アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching
鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和
アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和 今回の特集でも紹介された鈴木重行氏の著書。本書のタイトル『アクティブIDストレッチング』とは、ベッドサイド、自宅あるいはスポーツ現場で行う個々の筋(individual muscle)のストレッチング法を紹介しているため、このように名づけられた。基本事項は「IDストレッチング第2版・(三輪書店)」に網羅されているが、ここでは自ら実践できるよう、その中でもとくに重要な点を再度掲載、新たな知見や考え方についてまとめている。
内容は第1章「アクティブIDストレッチングの概論」、第2章「アクティブIDストレッチングの実際」の2本立て。第1章では特集でふれた器質的変化と機能的変化の考え方や、筋緊張と痛みなどについてもまとめられている。第2章ではストレッチする上肢・下肢の部位80箇所に分けて紹介。筋の起始、停止、神経支配、血管支配、筋連結とそれぞれ詳細にまとめ、ストレッチする際の開始肢位、ストレッチ位、指導ポイントをカラー写真で説明。本書を通して「痛み」というからだの問いに対し、より具現化したアプローチができるだろう。ぜひ参考にしていただきたい。
2007年4月30日刊
(三橋 智広)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-12)
タグ:ストレッチング
カテゴリ 身体
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Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
本書は書名にもあるように、post isometric relaxation後のストレッチング(等尺性収縮後のストレッチング)についての解説書である。これまで筋疲労の回復目的や筋・筋膜性由来の疼痛などに対して一般的に用いられてきた手技である、等尺性収縮後のストレッチングを詳しく解説している本は本書が初とのことである。個別の筋ごとに、具体的な力の加え方やストレッチングの方法を写真とともに詳しく紹介されている。
手技の方法のみの解説ではなく、この方法に至る背景や評価、禁忌や限界も詳しく述べられている。スポーツの現場に関わる治療家やトレーナーの方々にとって、大変興味深い一冊である。
(泉 重樹)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-13)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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徒手的理学療法
藤縄 理
全6章で構成され、基本理念、評価の原理、治療の原理について解説した後、部位ごと(脊柱、上肢、下肢)に機能解剖、主な傷害、評価方法とともに、徒手的理学療法が紹介される。実際の動きについても、DVDを用いて動画で繰り返し見ることができ、技術を身につけるうえで役に立つ。
主に理学療法士へ向けて関節モビライゼーションや軟部組織モビライゼーションなどについて解説したものであるが、各部位に関して自己モビライゼーションや自己ストレッチング方法も紹介されており、参考になる。
筆者は25年の経験を持ちながら「いまだ修行中の身です」と書いている(序文)。よりよい学びの場を提供したいという思いが結実した書籍である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2010-04-10)
タグ:理学療法 モビライゼーション ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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スポーツ傷害の理学療法
福井 勉 小柳 磨毅
スポーツ傷害に対して、理学療法的にどのようなアプローチができるかについて、考え方や評価方法、トレーニングがまとめられている。野球やサッカー、水泳、テニスなど競技別のコンディショニングについても詳しく書かれており、各競技に求められる身体的特性がわかる。なお、最終章には地域支援という観点から理学療法士の活動が紹介されており、サッカーや野球、障害者スポーツのほか、パーソナルトレーナーとしても活躍の場があることがうかがえる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2010-07-10)
タグ:理学療法
カテゴリ スポーツ医学
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徒手的理学療法
藤縄 理
徒手的理学療法とは、理学療法の一部として行われている徒手療法をいいます。徒手療法は徒手を用いた治療方法で、神経筋骨格系の機能異常を評価し治療する体系的な方法です。
徒手的理学療法の具体的な手技を表す用語として、マニピュレーション、モビライゼーション、マッサージなどがあります。しかしこれらの用語はさまざまな意味で使われており、治療現場においても統一されていないのが現状です。 「物事の本質を知るためには、その歴史を知る必要がある」といわれます。本書では、はじめに徒手療法の歴史と現在の体系に至った経緯を示した上で、それぞれの用語について説明しています。そのため曖昧に使用されることが多い用語について、整理して理解することができます。
また評価・治療手技に必要な最低限の解剖学・骨運動学・関節運動学・運動器障害の病態生理学などが紹介されていますが、本書に述べられている知識だけで十分というわけではありません。しかし多くの参考文献が紹介されており、これらの情報をもとに知識を深めていくこともできます。さらに評価・治療手技の方法については多くの写真やDVDの映像とともに解説されているので、徒手的理学療法を学ぶ上での導入書として活用できると思います。
