測定と評価
山本 利春
月刊スポーツメディスンに連載中の山本氏の著書。著者は勤務する国際武道大学で新入生約550人を対象に測定と評価を実施している。測定のみならず、即座にフィードバック、その後もそのデータを活用している。その経験が本書のベースである。
それだけに、単に頭でのみ考えたことではなく、現場ではどうなのかが語られていて参考になるところが多い。例えば、東大式の7項目にわたる関節弛緩性テストは、「できた!」と喜ぶ学生もいるといった笑い話のようなことも、現場では重要な話となる。
もちろん、科学的データの取り方、活かし方がメインであって、それらは「サイドストーリー」であるが、「言われていること」「語られていること」と現場での実際とのギャップは意外に大きい。「現場を知る」意味でも参考になる。
(月刊スポーツメディスン編集部)
出版元:ブックハウス・エイチディ
(掲載日:2001-11-25)
タグ:測定 評価
カテゴリ アスレティックトレーニング
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チューブトレーニングとリハビリテーション
山本 利春
もっと手軽にトレーニングができたら…。もっと手軽に負荷を調節できたら…。もっと楽な姿勢でトレーニングができたら…。そう感じた方は少なくないのではないでしょうか。
トレーニングやリハビリテーションの効果を上げるためには、日常生活より少し強い負荷をかけ、かつ少しずつ負荷を強くして継続していかないといけません。この「負荷をかける」「負荷を強くする」「継続しやすい」というポイントが手軽にできるのがチューブトレーニングということです。
本書はチューブの基礎知識やストレッチや種目別のトレーニング方法などについて書かれています。私自身、指導の中で1つのポイントにしているのが継続しやすいかどうかです。いくらよいトレーニングでも、継続できなければ効果を上げることはできません。その点において、チューブは手軽に多方向に負荷をかけることができます。これから始める人も、すでにされている人も新しい方法を見つけることのできる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:河出書房新社
(掲載日:2011-12-02)
タグ:アスレティックトレーニング チューブトレーニング
カテゴリ トレーニング
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スポーツ指導者のためのコンディショニングの基礎知識
山本 利春
本書は学校や地域スポーツの指導者のために、コンディショニングの基礎知識を紹介し、解説されたものである。トレーナーの方々には基礎となる内容であるが、学校や地域スポーツ指導者の中にはコンディショニングについて誤った知識を持っている方も少なくなく、とくに日本ではコンディショニング=身体調整という意味でその言葉が使われ、スポーツ現場では、短絡的にコンディショニング=マッサージと誤解されていることもある。
コンディショニングとは傷害対応も含め多くの身体づくりの方法であり、本書には実際の現場で必要な知識が盛り込まれ、指導者はこれが知りたかったと思える内容であると思う。受験前後の過ごし方、医療機関の選び方など他のコンディショニング書籍にはあまりなかった項目も参考になり、巻末の付録の本書内容をまとめた図解はいろいろと活用できそうである。
著者はトレーナー的能力を身につけた指導者が存在することが日本のスポーツ現場における健康管理の底辺を広げることにつながると考えており、選手の教育を行える指導者が増えることが改めて大切と感じさせられた。コンディショニングを知らない指導者の方はまず入門書として本書を読みコンディショニングを知って選手の新たな可能性を引き出してほしい。
(安本 啓剛)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-02-17)
タグ:コンディショニング 入門 指導
カテゴリ スポーツ医科学
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疲れたときは、からだを動かす!
山本 利春
スポーツ医学の分野でよく知られた山本氏による一般向けの疲労回復のコツを示した本。副題は「アクティブレストのすすめ」。アカデミズムの代表的出版社である岩波書店から出たのだが、硬い本ではないので、気軽に読める。
全体的に、スポーツ選手の疲労回復法を紹介し、それを一般の人にわかりやすく、実施しやすいように紹介したものである。
スポーツ選手なら多くの人は経験しているだろうが、からだがだるいときに、休んでいるより、ジョッグなど軽い運動をしたほうが、調子がよくなる。これは「積極的休養」と呼ばれ、「休養日」であっても、何もしないのではなく、からだを軽く動かしたり、著者が記しているようなプールなどを使ったアクアエクササイズなどが効果的である。もちろん、試合後も同様。コンディショニングの一環としてのアクティブレストの例も本書ではいくつも紹介されている。
それは一般人でも同じというのが、本書の主張である。スポーツ現場の例を出し、実験結果も示し、ストレッチング、筋力トレーニング、入浴法(せっけんマッサージ、交代浴など)、ウォーキング、そしてアイシングについても触れられている。
2006年9月26日刊
(清家 輝文)
出版元:岩波書店
(掲載日:2012-10-11)
タグ:アクティブレスト ケア ストレッチング アイシング トレーニング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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CKCエクササイズ 傷害予防とリコンディショニングのための多関節運動の理論と応用
山本 利春 中村 千秋 渡部 賢一 小柳 好生 Ellenbecker,Todd S. Davies,George J.
