iPS細胞ができた!
山中 伸弥 畑中 正一
1996年クローン羊「ドリー」の誕生のニュースは全世界を震撼させ、次いでES細胞(胚性幹細胞)が発表された。再生医療への研究はさらに進み、2007年11月20日、山中伸弥教授のチームがヒトの皮膚からのiPS細胞(人工多能性幹細胞)作製成功を発表した。 ES細胞もiPS細胞もどちらも、期待されている再生医療であるが、ES細胞は受精卵を壊して使うもので、受精卵を使用することから倫理面と他人の細胞を使うため拒絶反応の問題があった。一方、iPS細胞は皮膚細胞など自分自身の体細胞を使用するため拒絶反応がない。したがって、自分の悪くなった臓器の細胞をiPS細胞から再生することで、将来的に自分の細胞で病気を治すことができるようになるのではないかと注目されているものだ。
本書は、このiPS細胞を研究し作製に成功した山中伸弥氏と京大ウイルス研究所所長などを経て現京大名誉教授の畑中正一氏との対談で構成されている。一見難解な話も読み進めていくうちに、決して楽ではなかった研究の過程やiPS細胞を発見したときの喜び、これからの再生医療に対する思いなど、山中氏の人柄が聞き手の畑中氏によって引き出され、読者もワクワクした気持ちで引き込まれていく。また、文字が大きく読みやすい装丁で最後まで飽きずに読むことができる。最先端医療の未来を感じる一冊である。
2008年5月31日刊
(田口 久美子)
出版元:集英社
(掲載日:2008-10-15)
タグ:iPS細胞
カテゴリ 生命科学
CiNii Booksで検索:iPS細胞ができた!
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:iPS細胞ができた!
e-hon
岩崎トレーナーのテーピングテクニックのすべて
岩崎 由純
NECレッドロケッツ(女子バレーボールチーム)のアスレティックトレーナーである岩崎由純氏(NATA公認アスレティックトレーナー)が、シリーズ1「足部・足関節をきわめる!」として、足部・足関節における基本と応用を紹介したDVD。テーピングの切り方のコツから治療院で応用できる簡単な巻き方、さらにトップアスリートに施すテーピングのテクニックやひとりで巻くときのポイントまで詳しく解説している。足部や足関節はどの競技でも、受傷しうる部位である。アスレティックトレーナーはもちろんのこと、これからアスレティックトレーナーを目指す学生、さらには競技スポーツに携わる指導者にも参考になる内容となっている。
2008年8月11日
(田口 久美子)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:テーピング
カテゴリ アスレティックトレーニング
CiNii Booksで検索:岩崎トレーナーのテーピングテクニックのすべて
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:岩崎トレーナーのテーピングテクニックのすべて
e-hon
誰でもわかる動作分析 私もこれで理解できました
小島 正義
この本の著者である小島氏の職業は作業療法士。小島氏は「まえがき」で、地球上の生物は、「ある法則」に基づいて動いており、生物の動きはその「ある法則」で説明できると言う。ただ、物理学や運動学、人間工学の用語を用いると、とたんに難解になる。
そこで簡単に「よりわかりやすく」理解できるようにまとめられたのがこの本である。たしかに読み進めていくと、頁を専門用語が埋めることもなく、実にわかりやすく、イラストを豊富に使い、身近な事柄を例にあげて説明されている。たとえば、ハンマー投げと砲丸投げの動作からわかった「反対の法則」など、思わず、「なるほど」とうなずいてしまう。
序章と最終章を含め、全11章でまとめられ、各章の最後には、まとめが記されている。さらに「実習」の頁があり、読むだけでなく、実際にその法則や動作を体感することもできる。スポーツの動作解析というよりも、小島氏が作業療法士という立場から、人間の動作という点に重点を置いているため、介護やリハビリ、高齢者の動きといった面から説明されている。
動作分析を読み解く「法則」を理解すると、日常の動きだけでなく、もちろんスポーツ動作も理解できる。スポーツの指導にも活かせる。「動作分析は、むずかしそうで……」という方。「私もこれで理解できました!」
2008年9月10日刊
(田口 久美子)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-10-13)
タグ:動作分析
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:誰でもわかる動作分析 私もこれで理解できました
