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ATACK NET ブックレビュー
トレーニングやリハビリテーションなど、スポーツ医科学と関連した書評を掲載しています。

ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
McAtee,Robert E. Charland,Jeff 魚住 廣信

 改訂にあたって、スタビリティボールとエラスティックバンドを使ってのエクササイズと、競技・種目別のストレッチングルーチンが追加された。
 ファシリテート・ストレッチングの仕組みから各筋に対するストレッチ方法まで網羅されており、さらに90分のDVDが付いている。これから学び始める人の入門書となるのはもちろん、すでにPNFストレッチを取り入れている人も再確認とアップデートになるだろう。訳者が述べている通り、掲載されているものにとどまらず、対象や状況に応じてエクササイズをデザインしていく際の参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-08-03)

タグ:ストレッチング 入門 
カテゴリ トレーニング
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身体の仕組みがよくわかる からだマップ
Trevor Weston 伊藤 隆造 前島 徹

 題名にあるように、身体の仕組みがよくわかる一冊である。「体の構造」「骨格系と皮膚」「筋系」「神経系」「内分泌系」「呼吸系」「心臓・血管系」「リンパ系」「消化系」「排泄系」「生殖系」の全11Chapterで構成され、巻末には用語集が収められている。
 本書は医学的に十分でありながら簡潔さを保ちつつ、複雑なテーマをわかりやすい図解(カラー)とともに解説している。また、通常の解剖学の教科書では見られない話題、たとえば免疫反応、生化学的なホメオスタシス(恒常性の維持)、協調運動のような過程を統合して理解できるような内容も含まれている。
 序文にて著者は「もし解剖学の知識があれば、健康に対して重要な洞察力が生まれます。(中略)医療に積極的にかかわっていく上でも重要です」と綴る。人体解剖学を勉強するテキストとしてはもちろんのこと、子どもへの教育における教材、人体の構造、病気の徴候の原因など疑問を抱えたときの参考書としても用いることができる。(H)

Trevor Weston他著、伊藤隆造、前島徹訳

2006年2月20日刊
(長谷川 智憲)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-10)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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キネティック解剖学
Robert S.Behnke 中村 千秋 渡部 賢一

 訳者は中村千秋・ATC、渡部賢一・ATC、NASM-PES、NSCA-CSCS。副題は「写真とイラスト学ぶ骨格と筋の機能」とあるように、身体の各部位を写真で、また写真でわからない骨格筋などは美麗なイラストを用いて説明されている。著者は、なぜ解剖学書を出版する必要があるのかを「人体の解剖は人生を通して変化するものではないが、その対象をどのように扱うかは変化し続けるからである」と語る。いまスポーツの現場ではネットワークづくりが注目されているが、本書は医師、理学療法士、教員、コーチ、その他の医療従事者等が、お互いの知識を深められることを目的の1つとして作られている。
 そして本書のもう2つの目的は、骨格がどの靱帯と関わり、支持され構成しているのか、また関節はどの筋肉が収縮して動作を引き出すのかを読者に理解してもらうこととある。構成は大きく4つに分けられているが、パート1・解剖学の基礎知識、パート2・上肢、パート3・脊椎、骨盤、胸郭、パート4・下肢に分けている。そして各パートの最後は紹介した部位にある主要な神経と血管で締めくくっている。翻訳もわかりやすい日本語に直されているので、とても読みやすいと感じるだろう。

2007年12月25日刊
(三橋 智広)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-12)

タグ:解剖 機能解剖 
カテゴリ 医学
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岩崎トレーナーのテーピングテクニックのすべて
岩崎 由純

 NECレッドロケッツ(女子バレーボールチーム)のアスレティックトレーナーである岩崎由純氏(NATA公認アスレティックトレーナー)が、シリーズ1「足部・足関節をきわめる!」として、足部・足関節における基本と応用を紹介したDVD。テーピングの切り方のコツから治療院で応用できる簡単な巻き方、さらにトップアスリートに施すテーピングのテクニックやひとりで巻くときのポイントまで詳しく解説している。足部や足関節はどの競技でも、受傷しうる部位である。アスレティックトレーナーはもちろんのこと、これからアスレティックトレーナーを目指す学生、さらには競技スポーツに携わる指導者にも参考になる内容となっている。

2008年8月11日
(田口 久美子)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:テーピング 
カテゴリ アスレティックトレーニング
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よくある症状への手技治療 経絡を用いた按摩・指圧の実技
田中 勝

 臨床家が日常的に診ることが多い「肩こり、五十肩、腰痛、膝痛」について、臓腑と経絡の関連に着目して行う手技治療を解説。田中氏の行う按摩は、中国古典医学の臓腑経絡説を重視している。これは胸腹部には12の臓腑があって、それぞれの臓腑が気を発生することによって、胸腹部の募穴、背腰部の兪穴、顔面の感覚器官、上肢に6経、下肢に6経と経絡に気が回ることで人体は生命活動を行っているという考え方からきている。田中氏は募穴を診断に用い、背部兪穴、膀胱経2行線の経穴を治療に用いていると説明する。これらをもとに基本的な治療手順を紹介し、1つの痛みの部位に対し、「患部+背部兪穴+手足の要穴」の3つに治療ポイントを絞り、日常臨床で役立ち、活用できるように紹介している。

2008年7月1日刊
(田口 久美子)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:東洋医学 手技治療 徒手療法 
カテゴリ 東洋医学
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ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート
Andrew Biel 医道の日本社編集部

 本書は2005年9月に発行された『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』(医道の日本社、3,800円+税)で学んだ知識をより確実に理解するためにと編集されたのがこの『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』である。テキストとなる『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』では、読者を旅人にたとえ、身体解剖の理解の道筋を「トレイル標識(道標)」になぞらえ、筋や骨に触診しながら身体の構造を理解していくという内容であった。
 今回の『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』では、解剖イラストを450点以上掲載し、実際に筋や骨の名称などを書き込み、さらに解剖イラストに色を塗りながら、身体の構造をより確実に理解できるようになっている。
 さらに、筋の「起始部や停止部の組み合わせ」や「短縮か、伸張か?」といった質問が容赦なく投げかけられる。「ボディ・ナビゲーション」を読んで理解したと思っている読者のみなさん、このノートで実際にどれだけ理解できているか、今一度、力だめしをしてみてはいかが?
(田口 久美子)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-10-13)