私は、治療を行っていく上でセラピストへの依存をつくらず、自立した生活へと送り出していくことが重要と考えています。そのためには、患者自身が身体に興味を抱き、積極的に治療に参加しているという自覚を持っていただくことが大切です。本書のなかには「自己治療」として患者自身ができる方法も紹介されており、参考になると思います。また障害の予防にはセルフコンディショニングが重要とされています。これらの情報を適切に提供していくことで、中高生の選手の障害予防や選手教育にも役立つのではないでしょうか。
(山際 政弘)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:理学療法 徒手療法 評価
カテゴリ スポーツ医科学
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皮膚運動学 機能と治療の考え方
福井 勉
指を曲げると、内側に皺ができる。伸ばすと内側の皺は消え、関節の反対側に皺がよる。皮膚を引っ張ればある程度伸びる。たとえば直立して側屈をすると、曲げたほうの皮膚には深い皺ができ、反対の皮膚は引っ張られる。このことを基本として、筆者は「これらの運動の変化は皮膚の物理的抵抗だけとは考えにくく、なんらかの神経作用が関わっているように考えられる」と述べているが、全身の関節運動に皮膚がどのように影響しているのかを解説している。
手技として皮膚を集めてきたり、引っ張りを加えることで、機能障害を受けている関節に対してアプローチができるという。
徒手的な方法のほか、テーピングによって皮膚を誘導する方法も掲載。シンスプリントや肩関節周囲炎も症例紹介として報告されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2010-12-10)
タグ:皮膚
カテゴリ 身体
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アクティブIDストレッチング Active Individual Muscle Stretching
鈴木 重行 平野 幸伸 鈴木 敏和
身体各部の個々の筋肉(individual muscle)のストレッチング方法を紹介しており、第1章アクティブIDストレッチングの概論、第2章アクティブIDストレッチングの実際の2つで構成されている。
第1章でのアクティブIDストレッチングの基本概念は、同シリーズの「IDストレッチング第2版」と共通するようだ。第2章では各筋群について、機能解剖の基本事項と具体的な伸張方法が紹介されている。1つの部位について、多方向から撮影されているだけでなく、具体的にどの方向に伸張するのかが矢印で適切に誘導されているため、読者の立場からすると大変イメージがしやすい。これは、専門職としてのストレッチングの能力を高めるだけでなく、わかりやすい資料づくりという側面からも大変有効な一冊であろう。
近年、トレーニング方法と同様にストレッチングの方法についてもさまざまな方法が紹介されている。本書のように個々の筋肉に焦点を当てたストレッチングの方法や筋肉の連結に焦点を当てたもの、読者のライフスタイルに焦点を当てたもの、治療家の治療環境に焦点を当てたものなどさまざまである。大切なことは、その方法について、どのような観点から物事を考察しているのかを理解し、その特徴を適切に捉えることだろう。そして、クライアントの状況やストレッチングを行う環境などからベターな方法を見出し提供できるということである。そして、そのような視点から検討を進めると、改めて基本というものに立ち戻るときがくるときがくのではないだろうか。それは、螺旋階段を1周昇るような質の変化が生じているように感じる。なぜなら、応用や新たな発見というものは、既存の概念や基本事項の組み合わせによって生まれる場合が多いからである。そのようなとき、本書は基本に立ち戻る大きな助けになるであろう。専門職として、常にそばに置いておきたい一冊である。
(南川 哲人)
出版元:三輪書店
(掲載日:2012-10-16)
タグ:ストレッチング
カテゴリ ストレッチング
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関節可動域制限 病態の理解と治療の考え方
沖田 実
本書は、関節可動域制限に関して、この病態をもたらしているのは何であるかの発生要因を捉えなおし、治療に向けた考え方をまとめている。編者の「関節可動域制限との戦い」をベースとする、理学療法士向けの専門書である。
まず第1章では、発生状況についての調査をまとめ、定義や分類について検討し、さらに筋や靭帯、関節包といった関節の構造と機能について要素ごとに解説される。そして各要素がどのように関節可動域制限に関与しているかを述べる。第2章からは、実験動物モデルによって関節可動域制限のメカニズムを探るために行われている関節を固定する(不動化)実験について具体的な方法が紹介される。また、筋や筋膜、靭帯、関節構成体(関節包、滑液、関節軟骨)にそれぞれ着目して、どのように変化しているか、顕微鏡写真やグラフ、図を用いて解説している。こうしたことを基礎として、第3章ではより臨床に近づいた観点から、どういう治療手段を用いてアプローチしていくか、またその治療効果の検証について検討している。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2008-03-10)
タグ:可動域
カテゴリ スポーツ医科学
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運動支援の心理学 知覚・認知を活かす
樋口 貴広
スポーツ指導やリハビリテーションといった運動制御において、知覚・認知機能がどのように貢献できるかを体系的にまとめた。
