あなたは、ストレッチポールに乗ったことがあるだろうか。正しく行えば、誰しも必ず、胴体から付属している頭、腕、脚のポジションが、ニュートラルな状態にリセットされた感覚を味わうことができる。
ここでは、その進め方、エクササイズの方法もさることながら、その裏づけとなる解剖・生理・運動学を理論的に学ぶ。スタジオエクササイズとしての「ベーシックセブン」を提供している者は、本来知らなくてはならない事項なのではないだろうか。また、介護予防としてのプログラムを、目的、段階別に解説、そして疾患別に治療としての方法も多種にわたって紹介されており、本書は、今やアスリートから高齢者まで幅広くクライアントをお持ちのパーソナルトレーナーも知っておいて損はない。いや知らずして人の身体は預かれないだろう。教科書的存在になるはずだ。
もちろん、自分自身の癒しのためにも使っていただきたい。
(平山美由紀)
平沼 憲治 岩崎 由純【監修】 蒲田 和芳 渡辺 なおみ【編】
講談社
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