タグ:解剖 
カテゴリ 医学
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ストレッチングセラピー
Jari Ylinen 泉 秀幸

 原著はVenytystekniikatを英訳したStretching therapy for Sport and Manual therapies。原著者はフィンランドの医師で、母国と英国でマニュアルセラピーを学び、帰国後にリハビリテーションと痛みを専門とし、実践している。
 本書は二部構成となっており、理論編とテクニック編に分かれる。理論編では、ストレッチングに関するさまざまなエビデンスをまとめ、研究方法、用語の整理が行われている。ストレッチングを実施するにあたっての理論的背景を確認することができる。テクニック編では、各部位の機能解剖学的な図を示し、どのようにストレッチングするかについてセラピストと患者双方の姿勢とともに写真と矢印でポイントを示している。小さな筋肉の1つ1つも対象としているため、きめの細かい対応をする際に参考になりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2010-08-10)

タグ:ストレッチング  
カテゴリ スポーツ医科学
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タイ式マッサージ タイ式伝統医療の理論とテクニック
Richard Gold 医道の日本社編集部

 本書はタイの伝統医学のうち、身体的療法(ヌアッド・ボラーン)を取り上げている。
 タイ式マッサージの特徴は、手技に足・膝・肘・前腕など術者自らの体の各部位を使う、マッサージオイルなどは皮膚に塗らない、ベッドではなく、床や低い台の上で行う、時間をかけてゆっくりと施術する、身体の治療を通じて肉体・精神・魂のバランスと調和をもたらす、などが挙げられる。
 Section 1 ではタイ式マッサージの歴史や施術法に触れ、Section 2 では各部位・各体位・各手技を写真と禁忌の説明付きで詳しく解説し、治療への適用を学ぶことができる。Section 1 は割かれているページ数こそ少ないが、タイ伝統医学による患者へのアプローチ法やその思想について知ることができる。仏教の影響を受けたタイ式マッサージでは「愛に満ちた親切心」「慈悲」「人の身になって感じる喜び」「平静」の4つの神聖な心の境地を表現し、マッサージテクニックの多くは、瞑想やヨーガの実践を容易にするために開発されたという。
 Section 2 は実際の手技やストレッチについて触れているが、解剖学などの説明はほとんどないので、全くの初学者が本書のみでマッサージをマスターすることは難しいと思われる。しかし、中級者以上が副読本としての位置づけで、施術の幅を拡げるためには大いに役立つだろう。

(西澤 隆)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2013-10-25)

タグ:マッサージ タイ式マッサージ マッサージ 伝統医療 
カテゴリ スポーツ医学
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ジェフ・マリーのオーストラリアン徒手療法 腰痛治療編DVD
ジェフ・マリー

 オーストラリアのセラピストであるジェフ・マリー氏が行う治療のDVDである。
 160分ということもあり、内容はシンプルなものである。治療体系にまだ不安がある1、2年目のセラピスト向けである。また、最近はとくに言われているが、このDVDでも評価あっての治療を主張している。患者をすぐさま横にして慰安的手技のみに走りがちなセラピストにはぜひ、参考に見て頂きたい。
 治療技術、腰痛患者に対する評価法、ケーススタディーという内容になっていて、流れがうまく頭に入りやすい伝え方であった。冒頭でも説明されているが、ジェフ・マリー氏が学んだテクニックを彼の使いやすい形でアレンジをしているようである。だからこそ、現場で即実践が可能である。時折、チェコのリハビリテーションの父と言われる医師のヤンダ氏の名前をあげテクニックを説明しているので、その方のアプローチも合わせて学ぶと、さらに応用が効かせられると感じた。
 途中、手技の中にドライニードリングが入る。日本では鍼灸師でない方は、できない手技になるので注意して頂きたい。その他には筋膜リリース、筋肉リリース、キネシオテーピング、スラッキング療法、フリクションマッサージというテクニックを紹介している。スラッキング療法についてはリンパの排出と血流促進させる手技でキネシオテープと併用して行うことが興味深かった。
 個人的には、英語で進められていく内容に日本語字幕が入るので、解剖学的な英語のリスニング練習になると思いながら見ることができた。技術、知識の礎ができている方は、英語で聞き取るというチャレンジをしてみてはどうだろうか。

(橋本 紘希)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-03-28)

タグ:徒手療法 
カテゴリ スポーツ医学
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ファシリテート・ストレッチング やさしいPNFストレッチング
Robert E. McAtee Jeff Charland 魚住 廣信

 改訂にあたって、スタビリティボールとエラスティックバンドを使ってのエクササイズと、競技・種目別のストレッチングルーチンが追加された。
 ファシリテート・ストレッチングの仕組みから各筋に対するストレッチ方法まで網羅されており、さらに90分のDVDが付いている。これから学び始める人の入門書となるのはもちろん、すでにPNFストレッチを取り入れている人も再確認とアップデートになるだろう。訳者が述べている通り、掲載されているものにとどまらず、対象や状況に応じてエクササイズをデザインしていく際の参考になる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2012-09-10)

タグ:ストレッチング PNF 
カテゴリ ストレッチング
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その症状は天気のせいかもしれません 医師が教える気象病予防
福永 篤志

