からだにはココロがある
高岡 英夫
身体に存在するココロについて書かれた本。ココロを介して人間の身体と心は密接につながっているとし、そのココロの構造を知り、うまくつきあっていくことで、自己の本来持っている能力を引き出す方法を知り、生かす。その方法を登山に見立て紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:総合法令
(掲載日:2002-07-10)
タグ:身体 メンタル
カテゴリ 身体
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究極の身体(からだ)
高岡 英夫
運動進化論が解く人類究極の身体能力とは? カラダが持つ能力を様々な視点から解説。カラダの素晴らしさや巧みさ、面白さを再確認する現代身体論のバイブル。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:ディレクト・システム
(掲載日:2002-12-10)
タグ:身体
カテゴリ 身体
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武蔵とイチロー
高岡 英夫
天才の世界
湯川秀樹という方を皆さんは覚えておられるだろうか。1949年に日本人初のノーベル賞受賞者となった物理学者である。その彼が、晩年になって出した本の中に『天才の世界』というのがある。これは、古今東西の歴史に残る偉業を成し遂げた人々、いわゆる天才と言われた人々の創造性の秘密を解明しようという意図の下に書かれた書物である。彼は、この本の「はじめに」の中で天才について次のように述べている。「(天才に)共通するのは、生涯のある時期に、やや異常な精神状態となったことであろうと思われる。それは外から見て異常かどうかということでなく、当人の集中的な努力が異常なまで強烈となり、それがある時期、持続されたという点が重要なのである」
では、今回の主人公のひとり、武蔵は天才か。私が知っている武蔵は、小説家吉川英治氏が描いた武蔵のみであるが、これを読んだ限りでは、どちらかといって愚直なまでの努力家タイプに思える。むしろ、彼と巌流島で決闘した佐々木小次郎のほうが天才タイプではなかったか。しかし、前述した湯川氏の天才論で言えば、異常なまでに強烈に剣術を持続して磨いたという点では、間違いなく武蔵は天才だ。
もうひとりの主人公イチローはどうか。これには誰もが天才と口を揃えるだろうが、ではなぜ? おそらく、皆イチローのセオリーを無視したようなバッティングフォームとその結果を見て、いわゆる天才肌的なものを覚えるからであろう。しかし、ここでも湯川論に従えば「外から見て異常かどうか」が天才の判断基準になるのではない。あくまでも異常なまでに強烈な集中力がイチローには見て取れるところに彼の天才たる所以があると、この筆者は見たようだ。
ユルユルとトロー
筆者がこの二人に共通して着目したものに「脱力」がある。筆者は、まず武蔵については、彼の肖像画から類推して、彼の剣を構えたときの身体には無駄な力が入っていないと指摘する。刀はユルユルと握られ、全身は脱力されている。しかし、その脱力はフニャフニャしたものではなく、トローとした漆のような粘性を持った脱力だと言う。武蔵が残した有名な書物に『五輪書』があるが、この中で武蔵は「漆膠(しっこう)の身」ということを書いていると言う。そして、「漆膠とは相手に身を密着させて離れないこと」だとも書いていると言う。つまり、相手の動きに粘り強く着いていくには、トローとした脱力が必要だと言うわけである。これはイチローにも当てはまる。本来、バッティングとは投手が投げてくる球に対して自分のヒッティングポジションが合致すれば、クリーンに打ち抜けるものだ。従って、投手は打者の得意なヒッティングポジションに球が行かないように、球種を変えコースを変えてくるのである。しかし、イチローはトローと脱力した身体で、あらゆるコースの球に密着してくる。だから、イチローには特に待っているコースもなければ決まったヒッティングポジションも存在しないと言うわけである。
天才と凡人の違い
私は、今回この本を読んでいて、どうも近年のスポーツ科学者は、私も含めて客観的事実というマジックに捕らわれすぎたようだ、という反省を覚えた。客観的事実の積み重ねの上に真実が現れるという科学的分析手法は、誰もが理解し納得いくという点では優れた手法であることは認める。しかし、簡単に言ってこの手法で明らかになるのは、大方が同じ結果になるから真実だという結論にすぎない。果たして、それは真実なのか。大方とは違う結論の中にも真実はないか。データでは見えてこない真実。ここを見て取れるか否かが天才と凡人の違いではないか。特に、指導者には耳を傾けていただきたい。「日本スポーツ天才学会」や「日本スポーツ異端児の会」などあってもよくないか。
最後に、再び湯川氏の天才論をご紹介したい。「――、私たちは天才と呼ばれる人たちを他の人たちから隔絶した存在と思っていない。(中略)ほとんどの人が、もともと何かの形で創造性を発現できる(つまり天才的)可能性を秘めていると考える」
(久米 秀作)
出版元:小学館
(掲載日:2003-03-10)
タグ:身体 宮本武蔵 イチロー
カテゴリ 身体
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美しくやせる「ゆるダイエット」
高岡 英夫