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:誰でもわかる動作分析 私もこれで理解できました
e-hon
まんが 医学の歴史
茨木 保
この本は医学史を紹介しているものだが、その特筆することは「まんが」で書かれていることである。しかも、そのまんがは、婦人科の医師である著者の茨木氏ご自身で書かれていること。医学部の学生の頃に同人誌や投稿用のまんがを書いていたそうで正真正銘のプロなのである。
本書は、月刊誌『看護学雑誌』で「まんが医学の歴史」という連載をはじめたものを、本書の前半を雑誌連載(2003~2005年分32話)、後半書き下ろし(20話)でまとめられたもの。医学のはじまりから、東洋医学の考え、解剖学のはじまり、顕微鏡の発明、日本医学の歩み、抗生物質の発見、DNAの発見、移植医療の進歩、生殖医療の進歩と目次の一部をみていっただけでも、過去から現代の医療まで壮大な物語が1冊にまとめられている。現代の医学がどのように発展し、どのような人たちが関わってきたのか、356頁にぎっしりとまとめられている。
2008年3月1日刊
(田口 久美子)
出版元:医学書院
(掲載日:2012-10-13)
タグ:医学史 マンガ
カテゴリ 医学
CiNii Booksで検索:まんが 医学の歴史
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:まんが 医学の歴史
e-hon
よくある症状への手技治療 経絡を用いた按摩・指圧の実技
田中 勝
臨床家が日常的に診ることが多い「肩こり、五十肩、腰痛、膝痛」について、臓腑と経絡の関連に着目して行う手技治療を解説。田中氏の行う按摩は、中国古典医学の臓腑経絡説を重視している。これは胸腹部には12の臓腑があって、それぞれの臓腑が気を発生することによって、胸腹部の募穴、背腰部の兪穴、顔面の感覚器官、上肢に6経、下肢に6経と経絡に気が回ることで人体は生命活動を行っているという考え方からきている。田中氏は募穴を診断に用い、背部兪穴、膀胱経2行線の経穴を治療に用いていると説明する。これらをもとに基本的な治療手順を紹介し、1つの痛みの部位に対し、「患部+背部兪穴+手足の要穴」の3つに治療ポイントを絞り、日常臨床で役立ち、活用できるように紹介している。
2008年7月1日刊
(田口 久美子)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:東洋医学 手技治療 徒手療法
カテゴリ 東洋医学
CiNii Booksで検索:よくある症状への手技治療 経絡を用いた按摩・指圧の実技
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:よくある症状への手技治療 経絡を用いた按摩・指圧の実技
e-hon
運動療法と運動処方
佐藤 祐造
本書は2005年2月に刊行された『生活習慣病対策および健康維持・増進のための運動療法と運動処方』の改訂第2版である。初版が刊行された2005年と言えば、2000年に策定された「健康日本21」、2002年「健康増進法」の制定により、国民の生活習慣病やメタボリックシンドロームへの意識がいっきに高まっていった時期でもある。さらに2008年「特定健診・保健指導」が保険者に義務づけられ、ますます運動療法や運動処方への注目は高くなっている。
今回の改訂では、この「特定健診・保健指導」にも対応できるよう「エクササイズガイド2006」など、運動療法、運動支援に関する最新の内容が加筆されている。また、整形外科の分野でも運動器不安定症への取り組みが行われているが、本書では整形外科疾患に関する項目を増頁し、整形外科医、理学療法士による最新の内容が掲載されている。さらに脳神経外科の項目も新たに設けられ、小児科臨床面の増強、運動指導者向けの実践的知識として、運動施設での救急対応などの項目も追加されている。
副題に「身体活動・運動支援を効果的に進めるための知識と技術」とあり、コメディカルスタッフはもちろんのこと、健康科学を学ぶ学生にも、わかりやすく学ぶことができる本である。
(田口 久美子)
出版元:文光堂
(掲載日:2012-10-13)
タグ:運動処方
カテゴリ 指導
CiNii Booksで検索:運動療法と運動処方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動療法と運動処方
e-hon
DVDでみるアスレチック・マッサージの実際
栗山 節郎 後藤 修司 内田 真弘
南江堂では1993年『アスレチック・マッサージの実際』(栗山節郎、村井貞夫、本間暁美著)を刊行しているが、今回は新たに機能解剖学、運動学などの図表も豊富に使い、整形外科学、リハビリテーション医学などの視点からもアプローチされている。