 神経外科の専門医で気象予報士でもある著者が、科学的根拠にもとづいて天気と生体の関係について解説する。気象病、もしくは季節病の歴史は浅くないが、きちんと取り上げられることはなかなかなかった。第1部で気象用語を改めてさらい、第2部では日本人の死因上位に上げられる脳卒中と心臓病に着目。そして第3部にて、スポーツパフォーマンスも左右する腰痛や頭痛、インフルエンザなどの疾患・症状に気候がどのように影響するかを説く。
 天気予報をヒントに対策すれば、悩みが改善されるかもしれない。もちろん運動時だけでなく、日常生活をより健やかにするためにも活用したい。また、巻末には忙しい医師の著者が難関の気象予報士試験をどのように突破したかの勉強法も紹介されており、参考になる。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-01-10)

タグ:天気 気候 隊長 気象病 
カテゴリ 身体
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イラストでわかる 寝たきりにさせないPNF介助術 家庭でできるリハビリテーション
市川 繁之

 リハビリやスポーツの現場でひろく取り入れられているPNF。それを、家庭で家族に対して行えるようわかりやすくまとめた。イラストによって患者、介助者両方の姿勢が明示されているだけでなく、声掛けの例も載っており実施の際の不安軽減に役立ちそうだ。
 毎日関われるわけではない専門家が、患者とその家族とどう協力するかというヒントも散りばめられている。


(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-02-10)

タグ:リハビリテーション PNF 
カテゴリ スポーツ医学
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スポーツ鍼灸の実際 最新の理論と実践
福林 徹 宮本 俊和

 最初に本書のタイトルを見たとき、私はスポーツ疾患に対する鍼灸治療法の症例集かと思った。しかし、そうではなかった。確かに、スポーツ疾患に対する鍼灸治療についての内容が大部分を占めているものの、序盤にはスポーツ傷害についての知識、スポーツ現場におけるトレーナーや鍼灸師の役割などAT教本のような内容を含み、終盤にはスポーツ現場で活動するトレーナーにとって必要最低限の知識(救急法、マッサージ、テーピング)について簡単にではあるが押さえてある。また、スポーツ疾患に対する鍼灸治療についても総論と各論に分け、初心者でも導入しやすいつくりになっていることがわかる。
 各論では、鍼灸適応疾患ばかりではなく急性外傷・慢性傷害のどちらも網羅されており、整形外科的検査法や神経反射など現場で評価するうえで有効な情報や運動療法なども載っていて、鍼灸師以外のトレーナーでも十分活用できる内容になっている。
 鍼灸治療に関しても、状態によって細かく治療法が分けられており、治療の種類も豊富である。DVD付きで実際の映像として書面ではわかりづらい部分を確認できるのも嬉しい一冊である。
(藤井 歩)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-05-07)

タグ:鍼灸 
カテゴリ スポーツ医科学
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ビジュアルで学ぶ筋膜リリーステクニックVolume 1 肩、骨盤、下肢・足部
Til Luchau 齋藤 昭彦

 著者がワークショップとして行っていた内容が整理してまとめられている。
 患者のほとんどは痛みの軽減を求めて治療院を訪れるが、マニュアルセラピーの効果はそれに留まらない。むしろ可動性を増すことで運動の選択肢を増やし、固有感覚を磨くことが施術の目的だと著者は言う。そういった姿勢や動きの根本にアプローチするテクニックが詰め込まれている。
 もちろん患者には個人差があり全てに当てはまる正解はないが、臨床のヒントになってくれるだろう。
 わかりやすい解剖イラストに加えて各テクニックの動画を読み込むこともでき、他の部位に焦点を当てたVol.2 にも期待が高まる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-05-10)

タグ:筋膜リリース 
カテゴリ スポーツ医科学
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イラストで楽しく学ぶ! 徒手検査インパクト
原田 晃

 鍼灸師の養成学校の教員である原田氏が、試験に受かるための暗記としてではなく、本質から徒手検査法の理解を促すべく、メカニズムや流れを整理した。頚部から下肢まで、50以上のテストを取り上げている。
 著者自身がイラストも描いているので、どのような姿勢でどこをみるのか、何に注意するのかといった検査の流れが一目瞭然。
 B6判とコンパクトであり、手もとに置いておけば、学生に留まらず臨床の現場でも素早く確認できそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2015-04-10)

タグ:徒手検査 測定 
カテゴリ スポーツ医科学
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ボディ・ナビゲーションムーブメント 筋肉と骨と神経を組み立て、解剖と機能を学ぼう
アンドリュー・ビエル 阪本 桂造

 2005年に刊行された「ボディ・ナビゲーション」で人体の組織や機能を解説した著者が、本書では動きの成り立ちを追う。カラーイラストには建設作業員や設計技師などに見立てたマスコットが登場し、骨を始めとした結合組織・関節・筋肉・神経などのパーツを組み立てていく。
 ユニークな切り口だが、設計がわかれば、どう動くかも理解しやすいと言える。最後の2章で姿勢と歩行について取り上げているが、それ以外の日常において行われるさまざまな動作に関しても応用できそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2015-07-10)

タグ:解剖学 機能解剖学 
カテゴリ 身体
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アレクサンダー・テクニーク完全読本 体がよみがえる姿勢と動作
Richard Brennan 青木 紀和

 アレクサンダー・テクニークとは100年以上前に、俳優が自身の発声の不調原因を探る中で構築されたメソッド。過剰な筋緊張を解消することで、リラックスした状態とスムーズな動きを取り戻し、腰痛・肩凝りなどの痛みも緩和するというものだ。表現者やスポーツ選手に留まらず、現代社会を生きる人の悩みに広く対応できる。
 特徴は自分自身でどの部分に無駄な力が入っているか認識した上で、改善に持っていくところ。紹介されている理論、エクササイズともシンプルだが、その分奥が深い。本書では患者と指導者双方が知っておきたい内容が網羅されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2016-06-10)

タグ:アレクサンダー・テクニーク ボディーワーク 
カテゴリ 身体
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いちばんやさしい 痛みの治療がわかる本
伊藤 和憲

