スコア100を切る ゴルフのためのヨガ
菅原 賢 本橋 恵美
ゴルフをうまくなるためになんでヨガなんだ?、とタイトルを見て感じられた人もおられると思います。ゴルフでよいスコアを出すためには、安定したスイングを毎回、行う必要があります。素晴らしいテクニックを持っていたり、素晴らしい感覚を持っていたとしても、それを邪魔されるようなことがあっては安定したスイングはできません。もし、その邪魔をするものが、一緒に回っている仲間ではなく、また天候でもなく、自分自身の身体だったらどうでしょうか? 身体の姿勢が悪いために、安定したアドレスがとれない、身体が硬いために十分なテークバック、スムーズな体重移動ができない、体幹が弱いためにトップから、インパクト、フォローまでのスイングが上半身と下半身がバラバラになってしまっているとしたら。全て、身体の弱い部分がスイングの邪魔をしています。
ヨガは、柔軟性の向上はもちろん、体幹の強化、バランス、リラックス効果などゴルフに必要な身体の要素を向上させるエクササイズです。本書は、そのヨガエクササイズを、レベル 1、レベル 2、レベル3とその人の身体のレベルに合わせて行えるようにできています。
また、ゴルフで起こりやすいケガについての解説もされています。ゴルフ雑誌や書籍などでテクニックについてはよく知っているが、いまいちスコアがよくならない…そう感じている方も多いと思います。今までとは違ったゴルフへのアプローチができる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-02-15)
タグ:ゴルフ ヨガ
カテゴリ トレーニング
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格闘筋進化論
澤木 一貴
本書で紹介されるのは、複合関節運動であり、競技に活用できる効率的な動きである。コアを基本とし、ファンクショナルトレーニングやプライオメトリックトレーニングへと発展させていく。
アンバランスに耐えながらのデッドリフト、回転しながらピラーを崩さない、というように、各エクササイズの狙いや意識すべきポイントが最初に出ていて、その下に具体的な種目名が表示されるという形で統一されているのが特徴。写真を多く使って、よい例や悪い例、バリエーション例が示されている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-10-10)
タグ:格闘技 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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スポーツに活きる!正しい走り方講座
杉本 龍勇
正しい走り方とはつまり正しい体の動かし方だと著者は説く。それを身につけるには自分の身体がどのように動いているか感じ取ることが必要だが、簡単ではない。ポイントは自ら考えること、そして基礎技術を鍛えること。前者は、固有の感覚なので当然のことと言える。一方後者は絶対的なもので、姿勢、リズム、股関節の使い方が挙げられる。豊富な写真とともにトレーニング方法が紹介されている。
また、「スポーツに活きる」とタイトルにあるように、実際の競技内でよく行われるステップからのダッシュや方向転換にも言及されているので、一般のスポーツ愛好者からトップレベルのアスリートまで指導する際に広く参考になる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-11-10)
タグ:トレーニング 陸上 走り方
カテゴリ トレーニング
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バク転完全攻略本
吉田 哲郎
側転運動、倒立運動、回転運動、ブリッジという4つのグループにわけ、易しい動きから難しい動きまで、段階的に練習することができる。たとえば側転運動では、「カエルのバタ足」「三角側転」「大きく三角側転」「側転」と進み、「マカコ」へ至る。徐々に回転の角度を縦方向へ変えていき、バク転に導くのである。動きのポイントについても写真を用いて詳しく書かれている。
動作修得をいわばカリキュラム化していく実例ともいえる。選手の指導にあたる専門職にとっては、目標となる動きができるようにするにはどうすればよいかという点で参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-10-14)
タグ:バク転
カテゴリ 運動実践
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バク転完全攻略本
吉田 哲郎
私はバク転ができない。だからこの本の内容が正しいのかは判断しかねる。ただ、いろいろな意味で面白い本であると思う。
面白さの第一は、この本には、バク転ができるようになるためのことしか書いていない点だ。ありがちな、「バク転で子どもたちに笑顔を云々…」とか「人間形成をなんたらかんたら」というようなことにはまったく触れられていない。
「バク転ができればカッコイイのは間違いなし!」というためだけに、バク転を完成させるための練習法だけが書いてある。
そして第二はその練習法である。バク転に必要な要素を分解し、さまざまな技でそれを習得してゆくのだ。最終的にそこで習得した感覚や身体の使い方を統合し、バク転を完成させるという流れになっている。まさに「攻略本」だ。
もうひとつ、面白いと思う部分がある。それは、冒頭および各カテゴリーの扉ページに記載してある警告だ。
・あらゆる人がバク転を成功させることを保証するものではない
・物的損害、障害、後遺症、死亡などの可能性がある
・すべての運動におけるリスクは、運動を行う本人が負う
