紹介されたものを実践し続ければ「デカくて、強くて、使える」最強のアスリートボディに近づくのは間違いない。
(森下 茂)
出版元:晋遊舎
(掲載日:2012-10-15)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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基礎から学ぶストレッチング
谷本 道哉 岡田 隆 荒川 裕志 石井 直方
ストレッチは多くの方が実践していながら、形だけ真似たり、なんとなく行ってしまうことが多いのも事実である。
本書ではストレッチングの有効性を理論的に説明しているだけでなく、実践する際の意識するポイントもわかりやすく解説されている。コツを押さえておくことで同じ動作を行っても、今までとは別の感覚を得られるはずである。新しいことをはじめることの喜びも捨てがたいが、今までやってきたことで違った感覚を得られる喜びもまた素晴らしいと思う。
本書は気になる身体の部位だけチェックすることもできる「辞書」のような一冊に仕上がっている。自分でチェックし実践することで日常のセルフケアにつながる。そしてストレッチを通してセルフケアできることで、自分の身体にいままで以上に関心を持つことにつながり、楽しさも増すかもしれない。そんな可能性を感じさせてくれる一冊である。
(磯谷 貴之)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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スポーツ科学の教科書
谷本 道哉 石井 直方
最近テレビでも拝見することが多くなった谷本道哉氏の編著、そして石井直方氏の監修によるこの本は、トレーナー関係者だけではなく運動に興味のある人全般にとって読みやすい本であるだろう。
テレビでも谷本氏が述べていたことが、この本にも記載されている。「ボールは足で投げる」「パンチの強い選手は背中の筋肉がよく発達している」「夜の食事は太りやすい」「コーラで骨が溶ける?」「大声を上げるとパフォーマンスが上がる」などといった興味深いテーマも詳しくわかりやすく述べられている。
私は、トレーナーまたは運動に関する職業を目指す専門学生や高校生に対して、こういう内容を伝えられるような指導者になりたい。そしてその内容から、より運動に関して興味をもってもらえたら、というのが私にできることではないかと感じた。
(河田 大輔)
出版元:岩波書店
(掲載日:2013-04-04)
タグ:トレーニング科学
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ科学の教科書 強くなる・うまくなる近道
谷本 道哉 石井 直方
運動生理学、機能解剖学などの章立てとなっているが、順番に読む必要はないと筆者は言う。確かに、スポーツに関する素朴な疑問が生まれたタイミングでそれに合った項目を開くほうが、すんなりと頭に入っていきそうだ。
疑問が生まれたり考えたりするのは、強くなりたい、うまくなりたいときに他ならない。そんなとき正しい方向へ導く助けとなる、指導者代わりの一冊と言える
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:岩波書店
(掲載日:2012-07-10)
タグ:スポーツ科学
カテゴリ スポーツ医科学
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身体の使い方、鍛え方 スポーツがうまくなる
谷本 道哉 石井 直方
まず身体構造やトレーニング原理を理解し、具体的なメニューの紹介に入る。そしてベースとなる身体をつくった上でコツの習得へ、という流れがわかりやすく整理されている。本書で強調されるのは、「何のためにトレーニングするのか?」を常に考えることだ。
トレーニングを初めて取り入れるアスリートはもちろん、基本のメニューがコンパクトにまとめられているため、これから現場にでる指導者も持っておきたい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:マイナビ
(掲載日:2013-01-10)
タグ:身体 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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35歳からのカラダルールBOOK
谷本 道哉
運動、食事、生活習慣の3つのカテゴリーに分け、Q&A方式で身体に関する正しい知識を紹介していく。35歳からの、と銘打っているのは身体に変化が起きそれを自覚しやすい時期なのに加えて、無理のない方法に着目してほしいというのもあるだろう。
運動編では「10回オールアウト」や、長時間のデスクワーク中30分に一度は立ち上がるか、クッションを使う、といったことが勧められている。
回答役の谷本氏も、若い頃の重さにこだわった筋トレを反省しているという。だが、無理のない新しいルールを実戦すればこれからを健やかに過ごせることがわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2016-04-10)
タグ:トレーニング 食事
カテゴリ トレーニング
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どうぶつ体操 気持ちがよくて、楽しくて、おまけに痩せる
谷本 道哉
まったく運動習慣のない人にとっては、エクササイズ指導者が伝える表現や感覚にもピンとこないかもしれない。
