図解 最先端テーピング術
岩崎 由純
表紙を見たときは、タイトル通り確かに今までにないテーピングだと思った。
ただ内容的には、この手の伸縮性のあるテーピングの書籍と基本内容は同じように感じた。筋肉の走行に沿ってテーピングし、筋肉を支持、補強、姿勢・動作矯正、疼痛抑制作用などを目的にテープを貼る。
表紙でみた背部に貼った巨大なテーピングは著者が開発した150㎜幅のもので、この超幅広のものは見たことがない。体幹などの大きな筋肉に対して有効のようだ。
私の勉強不足か最先端という言葉には疑問が残るが、内容的にはとてもわかりやすいものである。なるべくシンプルに貼れるようになっていて、オールカラーでほぼすべての写真に解説つきである。初心者には知っていると役に立つ豆知識などが点在していて伸縮性テープの他書籍と比べても良書と思う。
シンプルで誰でもできるようになっているのでテーピングは苦手という方もこれを読んでケガの予防、パフォーマンスアップにつなげてみては。
(安本 啓剛)
出版元:東邦出版
(掲載日:2012-02-07)
タグ:テーピング 傷害予防
カテゴリ アスレティックトレーニング
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ナショナルチ-ムドクタ-・トレ-ナ-が書いた種目別スポ-ツ障害の診療
林 光俊 岩崎 由純
他種目の特性や傷害の理解に
周知のとおり、日本体育協会公認アスレティックトレーナー資格試験は新卒学生にとっては難関資格となっている。受験初年度で全科目合格することは至難の業である。それは医療系国家資格の既得者が受験した場合も例外ではない。筆者の双方の受験経験からの見解だが、アメリカのNATA公認資格試験よりも試験としての難易度は高い、と言えるだろう。その要因はさまざまだが、「専門競技」と「専門外競技」という概念が試験の中に織り込まれていることもそのひとつに数えられる。各競技に共通するベースの部分や専門種目に関することだけではなく、ほかのさまざまな種目の競技特性や、好発する傷害について詳しく理解し、検定員からの質問に明確に答える必要があるのだ。これは試験の客観性維持を困難にする側面もあるが、トレーナー教育として含むべき要素である。その学習に取り組むうえで必携となるのが、今回ご紹介する本書である。
本書は各競技種目別スポーツ外傷・障害について、ナショナルチームドクターとトレーナーの方々が中心になって執筆されたものである。競技ごとにドクター編とトレーナー編に分類され、それぞれの立場からのトップアスリートへの取り組みをみることができる。これは非常に興味深く、貴重な情報である。走る、跳ぶ、投げる、切り返す、当たるなど、スポーツの基本となる動作に関しては各競技共通項となることが多く、機能解剖や傷害発生機序の知識などで応用の利く部分も少なくはない。しかし、各競技特有の傷害や対処法の中には、目から鱗が落ちることも多いのだ。
できるだけ多種の競技に触れる
日本のトレーナー教育の現状では、単一競技での実習がまだまだ多く、多競技に関わるチャンスが少ないように見受けられる。しかし、コンディショニングが中心になる野球のような競技と、外傷への対応が頻繁に求められるラグビーのような競技では、トレーナーの活動内容も大きく変わってくる。特定競技に関わることを、トレーナーとしてのモチベーションや自己実現の根幹にしている学生も多いだろうが、学生トレーナーとしてはさまざまな形のトレーナー活動に触れるべきだろう。自分の専門競技に戻ることがゴールであったとしても、教育課程ではトレーナーとしてのクロストレーニング、クロスエデュケーションが必要だ。他競技に関わることで、知識や経験の幅が広がることはもちろん、自分の専門競技へ応用できることが少なくないのである。
本書に含まれるすべての競技での活動経験を積むのは非常に困難だろうが、できるだけ多種の競技に触れたうえで、疑似体験する意識で本書を読み解けば、トレーナーとして懐がぐっと深くなり、今年度より新カリキュラムになる日本体育協会公認アスレティックトレーナーの資格試験も怖くなくなる! …はずである。
林光俊 編集主幹、岩崎由純 編集
(山根 太治)
出版元:南江堂
(掲載日:2007-05-10)
タグ:アスレティックトレーニング スポーツドクター
カテゴリ スポーツ医科学
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コアコンディショニングとコアセラピー
平沼 憲治 岩崎 由純
本書のあとがきをみると、「コアコンディショニングとコアセラピーは発展途上の概念であり、事例や症例を通じた検証のみというように科学的検証が不十分な多数の方法論を含んでいます。本書の製作の過程ではこれまであいまいだった定義や概念図の再構築、用語の統一、理論の根拠となる文献の検索などが必要であることが顕在化し、それらの再構築が行われました」とある。
エビデンスの充実がこれら治療の発展には不可欠だったが、あとがきにあるとおり本書ではこれまであいまいだった定義や概念を、多分野の専門家によって用語を統一しており、スポーツ指導者、フィットネスインストラクター、アスレティックトレーナー、鍼灸、柔道整復師などに向けた必見の内容。全体的にイラストや写真を用いて説明されている。