など、当たり前のことばかりだが、それをズバリと書いているのは、他のハウツー本ではあまり見たことがない。そんなことまで警告しなきゃならなくなったのか、とちょっと寂しい気持ちにもなったが。
子ども向けの本なのでとてもわかりやすく、私(38歳)も練習次第でできるようになるんじゃないかという気持ちになった。でもやっぱり、やめておいたほうがいいだろうなぁ。
(尾原 陽介)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-10-16)
タグ:バク転
カテゴリ 運動実践
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サッカー専用ボディ強化計画
鈴木 章史 三栖 英揮
サッカーに求められる身体的特性とはどのようなものだろうか。本書は、M's AT projectのスタッフによる「サッカー専用ボディ」をつくりあげるためのトレーニングをまとめている。 冒頭ではパフォーマンスを支えるピラミッド、そしてファンクショナルテストの考え方について紹介。ファンクショナルトレーニング実践として、ドローインから始まる、柔軟性や安定性を高めるための50種類、そしてフィールドトレーニング実践としてすばやく動き出す、減速する、方向転換、跳ぶという4つに対応した26種類が取り上げられている。
いずれもオーソドックスなエクササイズが中心であるが、最初にポイントを示し、丁寧な解説と豊富な写真でわかりやすく示しているのが特徴である。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2011-03-10)
タグ:サッカー
カテゴリ トレーニング
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最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
本書は大きくわけると三部構成になっている。はじめに、基本理論編として、身体を動かす際に生じる重心移動、地面反力、反射といった、物理的な動きについてパンチ動作を例に述べられている。次に、格闘技の動きを、構え、ステップ、パンチ動作、ディフェンスといった動作で区分して、身体の動かし方という視点で解説されている。身体の動かし方とは、関節の動かし方のことである。動きの中で関節をうまく動かすためには、重心移動や反射を有効に使うことが大切である。腕を動かすための下半身の動きといった、1つの動作を身体全体からどのように使えばよいかといった視点で書かれている。最後に、トレーニング編として、よく行われているストレッチングや筋力トレーニングを格闘技につなげるための考え方が述べられている。
著者である三宅満氏は、現役ボクサーとして活躍した後、柔道整復師、NSCAパーソナルトレーナーといった資格を取得している。そのバックボーンを活かして、これまで経験的に伝えられてきた格闘技の動きを、解剖学やスポーツバイオメカニクスといった視点での理解を深め、書かれている。最近、さまざまなスポーツ種目において出版されている、競技動作を身体の動きから考えた動きづくりの本と同様である。今まで伝えられてきた業界内やジム内の常識が、身体動作の視点でみたときに、理にかなった動きなのかどうかを考えている本である。
(服部 哲也)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-04-02)
タグ:格闘技 パンチ
カテゴリ 身体
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育ての流儀 個性を磨き、大きく伸ばすコーチング
乾 眞寛
本書には歴代の福岡大学サッカー部の選手を例に出して、どのように指導をしてきたのかが書かれている。「指導」といっても100名の選手がいれば100通りの指導法があり、誰にでも同じように接するわけではない。
たとえば、全日本大学選抜チームに選出されるような選手は、常に「自分がどんなことをしたら、ワンランク上のレベルに達するのか?」を考えているため、課題を与え続けるとのこと。ただし課題を与えるにもタイミングが重要で、選手自身が壁にぶつかっていることが、その条件になる。
選手自身が、「本気でプロサッカー選手を職業とすることを目指す」ということを発するまで、プロを目指すための指導は行わない。
もちろんプロサッカー選手を目指すことだけに価値があるわけではない。同チームでは、最終学年までサッカーと学業の両立に取り組んできた選手は1名だけ、1軍のリーグ戦後半に出場することができる。どのような実力であっても、1年生の頃から取り組み続けたことを評価し、観客動員の多い1軍の試合に出場し、輝く機会を用意するのである。その選手が出場するときは、チームからの応援は、その日一番といってもよいくらい盛り上がる。
自身も大学サッカーに関わる身として、福岡大学サッカー部がどのようなチームなのか非常に興味があった。また、サッカーに身を置く人でなくとも、本書は「人」に関することに重点を置いて書かれているので、読む価値のある一冊と言える。
(平松 勇輝)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-05-30)
タグ:サッカー
カテゴリ 指導
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最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
私の中でいろいろな講習会などでいつも考え立ち止まるのは、対人競技でもその動作やトレーニングはつながっているのだろうかということだ。その点でこの本は私の中のモヤモヤ感を晴らしてくれるものになった。
