すぐ役に立つ介護予防フィットネス ロコモティブシンドロームに対応したQOL向上運動・実践ガイド
石井 千惠 竹尾 吉枝 小谷 さおり 芝崎 美幸
主に高齢者を対象とした、椅子を使ったり唱歌に合わせたエクササイズがまとめられている。介護現場ですぐ実践できるのはもちろん、スポーツ指導者にとっても学ぶ点は多い。たとえば動機づけの仕方や、筋力や柔軟性に応じたエクササイズのマッピングなど、普段はアスリートを対象とすることが多い立場の人が、もし高齢者を対象とする際には心強い参考書と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2012-10-10)
タグ:ロコモティブシンドローム 介護予防 高齢者
カテゴリ トレーニング
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バテない体をつくる登山エクササイズ 山登りのための基礎体力・基礎知識が身につく!
大森 義彦
近年山登りに興味を持ち、トレーニングの目標に掲げる人が増えているのではないだろうか。このとき忘れてはならないのは対「自然」であること、そして平地でどんなに鍛えても山での歩きとは異なるということだ。体力切れは危険に直結するため、まずさまざまな疲労原因を紹介し、対策を促す。次に「登山エクササイズ」として階段や坂道を使ったエクササイズや、リュックを背負うために力みがちな部位のストレッチをレクチャー。それを経て、最後に雨の日の歩き方など具体的な注意点について述べている。
大森氏の豊富な登山経験に基づくアドバイスは、トレーニング指導の前提として知っておくと大いに役に立つに違いない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2012-11-10)
タグ:登山 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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全解剖 体を動かす「骨と筋肉」のしくみ: 知ればスポーツがうまくなる!
山口 典孝
子どもでも読めるようにわかりやすく解説している。図も多く、初心者はもちろん、さらなる運動指導のレベルアップを望まれる方々も読んでいただきたいと感じている。
とくに解剖学、競技別動作解析といった部分は専門的な分野ながらも難しくない表現で目新しささえ感じた。高校での体育やそれに準ずる授業ではこの本を参考に進行しても興味深いだろう。
(河田 大輔)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2015-01-29)
タグ:機能解剖 解剖
カテゴリ スポーツ医科学
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食と健康のホントがみえる栄養学 健康検定協会推奨 知りたいトピックから学べる実践参考書
古畑 公 木村 康一 岡村 博貴 望月 理恵子
正しい知識をもとに望ましい生活習慣を身につけることさえできれば、健康やパフォーマンスアップにぐっと近づく。だが、食や身体に関してはさまざまな情報が溢れ、どれを信じてよいのかわからない。そこで本書によって、科学的根拠を理解するとともに「健康力」を身につけようというわけだ。
〇╳形式でトピックがわかりやすく解説され、冷え性や腰痛など症状から索引をたどることもできる。栄養について1から説明していく形ではなく、日々の生活から食を振り返ることのできる形式となっている。選手や患者を24時間見張ることはできないが、本書によって自主性を育てることはできるかもしれない。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2012-07-10)
タグ:栄養 食事
カテゴリ 食
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全解剖 体を動かす「骨と筋肉」のしくみ 知ればスポーツがうまくなる!
山口 典孝
豊富なイラストで身体のしくみの基本が理解できる。1章で、野球などよく目にする種目においてよく使う筋肉などを解説し、2章では逆上がりやマット運動を行う際のコツ、身体がどのように使われているかをレクチャーする。3章では筋線維の働きやATP、トレーニングの原理・原則、成長曲線についても触れられており、子ども向けと侮れない。
スポーツを科学的にとらえるための入門書と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2013-07-10)
タグ:解剖 筋 骨
カテゴリ スポーツ医科学
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東大フカシロ式 賢い脳をつくるスポーツ子育て術
深代 千之
子どもがスポーツを通じて得られる「脳力」をわかりやすくまとめた。まず1章では身体の基礎「脳」力を引き出すワークとして、おしり歩きやバランス崩しなどを紹介している。バイオメカニクスの第一人者である著者ならではの内容だ。2章以降のメンタルやコミュニケーションの「脳」力についても、スポーツ科学に基づいた簡潔な解説がなされている。
保護者向けに書かれてはいるが、子どもが悩んでいるときの対応を始め、口だけでなく一緒に努力・克服していく重要さは子どもとスポーツに関わる大人全てに共通する。気づきの多い一冊と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2013-10-10)