第Ⅰ部アスレチック・マッサージの基本事項、第Ⅱ部リハビリテーションの基礎知識、第Ⅲ部アスレチック・マッサージの基本手技、第Ⅳ部全身・局所マッサージと他の療法との併用、第Ⅴ部部位別アスレチック・マッサージ、第Ⅵ部アスレチック・マッサージの応用、第Ⅶ部PNFテクニックの項目に分かれているが、とくに第Ⅵ部のアスレチック・マッサージの応用では、種目別(15競技)の特徴を踏まえた施術のポイントや方法が紹介されており、スポーツ現場で実践的に使えるようマッサージのポイントとしてまとめられているのも読者にはうれしい。
実に200点を超える写真のみならず付属のDVD(100分)により、写真ではわかりにくい部分もわかりやすく解説されている。これからアスレチック・マッサージを勉強したい人にもおすすめの実践書。
2008年11月10日刊
(田口 久美子)
出版元:南江堂
(掲載日:2012-10-13)
タグ:マッサージ
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:DVDでみるアスレチック・マッサージの実際
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:DVDでみるアスレチック・マッサージの実際
e-hon
ステファン・メルモンのピラメトリクス エクササイズ
ステファン・メルモン
ネバダ州立大学公認ピラティス指導者のステファン・メルモン氏が考案した「ピラメトリクス エクササイズ」のDVD。副題には、「綺麗にやせる1週間プログラム」とある。
このピラメトリクスとは、コアを鍛えるピラティスの要素に、脂肪を燃焼させる有酸素運動を融合させた全身サーキット・エクササイズ。まず、コアを鍛えるピラティスの要素に、脂肪を燃焼させる有酸素運動、さらに美しいボディラインを生み出す上半身・下半身引き締めトレーニング、最後にしなやかなからだづくりに欠かせない柔軟運動で締めくくる1日10分のエクササイズプログラムを収録。メニューは、「1週間プログラム」と「オーダーメイドプログラム」で構成されている。ピラティスからもう少しハードに動きたいという方におすすめのDVD。
2009年1月21日発売
(田口 久美子)
出版元:ポニーキャニオン
(掲載日:2012-10-13)
タグ:エクササイズ ピラティス 有酸素運動
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:ステファン・メルモンのピラメトリクス エクササイズ
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ステファン・メルモンのピラメトリクス エクササイズ
e-hon
乳酸と運動生理・生化学 エネルギー代謝の仕組み
八田 秀雄
医科学の研究は実に日進月歩である。これまで定説として言われてきたこと、実践されてきたことが、数年の間にその考え方も実践も変わってしまうことは少なくない。そうした研究によって考え方や捉え方が変わってきた1つに「乳酸」がある。「乳酸は疲労の原因と関係し、スポーツ選手にとって悪いもの」といった考えが主流であった。しかし、長年乳酸の研究に携わってきた八田氏は「乳酸は老廃物ではなくエネルギー基質であり、乳酸ができるのは糖を多く利用するからで、酸素がないからではなく、乳酸ができる運動が無酸素運動でもありません。運動の疲労は多くの場合乳酸が主たる原因ではありません」と本誌(月刊スポーツメディスン)で述べているように、最近では乳酸の考え方は変わってきた。
とはいえ、多くの運動生理学のテキストにはいまだに「強度の高い運動は無酸素運動」と書かれているものもあり、「それならば自分で教科書を作るしかない」と書かれたのが本書である。したがって、最初の4章を運動生理の基礎、次の5~9章を糖と脂肪を中心とするエネルギー代謝の基本、後半の10~16章がエネルギー代謝の応用で構成されている。これから運動生理学を学ぶ人に最適な1冊である。
2009年2月17日刊
(田口 久美子)
出版元:市村出版
(掲載日:2012-10-13)
タグ:乳酸 生理学
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:乳酸と運動生理・生化学 エネルギー代謝の仕組み
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:乳酸と運動生理・生化学 エネルギー代謝の仕組み
e-hon
奇跡の脳
ジル・ボルト・テイラー 竹内 薫
アメリカで50万部の大ベストセラーとなった話題作。NHK BSハイビジョンで、2009年3月24日と4月2日、ハイビジョン特集「復活した“脳の力”~テイラー博士からのメッセージ」という番組も放映され話題となった。本書を一言で紹介するとしたら「脳卒中からの復活記」である。ただし、脳卒中から復活した著者のジル・ボルト・テイラーさんは脳解剖学者(神経解剖学者)だったという点が、より読者の興味をそそる。
