スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会

事業記録

2023年度
【2023年度講習会Ⅲ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和5年8月12日(土)、オンラインにて2023年度講習会Ⅲを開催いたしました。講師に宮田徹先生(相模原協同病院)をお迎えし、【基礎から学ぶスポーツ外傷・障害〜肩関節の評価に必要な知識と視点〜】をタイトルにご講演いただきました。講師の宮田先生はスポーツ理学療法の分野において、臨床のみならず学術分野を含め多岐に渡りご活躍されています。
 講習会では合間に実技を含めながら解剖や運動学、病態、評価の知識の整理を丁寧に進めていただきました。解剖や運動学は時に模型を用いて解説していただき、その後の病態や評価の内容を理解する基礎となりました。病態や評価のお話の中では「ストーリーを大事にする」をテーマに、何が壊れて何が痛いのか、何が背景となっているのかを考えました。実際の臨床での映像も多く掲載され、具体的なイメージをもって自身の臨床を見直すきっかけとなったと思います。
 また、宮田先生は積極的にエコーを導入されており、治療や病態把握の一助としていらっしゃるそうです。今後、理学療法の中でどのようにエコーを活かしていくべきか、たくさんのヒントがつまっていました。肩関節障害に介入する際に重要となる知識を振り返りつつ、今後の臨床のあり方を再考する起点となる内容でした。
 最後に、ご多忙の中ご講義いただきました宮田徹先生、座長の佐藤祐輔先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(村野愛佳 八王子スポーツ整形外科)



2023年度
【2023年度講習会Ⅱ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和5年6月17日(土)、オンラインにて2023年度講習会Ⅱを開催いたしました。講師に浦邉幸夫先生(広島大学大学院医歯薬保健学研究院)をお迎えし、【温故知新「スポーツ医学の求めるもの」】をタイトルにご講演いただきました。講師の浦邉先生はスポーツ選手のリハビリテーションに長く携わり、臨床だけでなく学術的な面でも新しい知見を常に切り開き広くご活躍されています。
 講習会では理学療法士としてのあり方だけでなく、人生や仕事について浦邉先生が大切にされていることをお話しいただきました。すべてのセクションに重要なメッセージが含まれ、時間を忘れて聞き入っておりました。本編終了後は受講者の皆様より多くの質問をいただき、本編に匹敵するほど熱い議論が展開されました。42年にわたりスポーツ理学療法の分野を牽引されてきた浦邉先生が、その経験から学んだことについてお聞きする大変貴重な機会は、自分の仕事への向き合い方、人生の取り組みを見直す契機となったと思います。1つでも多くのメッセージを受講者の皆様に成長の糧としていただけますと、事務局としても嬉しく思います。
 最後に、ご多忙の中ご講義いただきました浦邉幸夫先生、座長の伊藤渉先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(村野愛佳 八王子スポーツ整形外科)


2023年度
【2023年度講習会Ⅰ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和5年5月20日(土)、オンラインにて2023年度講習会Ⅰを開催いたしました。講師に伊藤渉先生(新潟リハビリテーション大学)をお迎えし、【現場で役立つ知識と視点「下肢スポーツ外傷・障害の予防の実践」】をタイトルにご講演いただきました。講師の伊藤先生はラグビー競技を中心に現場活動の経験が豊富であり、これまでの活動経験から、学術的な知識だけではなく、チームスタッフの一員として『スポーツ選手のために、どのように、なにを行うべきか』という形に沿いご講義いただきました。
 外傷・傷害発生はスポーツ現場では避けて通れないものである一方、実際の現場ではその予防に十分な時間や労力をかけにくい分野であると感じます。ただ競技シーズン、ひいては生涯にわたりスポーツを楽しみ、良い結果を残すためには、良いパフォーマンスを維持できるようマネジメントを行うことがトレーナーに求められるものだというお話が印象に残りました。
 下肢スポーツ外傷・障害の代表として『足関節捻挫』『ハムストリングス肉離れ』『ACL損傷』を例に、実際の現場で行っている内容やチェックポイントをご紹介いただきました。チームとして予防に力を入れられるよう、選手自身が理解し実践できるようトレーニングのパッケージ化やチェックポイントを工夫し、またパフォーマンス向上のためコーチをはじめ他のチームスタッフとも協働した関係づくりの大切さをお話いただいたことで、スポーツ現場での活動時はもちろん、医療機関における対応においても、“外傷や障害予防”の大切さや実践の仕方を伝える際に落とし込める内容を数多く学ぶことができました。
 最後に、ご多忙の中ご講義いただきました伊藤先生、座長の河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(吉田美里 八王子スポーツ整形外科)

2022年度
【2022年度講習会Ⅴ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年11月5日(土)、オンラインにて2022年度講習会Ⅴを開催いたしました。講師に根地嶋誠先生(聖隷クリストファー大学)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~腰部障害のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。講師の根地嶋先生は腰部障害において、スポーツ選手にとどまらず臨床・学術分野において多岐に渡りご活躍されています。
 まず前半では「腰痛とは何なのか」「腰痛の捉え方」についてエビデンスベースで丁寧に解説いただきました。ここでは根地嶋先生自身の研究結果も参照しつつ、腰痛の特徴や捉え方を理解することが出来たと思います。続いて理学療法の標準化をキーワードに、いかに根拠に基づいた理学療法を実施すべきかについてご講義いただきました。特に腰痛診療ガイドラインを基にした解説は、体系的に分かりやすくまとめられており、腰部障害への対応を整理するうえで非常に有益であったと思います。
 後半は、腰痛の実態と発生機序・アプローチについてご講義いただきました。根地嶋先生自身の調査結果を基に、腰部障害患者はどのような身体的特徴・機能障害が考えられるのか知見をご教授いただき、腰部障害を理解する一助になったかと思います。何を根拠に何をするのかという点が非常に明確であり、本講習会の内容は腰部障害のみならず様々な分野での障害アプローチに対し明日から活かすことができる内容であったかと思います。
 最後に、ご多忙の中ご講義いただきました根地嶋先生、座長の河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

2022年度
【2022年度講習会Ⅳ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年10月1日(土)、オンラインにて2022年度講習会Ⅳを開催いたしました。講師に舌正史先生(京都鞍馬口医療センター)をお迎えし、「温故知新~ランニング障害のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。講師の舌先生は陸上関連のスポーツ障害、特にランニング障害に関し様々なご実績があり、今なお多分野においてご活躍されています。
 まず前半ではランニングの位相やランニング技術の変遷についてご説明いただき、ランニング障害にアプローチするための基本的知識を得ることができたと思います。特にランニング技術の変遷を知ることは障害機序を理解する上で欠かすことができない知識であると感じました。その上で長年ランニング障害に関わってきた舌先生のランニング障害に対するミカタ・捉え方について解説していただきました。走動作を非常に丁寧に運動機能的に分析している点が印象的でした。加えてランニング動作の位相を基に必要な筋機能改善やエクササイズを解説していただき、大変理解しやすい内容であったかと思います。またランニング障害を理解する上でシューズの知識も欠かすことが出来ないと再認識することができました。
 後半では各論として代表的なランニング障害について、その発生機序と評価ポイントをご講義いただきました。大変豊富な症例提示をもとに治療経過についてもご解説いただき、普段の臨床へ活かしやすい内容であったと感じています。特に「股関節周囲筋の強化がランニングパフォーマンスの強化ならびに障害予防につながる」という考えは、舌先生の豊富な臨床経験を基にした非常に説得力のある内容であったかと思います。
 最後に、ご多忙の中ご講義いただきました舌正史先生、座長の佐藤正裕先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

2022年度
【2022年度講習会Ⅲ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年8月20日(土)、オンラインにて2022年度講習会Ⅲを開催いたしました。講師に板倉尚子先生(日本女子体育大学 健康管理センター/理学療法士)をお迎えし、「温故知新~肩関節のスポーツ傷害のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。板倉先生は当会理事を務められており、理学療法士としては国際大会への帯同等、数々のご実績があります。今回は温故知新シリーズということで、はじめに研修会の発足からこれまでの歩み、特に上肢に関する研究会の取り組みを軸に歴史を振り返っていただきました。普段臨床で用いているような代表的な肩関節スペシャルテスト・上肢エクササイズの起源や学術的背景を省みることはなかなか無く、自分が施している評価治療の説得力を高める非常に良い機会になったかと思います。まさに温故知新の温故にふさわしい、数々のご経験がある板倉先生だからこその貴重なご講義でした。
 後半は板倉先生が長年関わってきたバレーボールのスポーツ傷害を中心にご講義いただきました。当競技の特性・基本的技術を踏まえつつ生じやすい機能障害、特徴的なスポーツ傷害を解説していただきました。またそれに対しどのような理学所見、アライメント不良を評価すべきか、さらにエクササイズについて板倉先生の視点を交えながら解説くださいました。特に腱板のエクササイズについてはデモンストレーションを交えながら、確認すべきポイントやその考え方について非常に丁寧に説明があり、参加者の皆様も明日から活かすことができる内容であったかと思います。
 今回は温故知新をテーマにした講習会ということで当研究会としても初めての試みとなりました。歴史やこれまでの歩みを知ることで現在地を理解でき、またこれから進むべき道への示唆を得ることができると感じました。最後に、ご多忙の中ご講義いただきました板倉尚子先生、座長の瀧口耕平先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


2022年度
【ワークショップⅠ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年7月16日(土)、オンラインにて2022年度ワークショップⅠを開催いたしました。講師に真木伸一先生(株式会社Re-Vive)をお迎えし、「身体操作を学ぶ~自分のからだDIY!~」をタイトルにご講演いただきました。真木先生は広くスポーツ選手のコンディショニングやストレングスに関わっておられ、身体操作という観点から多岐の取り組みをされています。
 まず導入として各エクササイズがどのような理論的背景があって組み立てられているのかについてご講義いただきました。特に「3軸制御」や「Joint centration」をキーワードにどのような狙いで動きを変えていくか、真木先生の考え方や理論的背景について説明していただき、スムーズに実技に入ることができたと思います。
 そのうえで今回はワークショップということで、「自分の体を動かしながら身体操作の気付きを得る」「その気付きを選手たちに還元していく」という目標に向けて様々な身体操作を実技形式で実践しました。特に体幹機能や股関節制御について種々の段階的エクササイズを通じて身体操作の難しさ・面白さを経験することができたと思います。オンラインでのワークショップということで難しさもあったかと思いますが、ビデオ越しに一人ずつ細かな指導を受けながら動きの狙いと意識すべきポイント、どこを制御するべきかについて丁寧にご教授いただきました。
 今回は初のオンラインでのワークショップとなりましたが、実際の身体操作を通じて様々なことに気付くことが出来たと思います。最後に、ご多忙の中実技指導・ご講義いただきました真木伸一先生、座長の河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