ましてや格闘技は接近して接触プラスダメージを与えるという種目であるがゆえに「無駄な動作を省く」、なおかつ「地面反力を使う」など理論的にも細かく説明している点で非常にわかりやすい。
さらにストレッチなども姿勢のポイントは丁寧に書かれており、ストレッチポールを使ってのエクササイズも記載されている点は著者の興味の幅広さを知ることができる。対人競技で身体運用のポイントが整理しにくい方はぜひご覧いただきたい。
(河田 大輔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-09-03)
タグ:格闘技 パンチ
カテゴリ 指導
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ハードパンチャー育成メソッド
尾下 正伸
スポーツにはセンスと言われる、先天性のものがあります。「一流と言われる人がもちあわせ、生まれながらにして身につけているもの」です。
では、センスがない人は強いパンチを打つことはできないのか? 私はすべての物事には「コツ」があると感じています。
速く走るコツ、速いボールを投げるコツ、スムーズに仕事をするコツ、強いパンチを打つコツ…。本書はパンチということに焦点を当て、ハードパンチを打つコツをつかむための身体の使い方などが書かれています。強いパンチを打つためはもちろん、他の種目のスポーツでも、身体の使い方についてヒントを得ることのできる一冊です。
(大洞 裕和)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-07-29)
タグ:ボクシング
カテゴリ 運動実践
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バスケットボール シュート大全
アダム フィリッピー 佐良土 茂樹
大全というと大げさな、というのが第一印象であったが、実際に読んでいくにつれて大全とうたってもおかしくない内容に驚いた。
NBAのスキルコーチが著者であり、ストレングス&コンディショニングに精通しているとは思えないのだが、シュートのための身体運用の考え方はかなり勉強されていて的を得ていると感じた。もちろんシュートについて述べている箇所も順序立ててかなり細かく、しかしわかりやすく表現されている。
また単なるドリルの紹介だけではなく実際にありうるシチュエーションについての解説も記しているので、これほどまでバスケットボールのスキルについて詳細に述べられている書籍は私の中で初めてと言っても間違いではない。バスケットボールに関わるトレーナーだけではなく選手やコーチにも見てもらいたい一冊だ。
(河田 大輔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-12-04)
タグ:バスケットボール コーチング
カテゴリ 指導
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ムエタイ破りのキックボクシング
石井 宏樹 河合 宏介
この本を手にしてまず、目に入ってくるキックボクシングの文字、そして、「ラジャ」、「石井宏樹」の文字。「ラジャ」とはなんなのか? 「石井宏樹さん」とは誰なのか?
「ラジャ」とは、正式には「ラジャダムナンスタジアム」であり、タイにある最高権威をもつムエタイ試合会場の一つ、「石井弘樹さん」とは、ラジャダムナンスタジアムにおいて、数少ない外国人世界王者で、外国人王者として防衛にも成功した世界初のキックボクサーです。
本書はそのラジャを制した石井宏樹選手の実体験についての読者に向けてのメッセージや基本、応用動作、実践テクニックなどが書かれています。私は、この本は格闘技を始めた、始めようとしている方に非常にわかりやすい、イメージしやすい本だと感じています。
写真やポイントがわかりやすく、多いことはもちろん、書かれている表現が感覚的な表現をしていることから、実際に動作をしているとき、意識しやすくしてくれると感じる。
(大洞 裕和)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-09-17)
タグ:ムエタイ キックボクシング
カテゴリ 運動実践
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「育て」の流儀 個性を磨き、大きく伸ばすコーチング
乾 眞寛
福岡大学サッカー部の監督である幹眞寛氏が、自身の指導概念について語った書籍である。
100人以上の選手や学生たちを指導するにあたって、監督でもあり一教員でもある乾氏が繰り返し伝えていることは、「個々の可能性を信じ、見つけ、伸ばすこと」であると私は思う。それは指導者のみではなく、選手や学生自身が強くそう思うことを非常に重要視している。そのために、指導者はチャンスを与えることもあれば厳しい言葉をかけるときもある。個々が持つ可能性に気づきを与え、それを伸ばそうとするセルフモチベーションに火をつける。
第7章「困難を突き抜けて手にする成長」の中では、「NEXT ONE」という言葉が出てくる。チャールズ・チャップリンの言葉から抜粋された、指導の際に乾氏が忘れずに掲げている言葉だ。過去よりも今、今よりも未来の自分を高め続ける努力、目標を実現する確固たる決意と信じる力の大切さが詰まっており、サッカーや人生そのものと向き合う学生たちと指導者である自分自身を鼓舞する一言ではないだろうか。
躍進のきっかけとなる言葉、エピソードが語られている本書は、指導者のみならず選手や学生、何かに取り組んでいる全ての人に勧めたい一冊である。
(椙村 蓮理)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-09-18)