アスレティック・リハビリテーションに関わる人間にとって、もはや知らない人はいないクローズドキネティックチェーン(CKC)エクササイズではあるが、実際のところ、今まで目にしてきたリハビリテーションやコンディショニングに関連する数々の書籍においてもCKCエクササイズは数ページで紹介されているのみであり、本当の意味でこのエクササイズを理解するには不十分だったと、本書を読み終えて感じる。
本書の前半はCKCエクササイズの基礎理論からバイオメカニクス、オープンキネティックチェーン(OKC)エクササイズとの比較まで、豊富な研究結果に基づいて解説されており、「CKCエクササイズとは?」ということについて根本から理解することができる。後半ではCKCエクササイズをどのようにしてリハビリテーションやコンディショニングに応用していくかについての考え方と、上肢と下肢それぞれにおける具体的なCKCエクササイズが紹介されている。
スポーツ現場でCKCエクササイズを指導するにあたって必要な理論と実技を一度に学べる上に、2003年に出版されたものではあるが新しい発見もあり、未読の方にはぜひ見ていただきたい一冊である。
(石郷岡 真巳)
出版元:ナップ
(掲載日:2012-10-14)
タグ:キネティックチェーン
カテゴリ トレーニング
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いちばんよくわかるストレッチの教科書
山本 利春
ストレッチングの基本となる考え方について学び、実践することができる平易な「教科書」である。
部位別にどこの筋肉に対するアプローチなのかについて解剖学的な知識が盛り込まれ、続いてそれを伸ばすためのコツが写真で解説されていく。競技別、また症状別にどのようなストレッチングを行うかについても解説。さらにパートナーストレッチングが紹介されている。
興味深いのは「あなたのストレッチを大改造!」という欄。陥りがちな間違いについてビフォー&アフター形式でわかりやすく示されている。ストレッチングそのもの以外に、何を準備しなければならないか、知識についてまとめられている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:新星出版社
(掲載日:2010-09-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 運動実践
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柔軟性の科学
Michael J. Alter 山本 利春
500ページ近くにわたり、柔軟性について体系的に網羅したレビューとなっている。原著はScience of Flexibility。全19章を用いて取り上げられている範囲は非常に幅広い。たとえば、柔軟性に影響を及ぼす各因子について検討し、筋線維などの軟部組織の微細構造について、あるいは神経について概観している。さらには、腰と骨盤、ハムストリングスの相互関係(第17章7節)といった、運動学的な視点からの分析もある。柔軟性やストレッチングとの関連で危険性についても述べられており、リスク管理の手がかりにもなるだろう。
具体的なストレッチングの方法については付章「ストレッチングエクササイズ」として60項目がまとめられているが、本書の主眼はそこではない。柔軟性という身体の要素について考える基盤となる一冊である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2010-08-10)
タグ:柔軟性 ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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いちばんよくわかるストレッチの教科書
山本 利春
コンディショニングの一部として浸透しているストレッチを、丁寧にわかりやすく説明した書籍。オールカラーで写真も多く、とにかく抵抗感がなくチャレンジができるような気配りが感じられるレイアウトにも、好感が持てる。
数あるストレッチについての本と比べて、この本が差別化できている部分は、紹介しているストレッチが、プロトレーナーとして現場に出ている36名のトレーナーにアンケートを行い、半数以上が使用されているものを厳選して紹介している点だろう。
こだわりを持って行えば、それこそストレッチ種目は無数にあるに違いない。しかしマニアックなまでにストレッチバリエーションを多く持つことと、ストレッチ効果を最大限得るということは比例しないのは、言うまでもないだろう。現場で実際に指導しているトレーナーたちの利用頻度が高い種目は、効果的で比較的容易にできるものを選択しているはずであり、大きなストレッチ効果を得やすいのは間違いない。
実際に紹介しているストレッチ1つひとつをとってみても、やりがちな誤ったフォームのパターンを伝え、正しい実施法のコツがふんだんに織り込まれている。
正しいストレッチを効果的に覚えたい学生トレーナーにとっても、文字通り「教科書」となり得る内容だ。
(弘田 雄士)
出版元:新星出版社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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疲れたときは、からだを動かす!