 人はどんな痛みでも「痛い」という同じ表現をすることしかできない。「痛み」というものに対して徹底してフォーカスし、分類およびその対処について細かに記している本書。痛みの原因を特定する方法論はもちろんだが、それ以前の段階である、「感覚的な痛み」か「情動的な痛み」なのか、どのような手順で痛みを紐解いていけばいいのか、他ではあまり語られることのない判別方法も随所にちりばめられている。
 メインの痛みの特定方法に関しても、疾患名と問診内容、検査方法などが表にまとめられており、これ一冊あれば治療の入り口においての不安がなくなるといっても過言ではないだろう。
 基本的には治療家向けの内容が主になるが、生活習慣の見直しをはじめとした患者のセルフケアに対しても言及されており、治療家だけでなく全ての方に手に取っていただきたい一冊だ。

(島原 隼人)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-04-01)

タグ:痛み 治療 
カテゴリ 医学
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いちばんやさしい 痛みの治療がわかる本
伊藤 和憲

 鍼灸治療院にはさまざまな「痛み」を抱えた人が訪れる。ある意味、患者の数だけ種類のある「痛み」をどう鑑別し、どう治療するかをまとめた。診察・治療の手順を7stepとし、2章では問診および理学検査を効率よく活用する手法を提示。3章では痛みを引き起こす疾患を部位ごとに 解説し、4章にて末梢神経レベル・脊髄レベル・脳レベルに分けてアプローチを考えていく。セルフケアについて取り上げる5章では、エクササイズなどの紹介にとどまらず、患者の感情や環境にも寄り添っており、そういったことも含めた「やさしい治療」とは何かを改めて考えさせられる。初学者はもちろん、すでに臨床にて活躍する治療家も、経験を体系化して整理するのに役立つ一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-03-10)

タグ:痛み 治療 
カテゴリ スポーツ医科学
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患者とできるフォームローラーパーソナルセラピー
福辻 鋭記 市川 繁之 伊藤 和憲 石原 新菜 長谷川 洋介 杉山 ちなみ

 物置でほこりをかぶっていたストレッチポールを引っ張り出してきて、本書を読みながら実践しました。我が家の物置にはバランスボールやケトルベルなどのトレーニング器具がいくつかあるのですが、そのときの興味だけで買ってきて適当にやって飽きたら日の目を見ずにほこりをかぶる、というパターンがどうも多いのです。
 フォームローラーにもさまざまな目的があり、そのメソッドも多様であることを知りました。本書ではフォームローラーという商品名のものが使用されています。三種類の硬さがあり、目的や方法に応じて使い分けられています。
 デスクワークでなまった身体をよみがえらせる。高齢者向けのエクササイズ。鍼治療の効果を高めるトリガーポイント療法。東洋医学の見地から見た血流改善のトリートメント。マインドフルネスの瞑想との組み合わせで精神に作用させるムーブメント。スポーツ医学に基づいた美しい姿勢をつくるトレーニング。実に多種多様の目的とそれぞれの方法論が、それぞれのジャンルの専門家によって解説されています。だから単にストレッチを目的とするエクササイズとはかなり違いがあります。
 1つずつ実践してみると、6つのコンテンツの目的が見えてきます。ただ買ってきたからなんとなくやっていたときと身体の中で感じるものの違いが明白です。きっとほかのトレーニング器具でも同じなんでしょうが、目的をしっかり持つことの重要性を改めて感じた一冊です。器具に新たな命が吹き込まれたような気がしました。
(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2018-05-26)

タグ:運動指導 トリガーポイント 姿勢 マインドフルネス 
カテゴリ 運動実践
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アレクサンダー・テクニーク完全読本
リチャード ブレナン 青木 紀和

 アレクサンダー・テクニークというものを初めて知ったのは10年ほど前。当時何冊か読んだのですが、アレクサンダー・テクニークについて音楽家や舞踏家のためのボディーワークであると認識していました。それを人に言ったらお叱りを受け、アレクサンダー・テクニークはもっと哲学的で精神的でいろんな要素を含んでいるといわれました。
 そのころ読んでいた本は、確かにアレクサンダー・テクニークの部分的な要素を取り上げたものであったとは思いましたが、哲学的とか精神的なと言われても想像もつかず、つかみどころのないイメージが私の頭の中に残りました。
 タイトルの通り本書は「完全読本」。つかみどころのないものがつかめるかもしれないという期待で読んでみました。
 期待通りに私の中でのアレクサンダー・テクニークで欠落していた要素がしっかりと書かれていました。逆に見えてきた分だけアレクサンダー・テクニークが目的とすることの難しさや奥行きの深さを感じました。
 身体面・感情面・心理面・精神面と、まさに心と身体における様々な要素に作用するワークだと認識を新たにしました。
 だから方法論も正しい身体の使い方という面に対するアプローチではなく、メンタルとフィジカルを不可分一体と捉えた上のワークになっているようです。どちらかといえば瞑想に近い感じもしました。近年、マインドフルネスやヴィパサナなどの心理や精神世界のワークも多く見かけるようになりましたが、そこに解剖学や運動学の要素がミックスされたような印象を持ちました。
 多くの人が自分の思う通りに身体を使えていると信じて疑わないでしょう。ところがその中に不必要であったり不適切な要素があることには気づいておられないでしょう。そして習慣の中に組み入れられることで心身の不調を引き起こしたり、理想とする動きを阻害したりします。
 よく「気づき」という言葉が使われますが、アレクサンダー・テクニークにおいて気づくべきは不適切な身体活動と精神活動であり、そこからの修正を試みることだと思います。正直なところ、従来のボディーワークのイメージでとらえてしまうと違和感を覚えてしまうでしょう。まずはアレクサンダー・テクニークの目的をきちんと理解することから始めるべきだと感じました。

(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2018-06-07)

タグ:アレクサンダー・テクニーク ボディーワーク 
カテゴリ ボディーワーク
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「挑戦的スローライフ」の作り方 カリフォルニア郊外でプロサーファー鍼灸師
南 秀史郎