タグ:サッカー 育成 コーチング
カテゴリ 指導
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女性アスリート専用トレーニング
簱智 健
女性の身体は男性の身体とはさまざまな面で違う。
著者によると、骨盤の形、筋肉量、柔軟性、心臓や肺の大きさ、エストロゲンなどの女性ホルモン、これらが男性とは大きく異なる。これらの違いを考慮せずに男性と同じようなトレーニングを行うことは、パフォーマンス向上の効率を下げるだけでなく、女性に多い傷害である前十字靭帯損傷や、女性競技者三主徴症候群などのリスクを高める可能性がある。
本書では、なでしこリーグをはじめ色々な現場で経験を積んだ著者が、NATA公認アスレティックトレーナーの立場としてトレーニングメニューを紹介している。女性アスリートの結果を求めるのであれば、科学的根拠に基づいたこれらのメニューを活用するのが賢明である。
(久保田 和稔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-10-07)
タグ:女性
カテゴリ トレーニング
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レアルマドリード モウリーニョの戦術分析 ディフェンス編
アタナシアス テルジス 小澤 一郎
ジョゼ・モウリーニョはサッカーの指導者という枠を越え「哲学者」として注目されることが多い。注目されるがゆえにさまざまな問題を引き起こすこともあるが、彼の人間としての魅力が人々を惹きつけている。
本書はレアル・マドリード時代のジョゼ・モウリーニョの戦術を紐解いた解説書である。筆者のアタナシアス・テルジス自身がサッカーの指導者であることもあり、モウリーニョ率いるレアル・マドリードのスカウティングレポート的な内容となっている。サッカーの4つの局面、すなわちディフェンスの局面、オフェンスからディフェンスへのトランジションの局面、オフェンスの局面、ディフェンスからオフェンスのトランジションの局面のうち、ディフェンスに関わる局面の中でさらに細かく分類したケースについて各選手がどのようなプレイをしているかについて細かく解説されている。
モウリーニョの戦術の土台となる哲学には触れられていないものの、純粋にどのようなプレイが「選択」されているのかを知ることができる。サッカーだけでなく他競技の指導者もスカウティングレポートを作成するためのチェック項目の抽出や、資料作成の際に参考となるだろう。
(打谷 昌紀)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-10-27)
タグ:サッカー 戦術 スカウティングレポート
カテゴリ 指導
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モウリーニョの戦術分析 オフェンス編
アタナシアス・テルジス 小澤 一郎
本書は、名門レアルマドリードの監督を2010〜2013年の3年間務めた、モウリーニョ氏の戦術を分析したものである。ヨーロッパのサッカークラブの監督は、成績不振だと頻繁に交代させられることが有名で、レアルマドリードの場合、1982年以降はほぼ毎年のように監督が変わっている。その中でもモウリーニョ氏は3年間も同チームの監督を務めており、いかに優れたサッカー指導者であったかを示している。
内容は数ページで選手の長所と短所を解説し、残りの9割以上のページを戦術の分析に使っている。紹介されている戦術の数は膨大な量で、偶然生じたであろう戦術をピックアップしているのではなく、少なくとも試合の中で10回以上確認できたものをピックアップしている。したがって、掲載されている戦術は全て意図されたものであり、日々の練習の中でトレーニングされたものであると考えられる。
読み終えた印象は、やはり意図をもって相手の体勢を崩して、ゴールを奪うための戦術であること。選手がボールを保持している、保持していないにかかわらず、複数のプランを打ち出すことができる攻撃態勢を崩さないように設計されている。具体的には、試合を観ていると、ある選手の運動量は多いが、ある選手はサボっていて運動量が多くないということがあるが、モウリーニョ氏の戦術では、サボれないように設計されているのである。
1つ1つ確認しながらトレーニングをしていった選手やスタッフの労力、モウリーニョ氏がいかにうまく選手対監督間のコミュニケーションをしていったのかという点がイメージとして浮かび上がる。
(平松 勇輝)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-12-01)
タグ:サッカー 戦術
カテゴリ 指導
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サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真
解体新書というだけあって、冒頭から1試合平均得点、パス数の平均、ボール保持回数など具体的な数字が記されていることは信頼性を増すための効率的な手法といえる。
エクササイズの項でも「サッカーとの関連性」を細かく記載しており、指導者として選手に説明する際にも重宝するものであろう。また、解剖学的な視点からもサッカーという競技を説明しているので、筋肉、骨の名前も同時に学習することができる。サッカー指導者にとっては画期的ともいえる内容の本ではないだろうか。
(河田 大輔)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-01-30)
タグ:サッカー トレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