「ゆれる」「ゆるむ」「ゆする」の「ゆ」と「る」。身体が固くこわばると、交感神経が優位になり、過食になって「デブ」になるので、揺れたり緩めたりゆすったりして身体をほぐし、副交感神経を優位にさせて食欲をコントロールし、摂取カロリーを抑えようというもの。また、頭、腕、脚の支持筋が緩めば、大筋群の動きもスムーズになり、リラックス効果がもたらされ、リンパも流れて血行もよくなり、代謝が高まって消費エネルギーが増えるので、普通の体格が手に入れられる。
その「ゆる体操」は、「プラプラ」「モゾモゾ」「フワフワ」などの擬態語と絵で示されている。言葉の音から伝わるように、頑張らなくてもいいのが継続の秘訣だろうか。全行程でも30分間のゆる体操は、リラックス系のBGMに乗せた音声指導CDつき。
前半の解説と「美しくやせる」はピンク文字、後半の「もっとやせる」と「実行者の声」は紺文字なのは、視覚からの効果を狙ったものなのだろうか。
(平山 美由紀)
出版元:マキノ出版
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ダイエット
カテゴリ 運動実践
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高岡英夫の歩き革命
高岡 英夫 小松 美冬
本書では歩きをテーマにしてコリをほぐすメソッドを紹介している。
興味深いのが高岡英夫氏が展開する身体意識理論についても書かれていること。本書では「センター」と呼ばれる身体意識について書かれている。センターとは、よく言われる正中線や体軸と言われる身体の中心を通る線のことである。この身体意識を生み出すことにより姿勢や歩行の改善、身体のゆるみを得るというものである。詳細については本書または高岡英夫氏が身体意識理論について述べている書籍がいくつかあるのでご参照いただきたい。
一般的なスポーツなどのレッスン書との違いは、自身の身体の内面に働きかけるといったところではないだろうか。この身体の内面が非常に重要だと私も思う。人はどこかが痛いなど、自分の身体に今起きている結果的な不具合には敏感だが、その過程にある痛みの原因に目を向けないことが多い。自分の中にある不具合の原因や状態の変化に気づくことにより、身体を健康に導けるのではないだろうか。このメソッドの前後では自分の身体に対する意識の感覚が変化していることに気づくと思われる。
自分の身体の内面に気づきを与え、身体を改善するためのメソッドが豊富に書かれているのでぜひご一読いただきたい。
(三嶽 大輔)
出版元:学習研究社
(掲載日:2012-10-16)
タグ:歩行
カテゴリ 身体
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からだには希望がある
高岡 英夫
「ゆる」と「極意」でお馴染みの高岡氏による最新書。スポーツパフォーマンスの中でも上位に位置づけられるであろうバランスや軸の獲得について、マイケル・ジョーダン、イチロー、変わったところでは五重の塔や浮世絵に描かれた花魁などを例に挙げながら解説していく。高岡氏ならではの世界が繰り広げられる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:総合法令出版
(掲載日:2002-02-10)
タグ:身体
カテゴリ 身体
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サッカー日本代表が世界を制する日 ワールドクラスへのフィジカル4条件
高岡 英夫 松井 浩
運動科学者の高岡氏と、スポーツライターの松井氏が取り組んできたテーマ「日本サッカーが世界の頂点に立つには、結局、何が必要なのか」という“自問”に対し、「ワールドクラスへのフィジカル4条件」という解答を示す。選手の動きや身体つきなどから独特の発想で真理を説こうとする高岡氏らの視点が面白い。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:メディアファクトリー
(掲載日:2002-03-10)
タグ:サッカー
カテゴリ 身体
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ユル ココロとカラダに効くリラックス体操
高岡 英夫
運動科学研究所所長・高岡英夫氏による女性のためのスーパーリラックス体操。カラダをゆすってゆるめ、心地よい波動により、「こり」や「こわばり」が取り除かれるプログラムをわかりやすいイラストで紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:朝日出版社
(掲載日:2002-09-10)
タグ:体操
カテゴリ 運動実践
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武蔵とイチロー
高岡 英夫
天才の世界
湯川秀樹という方を皆さんは覚えておられるだろうか。1949年に日本人初のノーベル賞受賞者となった物理学者である。その彼が、晩年になって出した本の中に『天才の世界』というのがある。これは、古今東西の歴史に残る偉業を成し遂げた人々、いわゆる天才と言われた人々の創造性の秘密を解明しようという意図の下に書かれた書物である。彼は、この本の「はじめに」の中で天才について次のように述べている。「(天才に)共通するのは、生涯のある時期に、やや異常な精神状態となったことであろうと思われる。それは外から見て異常かどうかということでなく、当人の集中的な努力が異常なまで強烈となり、それがある時期、持続されたという点が重要なのである」