「カリフォルニア」で「プロサーファー」かつ「鍼灸師」で「挑戦的」なのに「スローライフ」。
 矛盾する言葉が表紙に並ぶ本書は、「夢に生きる」ことがテーマだ。著者は南秀史郎(みなみ ひでしろう)。1959年、大阪で200年続く鍼灸院の6代目、7人兄弟の末っ子として生を受ける。
 波に飲まれれば命を落とすこともある危険なスポーツであるサーフィン。テレビで見るようなビッグウェーブに乗れるチャンスは1年に1〜2回。そんな危険な競技に著者が挑戦を続けられる理由はなんなのか。本書では物事に対する姿勢や考え方、食事や睡眠などの日々の過ごし方などが著者からの「アドバイス」として紹介されているが、著者の信念は本書の最後にある「身体的な気持ち良さを大切にする」という言葉に集約されている。
 サーフィンにおける良い波に乗れたときの達成感、波の音や風、日常における食事・睡眠、日々健康に生きていることそのものへの感謝…。自分が「良いと感じたもの」をとことん追求する。それがたとえ科学的根拠に乏しいものであっても。結局は自分が実践してみて、実感したものでしか、納得のいく人生は作れないのだろう。
 自分の選択に自信が持てない人や、迷いや葛藤を感じている人ぜひ読んでいただきたい一冊である。
(川浪 洋平)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2019-04-16)

タグ:鍼灸 サーフィン 
カテゴリ 人生
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身体のデザインに合わせた自然な呼吸法 アレクサンダー・テクニークで息を調律する
リチャード・ブレナン 稲葉 俊郎

 人は呼吸することなしで生きていくことはできません。それにもかかわらず仕事や食事など生活上の行為に比べると深く考える人はいません。なぜならばなんの努力も苦労もなしにできるのが呼吸だからです。
 誰もがあまり意識することのない呼吸のメカニズムは複雑で繊細です。人は困難なことには注意を払いますが、当たり前のことにはさほど思考を働かせません。それゆえに知らず知らずのうちに適切な呼吸ができなくなっていても気づく人はいません。好ましくない呼吸法がいつしか身体の能力を低下せしめたり、何らかの身体的な不具合が現れたときに気づくのかもしれません。場合によっては病的な状況に陥っても、その原因が呼吸にあることに気づかないケースもあるようです。
 本書はアレクサンダーテクニークの考えから、その中核を担う呼吸法に言及したものです。知っているようで意外と知らない呼吸のメカニズム。前半は呼吸と発生についての基礎知識。改めて解説されると複雑であることがわかります。それを知ったうえで呼吸の問題点を探れば具体的な矯正ポイントが明確になります。
 本書の中心的な問題は、あまり呼吸について意識しないのは、各々が自らの呼吸に対し漠然とした感覚による評価だけだからであるという指摘があります。さらにその感覚的評価というものがあまり正確ではなく誤りの多いものだと主張します。考えてみれば病気のときでも初期の段階では身体の異変にあまり気づくことがなく、痛みや発熱などの具体的な症状があらわれて初めて異変に気付くものです。そう考えれば筆者の考えは納得がいきます。
 実際に本書が推奨する呼吸法自体はまさしく「身体のデザインに合わせた自然な呼吸法」であり特殊なものではありません。しかしながら身体の誤った使い方が習慣化することで自然な呼吸法ができなくなっているという点が主旨であるといえそうです。そして身体の使い方の誤りをなくせば、勝手に自然な呼吸法になるということのようです。
 この本は同じ筆者の『アレクサンダー・テクニーク完全読本』をお読みになった後に読んでいただいたほうが筆者の言いたいことがよくわかるだろうと思います。私は以前に「完全読本」を読んでいたので下地がありわかりやすかったのですが、もし読んでいなければ、大事な根底部分がボケてしまっていたかもしれません。

(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2019-08-30)

タグ:アレクサンダーテクニーク 
カテゴリ ボディーワーク
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徒手筋力検査 ビジュアルガイド 臨床の質を高める技術と機能評価
Karin Wieben Bernd Falkenberg 斉藤 明義

 私ごとで恐縮ですが、去年父親が脳卒中になり入院していました。幸いにも大きな後遺症もなく、左半身にわずかな片麻痺ですみました。その病院ではリハビリの環境がしっかりしていて理学療法士や作業療法士の皆さんが毎日懸命に機能回復に取り組んでくださいました。私も毎日のように病院に参りましたが、父親の評価を事細かに説明してくださいました。「三角筋の前部が同年齢の何%で、中部が何%です」とかなり具体的な数値評価を出しておられました。おかげで日に日に回復し、ひと月ほどで退院するときも、どの筋肉がどれくらい数値的に弱いかを説明したうえで、退院後のリハビリの方法まで教わりました。

 こういった現場では、かなりきめの細かいところまできちんとした評価がなされていることを初めて知りました。検査により正しい評価がなされたうえで初めて、その課題に対するリハビリがあるということを今更ながらに思い知らされました。そういった経験をしたあとに本書を読めば、筋力検査がきちんとできてこそ、適切なリハビリがあることが理解できました。

 内容的には基礎知識から始まるのですが、現場でその知識を活かすための関連づけのある解説になっている点、構成に工夫が感じられます。身体全体の評価から次いで部位別の細かい検査という流れはそのまま臨床での手順として用いることができるでしょう。さらに臨床で起こる具体的な症状についても言及があり、あくまでも「現場で使える」というこだわりを感じました。最後にはテスト問題まで用意されていますので、学生さんが勉強するにはうってつけの一冊となっています。

(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2019-09-17)

タグ:筋力検査  
カテゴリ 医学
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筋膜への徒手療法 機能障害の評価と治療のすべて
Leon Chaitow 斎藤 昭彦