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腰痛改善BOOK
矢野 啓介 奥川 洋二
この本は、日本関節コンディショニング協会の理事長の矢野啓介氏と理事の奥川洋二氏が監修している。
内容は、4つの章に分かれており、構造的分類での腰痛を除いた、単純に筋バランスのみに関して、A.前屈型、B.後屈型、C.側屈型、D.回旋型と分類している。また、さまざまな日常動作の中で腰を痛めてしまう動作からお勧めのエクササイズを紹介したり、先ほどの4つの分類からエクササイズを紹介したりしている。
全面カラー印刷で一般の方にもわかりやすいようポイントを押さえている。評価のポイントや関節の運動なども記載されており、運動指導者の方にもより一層知識や理解が深まる一冊となっている。
(加藤 亜梨紗)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-02-05)
タグ:腰痛
カテゴリ 身体
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僕らが部活で手に入れたもの
高畑 好秀
本書は、野球・サッカー・バレーボール・陸上競技などの第一線で活躍していた選手が、部活を通して学んだことをインタビュー形式でまとめたものである。
読み終わったとき、「クラブに前向きに取り組んでいたが、ベクトルは決してクラブだけではなかった」と感じた。たとえば、陸上競技を学生の頃からずっとやってきたが、何かの縁でボブスレーを始めて、日本代表になった話も掲載されている。
スポーツ選手は高校のときの学校生活はどうだったか、と聞かれるとクラブばっかりやってました、と答えることが多いが、本書に登場している方々は自分の進路や、自分の葛藤を語っている。スポーツ選手ばかりの内容ではなく、コーチ業をされている方や雑誌編集者、会社を経営されていた方の内容も掲載されていて、いま自分が就いている職業に至った考えも語っている。
学生スポーツをサポートしている身として、選手がどんな風に考えているのかという点で参考になった。そして、自分のこれからのことで悩んでいる選手にも一度勧めてみたい。
(平松 勇輝)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-04-23)
タグ:部活
カテゴリ 人生
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イレブンリングス 勝利の神髄
フィル・ジャクソン ヒュー・ディールハンティー 佐良土 茂樹 佐良土 賢樹
この書籍は、ヘッドコーチ時に11回のNBA王座を獲得したフィル・ジャクソンのアシスタントコーチ時代やヘッドコーチ時代のことについて、詳しく書かれている。
フィル・ジャクソンがシカゴ・ブルズ、ロサンゼルス・レイカーズのヘッドコーチになった経緯や当時のチーム事情のことなどが詳しく書かれている。そしてチームが問題を抱えたときにフィル・ジャクソンがどのように考え、対応していたのか書かれている。
チームの問題解決をしていくときになぜあのような考えを元に解決していったのかがわかるように、フィル・ジャクソンのバックグランドが紹介され、子ども時代や現役時代にどのような人たちと関わってきたのかが説明されている。
この本を読むことで、よりよいチームになるために必要なことがわかる。そしてこの本は指導者だけでなく選手にも読んでいただきたい。選手が読むことで選手個人の力でもチームをよくしていくことが可能であるとわかるからである。私も高校生や中学生のうちにこの本を読んでおきたかった。
(榎波 亮兵)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-09-29)
タグ:バスケットボール
カテゴリ 指導
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最強パンチ理論 身体運用編
三宅 満
強いパンチを効率よく打つにはどう身体を使えばよいかを、バイオメカニクスをはじめとしたスポーツ科学にもとづいて解説している。どのスポーツにも共通する、パワーポジションなどの基本を、格闘技の動きにも取り入れようというものだ。元ボクサーの著者がモデルとなった写真も豊富に用いられており、身体運用、格闘技のわかりやすい入門書となっている。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-05-10)
タグ:格闘技
カテゴリ 運動実践
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関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
矢野 啓介 加藤 賢二
日本関節コンディショニング協会が監修した、セルフケアのための本。全5章中2章を割いて、関節の仕組みやトレーニングの種類を説明している。後半は、関節ごとに可動域チェック・ストレッチ・トレーニングを1セットとして紹介。
ストレッチによって取り戻した動きを維持するには、トレーニングと組み合わせるのが効果的だという。治療院での治療効果の維持からスポーツ選手のパフォーマンスアップまで応用可能だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-05-10)
タグ:ストレッチング トレーニング
カテゴリ ストレッチング
CiNii Booksで検索:関節ストレッチ&トレーニング からだの動きを自力で取り戻す
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バスケットボールシュート大全 プロスキルコーチが教える「シュート」のテクニック・ドリル・方法論