では、今回の主人公のひとり、武蔵は天才か。私が知っている武蔵は、小説家吉川英治氏が描いた武蔵のみであるが、これを読んだ限りでは、どちらかといって愚直なまでの努力家タイプに思える。むしろ、彼と巌流島で決闘した佐々木小次郎のほうが天才タイプでなかったか。しかし、前述した湯川氏の天才論で言えば、異常なまでに強烈に剣術を持続して磨いたという点では、間違いなく武蔵は天才だ。
もうひとりの主人公イチローはどうか。これには誰もが天才と口を揃えるだろうが、ではなぜ? おそらく、皆イチローのセオリーを無視したようなバッティングフォームとその結果を見て、いわゆる天才肌的なものを覚えるからであろう。しかし、ここでも湯川論に従えば「外からみて異常かどうか」が天才の判断基準になるのではない。あくまでも異常なまでに強烈な集中力がイチローには見て取れるところに彼の天才たる所以があると、この著者は見たようだ。
ユルユルとトロー
著者がこの二人に共通して着目したものに「脱力」がある。著者は、まず武蔵については、彼の肖像画から類推して、彼の剣を構えたときの身体には無駄な力が入っていないと指摘する。しかし、その脱力はフニャフニャしたものではなく、トローとした漆のような粘性を持った脱力だと言う。武蔵が残した有名な書物に『五輪書』があるが、この中で武蔵は「漆膠(しっこう)の身」ということを書いていると言う。そして、「漆膠とは相手に身を密着させて離れないこと」だとも書いていると言う。つまり、相手の動きに粘り強く着いていくには、トローとした脱力が必要だと言うわけである。これはイチローにも当てはまる。本来、バッティングとは投手が投げてくる球に対して自分のヒッティングポジションが合致すれば、クリーンに打ち抜けるものだ。したがって、投手は打者の得意なヒッティングポジションに球が行かないように、球種を変えコースを変えてくるのである。しかし、イチローはトローと脱力した身体で、あらゆるコースの球に密着してくる。だから、イチローには特に待っているコースもなければ決まったヒッティングポジションも存在しないと言うわけである。
天才と凡人の違い
私は、今回この本を読んでいて、どうも近年のスポーツ科学者は、私も含めて客観的事実というマジックにとらわれすぎたようだ、という反省を覚えた。客観的事実の積み重ねの上に真実が現れるという科学的分析手法は、誰もが理解し納得いくという点では優れた手法であることは認める。しかし、簡単に言ってこの手法で明らかになるのは、大方が同じ結果になるから真実だという結論にすぎない。果たして、それは真実なのか。大方とは違う結論の中にも真実はないか。データでは見えてこない真実。ここを見て取れるか否かが天才と凡人の違いではないか。特に、指導者には耳を傾けていただきたい。「日本スポーツ天才学会」や「日本スポーツ異端児の会」などあってもよくないか。
最後に、再び湯川氏の天才論をご紹介したい。「──、私たちは天才と呼ばれる人たちを他の人たちから隔絶した存在と思っていない。(中略)ほとんどの人が、もともと何かの形で創造性を発現できる(つまり天才的)可能性を秘めていると考える」
(久米 秀作)
出版元:小学館
(掲載日:2003-03-10)
タグ:指導
カテゴリ その他
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「体をゆるめる」と必ず健康になる 心と体が若返る究極のリラクゼーション「ゆる体操」
高岡 英夫
全身がリラックスする「ゆる体操」を提唱する高岡氏による「ゆる体操」の実践および症状別ゆるメソッドを紹介。年齢を問わず、立ったまま、座ったまま、寝たままでもできる超簡単リラックス法をイラストで紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:マキノ出版
(掲載日:2003-11-10)
タグ:体操
カテゴリ 運動実践
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高岡英夫の歩き革命
高岡 英夫 小松 美冬
正しい歩きは、脱力してゆるんだ状態から生まれる。緊張を残しているからだでは、動きにブレーキがかかってしまう。今までのウォーキングを見直し、からだをゆるめる方法(10レッスン)をわかりやすいイラストとともに紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:学研プラス
(掲載日:2004-08-10)
タグ:歩き
カテゴリ 運動実践
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美しくやせる「ゆるダイエット」
高岡 英夫
付録のCDのBGMと音声指導に合わせて気持ちよくからだをゆらすだけで、緊張やストレスがほぐれ、からだをゆるめることで自然にやせやすいからだになるという「ゆるダイエット」。イラストにてプログラムを紹介。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:マキノ出版
(掲載日:2004-11-10)
タグ:ダイエット
カテゴリ 運動実践
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