2022年度
【講習会Ⅱ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年6月25日(土)、オンラインにて2022年度講習会Ⅱを開催いたしました。講師に松本慶吾先生(神戸百年記念病院/理学療法士)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~鼠径部痛症候群のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。松本先生は、鼠径部痛症候群に関する原著論文等も執筆されており、サッカーをメインフィールドに臨床・研究・現場と多岐にわたりご活躍されています。
 講習会では、まず導入として鼠径部痛症候群の定義や好発部位、初期治療の重要さについてご講義いただきました。また鼠径部痛の発生要因や発生部位についても丁寧に解説していただき、難解なイメージのある鼠径部痛についての基礎的知識が整理できたのではないかと思います。評価に関しては、特に問診の重要性について強調されていたのが印象的でした。
 また実際の現場での治療の進め方や評価ポイントについて、非常に実践的に解説していただき、より評価~治療までの流れがイメージしやすかったのではないかと思います。日頃から選手と関わっている松本先生だからこその、具体的な取り組みが随所にあり、明日からの臨床に活かせる知識ばかりであったように感じます。
 今回も多くの皆様にご参加いただき、大変内容の充実した講習会となりました。最後に、ご多忙の中ご講義いただきました松本慶吾先生、座長の村田健一朗先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)



2022年度講習会Ⅱ

2022年度
【講習会Ⅰ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和4年5月14日(土)、オンラインにて2022年度講習会Ⅰを開催いたしました。講師に瀧口耕平先生(神戸大学医学部附属病院)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~足関節捻挫のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。瀧口先生は当研究会理事を務め、また長年にわたりスポーツ理学療法のフィールドに携わっています。
 本セミナーの内容は主に、解剖学や運動学等の「情報」、視診・触診・徒手検査等の「評価」、そして対象の選手が気になっていることや困っていることなど、「選手」から得られる情報、この3つのセッションで構成されました。特に3つ目の「選手」のセッションに関しては、実際の症例をもとに瀧口先生がどのように情報収集を行い、そこから問題点を抽出していくのか大変丁寧にご説明いただきました。特に介入に難渋した場合、「困っていない」けれども「うまくいかない動き」にヒントが隠されているという言葉が大変印象深かったです。
 瀧口先生のほうからは今回のセミナーのキーワードとして、『「選手と一緒に問題を解決する方法」の見つけ方』というものを提案していただきました。まさに「スポーツ選手のために」、「選手と一緒に問題を解決する方法の見つけ方」のヒントになるお話がたぶんに盛り込まれていたかと思います。「解決する方法」ではなく、方法の「見つけ方」と表現されたところに瀧口先生が日頃からどのように選手と向き合っているのか、私自身も含め大変勉強になりました。
 今回もオンラインセミナーのメリットを生かし、全国各地よりたくさんの皆様にご参加いただきました。今後も参加者の皆様の日々の臨床、ひいてはスポーツ選手の一助になるよう、これからもスタッフ一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました瀧口先生、座長の河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


2022年度講習会Ⅰ



2021年度
【第39回研修会】

【事業終了報告】
 2月27(日)にオンラインにて開催されました第39回研修会は、全国より110名の皆様にご参加頂き、無事に終了致しました。
 本研修会では、テーマを【混迷の時代のスポーツリハを切り拓く】と題して、医師、理学療法士、トレーナーの様々な視点からご講演いただきました。特に午後は参加者ともなじみ深いであろう足関節捻挫に関する内容で展開し、基礎から応用、今後の可能性も含めて参加者が自身を研鑽する機会になったことを確信しております。事後アンケートに目を向けてみても教育講演とシンポジウムでは70%を超えるアンケート回答者が『とてもよかった』と回答しており、現場で活動されている皆様が足関節捻挫治療を考えるための有益な時間を提供できたことが伺えました。研修会の時間は10:00-16:00と昨年よりも長くなり、間延びする等の不安もありましたが、90%以上の回答者から研修時間は適度であったとの回答を頂き充実した内容の研修会開催ができていたと準備委員一同安心しました。
 昨年度に続いてのオンライン研修会でしたが、オンラインであることを忘れるぐらい活発なディスカッションが行われていたように思います。研修会講師の先生方から貴重なお話や演題発表、参加者の皆様との活発なディスカッションなどが出来、大盛況に終えることが出来ました。ご参加頂いた先生方、参加者の皆様、本当にありがとうございました。
(第39回研修会準備委員一同)



第39回研修会

2021年度
【2021年度講習会Ⅵ(オンライン開催)】

【事業終了報告】
 令和3年12月18日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅵを開催いたしました。講師に河端将司先生(PT, 北里大学)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~投球障害のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。河端先生は長年にわたり相模原協同病院にて臨床・研究の場でご活躍されており、また高校野球の現場においても投球障害に関わってこられました。現在は北里大学にて教育という新たなフィールドで益々ご活躍されています。今回は投球障害という非常に広いテーマを、河端先生の視点でご講義いただきました。
 はじめに投球という複雑に思われる動作に関して、“力学的”要素をキーワードに、投球フェーズを運動力学的に解説していただきました。下肢に作用する地面反力に対し、どのような力発揮が必要とされるのか、この視点は複雑な投球動作をよりシンプルに考察する大きなヒントになったかと思います。また投球障害肩の疫学・病態・原因といった点に関しては、ガイドラインも参照しながらわかりやすく整理していただきました。特に投球障害肩の原因に関しては、“求心性”をキーワードに、回旋筋腱板の役割や、求心性の破綻がもたらす障害についてご講義いただきました。実際のエコーの動画も交えながら、求心性を保つための筋の働きについて大変わかりやすくまとめて下さりました。
 後半では具体的な理学療法評価についてご講義いただきました。疼痛誘発テスト・関節可動域テスト・筋力テスト・投球動作の観察に関して、河端先生が普段の臨床でどこに重きをおき、どう捉えているか学ぶことができたかと思います。また、最後に“Nerve First”の考え方もご紹介いただき、末梢神経に目を向けていくことの重要性についてご講義いただきました。
 今回も大勢の皆様にご参加いただくことができました。来年2月の研修会におかれましても、是非多くの皆様にご参加いただければと思います。参加者の皆様の日々の臨床、あるいは学業の研鑽の一助となるよう、これからもスタッフ一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました河端将司先生、座長の佐藤祐輔先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


2021年度講習会Ⅵ


2021年度
【2021年度講習会Ⅴ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和3年11月27日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅴを開催いたしました。講師に佐藤正裕先生(PT、八王子スポーツ整形外科)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~前十字靭帯損傷のミカタ~」をタイトルにご講演いただきました。佐藤先生は前十字靭帯損傷に関する多くの論文や学会発表があります。先生の臨床感は誰しも興味があったことと存じます。
 今回のセミナーでは「前十字靭帯損傷の病態と治療方針」「前十字靭帯再建術のリハビリテーション」という内容で講演されました。前十字靭帯の解剖から機能を詳細に示して頂き、ガイドラインから理学所見の取り方、治療方針まで丁寧にご説明されていました。“前十字靭帯再建術”のリハビリテーションでは、術後だけでなく術前リハビリの重要性にも触れ、未解明ながらも身体機能の重要性をご説明されていました。再建術後のリハビリテーションではプロトコル通りの時期による活動制限の解除ではなく、時期に加え身体機能から判断する視点が重要と繰り返しお話しされていたことが印象的でした。プロトコルによりますが、術後早期に歩行が正常化することが重要であると自験例や論文を交え解説されていました。術後数カ月経ち復帰直前のリハビリテーションでは、複数の復帰基準を設け多角的にパフォーマンス改善と再受傷予防を達成することの重要性をお話しされていました。
 今回も大勢の皆様にご参加いただき、チャットを利用してではありますが、活発な質疑応答もできたかと思います。次回以降の講習会ならびに研修会におかれましても、是非多くの皆様にご参加いただければと思います。参加者の皆様の日々の臨床、あるいは学業の研鑽の一助となるよう、これからもスタッフ一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました佐藤正裕先生、座長の伊藤渉先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(宮田 徹・相模原協同病院)


2021年度講習会Ⅴ


2021年度
【2021年度講習会Ⅳ(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和3年10月23日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅳを開催いたしました。講師に宮田徹先生(PT, 相模原協同病院)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~足関節・足部の評価に必要な知識と視点~」をタイトルにご講演いただきました。宮田先生は臨床や学術的活動はもちろんのこと、近年はエコーを用いた評価治療に関しても積極的に取り組まれています。
 今回のセミナーは「足関節・足部の構造」「足関節・足部の機能」「スポーツ傷害とスペシャルテスト」「問題解決のための評価視点」という4部構成で行われました。「足関節・足部の構造」に関しては、骨・靱帯・筋・他の軟部組織を中心に基礎的な解剖学的事項の確認をしていただきました。次の「足関節・足部の機能」に関しては、荷重分散や剛性を高めるといった機能的役割に焦点を当て、解剖学的構造をベースにした足関節・足部の特徴について、非常に分かりやすくかつ丁寧にまとめていただきました。後半は「スポーツ傷害とスペシャルテスト」をテーマに、今回は “Heel cord障害”、“前距腓靭帯損傷”、“扁平足障害”という3つの代表的スポーツ障害を取り上げ、その中での評価すべき項目や着眼点、具体的なスペシャルテストの方法に関して動画も交えながらご講義いただきました。最後の「問題解決のための評価視点」では、実際の扁平足障害症例を提示していただき、どのような視点でどのような評価を行うか、またアプローチの実際までを解説していただきました。特に問題点を整理する際の「5W1H」の視点は、障害の全体像を捉えるにあたり非常に参考になる考え方であると感じました。
 今回も大勢の皆様にご参加いただき、チャットを利用してではありますが、活発な質疑応答もできたかと思います。次回以降の講習会ならびに研修会におかれましても、是非多くの皆様にご参加いただければと思います。参加者の皆様の日々の臨床、あるいは今後の学業の研鑽の一助となるよう、これからもスタッフ一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました宮田徹先生、座長の村田健一朗先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


