勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
森本 貴義 大貫 崇
森本氏・大貫氏とも、大リーグチームなどで活動歴のあるトレーナー。「スーパー・アスリート」はもちろん、そこに及ばなかった選手も間近に見てきた経験を踏まえ、1日2万回以上行っている呼吸の重要性を説く。普段、意識していない呼吸の仕組みや横隔膜の使い方を丁寧に説明していく。
一流選手の呼吸法は自分には真似できないのでは? と思いそうなところで、もう1つの手本である赤ちゃんの呼吸も紹介する。
大人になるにつれできなくなってしまう要因を整理し、本来の呼吸を取り戻す14個のエクササイズが最後にまとめられており、実践につながりやすい構成だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ワニ・ブックス
(掲載日:2016-07-10)
タグ:呼吸 横隔膜
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
e-hon
間違いだらけ! 日本人のストレッチ 大切なのは体の柔軟性ではなくて「自由度」です
森本 貴義
体の真横に大きく開脚できない、立った状態から前屈して床に手がつかないから、「私は体が硬い」と思っている人は誰の周りにも1人はいるのではないでしょうか。しかし、その「体が硬いという自己評価」の、「根拠」を知ったうえでそれを言っている人はどのくらいいるでしょうか? さらにいうと、「体が柔らかい=ケガをしにくい」と子どもの頃よく体育や顧問の先生から言われたことは、はたして本当だったのでしょうか?
本書は、多くの日本人が持っているこれらの“誤解”を丁寧にひもとき、なぜやみくもに開脚を目指すことが危険なのか、また本当に健康な体を手に入れるために今すぐ自宅でできるストレッチ・メソッドについて、わかりやすく解説しています。
トップレベルで競技をするアスリートでなくても、「自分の思うように動く体」でいたい、と思うのは老若男女に共通する願いです。それを筆者は、“自由度”の高い体であると表現しています。意識的に体の各部位のはたらきを感じながら動く習慣をもつことで、脳の指令通りに動く“自由度”の高い体を、何歳からでも手に入れられる。
本の中では、自分の体へ意識を向け「体と対話」する手段として、ストレッチを行うこと、ヨガや太極拳などを行うことがすすめられています。ストレッチ、ヨガ、太極拳…これらに共通するのは、どれも動きと「呼吸」がつながっているという点です。
実は、自律神経系に関係する器官で、唯一自らの意思で動きをコントロールできるのが「呼吸」(胃の動きを止めよう、と思っても意識的に止めることはできないですよね!)です。正しい呼吸の仕方を身につけ、体と心の状態をいつでも自分で感じ取れるようになることで、“自由度”の高い体に近づくことができます。
巻末には、ニーズに合わせた52種類ものストレッチ・メソッドが、写真付きで丁寧に紹介されています。長年メジャーリーガーやプロゴルファーの体のケアを行ってきたアスレティックトレーナーが直伝する、“自由度”の高い体を手に入れるためのストレッチは、ただ痛みをこらえてぐいぐいと関節の可動域をひろげようとするそれとは、全く異なる科学的な健康法です。
(今中 祐子)
出版元:ワニブックス
(掲載日:2018-12-28)
タグ:ストレッチング 呼吸
カテゴリ ストレッチング
CiNii Booksで検索:間違いだらけ! 日本人のストレッチ 大切なのは体の柔軟性ではなくて「自由度」です
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:間違いだらけ! 日本人のストレッチ 大切なのは体の柔軟性ではなくて「自由度」です
e-hon
勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
森本 貴義 大貫 崇
呼吸法に関する本はいくつか読みましたが、運動器としての解説ではもっとも詳しい本だと思いました。その内容はとても専門的で、ネットで調べながら読み進めていたので読み終えるのに時間がかかりました。呼吸を扱う本にはヨガや瞑想など精神的な内容のものもありますが、本書はいわばその対極になりそうです。
アスレティックトレーナーのお2人の共著で、現場でアスリートを通じた知見にはかなりの説得力があります。単に呼吸そのものだけではなく、体幹の操作にかかわる生理としての呼吸であったり呼吸と身体トラブルとの関係性など、話が広範囲に及びます。横隔膜が左右非対称であることも初めて知りました。
呼吸のお手本が赤ちゃんであるとし、成長して大人になる過程で次第に呼吸がうまくできなくなるというのも興味深いところです。
巻末に紹介されているいくつかのエクササイズも、実際にやってみると思ったほどうまくできませんでした。今まで無意識にしていた呼吸に私なりの悪いクセが染みついていたということでしょう。読むだけではなく実際に自分の呼吸法の問題点を認識できたのはよかったです。
(辻田 浩志)
出版元:ワニブックス
(掲載日:2021-07-12)
タグ:呼吸
カテゴリ コンディショニング
CiNii Booksで検索:勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝者の呼吸法 横隔膜の使い方をスーパー・アスリートと赤ちゃんに学ぼう!
