フェルデンクライス・メソッドWALKING 簡単な動きをとおした神経回路のチューニング
ジェームズ アマディオ 橋本 辰幸
本書のタイトル、フェルデンクライスメソッドとは物理学者モーシェ・フェルデンクライス博士によって開発されたメソッドで、「動き」を通して人間の持つ潜在能力を引き出す学習システムである。私は体験したことがないが、聞くところによるとこのメソッドは、レッスンでのさまざまな動きを体験することで、これまでに身に染みついた動きから離れ、より自然な動きや姿勢を獲得し自分の身体への気づきを高めることができ「心地よい体の動きが“脳”を刺激し活性化させる」ボディーワークだそうである。
本書では、レッスンの具体的な方法が豊富な写真と付属のDVDで解説されており、寝て行うレッスン、立位・歩行によるレッスン、トレッドミルでのレッスンと段階的に進みそれぞれの実践者にあったプログラムを選べるよう構成されている。ただ、理論的背景などにはあまり触れられておらず、なぜそのような姿勢や動作なのかの説明がないのが残念だが、姿勢や動作を改善することでパフォーマンスを向上させようとする選手・指導者やリハビリテーションに関わるセラピストには、新たなアイデアを引き出してくれる一冊となるだろう。
(打谷 昌紀)
出版元:スキージャーナル
(掲載日:2012-10-15)
タグ:身体
カテゴリ ボディーワーク
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レアルマドリード モウリーニョの戦術分析 ディフェンス編
アタナシアス テルジス 小澤 一郎
ジョゼ・モウリーニョはサッカーの指導者という枠を越え「哲学者」として注目されることが多い。注目されるがゆえにさまざまな問題を引き起こすこともあるが、彼の人間としての魅力が人々を惹きつけている。
本書はレアル・マドリード時代のジョゼ・モウリーニョの戦術を紐解いた解説書である。筆者のアタナシアス・テルジス自身がサッカーの指導者であることもあり、モウリーニョ率いるレアル・マドリードのスカウティングレポート的な内容となっている。サッカーの4つの局面、すなわちディフェンスの局面、オフェンスからディフェンスへのトランジションの局面、オフェンスの局面、ディフェンスからオフェンスのトランジションの局面のうち、ディフェンスに関わる局面の中でさらに細かく分類したケースについて各選手がどのようなプレイをしているかについて細かく解説されている。
モウリーニョの戦術の土台となる哲学には触れられていないものの、純粋にどのようなプレイが「選択」されているのかを知ることができる。サッカーだけでなく他競技の指導者もスカウティングレポートを作成するためのチェック項目の抽出や、資料作成の際に参考となるだろう。
(打谷 昌紀)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-10-27)
タグ:サッカー 戦術 スカウティングレポート
カテゴリ 指導
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