2021年度講習会Ⅳ

2021年度
【2021年度講習会III(オンライン開催)】

【事業終了報告】

 令和3年6月12日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅲを開催いたしました。講師に村田健一朗先生(PT, 横浜たまプラーザ運動器スポーツクリニック)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~股関節の評価に必要な知識と視点~」をタイトルにご講演いただきました。村田先生はスポーツクリニックでの臨床、サッカーを中心とした現場活動、大学院での研究活動と多岐にわたる現場で活躍されています。
 まず「股関節のスポーツ外傷/障害の理解」をテーマに、股関節疾患の特徴や代表的なスポーツ外傷/障害の病態・画像所見についてご講義いただきました。続いて「股関節機能の捉え方」をテーマに、股関節が担うべき荷重関節としての役割を、“支持性”“力発揮”“協調性”の3つの視点で大変わかりやすく整理していただきました。これらの股関節機能のタスクを理解することで病態への理解がより一層深まるのではないかと感じました。また、エビデンスも示しながら理論立てて説明していただき、病態が複雑な股関節の捉え方がかなりクリアになったのではないかと思います。最後は「病態評価と機能評価」に対しての村田先生の視点をご講義いただきました。評価に関しては、正確な問診のポイントや圧痛所見のとり方、病態評価や機能評価について村田先生が臨床で意識していることをご教授いただきました。特に病態評価や機能評価に関しては、方法だけでなく結果の解釈や病態の鑑別を含め、まさに村田先生の「視点」を学べる内容であったかと思います。
 質疑応答では参加者の皆様からも活発にご質問をいただきました。質疑応答を通じ、日頃の臨床へのヒントが数多くあったのではないかと思います。
 今回は基礎から学ぶスポーツ外傷・障害シリーズ初の股関節編ということでしたが、多くの皆様にご参加いただきました。次回以降も地域職種問わず幅広い皆様にご参加していただけるよう、一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました村田健一朗先生、座長の松本慶吾先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

2021年度講習会III

2021年度
【2021年度講習会II(オンライン開催)】

【事業終了報告】
 令和3年5月15日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅱを開催いたしました。講師に松下幸平先生(PT, 八王子スポーツ整形外科)をお迎えし、「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~肘関節・前腕・手関節の評価に必要な知識と視点~」をタイトルにご講演いただきました。松下先生は主に上肢疾患で研鑽を積まれ、野球やバレエ団と多岐にわたる現場で活躍されています。
 まず肘関節・前腕・手関節を「ユニット」でみるという視点や、生じやすい不良アライメントの評価についてご講義いただきました。肘関節過外反、橈骨頭前方偏位、舟状骨屈曲・回内を呈する不良アライメントに関して、そのメカニズムを各関節の機能解剖と絡めながら整理していただきました。また近位関節の運動連鎖との結びつきに関して、実際のスポーツ動作と絡めて大変わかりやすくまとめておられたのが印象的でした。その後は内側型野球肘やTFCC損傷を例に患部の評価と病態についてご教授いただきました。
 後半では動作と評価のポイントについて、非常に臨床的な視点でご講義いただきました。特に疼痛発生フェーズを考慮しながら評価を展開していく視点が印象的であり、明日からの臨床にいかせる内容であったと思います。
 今回は基礎から学ぶスポーツ外傷・障害シリーズ初の肘関節・前腕・手関節編ということでしたが、多くの皆様にご参加いただきました。次回以降も地域職種問わず幅広い皆様にご参加していただけるよう、一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました松下幸平先生、座長の佐藤祐輔先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

2021年度講習会II

2020年度
【2021年度講習会Ⅰ(オンライン開催)】

【事業終了報告】
 令和3年4月17日(土)、オンラインにて2021年度講習会Ⅰを開催いたしました。講師に伊藤渉先生(PT, 新潟医療福祉大学)をお迎えし、「現場で役立つ知識と視点~コンタクト系スポーツ外傷の現場対応~」をタイトルにご講演いただきました。伊藤先生はラグビーU20日本代表でのトレーナー経験等、臨床・現場・研究と多岐にわたりご活躍されています。これまでの現場で経験されたお話も交えながら、リスク管理、初期対応に関してお話をいただきました。
 前半ではコンタクト系スポーツ現場でのリスクについて、心臓震盪や脳振盪、頭頸部外傷や硬膜下血腫等、特に現場で注意すべきリスクについて先生のご経験を踏まえながらご講義いただきました。また、実際の外傷発生場面を取り上げ、「もし現場にいたとしたら、どうするか?」参加者同士でディスカッションしていただきました。その上で緊急時対応計画の具体的な作成ポイントをご教授していただきました。そして後半は外傷に対する初期対応に関しまして、二次救命後につながる初期対応の重要性や、頭頸部外傷への具体的な対応手順を非常に簡潔にお示しいただきました。最後に脳震盪評価ツールの「SCAT」を取り上げながら、脳震盪の評価、アフターフォロー、リハビリまでご講義いただきましたが、現場目線での丁寧な観察、細やかな配慮ポイントが印象的でした。
 リアルタイムでのアンケート調査で参加者の活動状況を共有したり、ブレイクアウトルーム機能を使用しグループディスカッションの場を提供する等、双方向性の場となるよう工夫していただき、より有意義なセミナーになったのではないかと思います。
 今年度は計6回のオンライン講習会開催が予定しております。オンラインであることの利点を生かし、地域職種問わず幅広い皆様にご参加していただけるよう、今後とも一同企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました伊藤渉先生、座長の佐藤祐輔先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

2021年度講習会Ⅰ

2020年度
【第38回研修会】

【事業終了報告】
 令和3年2月28日(日)にスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会(ARFA)第38回研修会(研修会長 佐藤正裕:八王子スポーツ整形外科)を開催いたしました。今回のテーマは『スポーツ傷害の「ミカタ」-新時代の到来-』とし、新進気鋭の先生方にご講演頂きました。
 午前の第1部では、コンバインド・セッションと一般演題が行われました。コンバインド・セッションでは『アスリートの難治性疼痛外来からみえたもの-局所を攻める新しいミカタ-』というテーマで、宮武和馬先生(横浜市立大附属病院整形外科)、河端将司先生(相模原協同病院理学療法士)、齊藤正佳先生(名古屋スポーツクリニック理学療法士)にご講演頂きました。宮武先生のご講演では、新時代の到来を彷彿とさせるイントロダクションから始まり、これまでの教育における《洗脳》から解き放たれることに勇気をもつこと、これまで難治性となってあきらめられていた痛みに対するエコー診療を通して得られた知見など、ここでは書ききれないほどの刺激的な内容でした。また、河端先生からは肩関節、齊藤先生からは股関節の問題を抱えるスポーツ選手に対するエコーガイド下での運動療法を通して、理学療法士の立場から局所の解決をすることの重要性をご教授頂きました。コンバインド・セッションを通して、疼痛や機能障害を末梢神経から紐解いていくことの新規性と妥当性が一貫したメッセージであり、医師と理学療法士あるいはコメディカルがともにタッグを組んで共通言語で痛みに立ち向かう必要性を感じさせていただきました。
 一般演題では、会員のみなさまから募集した演題から7演題が選出されての発表が行われました。各自のテーマで研究報告がされました。チャットを使った質疑応答は活発であり、オンラインならではのインタラクティブな議論ができ、これも新時代の到来と感じさせる一般演題でした。
 午後の第2部では、エキスパート・セッションが行われました。『コンディショニングにおける新しいミカタ』というテーマで、大貫崇先生(BP&CO.代表)と真木伸一先生(Re-Vive代表)にご講演頂きました。大貫先生のご講演では、コンディショニングとしての呼吸の重要性や考え方をご教授頂きました。呼吸というものを通して、身体的なコンディショニングの要素をつなぎ合わせるだけでなく、ヒトとヒトとの連携も含めてつなぐことができる可能性について語られていたことがとても印象的でした。真木先生のご講演では、ヒトの進化の過程や形態と機能という観点からヒトの動きをみるコンディショニングについてご講演頂きました。関節1つ1つの形態と機能をしっかりと理解してそれがつながっているというミカタの普遍性を感じさせていただき、また、コンタクトスポーツであろうと外傷を絶対予防するという強い意志が込められたご講演でした。エキスパート・セッションを通して、身体全体から見て、多くの要素から選手のコンディショニングを改善していくことの重要性が示されてました。
 初めてのオンライン研修会ということもあり、参加者の皆様にはご不便をおかけした点もあったかもしれませんが、この1日を通して局所と全身という二つの視点が融合し、スポーツ選手のためのリハビリテーションの新しい「ミカタ」が発展していく。そんな気持ちになるような研修会となりました。今後もスポーツ選手と関わり合う皆様のために有意義な企画や事業を展開していきたいと存じます。
(宮田徹・第38回研修会 事務局)

【受講者からの感想】
 今年度の研修会は初のオンライン開催でしたが、コンバインド・セッションやエキスパート・セッションをはじめとして触発される内容ばかりでありました。コンバインド・セッションでは「アスリートの難治性疼痛外来からみえたもの」という題で宮武和馬先生、河端将司先生、齋藤正佳先生にハイドロリリースを用いた難治性疼痛に対するアプローチに関して講演していただきました。私自身ハイドロリリースというワードに気が向きがちでした。しかし、先生方の講演をお聞きしているうちにハイドロリリースを通して得られた、例えば普段我々のアプローチの主軸となる筋骨格系のみでなく神経系を視野に入れたアプローチも非常に大切であるといった知見や気づきをもって解釈の幅を広げることが重要なのだと気づかせていただけたセッションでありました。
 エキスパート・セッションでは、大貫崇先生から呼吸に関して、真木伸一先生から身体操作に関する講演していただきました。呼吸という一つの重要な機能をふまえて人の体をみられていること、経絡の考えや流行しているアナトミートレインといった様々な理論を統合し身体操作を考えられているといったお話からも、一つの考えに固執するのではなく様ざまな考えを取り入れ解釈していくことの大切さを学ばせていただけたセッションでありました。
 今回、私は一般演題で発表させていただきました。優秀演題で表彰されるとは思ってもみませんでしたが、たいへん光栄で嬉しく思っています。発表時には200名近い方が参加されており、チャットを用いて普段以上に様ざまな意見や助言を頂くことができたことはオンライン開催の利点であったと感じました。
 本研修会を通して、私自信たくさんの新たな「ミカタ」を得ることができました。最後になりましたが、このような情勢にも関わらずご講演いただきました講師の皆さま、企画・運営をしていただいたスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。
(有馬知志・広島大学大学院)