とくにストレッチポールを使った運動によるコアコンディショニングは、さまざまな競技種目で活用されているだけではなく、今後は介護予防の場面での活躍を期待されており、それらコアコンディショニングの基礎知識を習得するのに有用である。
現場で指導にあたっている方、また現場に出る前に基礎知識を身につけたい方にとっても大きな一冊となるだろう。
2008年7月5日刊
(三橋 智広)
出版元:講談社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:コアコンディショニング
カテゴリ スポーツ医科学
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岩崎トレーナーのテーピングテクニックのすべて
岩崎 由純
NECレッドロケッツ(女子バレーボールチーム)のアスレティックトレーナーである岩崎由純氏(NATA公認アスレティックトレーナー)が、シリーズ1「足部・足関節をきわめる!」として、足部・足関節における基本と応用を紹介したDVD。テーピングの切り方のコツから治療院で応用できる簡単な巻き方、さらにトップアスリートに施すテーピングのテクニックやひとりで巻くときのポイントまで詳しく解説している。足部や足関節はどの競技でも、受傷しうる部位である。アスレティックトレーナーはもちろんのこと、これからアスレティックトレーナーを目指す学生、さらには競技スポーツに携わる指導者にも参考になる内容となっている。
2008年8月11日
(田口 久美子)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:テーピング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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スポーツ留学 in USA
岩崎 由純 峠野 哲郎
本書では、海外へ留学したい方のために、留学するためには何が必要であるのか、アメリカでの生活はどのようなものなのかについて、実際に海外で勉強をされた経験のある著者が留学の魅力を語る。
内容は、選手、アスレチックトレーナー、監督・コーチ、アスレチックディレクター、エクイップメント・マネージャー、スポーツ・マネジメントという分野に分け、それぞれの仕事内容や資格を説明している。さらに、学校の選び方やカリキュラム、奨学金制度などが丁寧に書かれている。
日本のスポーツ界だけではなく、アメリカのスポーツ界を知ることによって視野が広がる。「こんなこともあるんだ」というようなことがたくさん書かれており、日本では行われていないことやアメリカならではの魅力や厳しさがある。とくに、大学でスポーツをするためのさまざまな規定や学生としてのあり方。また、一流選手を出すための環境や選手が自立をするための教育システムがとても印象的である。
スポーツに関わっている人であれば留学に憧れることは珍しくはないであろう。アメリカ留学を考えている方はもちろん、そうでない方もぜひ本書でアメリカでの学びの魅力を知っていただきたい。
(清水 歩)
出版元:三修社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:留学
カテゴリ その他
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コアコンディショニングとコアセラピー
平沼 憲治 岩崎 由純 蒲田 和芳 渡辺 なおみ
あなたは、ストレッチポールに乗ったことがあるだろうか。正しく行えば、誰しも必ず、胴体から付属している頭、腕、脚のポジションが、ニュートラルな状態にリセットされた感覚を味わうことができる。
ここでは、その進め方、エクササイズの方法もさることながら、その裏づけとなる解剖・生理・運動学を理論的に学ぶ。スタジオエクササイズとしての「ベーシックセブン」を提供している者は、本来知らなくてはならない事項なのではないだろうか。また、介護予防としてのプログラムを、目的、段階別に解説、そして疾患別に治療としての方法も多種にわたって紹介されており、本書は、今やアスリートから高齢者まで幅広くクライアントをお持ちのパーソナルトレーナーも知っておいて損はない。いや知らずして人の身体は預かれないだろう。教科書的存在になるはずだ。
もちろん、自分自身の癒しのためにも使っていただきたい。
平沼 憲治、岩崎 由純(監修)、蒲田 和芳、渡辺 なおみ(編)
(平山 美由紀)
出版元:講談社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:コア
カテゴリ スポーツ医科学
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図解最先端テーピング術 「巻く」ではなく「貼って」効く!