脳の専門家が脳卒中になったら、どう感じ、どう復活していくのか、脳卒中の回復には何が必要なのかが、専門家として培った脳に対する知識と脳卒中患者当事者の両視点から書かれている。本書はおおまかに、脳卒中になる前の人生、そして脳卒中になったときの状況、脳卒中からいかに回復して神経解剖学者として復活したか、そして脳卒中が脳について教えてくれたことの4つの話の内容に分けられる。「脳卒中の体験から多くのものを学んだせいか、なんだかこの旅が幸運だったと感じるようになりました」(P.214)とあるように、全編決して悲観的な内容ではなく、自分や身内が脳卒中になっても本書を読んでいれば、脳の再生へ向けて希望を持つことができるように思えてくる。すべての人たちに読んでほしい1冊。
2009年2月25日刊
(田口 久美子)
出版元:新潮社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:脳 脳卒中
カテゴリ 身体
CiNii Booksで検索:奇跡の脳
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:奇跡の脳
e-hon
運動と健康
臼井 永男
本書は、放送大学の教材として出版されたもの。
まえがきに「本講義は、直立・二足歩行を呈するヒトのからだの特徴ならびに、運動の重要性について概説した」と記されているように、第1章では「ヒトのからだの特徴」として、1.直立姿勢の神秘、2.直立・二足歩行に適したからだのかたち、3.姿勢反射、について、ヒトのからだの構造と仕組みをまず最初に理解することから話が進められる。それらを踏まえて神経系、呼吸器系、循環器系、運動器系の内容へ話は進んでいくが、本書はもちろんそれだけで終わらない。
さらに発育発達からトレーニングの基礎、スポーツ文化、リハビリテーションと体育・スポーツ、生涯スポーツと、この1冊で幅広い内容を網羅している。
文章は教材ということもあって、基礎的なことがわかりやすく書かれており、各章の冒頭に「目標&ポイント」「キーワード」としてまとめてあるため、学ぶべき要点が理解しやすく構成されているのも本書の読みやすさの1つと言える。
スポーツと運動について再度勉強してみたいという方にもおすすめの一冊。(T)
2009年3月20日刊
(田口 久美子)
出版元:放送大学教育振興会
(掲載日:2012-10-13)
タグ:教科書 運動 健康
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:運動と健康
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動と健康
e-hon
変形性股関節症は自分の骨で治そう! 人工関節をえらぶ前によむ本
井上 明生 大川 孝浩 永井 良治
昨今、中高齢者による運動・スポーツへの愛好家が増えている。いつまでも若く元気でいたいという思いから、ウォーキングなどの軽い運動のみならず、山歩きといった本格的なスポーツまで楽しんでいる方も多い。しかし、その一方で、運動やスポーツをやりたくても膝や腰や股関節が痛くて歩くことも困難という人もいる。
本書は、変形性股関節症という股関節の痛みに悩んでいる方たちに向けて書かれている。医学技術が飛躍し、20世紀後半には「世紀の手術」と言われるくらい股関節疾患の患者さんたちに人工股関節置換術は恩恵をもたらしたと著者は言う。しかし、本書では人工股関節置換術をすすめているわけではない。著者の信念の1つは「移植医療は医療の敗北」だと言う。いかにして股関節における移植医療、すなわち人工股関節置換術を避けるかに焦点を置き、代わりに「キアリ骨盤骨切り術」という方法を紹介している。この手術の適応、治療成績、限界など、患者の立場にたって、大きな文字で書かれている。最終的には患者の判断によるものだが、移植医療以外の対応を知っておくことは大事なことではないだろうか。
2008年12月5日刊
(田口 久美子)
出版元:メディカ出版
(掲載日:2012-10-13)
タグ:変形性股関節症
カテゴリ スポーツ医科学
CiNii Booksで検索:変形性股関節症は自分の骨で治そう! 人工関節をえらぶ前によむ本
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:変形性股関節症は自分の骨で治そう! 人工関節をえらぶ前によむ本
e-hon
運動も勉強もできる脳を育てる「運脳神経」のつくり方
深代 千之
「運脳神経」ってなに? そんな疑問をもつ読者も多いのではないだろうか。