第38回研修会

2020年度
【講習会Ⅱ(オンライン開催) 】

【事業終了報告】

 令和2年12月5日(土)、オンラインにて2020年度講習会Ⅱを開催いたしました。講師に河端将司先生(PT, 相模原協同病院)と宮田徹先生(PT, 相模原協同病院)をお迎えし、「肩関節の評価に必要な知識と視点」をタイトルにご講演いただきました。
 今回は、「不安定性」「弱い(筋力低下)」「タイトネス(可動域制限)」「痛い」を臨床症状としてピックアップし、宮田先生からは「不安定性」と「痛み」、河端先生からは「弱い」と「タイトネス」についてそれぞれ講義していただきました。
 まず「不安定性」に関して宮田先生から、静的安定化機構の解剖とその破綻について、脱臼やSLAP損傷のテストを交えながらお話いただきました。次に河端先生の方から「弱い」について、主に動的安定化機構としての腱板機能に着目してご講義をいただきました。従来の腱板損傷の整形外科的テストについても、結果のみならず「どう使い、どう解釈するか」という河端先生なりの臨床的視点でお話しいただきました。「タイトネス」では、可動域制限が生じた際、拮抗筋の影響だけでなく末梢神経の走行を「線」で捉える、といった視点が印象的でした。最後に宮田先生から「痛い」に関して、今回は肩インピンジメントを例にご講義いただきました。疼痛を「疼痛発生組織」と「疼痛の増悪因子」に分けて考え、特に「疼痛の増悪因子」に対して何ができるか考える臨床的視点は非常に参考になるものであったかと思います。宮田先生の「弱い」と「タイトネス」を変え、疼痛の増悪因子と戦うという言葉は、臨床症状の改善における重要な示唆であったかと思います。
 今回の講習会も前回に引き続きオンラインにて開催されました。運営上不慣れな点も多くあるかと思いますが、皆様にとって有意義な学びを提供できるよう、今後も企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました河端将司先生、宮田徹先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 今回もスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会 基礎から学ぶスポーツ外傷・障害シリーズに参加させていただきました。
 私のバックグラウンドにある資格は理学療法士ではなく、鍼灸師あん摩マッサージ指圧師です。鍼灸師あん摩マッサージ指圧師はとにかく評価が苦手です(私だけかもしれませんが)ので、この研修会に何度も参加させていただくことによって、理学療法士の先生がどのような観点から評価をしているのか、その評価をもとにどのように治療につなげていくのか、常に振り返りと新しい発見をいただいております。
 普段の臨床では、教科書通りにいかないことのほうが多く、まさに今回お話しいただいたように矛盾が生じることに苦慮することが少なくありません。そんな中での今回の臨床症状を多く取り上げていただいた内容はまさに今の私の躓きを解消していただけました。臨床症状多めの内容とはいっても、しっかり解剖の内容も取り上げていただき、復習が出来た状態での臨床的な内容でしたので、すんなりと頭の中に入ってきてイメージすることが出来ました。
 また、エコーを取り入れることでよりエビデンスの高い臨床ができることを改めて痛感し、エコーを取り入れた臨床というものにもさらに憧れが大きくなりました。
 オンラインでの研修会ですので、対面でのワークショップのときのように実技を行って、その場で質問とはいきませんが、オンラインでの研修会は幸いオンデマンドでの再視聴が出来ますので、何度も何度も見返して実際に練習をしていきたいと思います。
 コロナ禍の大変な中、講師の先生方、運営スタッフの皆様、研修会の準備・開催等していただきましてありがとうございました。これからもこの基礎からシリーズに若いセラピストや学生さんなどの中に私も混ざって勉強していきたいと思います。次回以降の研修会にも期待しております。ありがとうございました。
(鍼灸スポーツマッサージ治療院 Will 町田良太)

2020年度
【講習会Ⅰ(オンライン開催) 】

【事業終了報告】
 令和2年10月3日(土)、オンラインにて2020年度講習会Ⅰを開催いたしました。講師に佐藤正裕先生(PT, 八王子スポーツ整形外科)と瀧口耕平先生(PT, 神戸大学医学部付属病院)をお迎えし、「膝関節の評価に必要な知識と視点」をタイトルにご講演いただきました。
 第一部では、佐藤先生より『膝関節の機能解剖』をテーマにご講義いただきました。「なぜ膝関節はスポーツ外傷・障害が多いのか?」という投げかけを切り口に、膝の役割とその特徴、骨構造や軟部組織について佐藤先生の私見も交えながらお話しいただきました。まさに膝関節障害を理解する上で基礎となる部分ではありますが、進化過程から考える膝関節の役割や、骨形態・各軟部組織の機能や動態のお話は非常にポイントが整理された内容であったかと思います。最後にまとめとして、講義を踏まえたうえで膝に怪我が多い理由を佐藤先生の視点でお話しいただきました。
 第二部では、瀧口先生より『膝関節のスポーツ傷害~病態理解と評価~』とテーマにご講義いただきました。病態理解に関しては、ACL損傷や半月板損傷を題材とし病態理解に至るまでの思考プロセスや、考慮すべきポイントをお話しいただきました。深く正確に病態を把握することで、介入プロセスもおのずと定まってくることを改めて認識することができました。また評価に関しては、評価の目的や治療戦略の立て方、具体的な評価法を臨床上の経験も織り交ぜながらお話しいただきました。
 今回の講習会は当研究会初のオンライン開催という試みでした。現状のコロナ禍で対面でのセミナー開催は難しい状況ではありますが、少しでも会員や受講者の皆様にとって有意義な学びを提供できるよう今後も企画運営をして参ります。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました佐藤正裕先生、瀧口耕平先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 今回は、初のオンライン研修会という形でしたが、クイズ形式の質問やコメントでの質疑応答などで、それぞれ遠方にいる先生方とやり取りが出来ました。オンラインの良さを活かした会であったと思います。実技を行うことは出来ませんが、膝関節の解剖と評価の基礎を十分に振り返る事が出来ました。
 基礎の中にもそれぞれの先生が臨床の中で意識されていること(例えば正しい関節運動を意識した可動域訓練を行うことや、受傷起点を教科書的に当てはめず正確に問診することetc)を教えて頂きました。スポーツ選手に関わり10年以上になりますが、知識を再確認しながら新しい知識も得られ、大変勉強になる研修会でした。
コロナの情勢の中でもこのような形で開催準備頂きましてありがとうございました。今後の講習会も楽しみにしております。
(山口整形外科 理学療法士 池永真)


令和元年度
【第62回ワークショップ】

【事業終了報告】
 令和2年1月11日(土)、酒井医療株式会社(東京都新宿区)にて第62回ワークショップを開催しました。講師に河端将司先生(PhD,PT 相模原協同病院)をお迎えし、「仙腸関節・腰部・胸部の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 講義は「体幹の安定とは何か?」からはじまり,「体軸骨格と付属肢骨格」「体軸骨格内運動」という二つのキーワードを基に話が展開していきました。そして前半は主に仙腸関節に対する評価・介入をメインに実技中心に実施しました。仙腸関節へのアプローチは臨床でもイメージしづらい部分ではありますが,「いかに効率的な荷重伝達を実現するか」という切り口でそのために必要な機能評価を進めていく点は非常に整理しやすかったかと思います。後半は腰椎・胸椎に対する評価・介入をメインに,「体軸骨格のSpinをいかに作るか」という視点で河端先生が普段の臨床でどこをみているのか,実技を通して分かりやすく教えていただきました。今回取り上げていただいた評価・介入は手技としてはどれもシンプルなものが多く,まさに評価に必要な知識と視点を学べる内容であったかと思います。
 今回のワークショップも、経験年数やフィールドが異なる沢山の皆様にご参加頂きました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子・千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 前半は「体幹の安定とは」とういう問いから始まり、論文も交えながら体幹の機能というものわかりすく解説していただきました。
 後半は全身を体軸と付属肢という捉え方をして、体幹の安定化に必要な「体軸と付属肢の運動」と「体軸内の運動」について解説していただき、その評価方法と治療方法を実技を通してご教授頂きました。「体軸と付属肢の運動」「体軸内の運動」と大きく2つに分け、その運動を獲得するために必要な仙腸関節、腰部、胸部の機能について学んでいくことで、体幹というものを整理することができました。座学、実技共にわかりやすく、今後の臨床に生かせる内容が詰まっており、とても充実したワークショップでした。
 最後になりますが、ご講演いただいた川端先生、企画・運営していただいたスタッフの方々に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(速水貴啓・八王子スポーツ整形外科 理学療法)


第62回ワークショップ

令和元年度
【第61回ワークショップ】

【事業終了報告】
 令和元年11月30日(土)、神戸大学医学部神緑会館多目的ホール(兵庫県神戸市)にて第61回ワークショップを開催しました。講師に河端将司先生(PT,相模原協同病院)をお迎えし、「仙腸関節・腰部・胸部の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 まず冒頭では、「体幹」の概念について整理しました。私たちが日頃よく用いる「体幹」という言葉ですが、その言葉が身体のどの範囲を指しているのか、そして「体幹の安定(コアスタビリティ)」という考え方についても改めて整理していきました。多用されている言葉だからこそ、前提として概念を整理しておくことの大切さを再確認できました。
その後、各論では仙腸関節(骨盤)と胸郭について、河端先生が実際に参加者1名を評価・アプローチされた内容を確認した後、全員で実技を行っていく形式で進んでいきました。体幹は一見広範囲なようですが、その評価の考え方には一貫性があり、評価部位を分節的に捉えることで結果的に全体像が捉えやすくなりました。参加者からも積極的な質問が飛び交い、全員で変化を共有でき、とても有意義な時間となりました。
 今回は関東の先生をお招きしご講演いただきました。今回の内容はスポーツ動作を評価していく上で上肢および下肢にも反映できる内容であり、私自身も新たな気づきを得ることができました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。
(松本慶吾 神戸百年記念病院)