山本 利春
全く疲れない、疲れを感じないという人はいるのだろうか?
そういう人は、疲れにくいカラダを手に入れていると言えるのかもしれない。練習や試合、日常生活で蓄積された疲労をコントロールし、ベストパフォーマンスを発揮するための手助けとなるアクティブレスト(積極的休養)。キーワードは「パッシブ(他動的)」ではなく「アクティブ(能動的)」。
Jリーグやプロ野球などのプロスポーツで実際に行われているアクティブレストの方法が紹介され、ストレッチングやアイシング、ジョギングのやり方がイラストつきで丁寧に説明されている一冊。
(大塚 健吾)
出版元:岩波書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:アクティブレスト
カテゴリ 運動実践
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スポーツ指導者のためのコンディショニングの基礎知識
山本 利春
地域スポーツや学校部活動での指導者向けに、コンディショニングの方法についてまとめたもの。腰痛やオスグッド・シュラッター病病などへの対処の方法、医療機関の選び方、入学時の注意点など、身近な話題を丁寧に解説している。全体を通して、選手の自己管理能力を高める方法を探っている。巻末にはトレーニングの現場や講習会などで使うための付録として、応急処置やケガの予防のためのポイントを示す資料が付属している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:大修館書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:コンディショニング
カテゴリ 運動実践
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リカバリー アスリートの疲労回復のために
SAGE ROUNTREE 山本 利春 太田 千尋 笠原 政志 Aviva L.E. Smith Ueno
リカバリーに関するさまざまな知見をまとめた、ありそうでなかった一冊だ。リカバリーの効果は定量的に測定することはできないが、だからこそ個人個人がその意義を理解し、自身の心身の状態を確認することを促す。そのために、アクティブリカバリーやマッサージなどの方法はもちろん、睡眠や栄養摂取、日常におけるストレスを解消するコツにも触れられている。
スポーツ活動において、疲労回復がいかに重要かが伝わってくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ナップ
(掲載日:2013-08-10)
タグ:疲労 リカバリー 回復
カテゴリ スポーツ医科学
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アクアティックリハビリテーション
Andrea Bates Norm Hanson 山本 利春 日暮 清
リハビリテーション、リラクゼーション、疲労回復などの目的ですでに多くのチームが利用している「アクアエクササイズ」。これを正しく実践していくための基本的な理論が整理されている序盤、そして中盤からはスポーツで引き起こしやすい障害に対応したアクアティックリハビリテーションの実際が紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ナップ
(掲載日:2000-09-10)
タグ:アクアティックリハビリテーション
カテゴリ スポーツ医科学
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ボディバランスを獲得するスタビライゼーション
小林 敬和 山本 利春
固定・安定させるという意味を持つ「スタビライゼーション」。スポーツや日常生活で必要な「身のこなし」や「バランス能力」を養うための抗重力トレーニングを、その理論や効果などについて解説し、レベル別・競技別のプログラムを紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2003-12-10)
タグ:トレーニング バランス
カテゴリ トレーニング
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パートナーストレッチング スポーツ編
伊藤 マモル 山本 利春
パートナーストレッチングの基本と概念・実践を紹介した本。「部位別」「種目別」「スポーツ傷害のケア・再発予防」に分かれたプログラムが、豊富な写真とストレッチのポイントを示したイラストによりわかりやすく紹介されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2004-11-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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知的アスリートのためのスポーツコンディショニング
山本 利春
アスリートが自分自身でからだの管理術(メンテナンス法)を知り、正しく、効果的な方法でコンディショニングを行なえるようになるための手引書。指導者もコンディショニングの基礎が学べる 1冊。
(本書は新装版としてベースボール・マガジン社より刊行されている)
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:山海堂
(掲載日:2005-02-10)
タグ:コンディショニング
カテゴリ コンディショニング
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