初めて携わるメディカルスタッフのための障がい者スポーツ レクリエーションレベルから競技レベルまでのケアとサポートの実践術
青木 隆明
障がい者スポーツをどうサポートするか。クラス分けなどパラスポーツならではのルール、車椅子・義手といった器具・装具の機能、トレーニングやケガの予防、外傷時の応急処置で注意すべき点など、知りたいことが詰まった一冊だ。一口に「障がい」と言っても、さまざまなものがあることをまず1章で解説する。そして2章で、現場で接する機会の多い11の競技を取り上げる。障がいの特徴によって、パフォーマンスアップにつながるフォームなども変わってくる。本書の知識があれば、「難しい」と敬遠するのではなく、1人1人に合ったサポート方法を探すことを楽しめるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル)
出版元:メジカルビュー社
(掲載日:2021-11-10)
タグ:障がい者スポーツ サポート
カテゴリ スポーツ医科学
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初めて携わるメディカルスタッフのための障がい者スポーツ レクリエーションレベルから競技レベルまでのケアとサポートの実践術
青木 隆明
ドイツ人医師ルートヴィッヒ・グットマンが、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院に赴任し、リハビリテーションの一環としてスポーツを取り入れたのが、現在のパラリンピックにつながっている。グットマンは1943年に当地に赴任し、1948年のロンドンオリンピックにあわせて入院患者を対象に、ストーク・マンデビル大会を開催した。映画『ベスト・オブ・メン』では、褥瘡予防に励み、患者の環境改善のために奮闘するグットマン医師が描かれている。時には患者とともに車いすに乗ってスポーツに興じたりもする。なにかと激昂しがちな医師ではあるが、その熱意は患者や看護師に伝播し、次第にひとびとは変わっていく。
この本は、水泳やパラ陸上、ボッチャ、CPサッカー、車いすテニス、車いすバスケットボール、車いすラグビー、ゴルフ、卓球、フライングディスク、パラパワーリフティングという競技別に、ルールや各競技参加者のタイプ、クラス分類、外傷の発症機序とメカニズム、その予防法に至るまで、網羅的に記載されている。タイトルに銘打ってある通り、障がい者スポーツに初めて携わる方におすすめできる。
自分は普段、障がい者スポーツに関わっているわけではないが、東京パラリンピックでは、車いすバスケットの日本代表選手たちの活躍に熱くなった。また、口にラケットをくわえて、足でトスを上げる卓球のエジプト代表イブラヒム・ハマト選手には脱帽した。スポーツでもリハビリテーションでも、自分の持っている力の限界にチャレンジするという姿勢は変わらない。その姿勢に感化され、勇気づけられるひとは多い。
ともあれ、わずか80年ほどで、ここまで障がい者スポーツは進化した。もしグットマン医師が今のパラリンピックを見たら、歓喜するに違いない。
(塩﨑 由規)
出版元:メジカルビュー社
(掲載日:2022-09-09)
タグ:障害者スポーツ
カテゴリ スポーツ医科学
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