e-hon
勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
森本 貴義
本書は『一流の思考法』『プロフェッショナルの習慣力』を今の時代に合わせて再構成したものである。最近は「健康経営」という言葉もよく聞かれるようになったが、自分の身体や健康のための取り組み、さらには日々の仕事や人間関係をどう考えるか。うまくいったことにこだわり過ぎず、失敗にも引き摺られることなく、心身をニュートラルに保つ重要性を説く。
著者がサポートしたトップアスリートのエピソードを引き合いに出し、その共通点を見ていく。巻末には実践編としてニュートラル思考を高める呼吸法の解説もある。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:扶桑社
(掲載日:2021-07-10)
タグ:思考法
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
e-hon
勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
森本 貴義
NPBやMLBをはじめ、アスレティックトレーナーとして数多くのプロ選手を指導してきた、森本貴義氏による一冊である。
タイトルの初めに勝者の文字があるが、勝利するための方法論的なガイドブックではなく、注目すべきは、むしろその次の“ニュートラル思考法”の部分である。本書は一貫して意識の向け方と準備の大切さを説いているが、それは成功を収めたプロ選手の共通点が、自分自身の身体への理解を深める努力をしているということである。
一つの物事や勝負を極めた人間は、必ず失敗と成功を繰り返し、数多くの勝敗を経験している。その過程で身体はもちろん心を揺さぶられ、自身を消耗することもある。その中で必要となってくるのが、自分自身の状態を把握するためのものさしを作成し、そのときの最適解を冷静に選択する力のつけ方である。すなわち、状況に応じた自制心を保つための行動をどのように取るべきかを、著者が選手を観察してきた経験をもとに解説している。
また、心と身体の緊張をコントロールするための呼吸法について解説する項が最後に設けられている。現代のストレスフルな時代を乗り越えるための実践法として、マインドフルネスの会得は欠かせないであろう。
本書を手に取ることで、心身の状態を大切にするヒントやアイディアを拾い上げ、読者各々の考える健康への思考を深めていただきたいと思う。
(山下 貴司)
出版元:扶桑社
(掲載日:2021-12-04)
タグ:思考法
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:勝者の“ニュートラル”思考法 アスレティックトレーナーが目の当たりにした“一流”の思考法とは?