タグ:子育て 発育発達 教育
カテゴリ 運動実践
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フィギュアスケートはじめました
佐倉 美穂 柳田 貴志 みづき 水脈
「はじめました」シリーズの最新版は、ソチオリンピックでも注目のフィギュアスケート。運動習慣のなかったライターの佐倉氏が実際にスケート教室に飛び込んだ体験記なので、とても具体的な紹介になっている。
前半は服装や靴の選び方から、初級教室ではどんなメニューを行うのかや周りの人たちの年齢層などまで、始める前に抱きがちな疑問・不安を取り除くレポートとなっている。そして後半は、初級教室から中級教室に進み、バッジテストを受ける猛特訓の記録だ。はじめたばかりでも、「同じ教室の人たちのように滑りたい」「バッジを取りたい」といった目標を設定することが、練習を継続するのに重要だと伝わってくる。「運動神経よりもコツ」というフレーズが印象に残った。運動が特別に得意ではないという人たちがどのような言葉だと動きを理解しやすいか、共感しやすいかという点でも参考になるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2014-02-10)
タグ:フィギュアスケート
カテゴリ 運動実践
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すぐ役に立つ 脳と心の介護予防フィットネス
石井 千惠 小関 潤子 松浦 亜紀子 梅田 陽子
老いと死はいつかは受け入れなければなりません。それを知らぬ人はいないはずなのに、具体的に考えたり対策を立てている人ってごく少数のように見受けます。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」といいますが、喉元に来る前にも熱さを認識していない人が多いのも事実。結局、自分がその事態に直面しないと意識できないというのが一般的なのでしょう。私も認知症になった母親の介護を初めて6年になりますが、本人はもとより家族の負担も少なくないのは承知しています。老いと死から逃れられないのは仕方のないこととしても、それに抗うことをあきらめてしまうのは別問題。どう抗ってもダメなケースもありますが、予防することで老化による問題を少しでも軽度にとどめられる場合もあるはずです。介護度がひとつ上がるだけでも本人や家族の負担は大きく変わります。
ある介護のセミナーを受けたとき、私が後期高齢者になる20年後には認知症の方が爆発的に増えるという予測を聞きました。本書にも同じ指摘がありますが、そのときの介護制度が決して見通しのいいものではないことは予感しています。
本書は介護予防の在り方をわかりやすく解説したものです。広がりつつある介護予防が現在どのような形で現場で行われているかの紹介から始まります。抽象的な話ではなく、実際に行われているそれぞれの現場の様子や体験談がいくつも紹介されていますので、正確に雰囲気が伝わってきます。認知症と老齢期のうつにテーマを絞っていますが、認知症やうつの知識についてもきちんと説明されています。
本編はやはりエクササイズ。目的別にプログラムが整理され、どういう目的でそれぞれの運動をするかきめの細かい解説が記されています。認知機能向上エクササイズ「e-エクササイズ」は必見。こういうところまで研究されているのかと驚きました。
その他にも介護に携わる方にとって必要な知識が満載。介護制度というのは予算の都合で頻繁に制度が変わります。将来的に介護予防にシフトされるとき本書の知識は役に立つでしょう。
基本的に介護職に従事されている方を対象に書かれたものだとお見受けしますが、願わくば介護職に就く方だけではなく、近い将来身近な問題になるであろう私たち50代や60代の人にも読んでいただきたいです。介護される立場になって慌てるよりも、先に手立てをしておきたいという方にも役立つ本だと思います。
(辻田 浩志)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2016-05-12)
タグ:介護予防
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:すぐ役に立つ 脳と心の介護予防フィットネス
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すぐ役に立つ脳と心の介護予防フィットネス
石井 千惠 梅田 陽子 小関 潤子 松浦 亜紀子
運動器をメインに扱った前作に続き、脳と心にフォーカスした第2弾。まず1章で各地の介護予防教室、運動教室の現場を紹介。貴重なフィードバックである参加者の声も掲載されている。そして2章で認知症および高齢者のうつについてわかりやすく理論を整理したあと、3章にて具体的なエクササイズを写真つきで解説。
タイトルにある通り、明日からでも指導に取り入れられそうな内容であるとともに、これから中高年の方々と向き合う場合にも、どうプログラムを進めたらよいかイメージしやすいのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2015-07-10)
タグ:介護予防
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:すぐ役に立つ脳と心の介護予防フィットネス
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健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と×