 今回、第61回ワークショップ「仙腸関節・腰部・胸部の評価に必要な知識と視点」に参加させて頂きました。日頃の臨床で体幹に介入する機会は多く体幹機能の重要性も理解しているつもりではありましたが、この勉強会を通じて頭の中の整理がまだまだ不十分であったということがわかりました。
 河端先生のお話では、「体幹」や「体幹の安定」とはどういう意味なのか、といった言葉の定義をはじめ、解剖学・運動学から評価・治療に至るまで様々な内容について丁寧に説明して頂き非常に勉強になりました。
 後半では「骨盤回旋と体幹回旋」、「体軸骨格と付属肢骨格」について実技を行いました。前半の説明のおかげで、各分節の可動性の低下やアライメント異常が歩行やパフォーマンスに影響するということを実感・理解しやすかったです。
 今回の講演を通して、自身に不足していた体幹に対する知識や視点、アプローチ方法を学ぶことができ非常に勉強になりました。今回学んだ内容については今後の臨床に生かしていきたいです。次回のワークショップもぜひ参加したいと思いました。
 最後になりましたが、ご講演いただきました河端先生ならびに企画・運営して下さりましたスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(石田充志・医療法人顕鐘会 神戸百年記念病院 理学療法士)


第61回ワークショップ


令和元年度
【第60回ワークショップ】

【事業終了報告】
 令和元年9月1日(日)、新潟県健康づくり・スポーツ医科学センター(新潟市)にて第60回ワークショップを開催しました。講師に佐藤正裕先生(PT・JSPO-AT,八王子スポーツ整形外科)をお迎えし、「膝関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 膝関節のスポーツ外傷・障害についての講義に始まり、それぞれの代表的なスポーツ傷害についての「徒手検査」「筋力評価」「機能評価」の講義と実技を行いました。各項目について講義のあとに実技をはさみ、佐藤先生が各ペアを回りながら参加者の質問に答えながらポイント等を丁寧に指導していました。「機能評価」では実際の参加者を例に機能不全の解説を行い、臨床への応用について実践的な解説がありました。佐藤先生が普段の臨床で用いているものを紹介していただき、非常に簡潔で分かりやすく、受講者が明日からの臨床で応用できるものばかりであったかと思います。
 今回のワークショップは、地方での開催という初の試みでしたが、このような臨床に活きるワークショップへの要望にしっかりと応えることができたようでした。シリーズのなかでは次回は足部・足関節、体幹のワークショップを希望する声が多くございました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました佐藤先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(伊藤渉 新潟医療福祉大学)


【受講者からの感想】
 今回初めてスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会主催の勉強会に参加させて頂きました。日々の臨床で出来ているという思い込みで練習を怠ってきた整形外科テストについて再確認することができ、自分の臨床へと活かされる良い勉強会でした。
 進行も実技の時間が多く比較的少人数制であった為、その場での質問や実技を多く体験することができ、より内容量の濃い勉強会であったと思います。
 とくに膝蓋骨の可動パターンやアライメントの見かた、臨床パターンやそれに対する評価方法など実際に先生が行っている方法などを直接学ぶことができ、臨床へと還元しやすい内容が充実しており、とても良かったと思います。
 今後もこのような勉強会を含め、スポーツリハビリテーション研究会主催の勉強会が新潟で多く開催されることを希望致します。
(平賀悠真 医療法人愛広会 新潟リハビリテーション病院 理学療法士)




令和元年度
【第59回ワークショップ】

【事業終了報告】
 令和元年7月6日(土)、神戸大学医学部附属病院(兵庫県神戸市)にて第59回ワークショップを開催しました。講師に瀧口耕平先生(PT,神戸大学医学部付属病院)をお迎えし、「膝関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 まず前半では、機能解剖を確認しました。人間の膝関節の構造およびそれがもたらす運動や動作の特徴について、チンパンジー(動物)の膝関節の特徴と比較しながら根本的な部分から分かりやすく示して頂きました。私たちが普段の臨床でよく治療する膝関節ですが、その機能解剖を改めて確認できたことで、日々の臨床に有益な情報がたくさんありました。
 中盤では、膝関節のスポーツ外傷について、その中でも主にACL損傷について講義していただきました。ACLの解剖学的な特徴やACL再建術の手技、術後のリハビリテーションにおける各時期の目的および具体的なトレーニング方法について、イラストや動画を交えながら分かりやすくご説明いただきました。瀧口先生自身が普段の臨床でACL損傷患者様を担当する機会が多いこともあり、ACL損傷患者様を抱える参加者の皆様からは積極的な質問がありました。
 そして後半は、「膝関節の評価」について講義と実技を行いました。まずは、評価を器質的なものと機能的なものに区別し、それぞれの評価方法の目的について確認していきました。膝関節に限らず様々なテストがありますが、一つ一つの目的や方法を知っておくことの大切さ、を瀧口先生はご説明されおり、私たちにとって患者様の全体像を把握する重要なメッセージを頂いたような気がしました。
 今回のワークショップも、学生を含め様々なフィールドでご活躍される皆様にご参加いただきました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。
(松本慶吾・神戸百年記念病院)

【受講者からの感想】
 先日は、基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「膝関節評価に必要な知識と視点」というテーマで神戸大学医学部附属病院の瀧口先生よりご講義頂きました。
 講義内容は膝関節の機能解剖、膝関節のスポーツ傷害の病態(ACL)、触診や機能評価の方法という流れでした。機能解剖など基本的なことを重視しながら評価なども進めくださり日々の臨床で足りていない点を再度整理する機会になったことや、軟部組織の動態も細かく確認していき制限因子をより深く考える必要性を感じることができました。また、ACL術後患者様のスクワット指導時にknee inになるからいけないというよりもknee inとなっている原因は何かを元のアライメントなどから解釈するなどアライメント評価の重要性を再度認識することができました。さらに介入して協議復帰を考えていくにおいて再受傷するケースが比較的多いことやACL損傷のリスクファクターと思われている因子も学ぶことができ、非常に勉強になりましたので日頃の臨床に活かせるよう日々努力していきたいと思います。
 最後になりましたが、ご講演頂きました瀧口先生、企画・運営して下さったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(魚井雄貴・医療法人いちえ会 洲本伊月病院 理学療法士)

59回ワークショップ

令和元年度
【第58回ワークショップ】

【事業終了報告】
 令和元年6月22日(土)、酒井医療株式会社(東京都新宿区)にて第58回ワークショップを開催しました。講師に宮田徹先生(PT,相模原協同病院)をお迎えし、「足部・足関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 前半は足部・足関節の解剖・運動学の確認ということで、骨のランドマークの触診や足部のアーチ構造・ウィンドラス機構に関しての確認を行いました。特に骨のランドマークについては、宮田先生が各ペアを回りながら触診の際の指の当て方やポイント等を丁寧に指導していたのが印象的でした。足部のアーチ構造に関しても、アライメント評価を基に筋機能をいかにチェックしていくか、宮田先生の私見も交えながら非常に分かりやすくご講義いただきました。
 後半は代表的なスポーツ傷害の病態とストレステストに関しての講義・実技を行いました。まず疾患を足部の前方・後方・内側・外側に分け、それぞれの代表的なスポーツ傷害についての「徒手検査」「筋力評価」「機能評価」を実技にて行いました。筋力評価に関しては宮田先生が普段の臨床で用いているものを紹介していただき、非常に簡潔で分かりやすく、受講者が明日からの臨床で応用できるものばかりであったかと思います。
 今回のワークショップも、経験年数やフィールドが異なる沢山の皆様にご参加頂きました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました宮田徹先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子・千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 今回はじめて当研究会のワークショップに参加させていただきました。足部・足関節の触診や病態に関しては漠然と難しいイメージが強かったのですが、宮田先生は触診方法のポイントや評価に至るまでの考え方を非常に丁寧、かつシンプルに説明して下さりました。自分自身の中で煩雑としていた点が受講前に比べかなり整理できた印象を持っています。講義の流れも基本構造の確認・運動学的な特徴、それらを元にした病態や各検査というように順に考えていくことができたので、自分がどこについて理解出来ていなかったのか明確になりました。また、宮田先生が細かい疑問にも丁寧に答えて下さり、また私見を交えてのお話も大変興味深かったです。
 今回のワークショップが「基礎から学ぶ」というテーマでしたので、良い意味で気軽に参加できましたし、実際に参加してみてとても有意義な時間となりました。明日からの臨床で活用していき、より内容を深く理解していきたいと思います。今回ご講義いただきました宮田徹先生をはじめ、企画運営して下さったスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。次回以降のワークショップも楽しみにしております。
(医療法人社団誠馨会 千葉メディカルセンター 理学療法士 高橋千尋)

58回ワークショップ

平成30年度
【第57回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成30年12月16日(日)、神戸大学医学部附属病院(兵庫県神戸市)にて第57回ワークショップを開催しました。講師に瀧口耕平先生(PT、神戸大学医学部附属病院)をお迎えし、「足部・足関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 まず前半では、機能解剖を中心に骨・関節および軟部組織の解剖学的な特徴を整理し、それらを触診で確認しました。触診では先に学んだ機能解剖の特徴とリンクする形で進められ、知識の解釈がより深まるように分かりやすく示して頂きました。また、その後のスポーツ傷害の講義では、病態を一つ一つ整理すると共に、「知っておくことの大切さ」を瀧口先生のスポーツ現場でのご経験を交えながらお話頂きました。
 そして後半は、「スペシャルテストを用いた機能評価の方法」というテーマで講義と実技を行いました。今回は、アライメント、関節可動性、ストレステスト、の3つについてその目的や評価方法を整理しました。実施上の注意点やポイントなどを瀧口先生の臨床的視点も踏まえ分かりやすくご講義いただき、受講者の皆様からも積極的に質問が飛び交い活発な時間となりました。講義の終盤では、「選手の状態を理論的に考えていく上で、一つ一つの評価結果がその材料になること」をご説明されており、「評価の意義」について、改めて考える良い機会となりました。
 関西では初開催となる今回のワークショップは、学生の参加者も含めて20名以上の方々にご参加頂きました。有資格者の皆様にとっては日々の治療の根拠となる評価の再確認、そして、学生の皆様にとっては学校で学んだ知識をより深め発展させていく、そのような内容であったのではないかと思います。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。
(松本慶吾 神戸百年記念病院)