フィリッピー・アダム 佐良土 茂樹
まさにシュート大全。シュートのポイントのそのドリルを、手足の先から目線まで、さまざまなゲーム状況に応じて、また腕の長い選手や筋力の弱い十代前半の選手の場合は、といったことまで考慮して書かれている。ユニークなのはメンタルとフリースローにそれぞれ1章を割いている点だ。
NBAのシューターとして名高い選手やコーチたちの言葉も散りばめられ、読み物としても読み応えがある。
フィジカルエクササイズとして紹介されているものは基本的なものが多く、現場に立つ専門家にとっては見慣れているだろうが、競技特有の動きを踏まえたトレーニングやリハビリのプログラム作成の際には大いに参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2012-12-10)
タグ:バスケットボール シュート ドリル
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:バスケットボールシュート大全 プロスキルコーチが教える「シュート」のテクニック・ドリル・方法論
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ランニング障害改善BOOK 走りながら痛みを改善する新メソッド
鈴木 清和
ランニング中に起こる痛みの部位や症状から、走り方の悪い癖を突き止め、その改善方法を実践できるようにまとめられている。
セルフコンディショニングをサポートするメソッドではあるが、巻末にはセルフカルテの書き方についても触れており、指導者や治療家がランナーの日々の様子を共有するヒントも含まれているのではないだろうか。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-05-10)
タグ:ランニング障害
カテゴリ 身体
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破壊力が格段に上がるハードパンチャー育成メソッド 映像編
尾下 正伸
元プロボクサーの尾下氏が、単に「強いパンチ」ではなく女性や子どもを含め誰でも可能な強いパンチの打ち方をまとめた。
スポーツ選手以外の人は、パンチというとどうしても腕を意識しがちになるが、全体を連動させる身体の使い方から始まり、具体的なストレートなどの打ち方に入っていく。悪い例の写真も載せてあり、未経験の人でもポイントを意識しながら習得できそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-06-10)
タグ:ボクシング パンチ
カテゴリ 運動実践
CiNii Booksで検索:破壊力が格段に上がるハードパンチャー育成メソッド 映像編
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ベアフットランニング ステップバイステップ
ケン ボブサクストン 吉野 剛
ケン・ボブ氏はベアフット、つまり裸足でのランニングの第一人者で、自らも実践している。同氏は痛みのない、人間本来の走り方としてベアフットに行き着いた。
ほとんどの人はシューズを履いて走ってきたことを考慮して、裸足でも自然な走りになるようなポイントが解説され、何よりゆっくり取り組むよう繰り返し言っている。体験記も多くまじえられ、試してみようかという気持ちがわいてくる。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-06-10)
タグ:ベアフット ランニング
カテゴリ 運動実践
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女性アスリート専用トレーニング
籏智 健
女性の身体的特徴と機能、それによって起こりやすいケガや月経異常などの障害をわかりやすくまとめた上で、正しいトレーニング方法を網羅している。女子チームに多く関わる機会のあった著者ならではの、ケガや障害予防のための一冊だ。
写真のモデルを全て女性アスリートが務めているので、正しい姿勢ややり方が一目でわかりやすいのもよい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-07-10)
タグ:女性 トレーニング
カテゴリ トレーニング
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「育て」の流儀 選手を導くすべての指導者へ
乾 眞寛
福岡大サッカー部監督を長く務める著者の、読み応えのある指導者論。
本書によると、まず指導者としてのあり方を明確にすることの重要さがわかる。乾氏は「チームを日本一にする」「世界で活躍する選手を育てる」という目標を掲げ、どうしたらそれができるかとポジティブに考えていった。達成に向けて周囲に常に気を配っているからこそ、選手が成長のきっかけをつかむタイミングを逃さず、背中を押すことが可能になる。また、失敗も含めて学べる場である大学という環境を最大限に活かしているのも印象的だ。
永井謙佑などスター選手とのエピソードも多く紹介されているが、種目やカテゴリー、レベルを問わずどんな選手を指導する際にも参考になるだろう。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-07-10)
タグ:サッカー
カテゴリ 指導
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サッカー解体新書
ドナルド T. カーケンドール 大澤 真
著者はFIFA医学評価研究センターの一員。訳者は浦和レッズでトレーナーを務める大澤氏である。