 近年、治療家やパーソナルトレーナーでも外せないフレーズの一つとして「筋膜」が挙げられます。また、筋膜はテレビや雑誌に特集が組まれるほど一般の方にも広く浸透しています。国民に広く浸透している筋膜だからこそ、私たちは科学的に裏付けされた知識を知る必要があります。その点、この書籍は2018年に出版されており、最新の知見が盛り込まれています。
 本書の内容と構成はとてもシンプルです。2つの大きなテーマに沿っており、そのうちの1つ、筋膜の基礎が5つの章にまとめられており、もう1つとして筋膜への具体的なアプローチ方法を15紹介しています。また、これらは科学的根拠(エビデンス)を基に語られています。
 具体的な筋膜へのアプローチ方法としてマッスルエナジーテクニック、ロルフィング、トリガーポイント療法など様々な方法が紹介されています。筋膜へのアプローチ方法の全体像を把握するには、うってつけの書籍です。
 アプローチ方法について共通して言えることがあります。それは、筋膜という組織を変性させるという目的については全て一緒です。ならば、「筋膜」という組織の正体は何で、どのような方法で変性が起きるのか? また、筋膜が歪むと身体への影響は何か? 筋膜を変性させると体の中で何が起きるのか? といった疑問を投げかけてくれます。きっと日々の臨床やセッションの中で悩ましい問題にヒントを与えてくれます。私自身も過去にIASTMを使用していた時期があります。その経験も踏まえて、書籍を通して新たな発見とヒントを感じています。
 また、筋膜が良い意味でも悪い意味でも世間に広まったことで、患者様・クライアントの中にはマスメディアを通じて筋膜を知っている方が多くいらっしゃいます。そのために、正しい情報と誤っている情報を取捨選択できる基準が必要です。治療家やパーソナルトレーナーである身体に関わる専門職にとって、最良の喜びは患者様・クライアントからの感謝ではないでしょうか。筋膜の改善に関してサービスを提供している治療家・パーソナルトレーナーは、ぜひ正しい情報をもとに一人でも多くの患者様・クライアントの抱えている「不」が解消されることを願っています。

(中地 圭太)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2020-08-29)

タグ:筋膜 
カテゴリ スポーツ医科学
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ストレングス・ボールトレーニング
Lorne Goldenberg Peter Twist 中村 千秋 渡部 賢一

 アイスホッケー・カナダ代表チームなどでストレングス&コンディショニング・コーチを務める著者らが、68のボールエクササイズを解説。ストレングスやリハビリ、フィットネスの現場にも最適。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2003-10-10)

タグ:ボールエクササイズ 
カテゴリ トレーニング
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ボディ・ナビゲーション 触ってわかる身体解剖
Andrew Biel 阪本 桂造

 触診でリアルにわかる「身体解剖図鑑」。筋肉や骨のつき方やその動き、さらに関節の構造などが、どのようになっているか、触診でどう探るか、その方法と手技を詳細なイラストや説明で紹介。

(月刊トレーニング・ジャーナル)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2006-02-10)

タグ:解剖 
カテゴリ スポーツ医科学
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図表でわかる ピンポイント解剖学
吉田 優子

 余計な解説を省き、全頁ほぼイラストと表でまとめられた解剖書。「鍼灸師や柔道整復師にとって重要か」「国家試験に出たか」という観点から編集されてはいるが、スポーツ選手や指導者にもわかりやすい内容となっている。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2006-04-10)

タグ:解剖学 
カテゴリ スポーツ医科学
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DVD スポーツ障害を治す
宮本 俊和

 スポーツ障害に対する鍼療法とリハビリテーションをわかりやすく解説。障害の発症機序を説明後、疾患ごとに、疼痛部位、疼痛の誘発動作、理学的検査所見を解説し、疾患に応じた鍼通電療法、雀啄術、運動鍼、棒灸などの治療法を紹介。治療家向け。

(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2006-05-10)

タグ:鍼灸 スポーツ障害 
カテゴリ スポーツ医科学
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強める! 殿筋 殿筋から身体全体へアプローチ
John Gibbons 木場 克己

 著者は「理学療法において最も軽視されていると思われる」殿筋に着目し、一冊にまとめ上げた。実際、殿筋は身体の各部とつながっており、姿勢保持や歩行動作にも重要な部位だ。筋力低下などの問題があれば、他の部位の機能不全や痛みを引き起こす。その仕組みを、ケーススタディを挟みながら再確認するとともに、殿筋や拮抗筋の状態の検査方法、殿筋の安定性向上エクササイズを紹介している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-04-10)

タグ:殿筋 
カテゴリ 身体
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徒手筋力検査ビジュアルガイド 臨床の質を高める技術と機能評価
Karin Wieben Bernd Falkenberg 斉藤 明義

 ドイツ語版は6版を重ねている。筋機能評価の中でも重要な徒手筋力検査について、概要、全体像を評価するクイックテスト、そして頭部・脊柱・上司・下肢ごとに筋短縮/筋力低下の臨床症状と詳しい検査方法を整理。写真や図を豊富に用いてわかりやすく解説されている。特徴的なのは、筋力の評価を従来の6段階(グレード)に持久力を表す基準を加えた7段階としていることで、患者の日常生活をよりよくしたいという希望に沿うものとなっていると言える。最終章にはテスト問題もついており、すでに臨床で活躍する人はもちろんこれから現場へ出て行く人の支えにもなる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-06-10)

タグ:筋力検査 
カテゴリ 医学
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筋膜クレンジングテクニック メルトメソッド
Sue Hitzmann 中村 格子

「MELT」というセルフケアメソッドは、硬くなってしまったものを溶かす、痛みを溶かすという意味と、「Myofascial(筋膜)」「Energetic(エネルギー)」「Length(伸張)」「Technique(テクニック)」の頭文字から命名された。結合組織である筋膜内を十分に水分で満たし、人体を安定させるという役割を果たせるよう持っていく。一般の人には馴染みのないだろう上記の理論を丁寧に説明したのち、リコネクト・リバランス・リハイドレート・リリースの4つを原則としたエクササイズを紹介する。道具を用意する必要はあるが、方法はシンプルで評価ポイントも詳しく書かれているため、気軽に、かつ正しく取り組めそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2017-07-10)