【受講者からの感想】
 先日は基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「足部・足関節の評価に必要な知識と視点」というテーマで神戸大学医学部附属病院の瀧口先生のワークショップに参加させて頂きました。
 講義内容は足部・足関節の機能解剖から始まり、スポーツ傷害の病態理解から触診・評価方法の流れでした。機能解剖では基本的な解剖の知識の再確認、また足部・足関節運動の定義があり関節毎に3つの平面上での呼び方が違うということを知りました。病態理解では靭帯損傷や扁平足障害、疲労骨折などといった大きな枠組みから細部に目を向けることで治療ポイントも変わるため機能解剖と病態を理解することの重要性を学びました。評価でも機能解剖を理解したうえでのアライメント及び機能評価、そして整形外科的テストでは負荷をかけるポイントなど各病態に対して実技を交えて丁寧にわかりやすく指導して頂きました。
 今回参加させて頂いて改めて問診や機能解剖、運動学、病態を把握し評価内容から理論的に状態を理解し治療に繋げることが重要だと感じました。
 最後になりますが、ご講演頂きました瀧口先生、企画・運営して下さったARFAスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(医療法人社団あんしん会あんしんクリニック 理学療法士 坂田尚諒)


57回ワークショップ

平成30年度
【第56回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成30年10月6日(土)、酒井医療株式会社(東京都新宿区)にて第56回ワークショップを開催しました。講師に宮田徹先生(PT,相模原協同病院)をお迎えし、「肩関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 前半は基礎的知識の確認ということで、肩の静的・動的安定化機構に関しての講義を行った後、骨ランドマークの触診を中心に実技を行いました。少人数のワークショップということで、宮田先生が参加者ひとりひとりの疑問に丁寧に答えていたことが印象的でした。
 後半は「病態から考えるストレステストと身体機能」とうテーマで講義と実技を行いました。今回は「肩峰下インピンジメントの評価」、「上方関節唇損傷(SLAP損傷)の評価」、「前方脱臼(バンカート損傷)の評価」の3つについて病態やストレステストを整理しました。ストレステストに関しては単に陽性・陰性を判断するのではなく、「どのような病態をみているテストなのか」、「ストレス増悪因子は何なのか」という点を明確にしながら実技を進めていきました。宮田先生のご講義・実技は、「既存の教科書的な内容から、もう一歩深く考え抜いていくことの大切さ・面白さ」を感じることのできる、そのようなワークショップになったかと思います。
 今回のワークショップも、経験年数やフィールドが異なる沢山の皆様にご参加頂きました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました宮田徹先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)


【受講者からの感想】
 今回、「第56回ワークショップ 肩関節の評価に必要な知識と視点」に参加させて頂きました。宮田先生の講義は肩関節周囲筋や腱板付着部の触診、関節内運動などの基礎的な解剖学や運動学に関して実技を交えてとても分かりやすく教えて頂き、また触診や問診の大切さを改めて実感する事ができました。
 さらに基礎的な知識に加えて、代表的な肩疾患である腱板損傷やSLAP損傷、前方脱臼などに対する整形外科的テストを宮田先生のデモ後、どこに対して負荷をかけた検査なのかなど内容を考えながら参加者がお互いに実践し、結果に対して考察するポイントなど実際の臨床ですぐに活かせる内容でした。実際に陽性が出る方もいらしたため、正常と既往がある方の違いを比較する事ができ、また実際の患者様への注意点も確認しながらポイントを学べ、とても充実した時間となりました。
 最後になりますが、ご講演頂きました宮田先生、企画・運営して下さったARFAスタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。
(医療法人社団緑生会 横浜総合病院 理学療法士 小牧美穂)

56回ワークショップ

平成30年度
【第55回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成30年8月4日(土)、酒井医療株式会社(東京都新宿区)にて第55回ワークショップを開催しました。講師に河端将司先生(PT,相模原協同病院)をお迎えし、「腰部・体幹の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 前半は、「体幹とは何か?安定性とは何か?」という問いから、体幹の構造・機能について非常に分かりやすくご講義いただきました。腰部障害のキーワードとなる椎間板、椎間関節、筋-筋膜、神経系、仙腸関節等に関して、その構造や症状を誘発するポイントを分かりやすく、尚且つ河端先生の日々の臨床に基づいた知見も混じえながら、非常にコンパクトにまとめて頂いていたのが印象的です。
 実技では、「体軸骨格-付属肢骨格」「胸椎と腰椎の複合運動」という点を中心に、アライメントや運動機能の評価を行いました。評価と治療が常にリンクした実技内容であり、受講者が明日からの臨床で治療までの流れを組み立てられる、そのような内容であったと思います。
 今回のワークショップも、経験年数やフィールドが異なる沢山の皆様にご参加頂きました。今後も参加者の皆様にとって、より一層充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました河端将司先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 「腰部・体幹の評価に必要な知識と視点」というテーマで相模原協同病院の河端先生のワークショップに参加させていただきました。
 体幹とは? 安定とは? という問いから、河端先生が考える体幹の定義、基礎解剖から腰椎疾患の捉え方など、研究論文を交えて分かりやすく、丁寧にレクチャーしていただき、腰部、体幹に苦手意識を持つ方でもストンと入るような講義でした。
 後半では、実際に体幹の評価を受講者同士で行い、実際にデモで河端先生の治療を見学し、それをみんなで実践し、変化が現れるか、変化がない時にさらにどう考えるか、具体的な治療のポイントなどを学べました。
 腰部疾患は複雑で苦手意識を持つ方も多いかと思います。しかし今回のワークショップでシンプルにそして評価の道筋をつけるポイントなどを学べ、今後の臨床に活かせる多くの発見がある、充実したワークショップとなりました。
 最後になりましたが、ご講演頂きました河端先生、企画・運営して下さったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(医療社団法人めぐみ会 めぐみクリニック 理学療法士 森本 將太)


55回ワークショップ

平成30年度
【第54回ワークショップ】



【事業終了報告】
 平成30年5月19日(土)、杜のホールはしもと(神奈川県橋本市)にて第54回ワークショップを開催しました。佐藤正裕先生(PT,八王子スポーツ整形外科)が講師となり、「膝関節の評価に必要な知識と視点」をテーマに講演頂きました。
 今回のワークショップでは、「なぜ膝関節のスポーツ外傷・障害は多いのか?」という切り口でまず膝の構造的特徴や機能解剖を整理しました。その後は実技中心の内容に移り、ランドマークの触診や、「組織学的」「力学的」「機能的」評価をテーマに進行していきました。前半の講義を踏まえた上で、「獲得すべき膝関節機能は何か」という視点での静的・動的アライメント評価、関節可動域評価、筋機能評価等を行いました。今回の内容は膝の外傷・障害、リハビリテーションや予防を考えるうえで重要な基礎部分であり、佐藤先生の臨床的視点も踏まえた内容で非常に分かりやすく講義頂きました。
 今回のワークショップも、経験年数やフィールドが異なる沢山の皆様にご参加頂きました。膝・腰部体幹・肩関節・足関節というように一定のテーマにおいて定期開催しているこの「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害」シリーズでありますが、その内容は回を重ねるごとに最新の知見を踏まえたものにブラッシュアップされている印象を受けます。
 今後も「スポーツ選手のために」という当研究会の原点は忘れず、充実したワークショップとなるよう企画運営をして参ります。最後に、今回多忙の中講義いただきました佐藤正裕先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 先日は、基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「膝関節の評価に必要な知識と視点」というテーマで、八王子スポーツ整形外科の佐藤先生にご講義いただきました。
 今回初めての参加でしたが、実技を交えた講義でとてもわかりやすかったです。大学の講義で勉強した事を、今回のご講義でより臨床に近い形で学べ、現場でどのように応用すればいいか、具体的に知ることができました。
 来年はいよいよ臨床実習と言うことで、今回ご講義頂いたことを活かせたらと思います。
 また機会があれば、ぜひ参加させていただきたいです。
 貴重なご講義をありがとうございました。
(湘南医療大学保健医療学部リハビリテーション学科 神田有紀)

54回ワークショップ

平成29年度
【第35回研修会】


 平成30年3月11日(日)東京都のビジョンセンター浜松町にて第35回研修会を開催いたしました。
 今回はスポーツ現場において永遠の課題である「足関節捻挫予防への挑戦」をテーマに日頃から臨床現場において活躍されている方々を講師としてお招きし、足関節捻挫予防について様々な観点からご講義いただきました。
 テーマについては、足関節捻挫は最も受傷のリスクが高く一番多いスポーツ疾患であるにも関わらず、スポーツ現場では治療が軽視されてしまう事が多い疾患でもある。そのため、初期治療が疎かになり後遺症に悩んでいる選手も少なくない。足関節の治療や再受傷予防の重要性について深く学ぶ場を設ける事を目的に本テーマとしました。
 本研修会は3名の先生からご講義をいただきました。一人目の講師であり、様々な国際大会のチームドクターとしてスポーツ現場に携わっている中山修一先生 (JR東京総合病院整形外科)からは「足関節の検診 大規模検診からわかってきたこと〜インターハイ大規模調査データから〜」というタイトルで、実際のインターハイ出場選手のメディカルチェックのデータから各項目の調査結果及びその結果から分かったことを示され、高校生バスケットボール界トップを争う選手たちにおいても、足関節捻挫の経験が多く、後遺症によりパフォーマンスに悩む選手が多数いることをご教示いただきました。
 二人目の講師は大阪府バスケットボール協会医科学委員である沼澤俊先生(医療法人Nクリニック理学療法士)より「メディカルチェックを用いた足関節捻挫予防への取り組み」というタイトルで、足関節捻挫受傷の危険因子の理解及び予防策の周知の重要性を示していただき、予防プログラム作成やサポートシステム普及がいかに大事であるかをご教示いただきました。
 三人目の講師は日頃から解剖学の研究に勤しみ、特に足部の重要性について深く探求されている工藤慎太郎先生(森ノ宮医療大学)より「慢性的足関節不安定性のバイオメカニクス」をタイトルにバイオメカニクスの観点から足関節不安定性の評価法や不安定性改善のための解決策のヒント提案を示していただきました。
 また、本研究会の指定演題として浦辺幸夫理事より「足関節捻挫の治療は今」と題し、日頃からスポーツ現場に携わっている本研究会会員を中心とした全国の理学療法士やトレーナーを対象にアンケートを実施し、各施設における足関節捻挫治療の現状を調査した結果を示させて頂きました。
 一般演題も全国各地から全5題集まり、大変活発な研修会となりました。
 今後もスポーツ選手のパフォーマンス向上のためにスキルアップ出来るような事業開催をしていきたいと思います。
(新堀 加寿美・研修会準備委員長)