本書ではサッカー選手の動きや求められるフィジカル要素、注意すべき傷害をコンパクトに解説した上で、FIFAの推奨するウォーミングアップ・トレーニングを詳しく紹介している。各トレーニングにおいて動員される筋がわかりやすくイラスト化されている。また、その筋がサッカーにおけるどんなプレーで必要になってくるのかにも言及されており、サッカーに関わるトレーニング指導者には必携と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-08-10)
タグ:サッカー トレーニング
カテゴリ スポーツ医科学
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レアルマドリード モウリーニョの戦術分析
アタナシアス テルジス 小澤 一郎
グアルディオラ率いるFCバルセロナの戦術分析を行った前著に続く、トップチームの戦術の解剖本だ。オフェンス編とディフェンス編に分かれ、どちらも大ボリュームとなっている。
1シーズン分をビデオ分析することによって、実際に相手選手のいる状態で行ったプレーを、流れとして解説しているだけでも貴重なものだ。ビルドアップ、サイドチェンジ、トランジション、セットプレーと内容も多岐にわたる。
それを取り入れるにはどうすべきかを意識した視点で書かれているのが、指導者でもある著者ならではだろう。辞書的な活用ができそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2013-12-10)
タグ:サッカー 戦術
カテゴリ 指導
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腰痛改善BOOK
矢野 啓介 奥川 洋二
「ランニング障害改善BOOK」に次ぐ改善シリーズ。一口に腰痛と言ってもさまざまな種類があるが、腰を反らすと痛い、前に屈むと痛いなど「どう動くと痛いか」で4つに分類。その痛みを引き起こす身体のゆがみと日常生活のクセをつきとめた上で、日常習慣の改善および筋のバランスを正常に導く関節ストレッチ&トレーニングを紹介している。
身体1つで行えるものが多く、セルフコンディショニングとして紹介しやすい。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-02-10)
タグ:腰痛
カテゴリ 身体
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僕らが部活で手に入れたもの
高畑 好秀
トップ選手や指導者、さらには経営者など各分野の第一線で活躍する12人に、メンタルトレーナーの第一人者である高畑氏が「部活時代」をインタビュー。対話形式で読みやすく、横で一緒に話を聞いているような気分になる。
内容は、それぞれ結果を残している人たちだけあり、文武両道ぶりはもちろん、逆境における取り組みや転機での判断、現在の職業にどのようにつなげているかなど、ハッとさせられる箇所が多い。部活、学生時代のスポーツ経験というのは何かしらを与えてくれるものだと再確認する。
だが、高畑氏は最後に、思い出づくりのための部活ではなく、打ち込んだ結果として部活が思い出に残るのだとも言う。「部活」は「仕事」などにも置き換えられる。自分自身の振り返りにもなる一冊だ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-06-10)
タグ:部活動
カテゴリ 人生
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トップアスリートのランニングフォームで自己記録がぐんぐん伸びる本
鈴木 清和
記録アップを目指す一般ランナー向けだが、「走る」という動作はさまざまなスポーツで行われるので、自分の体型や筋力に合ったフォームを見つけて身につけられればパフォーマンスアップが望めるだろう。また、指導の際のヒントにもなりそうだ。
筆者はトップ選手のランニングフォームを3つに大別し、「スイング走法」「ツイスト走法」「ピストン走法」とイメージしやすい名前をつけて説明している。練習メニューにも「エリマキトカゲ走」などユニークな名前がついている。なぜなら、脚はこう、体幹はこう…という意識の仕方では、キネティックチェーンコントロールが難しいためだ。スムーズで、身体に無理のないフォームの獲得に導いてくれる一冊と言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-08-10)
タグ:ランニング 姿勢
カテゴリ 運動実践
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解剖学でわかるランニングシューズの選び方
鈴木 清和
著者は駒澤大駅伝部出身。自身の経験もまじえ、記録アップはもちろんケガの予防にも大きく関係するシューズ選びについて整理した。初心者であっても一律に初心者用を選ぶのではなく、着地パターンと足形を主な指標とし、体型・性別も考慮することを勧めている。
着地パターンは筋肉タイプ、適したフォームとほぼ対応しているが、それでもいかに人によって適したシューズが異なるかがわかる。
シューズについて知識を得られるだけでなく、自分の走りを見つめ直すきっかけにもなりそうだ。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2014-12-10)
タグ:ランニング シューズ
カテゴリ 身体
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イレブンリングス 勝利の神髄
フィル・ジャクソン ヒュー・ディールハンティー スタジオタッククリエイティブ 佐良土 茂樹 佐良土 賢樹