古畑 公 木村 康一 岡村 博貴 望月 理恵子
2011年に発行された『食と健康のホントが見える栄養学』の増補改訂版にあたり、日本食品標準成分表2015年版(七訂)にも対応している。巻末に○×練習問題もあるが、基本的には栄養学の基礎や食材、食の迷信などをトピックとして取り上げ、科学的根拠に基づいた正しい情報を解説する。
さらに後半では、花粉症や口内炎といった健康レベルを下げてしまう症状に対して、栄養学の観点からどんなアプローチができるかも紹介。
気になるトピックや症状を扱ったものから読み始めることができ、図表やイラストもわかりやすく、内容が頭にすんなりと入ってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2016-07-10)
タグ:栄養学 食事
カテゴリ 食
CiNii Booksで検索:健康管理する人が必ず知っておきたい栄養学の○と×
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スポーツが得意な子に育つたのしいお話365
日本体育学会
スポーツが大好きな子、どちらでもない子、嫌いで苦手意識を持っている子。いろいろな子どもがいると思います。大好きな子どもは進んでスポーツや運動をすると思いますが、最近はテレビゲームやスマートフォンの普及などによって、スポーツに触れる・スポーツを楽しむ機会というものが減ってきている印象です。確かにそれらは楽しい・面白いものかもしれませんが、スポーツの本質も楽しさ・面白さにあります。
スポーツは気晴らしという意味を持つ中世英語の「deport」が語源となっていて、楽しさや面白さを表すことも理解できると思います。スポーツが世界中に広まっていることからもわかるとおり、楽しさや面白さというものは万国共通です。
ゲームやインターネットを通じて世界の人と交流することが悪いとは言えませんが、さらに楽しめるものの幅を広げると、人生はより豊かなものになるでしょう。とくにスポーツに苦手意識を持っていて嫌いだという子どもには、スポーツの楽しさや魅力といったものを知ってもらえるいい機会になる一冊ではないかと思います。無論、大好きな子どもにも、それほど好きではないけど興味のある子どもにもお勧めです。
本書では、はじめにスポーツとはどのような意味を持っているかについて触れたのち、スポーツの歴史や競技のこと、オリンピックやパラリンピックのこと、運動のコツ・ポイント、スポーツや運動に関する豆知識や純粋だけどなかなか答えられない疑問、スポーツ選手の活躍を支える人たちのこと、ケガやトレーニングのこと、人間の身体のこと、果ては日本においてマイナーなスポーツについての知識など、さまざまな情報が掲載されています。
好奇心旺盛で多感な子どもにとっては、全てでなくとも何かひとつくらいは興味を惹く内容があると思います。
また、本書は子どもを持つご両親や、学校の先生にも非常に役立つものだと思います。子どもにスポーツを好きになってほしい、子どもが自分の将来を選択する幅を広げる役に立ててほしいという想いがあれば、購入してお子さんに与えたり読み聞かせたりするのもよいと思いますし、学校の先生ならば子どもたちの興味を惹く授業にするためにいろいろな情報を仕入れる本として活用したり、教室の本棚や図書室に置くことも子どもたちの教育によいかもしれません。
(濱野 光太)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2019-08-19)
タグ:子ども スポーツ全般
カテゴリ 運動実践
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「ユマニチュード」という革命 なぜ、このケアで認知症高齢者と心が通うのか
イヴ・ジネスト ロゼット・マレスコッティ 本田 美和子
ユマニチュードとは人間らしさを意味する言葉であり、ユマニチュードと名づけられたケア技法は、徹頭徹尾、目の前の人間の存在を認め、尊重するということを大切にする。
慣習として行われてきたケアの方法は、医学の権力によって、患者の主体性をないがしろにしてきた。ひとを救う(あるいは介助、またはケア、キュアなど)という名目のもと、そのひと自身の気持ちを無視してきた、と。その反発として認知症高齢者が暴れたり、叫んだり、言うことを聞いてくれなかったりするのだという。背景として、無意識の宗教的価値観が関わっているという考察が面白い。
おもに西洋の修道院で行われてきた、他者への奉仕は、辛く苦しい、単調で退屈な仕事だった。しかし、だからこそ自分の救済への道がひらける。苦なくば、楽はなし。no pain, no gainということになる。その意味ならば、悲劇のヒロインに付き合わされて、いい迷惑だ、という構図なのかもしれない。
だけれどケアは本来、する側も、される側も心地よく、楽しいものだというのが著者2人の主張。ひとの目を見て、手を触れ、言葉を交わし、できるだけ立位で、動かせる部分は動かしてもらう。決してどちらか一方通行ではない、依存ではない自立は、交換つまりコミュニケーションから始まる。
人間関係抜きの技術論では、容易にひとはモノ化される。そこから悲劇は起きてきたと、革命家たちが獅子吼する。
(塩﨑 由規)
出版元:誠文堂新光社
(掲載日:2022-07-04)
タグ:ユマニチュード ケア
カテゴリ 人生
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