【受講者からの感想】
 今回参加させて頂いたことで、足関節捻挫予防の最新の知見と取り組みを知ることが出来ました。特に競技における足関節捻挫の研究結果は、とても興味深く、予防への取り組みが足関節健診などを通した活動によるデータ収集から常に発展している途上であることを認識しました。足関節に生じうる障害についても、複合的な可動性をもつ足関節を、バイオメカニクスの手法から学びを深めることができました。印象に残っている言葉としては、“反復した足関節捻挫により生じうる慢性的足関節不安定症やGiving wayなどにより、不安感として受傷者の日常生活にも影響される可能性が高い”ことです。受傷時の対応・競技復帰への過程に着目しがちはあるものの、的確な治療を施さなければ捻挫による不安感が半生残りうる可能性が高い事を知りました。選手の今後の競技人生のみならず、生涯において後遺症となりうる事が懸念される点であると思います。的確な治療を施し、慢性的足関節不安定性症を予防することが、初発受傷予防の取り組みと併せて特に重要とされるべき点であります。“足関節捻挫予防への挑戦”の名に相応しい研修会であり、有意義な学びの時間を過ごす事ができました。
(鈴木奨)


中山修一先生
沼澤俊先生
工藤慎太郎先生


浦辺幸夫理事


会場の様子


平成29年度
【第53回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成29年11月12日(日)に第53回ワークショップを佐賀県の鶴田整形外科にて開催しました。講師の坂田淳先生(PT,横浜市スポーツ医科学センター)には「投球障害予防に役立つパフォーマンステストの活用」を、小松智先生(PT,鶴田整形外科)には「現場におけるフィジカルチェックの活用」をテーマにご講演いただきました。参加者は16名でその中には医師も参加していました。
 今回のワークショップでは,野球の現場で活用できるフィジカルチェックの方法や計測器具の扱い、パフォーマンステストの活用と解釈の仕方を体験しながらの実技形式で学んでいただきました。九州で野球に関わり、日頃から「故障で悩むことが少なくなるにはどうしたらよいのか」と考えられている方々ばかりが集まっているため、質疑応答も活発でした。このワークショップを機に、理学療法士やトレーナーなど医療関係者だけでなく野球の指導に関わっている様々な方々が、野球をする子供から大人まで、それぞれの身体を守りつつ有能な選手の育成にご尽力して頂ければと思います。そして、あらゆる野球人が野球を楽しめる人生を歩めるように支援して頂ければと願っております。
 最後に、会場をご提供いただき、また、何かとお気遣いやお世話をくださいました鶴田整形外科院長とリハビリテーション科の運営関係者に深く感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
(研修局担当理事 伊藤浩充)

【受講者からの感想】
 去る11月12日に「パフォーマンステストの意義と活用」というテーマで坂田 淳先生、小松 智先生によるワークショップに参加させていただきました。
 坂田先生の講義では投球障害のリスクファクターとなる身体機能評価を豊富なデータから説明され、身体機能と投球フォームを結び付けて様々なテストを学ばせていただきました。またそのデータから考案された[YKB-9]というエクササイズも成長期の選手でも分かりやすく、より効果的であると実技を通し実感しました。
 また小松先生の講義では現場で選手・指導者から求められていること、投球制限の基準や、投球開始後の進め方など、局所から身体全体の機能評価まで細やかに提示されていました。実技の中では肘関節に対する外反制動に作用する筋についてエコーを実際に使用し視覚的に受講者同士で確認することができ評価・エクササイズへ繋げるツールを学ぶことができました。
 お二方の講義を通してこれから野球選手を診るにあたっては、ケガの予防になるだけではなくパフォーマンスの向上に繋がり、きちんと裏付けしたものが求められるであろうと考えられました。今回の講習会をきっかけに九州で野球選手をみる人と人の繋がりを持ち、レベルアップをしていけばと思いました。
(鶴田整形外科 リハビリテーション部 理学療法士 新垣 翔太)

 今回、初めてワークショップへ参加させていただきました。
 テーマは「パフォーマンステストの意義とその活用」についてで、1部 坂田先生による「投球障害予防に役立つパフォーマンステストの活用」、2部 小松先生による「現場におけるフィジカルチェックの活用」という構成でご講義頂きました。
 坂田先生の講義では、肩甲胸郭機能の評価を行い選手の状態把握や今後の障害予防へ繋げることや、検査結果から得られる平均値などのデータも提示して頂いたことで、その数値を障害予防の目標値とすることを学びました。また、身体機能改善による障害予防を目的としたプログラム[YKB-9+]を参加者全員で行い、実施前後での可動域の変化など自ら体感することが出来ました。
 小松先生の講義では、フィジカルチェックにおいて細かく検査を行う事の大切さを学びました。肘の損傷部位においても、肘関節内側側副靭帯の起始部・実質・停止部と丁寧に触り分けることで受傷度の把握やリハビリでの負荷設定、並びに復帰の判断基準となることを学びました。また、エコーを用いて外反ストレス時の靭帯の伸張変化や、円回内筋を収縮させることにより内側側副靭帯の緊張を高め、肘関節の安定性に関与していることを視覚的に学ぶことが出来ました。
 私自身、野球肘検診活動へ参加させていただいており、内側部の圧痛評価やストレステストに対し自信がなかったのですが丁寧に教えていただいたことで、イメージを深めることが出来ました。
 今回の研修では、多くの実技が盛り込まれておりパフォーマンステストの方法やその見方について理解することが出来ました。この研修で学んだ事を今後の臨床や検診活動に活かせるよう日々努力していきたいと思います。
 最後になりましたが、ご講演頂きました坂田先生・小松先生、企画・運営して下さったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(さかえまち整形外科 理学療法士 中原孝章)

53回ワークショップ
坂田先生
小松先生


平成29年度
【講習会】

事業終了報告
 平成29年11月11日(土)に平成29年度講習会を佐賀県小城市の「まちなか市民交流プラザ -ゆめぷらっと小城-」にて開催しました。講師の山崎哲也先生(医師、横浜南共済病院) には「投球障害肩(機能不全)へのアプローチ」を、坂田淳先生(PT,横浜市スポーツ医科学センター)には「学童期における投球肘障害予防の実際-パフォーマンステストを応用して-」をテーマにご講演いただきました。参加者は30名でその中には医師も参加していました。
 今回の講演会では,翌日のワークショップと合わせて2日間にわたり、野球におけるメディカルチェックやフィジカルチェックの実際をご講演頂き、その中でフィジカルチェックの様々な項目のテストの意義、パフォーマンステストの意義について理解を深めていただきたい思いで企画いたしました。野球の現場で活用できるフィジカルチェックの方法や計測器具の扱い、パフォーマンステストの活用と解釈を正しく理解して実践して頂くことが重要だと思います。九州で野球に関わり、日頃から「故障で悩むことが少なくなるにはどうしたらよいのか」と考えられている方々が集まり、多くの質疑応答が交わされました。
 この講習会を機に、理学療法士やトレーナーなど医療関係者だけでなく野球の指導に関わっている様々な方々が、野球をする子供から大人まで、それぞれの身体を守りつつ有能な選手の育成にご尽力して頂ければと思います。そして、あらゆる野球人が野球を楽しめる人生を歩めるように支援して頂ければと願っております。
 最後に、会場の設営から運営に渡って何かとお気遣いやお世話をくださいました鶴田整形外科リハビリテーション科の運営関係者に深く感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございました。
(研修局担当理事 伊藤浩充)

【受講者からの感想】
 率直な感想は、納得と後ろ髪。
 講師の先生方同様、私たちも「野球選手の障害を少しでも減らしたい」という思いの元、文献を調べ、共有し、治療にあたっていました。しかし大きな壁は、機能的な問題と投球障害との因果関係および理学療法評価から予測する発生機序でした。投球障害の発生機序は難しく、末梢の機能的破綻がフォームへの影響を及ぼす場合とフォームの問題がメカニカルストレスを引き起こす問題と複雑でした。正直行き詰っていたのも事実でした。講師のお二方は、日本の第一線で活躍されています。論文や学会、教本等多数散見しており、藁にもすがる思いだったかもしれません。内容は充実しており、経験的な知見のみならず最新の知見を交えたお話が多く、納得と驚きと確認の連続でした。受講後は日頃の疑問解決と課題の明確化に頭がクリアになっていました。次回は、朝からみっちりもっともっと吸収したい…というのが次回への期待を込めた感想です。
 現在臨床の場で講習の内容を実際にさせていただき、結果に対して考えが深まるとともに、キャパシティの広がりを実感しております。
 次回も是非参加させていただきたい講習会となりました。同時に自身をもっと向上し、この場で議論できる状態に持っていきたいと思わせられました。
 講師の先生方および運営スタッフの先生方、興味深くかつ楽しい会を提供して頂きありがとうございました。
(霧島整形外科、理学療法士 橘木康文)



 今回、「パフォーマンステストの意義とその活用」というテーマの講習会に参加させていただきました。
 講義Ⅰでは坂田先生による「学童期における投球肘障害予防の実際」というテーマでご講演頂きました。現場や臨床で用いるパフォーマンステストとして「肩甲胸郭機能をみる」「投球動作を細分化する」「選手がセルフチェックする」「フィジカル面とパフォーマンスの関連」と4つに分け考えられており、それぞれのパフォーマンステストにおける細かいチェックポイントをご指導いただきました。投球障害を見る上での着眼点の違いを感じ、同じ評価でもさまざまな視点で見ることの大切さを学ぶことができました。また、パフォーマンステストの結果から様々な研究もされており、障害との関連やパフォーマンスとの関連のみだけでなく、取り組みに対しての効果や、選手が実施してくれるための工夫など障害予防のためにどう取り組む必要があるのかといった自分の取り組む姿勢を改めて考えさせられました。
 講義Ⅱでは山崎先生による「投球障害肩(機能不全)へのアプローチ」というテーマでご講演頂き、実際のプロ野球選手のMRIやレントゲン画像所見の紹介より、器質的な問題がある選手でもプロ野球の世界で成績を残しているという結果に身体機能の重要性を学びました。投球動作による肩の障害は「器質的な損傷がある=痛い」ではなく、下肢体幹機能の低下、全身機能の繋がりを改めて感じました。
 また、山崎先生が考える投球障害肩として過去の報告や論文から発症メカニズムを探り出し、実際の関節鏡の映像を用いて分かりやすく説明していただきました。特に関節鏡の映像では上腕骨頭の異常運動をイメージすることができ貴重な機会になりました。
 今回のテーマであった“機能不全”に対し「医師、理学療法士、トレーナーの垣根はなく、同じようなレベルで取り組んでいく」という言葉は自分のスキルアップの重要性を再認識する機会になりました。
(鶴田整形外科 リハビリテーション部 理学療法士 重松 翔)