心理学というとコミュニケーションやモチベーションを想像しがちだが、それは6章のうち1章に留まる。たとえば野球選手に「肘が下がっている」と指摘するだけではなかなか動作は改善しない。そういった場合のヒントが詰まっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2014-05-10)
タグ:知覚
カテゴリ スポーツ医科学
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動きの質を高めるスリー・ステップ・コンディショニング 最高のパフォーマンスを引き出すために
宮下 智
本書ではコンディショニングを、予防やケアに留まらず1人1人が最高のパフォーマンスを発揮する取り組みと捉える。技術指導がスムーズに進むように基礎的な運動能力を高めるべく、体幹に着目。ローカルマッスルの活性化、グローバルマッスルを用いた安定性確保、強化の3ステップを具体的に解説している。
アスリートはもちろん、負荷量を調節すれば高齢者にも応用可能だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2014-11-10)
タグ:コンディショニング
カテゴリ トレーニング
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姿勢と歩行 協調からひも解く
樋口 貴広 建内 宏重
姿勢、そして歩行はあらゆる身体活動のベースとなる。ただ、どの筋がどのように働き...といった解説書ではない。筋骨格系それぞれの協力により調整される「協調」を切り口に、中枢神経系との相互作用、環境に応じた制御も含めた大きな視点で紐解いていく。人間の動きの複雑さ・絶妙さとともに、協調がうまくいかないとどういった障害が起きるかもよくわかる。
障害が起きた場合、また防ぎたい場合にどのようにアプローチすればよいかのヒントが詰まっており、対象がスポーツ選手であっても高齢者であっても、臨床における強い味方となってくれそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2015-11-10)
タグ:姿勢 歩行 神経
カテゴリ スポーツ医科学
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ID触診術
鈴木 重行
IDとは、individualを意味し、治療者やトレーナーが、個々の筋を確実に触診できるようになるための専門書。筋触診の重要なポイントや上達の秘訣など、オールカラーの解剖図と写真でわかりやすく解説されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2005-07-10)
タグ:触診
カテゴリ スポーツ医科学
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Post Isometric Relaxation 等尺性収縮後の筋伸張法
伊藤 俊一
Post isometric relaxation (PIR)とは、筋収縮をさせた後に、ストレッチングを行うもので、タイミングとしては筋の弛緩期にストレッチングが入る。このため、PIRは静的ストレッチングと動的ストレッチングの架け橋的治療とも呼ばれているそうだ。PIRは、PNFやマッスルエナジーと共通の起源を持つ徒手療法であるが、文献的な資料が乏しい現状だという。本書は、PIRの有効性と実際について整理したもの。
等尺性収縮も、最大努力ではなく穏やかな収縮から始めること、そして関節可動域の2分の1以下の筋短縮域内で開始するという。これにより、痛みを最小限に留めて、可動域を徐々に回復させていく。また呼吸や視覚との共同運動を意識することが大切となる。最終的には、セルフエクササイズへと移行させることを目標としている。
各筋へのPIRの方法が、肢位や固定部位、抵抗のかけ方などわかりやすい写真とともに細かく紹介されている。股関節などの大きな関節だけでなく、手指などの小さな筋へのアプローチ方法も収載していることが特長である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:三輪書店
(掲載日:2009-02-10)
タグ:ストレッチング
カテゴリ スポーツ医科学
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インソールマニュアル 第2版 姿勢と歩行を快適にする運動連鎖アプローチ
安倍 浩之 中川 法一
インソール(足底板)は足の操作に変化をもたらすことで姿勢を制御することが知られています。本書は題名の通り「インソールのマニュアル」として様々なポイントから解説されています。本書のスゴイところはインソールの宣伝ではなく学術的な観点から効果を示すだけにとどまらず、インソールに関する学術論文の紹介や、足底部から股関節までの機能解剖学などかなり踏み込んだところまで解説されています。その点で宣伝本とは一線を画します。足全体の構造や機能に関しても、具体的かつきめの細かい説明があり、インソールの前提部分だけでも読みごたえがあります。
実際の事例にも幅広く言及されているので理論に対する裏付けも万全です。インソールでも熱可塑性インソールが本書の中心となるのですが、従来のインソールとヒートプラスティックを使用した熱可塑性インソールとの違いとそのメリットも詳しく解説。
インソールを利用することで動的な姿勢制御を可能にすることに関するエビデンスもしっかりしています。足底に変化をつけることで足のみならず身体機能が向上するという機序を学ぶにはうってつけなのはいうまでもありませんが、足底に絡む身体機能の問題点を学びたい方にもお読みいただきたい一冊です。
(辻田 浩志)
出版元:三輪書店
(掲載日:2022-08-31)
タグ:インソール
カテゴリ スポーツ医科学
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