繁盛する治療院の患者の心をつかむ会話術
岡野 宏量
この書評をお読みになるような方々には賛否両論の内容であるかも知れない。
「治療技術がよければ患者は来てくれる」は大きな間違い、という切り口。サブタイトルが「儲かる治療院がやっている接遇・コミュニケーションのコツ」ということで割り切って読むことで治療院が稼ぐための手段、技術になると思う。
治療院の会話の目的は? と聞かれたとき、さまざまな答えがあるかも知れない。本書では会話の目的を一貫して「患者さんに通院してもらうこと、リピートしてもらうこと」として施術時の会話の基本、共感と信頼を得る話し方、ニーズを聞き出す質問方法、患者との人間関係の築き方について伝えている。
治療技術があるなしにかかわらず乱立する接骨院、治療院。治療家の数が少ない時代は、治療家は「メーカー機能」だけを持っていれば十分だったのが、治療家の数が増えてきて、どこでもそれなりの治療ができるようになると「販売機能」が必要になってくる。そして治療家には信頼されるため治療以外の勉強も必要になってきている。
コミュニケーション下手、会話がうまくできずに困っている治療家の方々は本書を読むことで成功につながるかもしれない。
(安本 啓剛)
出版元:同文舘出版
(掲載日:2012-02-15)
タグ:コミュニケーション
カテゴリ 人生
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繁盛する治療院の患者の心をつかむ会話術
岡野 宏量
会話術という題名ではあるが、話し上手になるための方法ではない。治療のプロフェッショナルに求められる会話であり、きちんと情報を収集し、リピートにつなげるためのコミュニケーションの方法を紹介。
4つの質問(状況質問、問題質問、示唆質問、解決質問)と3つの説明(治療の特徴、利点、利益)を通して、押し売りにならないようにしながら、動機づけを図り、今後につなげる「コンサルティング患者対応」が具体的に記述されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:同文舘出版
(掲載日:2012-10-16)
タグ:治療院 質問
カテゴリ その他
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Q&Aでわかるアンチ・ドーピングの基本
第一東京弁護士会 総合法律研究所 スポーツ法研究部会
オリンピックなどの国際的なスポーツの大会を見ていると、ドーピングという言葉を聞くことがあるでしょう。「自分が有利になるために薬を飲んだり注射したりする」という認識の方が大半だと思いますが、ドーピングの定義や規制は思っている以上に複雑なものです。日本においては、カヌー競技の選手が日本代表を争うライバルのドリンクに禁止されている物質を混入させたという事件が記憶に新しいと思います。この一件では、混入された側の選手は資格停止の処分が下らずに済みましたが、知らずのうちに摂取してしまった形であっても、場合によっては資格停止などの処分が下されることがあります。知っているようで知らないドーピングのこと。その世界はいったいどれほど細かいのか。どのような対策がなされているのか。
本書ではドーピングとは何かについてや検査の方法、疑われないためにアスリートが気をつけるべきこと、また日本や世界ではドーピングという行為に対する対策がどのように進められているのか、選手はどうすべきなのかというアンチ・ドーピングについて、実際に起きた事例も交えて述べています。
アンチ・ドーピングについて知ることでスポーツに対する理解も深まるかと思いますが、実はアンチ・ドーピングは世界や国内トップレベル選手だけの話というわけでもありません。本書の中にも事例がありますが、一般レベルの競技力であっても、競技会によってはドーピング検査の対象となることがあります。選手としてそれなりの大会に出る機会がある人は、ぜひ本書でアンチ・ドーピングについての知識を手にしていただきたいです。
(濱野 光太)
出版元:同文舘出版
(掲載日:2019-08-24)
タグ:ドーピング
カテゴリ スポーツ医科学
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「お客様をやめさせない」スクール&教室運営の仕組み
水藤 英司
フィットネスクラブやヨガ教室、ダンススクールなどのスクールビジネスにおいて、会員の継続率は成功の鍵となる。スクールの講師の視点と経営者の視点を持って、解説していく。まず会員心理を把握した後、顧客満足度を高める要素をプライス・サービス・クオリティ・クレンリネス・アトモスフィアの5つの面から分析。それを踏まえ、やめさせない仕掛けを6つに整理して提示した。それを実現すべく、スタッフのやる気のマネジメントにも言及している。トレーニング指導者にとってはスクール経営者の考えを垣間見ることもできる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:同文舘出版
(掲載日:2017-04-10)
タグ:経営 運営
カテゴリ その他
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