著者はコーチとして史上最多のNBA制覇11回を誇る。チームにマイケル・ジョーダンやコービー・ブライアントといったスーパースターがいたから成しえたわけではない。むしろ彼らと良好な関係を築くのは難しい。
スターを含めた全員が「無私の精神」を以って、「兄弟のような」絆のあるチームを目指す。そのときコーチは気づきを促す存在だと説く。その方針を11カ条にまとめてはいるが、1つ1つ解説したりはしない。読者にも気づきを促していると言える。
(月刊トレーニング・ジャーナル編集部)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2015-03-10)
タグ:バスケットボール チーム
カテゴリ 指導
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サッカー解体新書
Donald T Kirkendall 大澤 真
フィジカルトレーニングの基礎的な教本
まずこの本を一言で表すなら、「フィジカルトレーニングの基礎的な教本」と表すことができる。各部位の自重トレーニング、レジスタンストレーニングなど、筋肉の動きがわかりやすいイラストつきで書かれているため、サッカーのトレーナーを始めたばかりのトレーナーはもちろん、熟練のトレーナーが熟読し、理解を得るためにも非常によい一冊だ。また、トレーニングだけではなく、解剖学、生理学、ウォーミングアップはもちろん、FIFA11+といった、タイトル通り、サッカーに合わせた情報が217ページに収められている。選手への教本としても非常に有用に扱うことができそうである。
サッカーとの関連性が必ずある
本書には必ず、サッカーとの関連性が書かれている。サッカーのトレーニング本としては珍しく上肢、とくに腕までトレーニング方法や意味、サッカーでのパフォーマンス発揮についてまで書かれており、全身を網羅している。動作についても、30ページに膝の正しい着地動作を簡単に描いたイラストがある。コレクティブな動作とそうでない動作を分けて描かれており、これに対応するためのトレーニングとして中盤から後半のサッカーに関連したトレーニングがある。
ポジション別のトレーニングにまで言及している
ポジション別、とくにGKはサッカーにおいて動作がかなり特殊だが、そのためのトレーニング方法も一部記載されている。なぜ必要なのかがわかりやすく書かれている。たとえばGKステップアップと名付けられているトレーニング方法があり、バリエーションの記載まであるため、限られた環境でもこのトレーニングを選択することができる。
この良書を活かすためには
上記した通り、この非常にわかりやすくイメージをしやすい良書を活かすためには、トレーナーには判断力が求められる。本書ももちろんだが、数多くのトレーニング本が、あるいは動画が世の中に溢れている中で、どのトレーニングがどんな選手に必要なのか、あるいは必要ないのか、ということをしっかりと理解した上で判断しなければいけない。本書は、その必要性の部分をしっかりと学ぶことができる。
(笠原 遼平)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2017-11-09)
タグ:サッカー 解剖
カテゴリ 運動実践
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解剖学でわかる ランニングシューズの選び方
鈴木 清和
夏も過ぎ去り、ようやく秋の気配が感じられます。この秋シーズンから全国でマラソン大会が開催されるにつれ、ランニング練習をする方が街中で見られます。
さて、この書籍はランニングシューズに着目しています。日本の各スポーツ用品メーカーを見ても毎年しのぎをけずりながら新しいランニングシューズを作っています。もちろん海外からも素晴らしいランニングシューズが発売されています。そう思うとランニング愛好家は数あるシューズから自分の足に合った1足を決めるのは本当に悩ましいことだと思います。
そもそも、足が地面を蹴るには靴が必要です。なぜなら、アスファルトを蹴るには裸足では痛すぎるからです。その靴が足本来の持っている機能を引き出すためには、自らの足に合っているシューズ選びが必須です。
本書では、そんなランナーのために自分の足に合った靴選びの方法を紹介しています。ランナー自身の体格、足の形、着地の仕方、ランニングフォームや、シューズの形状や硬さや柔らかさ、シューズの合わせ方、紐の結び方まで多岐にわたります。まずは現在使用しているシューズがどのタイプに該当するか、確認することをお勧めします。ただ、自分自身のフォームが分かりづらい点や、自分の着地のタイプがどのタイプに分類されるか正しく識別する判断基準が難しいです。また、数あるシューズから自分に合ったシューズを選ぶ大変さや、予算の面など、時間とコストを考える必要性もあります。
私も恥ずかしながら一度だけフルマラソンを体験しています。なんとか完走しましたが、35キロ過ぎから糖分を使いきった影響で頭は働かず下半身は疲れ切り、足裏が靴擦れでヒリヒリと痛かったことを記憶しています。その際に使用していたシューズは忘れましたが、もっと自分に合ったシューズを選んでいればもっと楽に走れたかもしれないと後悔しています。
著者は冒頭で「シューズは足に合わせるな」と述べています。逆を言うと、シューズは自分の足に合わせるべきと解釈することもできます。ぜひ、これからのマラソンシーズンに自分の足に合ったシューズを見つけて楽しいランニングライフを送ることを願っています。
(中地 圭太)
出版元:スタジオタッククリエイティブ
(掲載日:2019-10-17)
タグ:シューズ 靴
カテゴリ スポーツ医科学
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