まず、この運脳神経というのは、もちろん造語。著者は運動神経という言葉が意味する誤解や誤った考えを避けたいということから「運脳神経」と言う。この「運脳神経」とはなにか、その運脳神経を鍛えるためのワークがこの一冊にまとめられている。
第1章では「運動が好きな子は勉強も得意! 東大合格を目指すなら運動から」というタイトルがつけられ、子どもをもつ親は思わず手にとってみたくなる。ちなみに東大大学院教授の著者は「東大入試に体育を導入しよう」と本書で主張する。
勉強も運動も「頭」つまり「脳でする」ものであるから、脳を鍛えれば勉強も運動もできるようになる。そのためには、運動だけでも勉強だけでも運脳神経は育たないので、運動も勉強もできる脳を育てよう! ということである。スポーツ科学界の第一人者が語る、文武両道の子どもを育てるためのノウハウ。豊富なイラストとわかりやすい文章で書かれている。運動と学習能力は切り離せないという大事なことを教える一冊。
2009年5月25日刊
(田口 久美子)
出版元:ラウンドフラット
(掲載日:2012-10-13)
タグ:脳 発育発達
カテゴリ 身体
CiNii Booksで検索:運動も勉強もできる脳を育てる「運脳神経」のつくり方
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:運動も勉強もできる脳を育てる「運脳神経」のつくり方
e-hon
「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか
榊原 洋一
巷にはさまざまな脳を鍛える学習ツールやゲームソフト、書籍にあふれ、さらにテレビ番組に至るまで、脳科学は一種のブームとなっている。
この一種の脳科学ブームを、子どもの発達と神経疾患を専門とする小児科医の著者が、昨今行き過ぎた脳科学ブームに踊らされない、きちんとした視点を持てるようにと冷静に解説しているのが本書である。
脳科学はどうして今のようなブームとなっていったのか、これまで話題となった「脳内革命」「唯脳論」やゲーム脳、さらに前頭葉ブームにまで着手する。しかし、著者が「はじめに」に記してあるように、決して脳科学を非難、否定しているわけではない。たとえば、ある実験に関して、どのように行われ、なにが問題なのか、さらにその実験が示すデータはなにを物語っているのか、それを脳科学から考えると私たちの捉え方は正しいのかを1つ1つ解釈している。少しでも脳の機能を高めようといろいろと購入し試しているみなさん、脳科学の現実と限界を知ることができます。
2009年1月20日刊
(田口 久美子)
出版元:講談社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:脳科学
カテゴリ その他
CiNii Booksで検索:「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:「脳科学」の壁 脳機能イメージングで何が分かったのか
e-hon
「ム・ウ21あざみ野」の運動実践 姿勢習慣病克服のための理論と実践
長濱 隆史 山田 和彦
「メタボリックシンドローム」という言葉は広く認知され、その予防に関する書籍や情報を目にする機会は多い。本書もメタボリックシンドローム対策シリーズ①として発刊されたもので、NPO法人日本運動療法推進機構会員施設である、「ム・ウ21あざみ野」で運動指導を行っている山田和彦トレーナーが執筆している。
しかし、本書は単にメタボリックシンドローム予防の運動を指導している本ではない。多くの中高齢者の場合、「運動しましょう」と言っても、なんらかの運動器に痛みを抱え、痛みから運動の継続意欲は低下してしまうことが多い。どうしたら運動を継続してできるようになるのか、山田トレーナーがまず着目したのは、個々の痛みの原因を探る方法として「姿勢」を見ることだった。まずは、主観的に姿勢を評価することから始める。そこで評価された姿勢からどのような症状が現れるかを示し、柔軟性を高め筋力を強化する箇所を指摘してくれる。さらに独自に考案した安定し効率のよい姿勢を獲得するための「姿勢習慣病克服体操」を実践編として写真で紹介している。「ズンドコ節」「マツケンサンバ」の曲に合わせた体操を収録したDVD付き。
(田口 久美子)
出版元:東京さくら印刷出版部
(掲載日:2012-10-13)
タグ:運動指導
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:「ム・ウ21あざみ野」の運動実践 姿勢習慣病克服のための理論と実践
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:「ム・ウ21あざみ野」の運動実践 姿勢習慣病克服のための理論と実践
e-hon