岩崎 由純
サブタイトルに「巻く」ではなく「貼って」効く、とあるように、本書で紹介されているのは非伸縮性のホワイトテープではなく、キネシオロジーテープを用いた方法である。部位ごとに、解剖学的な構造を示し、「手首を反らすと痛い」などのトラブルに対して、どのような方法が効果的かについて写真を使って解説している。動きを制限するためのテーピングのほか、リンパの流れを促進するような「リンパテープ」も紹介している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:東邦出版
(掲載日:2011-03-10)
タグ:テーピング
カテゴリ アスレティックトレーニング
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スポーツ留学 in USA
岩崎 由純 峠野 哲郎
アメリカでプロアスリートになる
本書はアメリカに留学したい、それもスポーツ選手としてアスリートとして留学したいと希望している高校生あるいは大学生に向けて、長年の留学サポート実績を誇る「栄陽子留学研究所」の代表・栄陽子氏が中心となって書き下ろしたアメリカ留学実用書である。
それにしても今回この本を手にして、単なる留学ではないスポーツ留学だの「アメリカでプロアスリートになるには」(第一章)といったタイトルを目にして、正直おじさんは驚いている。われわれの時代には(というと古臭く聞こえるかもしれないが)、単なる異文化散見程度で留学と認識されたのとは違い、自らを相手国の文化の中に埋没させ、そこで職を得て生活する覚悟(?)を持って渡航しようとする現代の若者のバイタリティには、おじさんは畏怖の念を持って見つめざるを得ないのである。多分この本が出版される背景には、すでに一般の人々(とくに若者)の間ではこういった新しい留学の概念が市民権を得つつあるという著者の鋭い先見性によるところが大であると思うが、しかしこの場に及んでもこのおじさんは、“留学”に対し一種偏見としか思えない古臭いイメージに憑かれていた。ところが、早速序章のところで著者はこのおじさんの古い頭を思いっきりひっぱたいたのである。
「留学」とは勉強することなり
序章のタイトルは「アスリートを目指す留学生が知っておきたい三つの事柄」。なんの変哲もないこの章には、実は本書の根幹を成す内容がエッセンスとなって詰め込まれていたのである。著者は、「アメリカの大学でアスリートとして生きていくためには、まず三つのことを理解する必要があります」と前置きして、①勉強が第一であること、②専攻を自由に選べること、③アメリカではスポーツはすべてシーズン制であること、を強調している。これらの内容は、本文中にも繰り返し出てくるのだが、とくに①の勉学については日本とアメリカの大学教育システムや理念の違いや、アメリカ社会が学生スポーツをどのように受け入れているかなどについて多くの紙幅が割かれている。簡単に言えば、アメリカでは日本と違って大学という場は勉学の場であり、個人の自立を促す場であること、したがって、勉強についていけない学生はたとえオリンピック級のアスリートであっても退学処分になること。また、②専攻が自由に選べることについては、裏を返せば自分の好きなことは自分で探せということで、これも結局のところ自分自身が学業に熱心でないと難しいこと。そして③に至っては、シーズン制をとっているため毎日の、毎週の、シーズンの練習時間に厳しい取り決めがあり、それを越えてコーチについて練習することは許されないこと。したがって個人の努力が大きなウェイトを占めるという、これまた個人の自立精神に大いに関係することなどが強調されているのである。ライバル校に勝ちたければ相手よりたくさん練習しろ、という日本流の極意はアメリカでは通用しそうにない。結局のところ、アメリカでは自分の力ですべて切り拓けということらしい。こういったことをすべて理解し、リスクも承知でアメリカへ留学しようとする若者とそれを手助けしようとする著者。両者の熱意にささやかではあるが本書を通して触れることができて、ようやくおじさんの頭は“新しい留学”へと切り替わりつつある。そして、この留学生たちがいずれ近い将来日本に“復帰”して、日本のスポーツシーンを劇的に変えるであろう予感もおじさんはこの本を読んで感じるのである。
(久米 秀作)
出版元:三修社
(掲載日:2004-04-10)
タグ:留学
カテゴリ その他
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コアコンディショニングとコアセラピー
平沼 憲治 岩崎 由純 蒲田 和芳 渡辺 なおみ
帯にあるコピーにあるように、コアコンディショニングとコアセラピーに関する「その歴史、現状、未来を整理し、現時点での理論と方法論を網羅」したもの。
丸太(フォームローラー、後のストレッチポール開発につながるもの)を使ったエクササイズを見た日暮清氏と、それに着目してセルフケアへの応用を考えた岩崎由純氏。2人の試行錯誤でコアコンディショニングが生まれた。さらに、医療資格者が実施する“治療”をコアセラピーと呼ぶ。
用語解説や、実際のエクササイズの紹介、注意点などがまとめられている。臨床的な経験とともに理論的な根拠も重視しながら、対象者の年齢や問題点に応じたエクササイズが紹介されているのが特徴である。巻末にはトレーナーおよび医療従事者のリストも掲載されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:講談社
(掲載日:2008-12-10)
タグ:コアコンディショニング
カテゴリ スポーツ医科学
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