そこで「伸びをする猫」など身近な動物にたとえてメニューを紹介していく。動いてみるという1つ目のハードルを越えたのち、立ち上がる・歩くなどの日常動作の改善、そしてウォーキングやランニング、筋力トレーニングへとステップアップ。
メニューの強度や頻度だけでなく、発想の面でも相手に寄り添うヒントが詰まっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:マガジンハウス
(掲載日:2014-03-10)
タグ:体操
カテゴリ 運動実践
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わんニャンたいそう
谷本 道哉
運動経験の少ない人にストレッチやトレーニングの指導を行う際、とってほしい姿勢や「正しい部位に効いている」感覚を納得してもらうのは意外に難しい。
本書では身近な犬・猫にたとえることで、誰にでもイメージしやすくしている。もちろん人間のモデルの写真も豊富に掲載されている。
1~4章前半は子どもから大人まで気軽に楽しく取り組める基礎的な内容、4章後半と5章はもう少し鍛えたいというニーズを満たす内容だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2015-02-10)
タグ:体操
カテゴリ 運動実践
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学術的に「正しい」若い体のつくり方
谷本 道哉
若い身体をつくる、つまり心肺機能や筋力などが著しく衰えてしまわないようにするには何をすべきかを、資料を用いながら平易に解説している。まずは体操から始め、「10分筋トレ」をコツコツ重ね…と、学術的に正しい内容を書けば地味とも言える。
本書は、その地味なことが若々しいスタイル、充実した未来へとつながっていくのだというつなぎが巧みである。最終章にまとめられた食事のコツもトレーニング指導者にとっては当たり前だが、一般の人はそれすらあやふやであり、科学的根拠のあることを広く伝えるのも重要な役割の1つだとわかる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:中央公論新社
(掲載日:2015-05-10)
タグ:トレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
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動的ストレッチメソッド
谷本 道哉
30年にわたる平成の歴史の中でこれがいったい何度目の流行であるかはわからないが、今、ストレッチがブームである。有名トップアスリートが実践していると謳われるメソッドや、誰でもバレリーナのような開脚ができるようになるというキャッチーなフレーズに、人々の注目が集まる。
ところが、タイトルからもわかるようにこの『動的ストレッチメソッド』という本は、みんながまずイメージするような一般的な“ストレッチ”を紹介する本ではない。
導入部分では、もはや当てはまらない人なんてほとんどいないのではないかと思われる、パソコン・モバイル環境に由来する身体の疲れや不調を改善するための手段のひとつとして、この「動的ストレッチメソッド」がすすめられている。
この本のいいところは、まず最初に肩甲骨・脊椎・股関節がどれくらい動くかをセルフチェックする項目(=評価)がきちんと設けられている点だ。たとえばアスレティックトレーナーがアスレティック・リハビリテーションとしてエクササイズをアスリートに指導するときも、必ず可動域や痛みの評価をまず最初に行う。しかも、内旋・外旋…などの専門的な用語を使わずに、「ひじを下げずにひねることができる?」といったように、誰でも「自分はこの動きが硬いのかもしれない」と簡単に自覚できるように、表現が工夫されている。
最初のチャプターでしっかりと動機づけを行ったあとは、ベーシック、ブースト、ストレングスとその人の活動量やレベルにあわせてステップアップしていく構成で、それぞれの動作が大きな写真と一緒に紹介されている。一日中デスクに座りっぱなしのビジネスマン、筋力も体力も低下した女性、激しい運動は避けたいシニアでも、今すぐ本をちょっと横に置いて、リビングで試せるようなシンプルなものばかり。また、読者が無事に最後のチャプターまでたどり着いたあかつきには、さりげなく、しかしきちんとページを割いて、健康やダイエット、疲労回復とは切っても切り離せない「栄養の摂り方」についての情報も掲載されている。そんなつもりでこの本を手に取ったわけでなくても、ここは最後まで読まずにはいられないだろう。
こういった具体的な動作が指南された本は、結局なかなか全てに目を通すことが難しいことが多いが、この本に関しては、全体的に明るく鮮やかなカラーとわかりやすい写真やイラストのおかげで、どんどん読み進めることができた。
私もキーボードに向かって丸まった肩周りが気になったので、さっそくデスクのそばに立ち上がって「ベーシック」のストレッチを全部やってみた。全てやっても10分もかからない。なるほど、これは簡単で、とてもよさそうだ。今は誰かにこの本を紹介したくてたまらない。
(今中 祐子)
出版元:サンマーク出版
(掲載日:2018-10-30)
タグ:疲労回復 ストレッチ 栄養
カテゴリ ストレッチング
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アスリートのための筋力トレーニングバイブル
谷本 道哉 荒川 裕志 石井 直方
本書は、これまで一般的であったトレーニング界の定説を振り返ると共に、現代のインターネットやテレビにあふれる過度な情報世界で生きる私たちにとって、今一度立ち止まってトレーニングの考え方を見つめ直すきっかけを与えてくれます。
