闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。
木村 敬一
目の病により幼くして全盲となった著者が、幼少期からアメリカでトレーニングを積む現在(コロナ禍により2020年に帰国)までの歩みを振り返る。家族や友人やコーチ、出先で行き合った人とのエピソードは、木村氏の飾らない人柄が伝わってくる。木村氏にとって水泳は、健康で文化的な生活を送るための「武器」の1つだという。ロンドン、リオでの挫折もあったが、水泳は間違いなく木村氏の人生を彩っている。なお、本書が発行された直後の東京パラリンピックにて、悲願の金メダルを獲得した。本書を読んだ後に大会アーカイブを見ると、よりくっきりと見えるのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ミライカナイ
(掲載日:2021-12-10)
タグ:水泳
カテゴリ 人生
CiNii Booksで検索:闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。
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闇を泳ぐ 全盲スイマー、自分を超えて世界に挑む。
木村 敬一
全盲のパラ水泳選手の幼少期から中学高校、大学、そして27歳からアメリカへ拠点を移し、現在に至るまでの細かい記憶を記した一冊。思っていた以上に早い段階からいわゆる体育会系な厳しい世界で努力をしていたことがうかがえます。
途中、コラムが挟まれていて、筆者ならではの感覚に触れることができました。見えない人へのサポートについて、便利になるほど不便なもの、障害者の暮らしの日米比較など、ユニークな文章の中にメッセージが込められているように感じました。
2020年の東京パラリンピックが延期になったというところで、本書は終わっています。延期されて2021年に行われた東京パラリンピックでは、100メートルバタフライで金メダル、100メートル平泳ぎで銀メダルを獲得。
タイトルの『闇を泳ぐ』、この4文字に筆者の人生が込められていて、これからの活動に注目していきたいと感じました。
(山口 玲奈)
出版元:ミライカナイ
(掲載日:2022-05-13)
タグ:パラ水泳
カテゴリ 人生
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