e-hon
一流の思考 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方
森本 貴義
ファンにならない理由を考えるほうが難しい
2009ワールドベースボールクラシック(WBC)決勝戦。3 - 2 の日本リードで迎えた 9回裏2アウト。あと1つのアウトで2連覇が決まるそのとき、ネットで速報をチェックしながら逐一報告してくれる同僚に、「ここは同点になっとかなアカン!」と言い放った私は、彼のみならず周りから一斉にお叱りを受けた。「打順見てみ。結局イチローやったってなるから」という言葉は聞いてもらえなかったが、あの時同じことを願った人は日本中にたくさんいたはずだ。有名なプロ野球選手が一流のアスリートとは限らないと考え、しかもとくにひいきのチームもない私は、昔からファンになるプロ野球選手が少なかった。しかしイチロー選手はファンにならない理由を考えるほうが難しい。隙がないのだ。
型を持つことの重要性
本書は、そのイチロー選手を長年サポートし、WBC日本代表チームのトレーナーも務めた、シアトルマリナーズの森本貴義トレーナーによるものである。ご自身の体験やイチロー選手の生活ぶりから「一流の思考法」が説かれている。しかし「一流になるための思考法」を教授するものではなく、著者が自身の体験を通じて築きあげたプロセス主義や型を持つことの重要性をわかりやすく紹介し、何かのヒントになればというスタンスで書かれており、森本氏の真摯で謙虚な人柄がうかがえる。型が決まりそうになったらどう崩すかを考え、ふらふらいい加減な自分を振り返り、恥じ入るばかりである。
蝶を追って登り詰めた
ところで、そもそも「一流になるための思考法」などは存在するのだろうか。天才をたとえるため引用される言葉に「天才とは蝶を追っているうちに山頂に登り詰めた少年である」というものがある。アメリカの作家、ジョン・スタインベックのこの一文は、「天才」を「一流」という言葉に置き換えてもいい。しかし、これを少年の心のまま好きなことを追いかけていただけ、という単純な意味には受け取れない。
その蝶はそう簡単には捕まえられないもので、もしかしたら自分以外の誰にも見えないものかもしれない。それを捕まえるためには、網に工夫を凝らし、網の振り方に磨きをかけなければならない。網が破れたら、自分の手でそれを修理しなければならないだろう。また、網以外の方法にも考えを巡らせるだろうし、自分で特別な道具をつくり上げるかもしれない。山を登り続けるための体力もつけなければならないし、山の攻略法も人によって千差万別だろう。そしてこの辺でよしと下手に折り合いをつけることもなく、挑戦し続ける覚悟が必要である。
たとえばそうして一流と呼ばれる人ができあがったとしても、そこには一流になるための思考法など存在しない。一流になったその人の考え方があるだけだ。仮に、いよいよその蝶を捕らえられる瞬間を迎えたとしても、もしかしたらその人は蝶をじっと眺めて、その美しさに 1 つため息をつくだけかもしれない。ひらひら跳び去るその姿をそっと見送り、次に追い求める蝶を欲するだけなのかもしれない。多くの一流と言われる人々は、一流になるために一流になったわけではないように思う。それはたどりついたひとつの結果にすぎないのだし、一流でいることが必ずしも幸せな人生と限らないのだから。
話は変わるが。何もわかっとらんとお叱りを受けるのを覚悟のうえで、イチロー選手には引退までにひとシーズンだけでいいので、自分の型を修正しホームラン王争いに絡んでもらえないかと常々考えている。いちファンの勝手な妄想である。
(山根 太治)
出版元:ソフトバンククリエイティブ
(掲載日:2009-11-10)
タグ:思考法
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:一流の思考 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:一流の思考 WBCトレーナーが教える「自分力」の磨き方
e-hon
応援する技術
森本 貴義 中野 達也
著者の一人である森本氏は、これまでNPBとMLBでトレーナーを経験しており、両国の指導法も熟知されています。また、数多くのアスリートへ指導経験があります。そこで、コーチングとは何かという経験則から様々なエピソードが述べられています。古くから行われている日本の指導法ではなく、コーチングを取り入れて変革してきた実例が紹介されています。
本書の後半部分では、ビジネス現場での応用の方法やコーチの種類についても紹介されています。実際のケーススタディも10通り掲載されています。
人が組織で動く以上、ヒエラルキーが存在します。そこには、それぞれの人間関係が無数に広がっており、お互いの信頼関係が重要であることは言うまでもありません。
この信頼関係の構築に、コーチングというスキルが必要です。トップダウンで指示を下す手法より、相手に考えさせて答えを導き出します。コーチングは褒めることや叱ることもなく、客観的に相手へフィードバックします。これは、頑張れというだけではなく、相手の能力を引き出す手法です。
本書は改めて相手(選手や部下、生徒)との接し方を見直したい方や、より強固な信頼関係を構築したい方にお勧めです。私もこの書籍を参考に周りの関係者とコミュニケーションを取りたいと思います。
(中地 圭太)
出版元:ワニ・プラス
(掲載日:2022-02-03)
タグ:コーチング
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:応援する技術
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:応援する技術
e-hon