タグ:筋膜 
カテゴリ スポーツ医科学
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ケリー・スターレット式 「座りすぎ」ケア完全マニュアル 姿勢・バイオメカニクス・メンテナンスで健康を守る
ケリー・スターレット ジュリエット・スターレット グレン・コードーザ 医道の日本社編集部

 私は手技療法の仕事をしていますが、腰痛を訴えるクライアントの圧倒的多数が立ち仕事の方か、事務職やドライバーのように座る姿勢でのお仕事で、スポーツ選手のように激しい動きをなさる方よりも一定の姿勢を長時間こなす人の方が腰痛になりやすいという現状を見ています。知らない方には座っていると楽なように見えるようですが、かかる荷重負担のバランスの悪さや姿勢の特殊性からも、長時間の座位は様々な影響を与えます。
 本書は「座りすぎ」の問題点を分析的に指摘した上で、身体にかかる負担を軽減するための方法論を様々な角度から解説しています。
 まず座位の問題点を細かく指摘していますが、現実的に座ることは日常よくありますので、座ることそのものを否定することはできません。そういった職場環境でちょっとした工夫を加え負担を軽減できるようで、現実に沿った形での提言があるのはありがたいです。さらに身体の問題点をエクササイズで回避する方法論もあり、いわば環境面と肉体面という内外からのアプローチがあります。読者が取り入れることができる方法がいくつも紹介されていますので、可能なものを選択しながら取り入れていけるのも本書のよさだといえるでしょう。
 それぞれの解説がバイオメカニクスに沿ったものですが、読み手の知識や興味で本書の読み方を変えてみるのも1つの方法だと思いました。また紹介しているエクササイズも簡単にオフィスでできるものや、器具を使用しても簡単に手に入りそうなものが多いので、実行することに対する負担はあまりなさそうです。
 容易に方法論を与えられても、理解や納得のない中での継続は困難だと思います。「座りすぎ」の何が悪いのか、身体にどういう負担がかかるのか、その都度その都度読み返してみて実行するのが一番長続きしそうな気がします。
(辻田 浩志)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2023-01-20)

タグ:座りすぎ 
カテゴリ 運動実践
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テーピング療法最前線
医道の日本社編集部

 1970年代にアメリカから日本に渡ってきたアスレティックテーピングは、故・山本“KID”徳郁の父、山本郁榮(やまもといくえい)氏がアメリカで学び日本に持ち込んだとされている(山本郁榮、野田哲由 、平沼憲治『スポーツ外傷障害からみたテーピングの実技と理論』)。
 今や医療・スポーツ現場に広く普及したテーピング。テーピングの巻き方を解説した書籍も多く出版され、高校生や部活のマネージャーでも巻き方を知っている。我々「専門家」に求められるテーピングの技術はより高度になっていると言えよう。
 本書『テーピング療法最前線』ではスポーツ、臨床現場で使われているテーピングの種類や、はさみなどテーピングを扱うためのツールなど基本事項から、キネシオテーピング、スパイラルテーピングなどのより専門的な技術まで詳しく解説されている。また、オーストラリアなど、海外のセラピストによる症例への応用や、徒手療法、鍼灸、物理療法との組み合わせについての章もあり、異なる文化の視点からのテーピング技術を学ぶこともできる。
 テーピングは関節の安定化だけでなく、皮膚の柔軟性の向上、神経系を刺激して運動パフォーマンスの向上と治癒の促進まで多様な応用がなされている。
 あなたが治療家でもトレーナーでも、「専門家」として現場に立つのであれば、ぜひ読んでいただきたい。
(川浪 洋平)

出版元:医道の日本社

(掲載日:2024-04-19)