ジュニアアスリートが最初に行いたい筋力&パワートレーニング
永友 憲治
スポーツを安全に、高いレベルで行うには、競技特性に合わせた筋力が必要である。しかし、正しい姿勢とフォームを習得したうえでなければ安全で効果的な筋力トレーニングは行えない。このDVDは、成長期にあるジュニア選手の指導者に向けて、正しい姿勢とフォームで効果的な筋力トレーニングが指導できるようになるためのDVDである。
まずは基本となるステップアップ、腕立て伏せ、腹筋、懸垂の4種目の基礎的な筋力トレーニングの指導法から始まる。スポーツ動作場面と照らし合わせながら、どこの筋力を鍛えるかをCGで紹介し、永友氏の解説とともに、よいフォームと悪いフォームが一目で映像で理解できるようになっている。さらにバーベルを使ったトレーニングやパワー強化トレーニングなど8種目を紹介。
ジュニアの指導者のみならず選手自身にイメージさせるにも最適である。商品紹介VTRがラウンドフラットのHPからみることができる。
(田口 久美子)
出版元:ラウンドフラット
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ジュニア
カテゴリ トレーニング
CiNii Booksで検索:ジュニアアスリートが最初に行いたい筋力&パワートレーニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ジュニアアスリートが最初に行いたい筋力&パワートレーニング
e-hon
ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート
Andrew Biel 医道の日本社編集部
本書は2005年9月に発行された『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』(医道の日本社、3,800円+税)で学んだ知識をより確実に理解するためにと編集されたのがこの『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』である。テキストとなる『ボディ・ナビゲーション――触ってわかる身体解剖』では、読者を旅人にたとえ、身体解剖の理解の道筋を「トレイル標識(道標)」になぞらえ、筋や骨に触診しながら身体の構造を理解していくという内容であった。
今回の『ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート』では、解剖イラストを450点以上掲載し、実際に筋や骨の名称などを書き込み、さらに解剖イラストに色を塗りながら、身体の構造をより確実に理解できるようになっている。
さらに、筋の「起始部や停止部の組み合わせ」や「短縮か、伸張か?」といった質問が容赦なく投げかけられる。「ボディ・ナビゲーション」を読んで理解したと思っている読者のみなさん、このノートで実際にどれだけ理解できているか、今一度、力だめしをしてみてはいかが?
(田口 久美子)
出版元:医道の日本社
(掲載日:2012-10-13)
タグ:解剖
カテゴリ 医学
CiNii Booksで検索:ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:ボディ・ナビゲーション 書いて覚える身体解剖ノート
e-hon
フランク・ショーターのマラソン&ランニング
フランク・ショーター 日向 やよい
本書の著者であるフランク・ショーター氏は、1972年にドイツのミュンヘンで行われたオリンピックのマラソン競技で金メダルをとり、さらに1976年のモントリオールオリンピックでは銀メダルを獲得、また日本でも福岡国際マラソン4連覇という業績をもつ、世界的に有名なトップアスリートである。そのフランク・ショーター氏が、効果的なマラソン&ランニングのトレーニング方法を伝授しているのが本書である。
ショーター氏は心理学士、弁護士の資格も持ち、スポーツウエアの開発を手がけるなど、その活躍は幅広い。そうした経験もふまえ書かれた本書は、ランニングについての基本的な内容から、やる気を引き出すプログラム、減量プログラム、栄養、正しい靴やウエア選び、障害予防のアドバイスなど、日々のランニングを楽しむ初心者から、レースに参加して記録を更新したい上級者まで、実践的に役立つ内容がオールカラーで解説されている。
手にとって読んでいるだけでも、速く走れる気にさせてくれる一冊である。
(田口 久美子)
出版元:ガイアブックス
(掲載日:2012-10-13)
タグ:マラソン
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:フランク・ショーターのマラソン&ランニング
紀伊國屋書店ウェブストアで検索:フランク・ショーターのマラソン&ランニング
e-hon