指導者がトレーニングなどの体力向上メニューを考える際に、過去の経験に基づき今日まで存在するメニューを選手に与えることが往々にしてあるのではないでしょうか。また、勉強熱心になると新たな手法を取り入れて施しますが、基本ができていない状態ではトレーニングの効果も半減します。
そこで、本書を紹介したいと思います。現在第一線で活躍している著名な先生方が各章を分担しています。もちろん著名な先生が執筆するからよいというわけではありませんが、エビデンスや、現に世界や日本のプロで活躍しているアスリートを指導しているトレーナーやコーチの経験に基づいた話です。
また、巻末に掲載されている著者と監修の先生方による「トレーニングにまつわる都市伝説に対する問題提起」の対談は一読の価値ありです。これまで「当たり前」に考えられていたことについてのディスカッションは参考になります。
スポーツトレーナーやスポーツ指導者(監督やコーチ、父兄)に本書をお勧めします。なぜならば、現代のスポーツ科学について研究の視点からも言及されており、古くから存在している考え方に対して今一度見直すことができるからです。情報を見分ける基準になります。
しかしながら、この本書も含めて全ての情報を鵜呑みにせず疑ってみることも必要です。著者も、読者がこの本を鵜呑みにせず自ら考えて最適解を導き出すことを望んでいるように感じます。
いずれにせよ、トレーニング指導で迷った際に最適な答えを導き出すためのきっかけを与えてくれます。
(中地 圭太)
出版元:ナツメ社
(掲載日:2019-02-04)
タグ:トレーニング エビデンス
カテゴリ トレーニング
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すごい筋肉貯金 「ながら筋トレ」で死ぬまで歩ける筋肉を貯める方法
谷本 道哉
現在、男性の平均寿命は81歳、女性の平均寿命は87歳となり、人生100年時代と言われています。また、iPS細胞や再生医療の技術の進歩により、平均寿命がさらに伸びると予想されています。昨今、60歳以上の人口の増加や、少子化(2019年の出生率が90万人を割り67万人)により、ますます大人が健康に気を遣う時代になっていくと予想されます。そのため、筋肉貯金が必要であることがこの書籍から分かります。
高齢者では、ふいな転倒をしたが故に入院生活を余儀なくされ、寝たきり生活も考えられます。他にも、心不全・脳梗塞・がん・慢性閉そく性肺疾患など内科的疾患を患うことも考えられます。しかし、これらは筋力があることで発症率が低下すると報告されています。また年齢を重ねることで考えられる病気として、認知症が挙げられます。この認知症の予防や進行防止に筋トレが効果があると教えてくれます。
運動習慣のない方に「運動」と伝えると、経験がないという理由で敬遠されがちです。しかし、70歳や80歳になっても筋トレを行うと筋肉は増えます。そして、身体の筋肉を作るには運動ももちろんですが、栄養(食事)も大切です。この書籍では食事についても最新知見が盛り込まれており、高齢のクライアントの方にも知ってもらいたいと感じる情報が沢山あります。
私の地元は田舎町で、母も後期高齢者の域に達しています。この本を読みながら、母は大丈夫かと心配をしています。母も決して運動をするタイプではなく田舎ならではの車社会で生活しています。書籍は運動初心者でも読みやすいため、プレゼントして長生きしてもらいたいと切に願っています。
やはり、第三者(薬やヘルパーさん)の力を借りて生活するよりも、自分の足で歩いてイキイキと生活を楽しみたいです。運動指導者として、クライアント自ら考えて積極的に健康に近づくためのお手伝いをしたいですね。
(中地 圭太)
出版元:宝島社
(掲載日:2020-02-25)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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使える筋肉・使えない筋肉
谷本 道哉 石井 直方
ウェイトトレーニングの謎
世間ではよく「使えないやつ」みたいな言い方はあるが、「使えない筋肉」があるとは知らなかった。結局のところ、筆者の言わんとするのは、「間違えたトレーニングをそのままにしておくと、たいへんなことになりますよ!」(どこかのテレビ番組のキャッチみたいだが)ということなのだ。とくにウェイトトレーニングについては、元々が外国製トレーニングだけに、まだこのトレーニングに懐疑的な人は多いと思う。とは言え、最近のわが国の話題のひとつに、高齢者に対する“筋トレ”(評者は個人的にこの呼び名が嫌いで、これこそこのトレーニングの本質を歪めるものだと思っているが)を奨励する向きもあるので、早急にこの種のトレーニング方法を見極める必要はありそうである。
今見極めると言ったが、こう言うと「もうすでにこの種のトレーニングは、かなり理解が進んでいるのでは」と訝る御仁もいると思う。しかし、実際はまだウェイトトレーニング自体を“禁物”と考えているスポーツは多いはずだ。たとえば、最近行われた日本人同士のボクシング世界タイトルマッチではチャンピオンに返り咲いた選手はその勝因の一つに、ボクシング界でタブーとされていたウェイトトレーニングを積極的に取り入れたことをあげていた。ほかにもアメリカンフットボールでは、司令塔と言われるクォータバックはコンタクトを専門とする選手から見ればほとんどウェイトトレーニングはやらない。やるとすれば、ケガ予防といった程度である。さらに、ゴルフ、フィギュアスケートなど、最近日本人の世界での活躍が目立ってきたスポーツにおいても、ウェイトトレーニングをやっているのか、いないのか。やらないならなぜ? やるならどのように? が見えてこない。
ウェイトトレーニングは“悪い癖”をつける?