タグ:テーピング 
カテゴリ アスレティックトレーニング
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Mel Boring American Medical Association C.B. Mordan 島沢 優子 日本スタビライゼーション協会 足利工業大学・健康科学研究室 銅冶 英雄Adrian WealeAlan GoldbergAndrea BatesAndrew BielAnne KeilAviva L.E. Smith UenoBernd FalkenbergBoris I.PrilutskyBrad Alan LewisBrad WalkerCarl PetersenCarole B. LewisCarole B.LewisCaroline Corning CreagerChad StarkeyChampagne,DelightCharland,JeffChartrand,JudyChris JarmeyClive BrewerDaniel LewindonDanish,StevenDavid A. WinterDavid BorgenichtDavid E. MartinDavid EpsteinDavid GrandDavid H. FukudaDavid H. PerrinDavid JoyceDavid SumpterDavies,George J.Digby, MarenaDonald A. ChuDonald T KirkendallEddie JonesElizabeth Best-MartiniEllenbecker,Todd S.Everett AabergF. バッカーFrank BakkerG. Gregory HaffG.D.ReinholtzGeorge BrettGray CookGregory D. MyerH・ミンツバーグIñigo MujikaJ.G.P.WilliamsJ.W.SchraderJWS「女性スポーツ白書」作成プロジェクトJacqui Greene HaasJamJames C. RadcliffeJames StudarusJari YlinenJeanne Marie LaskasJeff BenedictJeff CharlandJeff LibengoodJeff RyanJennifer Mather SaulJerry LynchJiří DvořákJohn GibbonsJonathan PrinceJoseph C. MaroonJoshua PivenJulian E. BailesJ・ウィルモアKahleKarim KhanKarin WiebenKim A. Botenhagen-DiGenovaKim A.Botenhagen-DiGenovaL.P.マトヴェーエフLawrence M.ElsonLeon ChaitowLeonhardtLeslie DendyLorne GoldenbergM. デュランM.J.SmahaMarc DurandMarilyn MoffatMark PerrymanMark R. LovellMark VerstegenMattyMcAtee,Robert E.Megan HineMelvin H. WilliamsMichael GleesonMichael J. AlterMiguel Angel SantosMurphy,ShaneM・ポラックNPO法人日本ライフセービング協会Nadia ComaneciNational Strength and Conditioning AssociationNina NittingerNorm HansonOg MandinoP.V.カルポビッチPOST編集部Pat ManocchiaPaul L. GreenhaffPete WilliamsPeter BruknerPeter N. CoePeter TwistPeter WoodPetitpas,Al.PlatzerR. ザイラーR.H.エプスタインR.J.CareyR.N.シンガーRainer MartensRaymond M. NakamuraRein TideiksaarRene CaillietRichard BrennanRichard GoldRobert C. FarentinosRobert E. McAteeRobert MoorRobert S.BehnkeRoger W.EarleRoland SeilerRon MaughanRuben J. GuzmanS. ビドルS.T.FleckSAGE ROUNTREESander L. GilmanSandy FritzSharon MoalemShephard,Roy J.Soccer clinicSports Graphic NumberStephen KieslingSteven J. FleckStuart BiddleSue HitzmannS・パリッシュS・フォックスTerease, AmandaThomas R.BaechleThomas W. MyersThor GotaasTil LuchauTrevor WestonTudor O. BompaVladimir M. ZatsiorskyVladimir M. ZatsiorskyVáclav DvořákW.E.シニングW.J.KraemerWilliam J. KraemerWynn KapitY. ヴァンデン‐オウェールYves Vanden Auweele「運動器の10年」日本委員会いとう やまねかわむら ふゆみけいはんな社会的知能発生学研究会ふくい かなめまつばら けいみづき 水脈みんなのスポーツ全国研究会わたなべ ゆうこアタナシアス テルジスアタナシアス・テルジスアダム フィリッピーアテーナプロジェクトアメリカスポーツ医学会アメリカスポーツ医学協会アメリカ医師会アレックス・ハッチンソンアンゲリカ・シュテフェリング エルマー・T・ポイカー ヨルグ・ケストナーアンドリュー ブレイクアンドリュー・ゴードンアンドリュー・ゾッリアンドリュー・ビエルアンバート・トッシーアン・ケイルアン・マリー・ヒーリーイチロー・カワチイヴ・ジネストウイリアム ウェザリーウサイン・ボルトウドー アルブルエディー・ジョーンズエドワード・フォックスエバレット アーバーグエリザベス ノートン ラズリーカイ・リープヘンカミール・グーリーイェヴ デニス・ブーキンカルロス 矢吹カレン・クリッピンジャーカーチ・キライカール・マクガウンキム テウキャロリン・S・スミスキャロル・A.オ-チスクラフト・エヴィング商會クリス カーマイケルクリス ジャ-メイクリストフ・プノーグレン・コードーザケイトリン・リンチケニー マクゴニガルケネス・H・クーパーケリー・スターレットケン ボブサクストンゲルハルト レビンサイモン・ウィクラーサカイクサンキュータツオサンダー・L. ギルマンサンドラ・K・アンダーソンシェリル・ベルクマン・ドゥルーシルヴィア ラックマンジェア・イエイツジェイ マイクスジェイソン・R・カープジェイムズ・カージェニファー・マイケル・ヘクトジェフ ライベングッドジェフ・マリージェリー・リンチジェームス・M・フォックスジェームス・T・アラダイスジェームズ アマディオジェームズ・アマディオジェーン・ジョンソンジェ-ン・パタ-ソンジム・E. レーヤージャン=マリ・ルブランジュリエット・スターレットジョセフ・H・ピラティスジョン エンタインジョン・スミスジョン・フィルビンジル・ボルト・テイラースタジオタッククリエイティブスティーヴン・ストロガッツステファン キースリングステファン・メルモンスポーツGEARスポーツインキュベーションシステムスポーツセーフティジャパンスポーツ医・科学研究所スポーツ社会心理学研究会スポ-ツ医科学研究所タカ 大丸ダイヤグラム・グループダニエル・ジェイムズ・ブラウンダニエル・マードンチャモアペット・ハーパランチャーリー・ローティナ・シ-リグデイヴィッド シールズデイヴィッド・シールズデビ・ブラウンデータスタジアムトニ・ナダルトム・シーバートラヴィス・ソーチックトル・ゴタストレーニング科学研究会トーマス・W. マイヤーストーマス・タッコドナルド T. カーケンドールナイキ・ジャパンナディア・コマネチハンス-ウルリッヒ・ヘッカーバイロン・シューマンバド・ウィンターパトリシア・M・ホランドヒュー・ディールハンティービヨン・ボルグビル・ライトビート たけしピート・ウィリアムズフィリッピー・アダムフィル・ジャクソンフランク・ショーターフランク・ショーター フルコムフル・コムフレデリック ドラヴィエフレデリック・ドラヴィエブライアン コールブルース マキューアンブレット コントレラスブレット・コントレラスベント・ロンネスタッドベースボール・マガジン社ボブ・アンダーソンマイケル グンディルマイケル・グンディルマット ジャーヴィスマット リドレーマリオ 宮川マーク ペリマンマーク・バーステーゲンマーティー 松本メアリー・ボンドメディカル・フィットネス協会モリーズ・シューマンライフサポート協会ラエル・イサコウィッツランス アームストロングランナーズ女性ランニングセンターランナーズ編集部リチャード ブレナンリチャード・ブレナンリック・マクガイアリンダ・グラットンルーカ カイオーリレイナー・マートンレイン ティディクサーレッシュ・プロジェクトロコモチャレンジ!推進協議会ロゼット・マレスコッティロナルド・ニアマイヤロバート ムーアロビン・マッケンジーロブ パナリエッロローランド・レイゼンビーヴォルフラム・リントナーヴォルフラム・リントナー七木田 文彦七類 誠一郎三ツ井 慈之三上 太三上 賀代 三井 康浩三井 恵津子三井 悦子三好 春樹三宅 満三宅 義信三木 英之三条 健昌三栖 英揮三森 寧子三浦 孝仁三浦 於菟三浦 武三浦 知良三浦 雄一郎三澤 威士三田 佐代子三田 文英三砂 ちづる上原 善広上松 大輔 笠原 政志上田 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