本書では、ウェイトトレーニングは筋肉に“効かせる”べきで、実際のスポーツ動作では“効かせ”てはいけないと言う。これは具体的にどういうことかと言うと「『効いた』とは通常、使った筋肉が局所的に完全疲労し、オールアウトした状態を指していいます。(中略)この『効いた』状態は筋肥大の刺激を十分与えられた状態ですので、ウェイトトレーニングではできるだけこの状態を得られることを目指します。」これに対して、「スポーツ動作はできるだけ『効かせ』たくないのです。(つまりオールアウトをさせたくない)『効かせる』という点に対する目的が正反対である両者の動作様式は大きく異なります。その違いがスポーツ動作に対する『悪い癖』となり、『使えない筋肉』をつくる一要因になっているのです」。なるほど、つまり筋肉を大きくするだけならウェイトトレーニングでもいいが、スポーツの実際場面では筋肉以外に腱などの粘弾性要素も大いに活用することが必要であるので、単に筋肉だけに着目したトレーニング方法は間違っているというわけだ。そこで、筆者は、「動的に動くスポーツ動作において大きな力・大きな速度を発揮するための最大の要素はSSCという反動動作で、瞬間的に上手に力を発揮すること」で「ですからスポーツ動作で筋力を上手に発揮するための基礎的スキルトレーニングには、このSSCを強調したプライオメトリックトレーニングなどのバリスティック(瞬発的)なトレーニングが中心になるべき」と提言している。
最近の本場アメリカでのウェイトトレーニングの傾向も、単にマス(質量)を高めるだけのトレーニング方法から、そのスポーツ種目に必要な身体部分に集中してパフォーマンスを向上させようという目標にシフトしてきているように思う。ウェイトトレーニング自体は肯定しつつも、余計なトレーニングは必要ないと言うわけだ。本書は、ここの最先端の考え方をより迅速にわが国に紹介しようとした若手研究者の意欲作である。
(久米 秀作)
出版元:山海堂
(掲載日:2005-09-10)
タグ:トレーニング
カテゴリ スポーツ科学
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筋肉をつける、使う、ケアする
谷本 道哉
B.B.MOOK 410 のスポーツシリーズNo.289。筋肉を「つける」筋トレ、「使う」基礎的トレ、「ケアする」コンディショニングなど、強くて使える快適な筋肉を作る3つのステップを楽しいイラストと写真で紹介。また、コアトレーニングについても掲載。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ベースボール・マガジン社
(掲載日:2006-08-10)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:筋肉をつける、使う、ケアする
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1日5分スロー&クイック 体脂肪を燃やす最強トレーニング
谷本 道哉 石井 直方
スポーツや教育の現場に留まらず、テレビなどでも活躍する両著者。最新のスポーツ医学に基づき、かつ社会人のライフスタイルに合わせたトレーニング法を紹介する。多くの人の希望である痩せる=体脂肪を燃やすには運動と食事のコントロールは必須。トレーニングについては「スロー&クイック」の組み合わせなら短い時間でできて効果が大きいと解説。上半身・背筋、下半身・腹筋の基本メニューを3つずつ、気になる部位別に10のメニューと種類も絞り込んだことで、何を、いつ、どうやって、どのくらい行えばよいのかわかりやすい。運動習慣のない人に対して、どうハードルを下げるかというヒントも詰まっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:高橋書店
(掲載日:2017-06-10)
タグ:トレーニング
カテゴリ トレーニング
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