講習会
山崎先生
坂田先生


平成29年度
【第52回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成29年10月8日(日)、杜のホールはしもと(神奈川県橋本市)にて第52回ワークショップを開催しました。講師に村田健一朗先生(PT,八王子スポーツ整形外科)をお迎えし、「足関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。
 今回のワークショップは足関節・足部の機能解剖に始まり、スポーツ傷害の病態、そして後半は実技中心の内容で行われました。足関節・足部の骨構造や筋機能は複雑で難解な部分も多いですが、運動の定義からその安定化機構まで整理された内容で分かりやすくご講義いただきました。スポーツ傷害の病態に関しては、臨床上出会うことが多いであろう足関節内反捻挫をメインに病態に対する考え方をご講義いただきました。実技では、前述した機能解剖や病態に基づき、「どこを評価のポイントとして捉えていくか」をまず整理したうえで各部位の触診にはいっていきました。アライメントや可動性のみかた、スペシャルテストや筋機能評価など、内容としては多くの要素が盛り込まれていました。しかしながら評価が系統立てて整理されており、非常に理解しやすい実技となっていたのが印象的です。また、基礎的な知識を大切に、ひとつひとつ丁寧に評価していくことの大切さを再認識できる内容でありました。二足歩行の基盤であり複雑な機能を要する足部足関節について、臨床・研究と幅広い知見でご活躍されている村田先生だからこそのお考えを学ぶことができました。
 本ワークショップは『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害』シリーズと題し、年4回部位別に開催しております。今回のワークショップでも、学生から臨床家まで職種を問わず非常に幅広い層の皆様にご参加いただきました。これから現場に出ていく学生も含め、今一度基礎を学び、丁寧で系統立てた評価の礎となる、そのようなワークショップを目指し今後も企画運営をして参りたいと思います。
 最後に、今回ご多忙の中ご講義いただきました村田先生、そして運営関係者にこの場を借りて深く御礼を申し上げます。
(柿山知子 千葉メディカルセンター)

【受講者からの感想】
 今回、「足関節の評価に必要な知識と視点」というテーマのワークショップに参加させて頂きました。
日々の臨床の中で、あらゆる動作の土台となる足部・足関節の機能の重要さを実感しており、基礎的な解剖から評価まで学べる内容は自身の視点を振り返るとても貴重な機会になりました。前半の講義では、座学を中心に解剖や各関節の機能を説明して頂きました。足部は関節が多く、それぞれの関節の役割が果たされていることが安定性、機能性に結びつくことを改めて学びました。また、日頃曖昧になっている専門用語の使い方も、最新の知見を提示して頂けたことは自身の認識を改める機会になりました。
 後半は、骨の触診から荷重下・動作時の足関節・足部の機能評価を実演や互いの評価を通して学ぶ事が出来ました。日頃は通り過ぎてしまう基礎的な触診にも時間を割いて頂き、触診をしっかり行うことは正確なアライメント、機能評価の土台となり、とても重要だということを再認識しました。実技の後半は、各関節の可動性や筋機能評価、動作の中での機能評価などより実践的な内容を一つひとつ丁寧に説明して頂きました。各機能障害が実際の動作の中でどのように影響するのかを、順序立てて評価していったことで、原因となる因子を探っていく過程を実践的に学ぶ事が出来ました。
今回のワークショップでとても良かったと感じたのは、少人数に対して実技指導して下さる助手の方もいらっしゃったことで、分からないことは時に議論しながら、一つひとつしっかり理解出来たことです。近年、様々な治療学が提唱されており、方法に囚われてしまいがちでしたが、今回、理学療法の土台となる機能評価について学べた事は、日々の臨床を振り返る良い機会になりました。是非、次回のワークショップにも参加させて頂きたいと思います。
(相模原協同病院 理学療法士 生駒千紘)





平成29年度
【第51回ワークショップ】

【事業終了報告】
 平成29年8月20日(日)に第51回ワークショップ(社会医学技術学院)を開催しました。講師の宮田徹先生(PT,相模原協同病院)には、「肩関節の評価に必要な知識と視点」をテーマにご講演いただきました。参加者(14名)は理学療法士・作業療法士、柔道整復師,学生でした。
 今回のワークショップでは,まず基礎的知識の確認として,肩関節の安定化機構や関節運動を理解するために必要な解剖学や運動学を押さえ,実技を通して骨や筋の触診を経験しました。そして,様々な病態を想定したストレステストを行い,その病態に関連する身体機能的な評価の意義についてご解説いただきました。初学者にも理解しやすいイメージ図を用いて,肩関節脱臼,肩峰下インピンジメント,関節唇損傷など,肩関節で起こる関節運動異常を系統的に理解できたと思います。
 本ワークショップは「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害」と題したシリーズで,部位別に年4回開催しています。解剖学や運動学の「基礎」を踏まえ,その「基礎」から臨床の評価や治療の意義を丁寧に説明するよう構成されています。また,少人数制のワークショップなので講師との距離が近いことも特徴です。経験の多寡に関わらず医療・スポーツ現場でスポーツ選手に関わる方々にとって有意義なワークショップを提供する役割を果たしていきたいと思います。
 最後に,会場をご提供いただいた社会医学技術学院様および運営関係者にこの場を借りて御礼を申し上げます。
(河端将司 相模原協同病院)

【受講者からの感想】
 今回は、基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「肩関節の評価に必要な知識と視点」というテーマで、相模原協同病院の宮田徹先生に実技を交えながら、ご講義いただきました。
 まだ理学療法学科の一年である私には、この様なセミナーは難しいのではないかと考えておりました。しかし、学校の授業では習わない肩の細かな解剖や機能のお話を頂き、さらにその場で実際に触診し、内容を確かめながら進める事で、本当に多くの気付きがありました。
 また、他の理学療法士の先生と交流する事で、視野が広がり、将来の働くイメージが出来ました。学生として、このような場に参加する事は大変貴重だと感じております。このワークショップで学んだことを、学校の授業に活かしていきたいと思います。 この度は、丁寧にご指導頂きまして、誠にありがとうございました。
(社会医学技術学院 昼間部理学療法学科1年 栁澤諭)





平成29年度
【第50回ワークショップ】

【事業終了報告】
 去る平成29年5月27日(土)に第50回スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会ワークショップを社会医学技術学院(東京都小平市)にて開催した。講師には当研究会若手部会の河端将司先生(Ph.D, PT 相模原共同病院)をお迎えし、「腰部・体幹の評価に必要な知識と視点」をテーマとしたご講演をいただいた。参加者は12名であり、医療機関でご活躍の理学療法士にとどまらず、大学教員、プロスポーツチームスタッフ、柔道整復師など様々なバックグラウンドを有する方にご参加いただいた。
 今回のワークショップでは解剖学を基礎としながら、河端先生自らが臨床現場で実践されている腰部・体幹評価を詳細に、かつ初学者には難解な部分についても非常にわかりやすい方法でご教示いただいた。例えば、体幹部機能の制限因子について腰椎、胸椎(胸郭)、骨盤、それらの複合運動と整理した形で説明し、「なぜ」の部分を具体的かつ順序だてて示し、最後に評価手法および問題点解決を目的とした手技/エクササイズを参加者間で経験するという流れは、腰部・体幹部の理解に非常に助けとなった。さらに河端将司先生は、臨床現場でのご活躍にとどまらず新進気鋭の研究者でもある。今回は、ご自身の研究データから得た呼吸・腹圧・スポーツ動作との関連に関する知見をご紹介いただいた。時間の関係上、詳細な説明には至らなかったものの、今後のワークショップの内容を期待させるものであった。
 本ワークショップは「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害」と題されるシリーズである。本シリーズの内容は解剖学などの基礎を踏まえながらもその内容は基礎には留まらない。経験の多寡に関わらず医療・スポーツ現場でスポーツ選手の「動き」や「痛み」と向き合う全ての方々必聴の内容である。一方、学生の参加者にはややㇾベルの高い内容であるかもしれない。しかし、基礎から「なぜ」の説明が丁寧に積み重ねられていること、さらに小人数でのワークショップであることから講師の指導が参加者に行き届く環境であり、初学者においても好評である。
 今回も社会医学技術学院様に会場をご提供いただいていた。また社会技術学院の学生である脇本氏には受付業務、記録業務などにご活躍いただいた。ワークショップを滞りなく終了させることができたのも、関係者のご協力があってのことである。この場を借りて御礼を申し上げたい。
 最後にスポーツ選手のためのリハビリテーション研究会若手部会では、年に数回、同様のハンズオン・ワークショップ形式で開催している。会員の皆様、そして日頃スポーツ選手に関わっておられる方々には奮ってご参加いただきたい。「すべてはスポーツ選手のために」

(越田専太郎 了德寺大学)


【受講者からの感想】
「腰部・体幹の評価に必要な知識と視点」というタイトルを見て、日頃から研究と臨床を実践されている河端先生の「視点」を聞いてみたいと思い、ワークショップに参加しました。
 講習内容は、腰部障害の病態と鑑別、可動域制限因子の探索、骨盤や胸郭からの影響について、その根拠となる機能解剖を適宜紹介しながら、分かりやすく解説いただきました。また、講習の半分以上の時間を実技に割いていただき、非常に実践的なワークショップでした。特に印象に残ったのは、脊柱運動の評価を腰椎〜胸椎の運動と骨盤−胸郭の回旋運動、骨盤内の運動(仙腸関節)、胸郭内(下位−上位)の3つの運動に分けて行ったことです。今回は回旋機能に焦点を当てていましたが、各分節の運動量や制限因子となる筋・神経の走行・分枝といった機能解剖を提示しながら、実際に触察して動的に問題を特定していく作業を体験できました。
「基礎から学ぶ」というワークショップのシリーズでしたが、今回のワークショップは基礎である機能解剖から臨床的な視点を加えた脊柱運動の評価方法を学び、多くの治療のヒントを得ることができ、基礎だけでなく明日から使える実践的な知識と視点だったと思います。

(小山 貴之 日本大学文理学部)



平成28年度
【第34回研修会】

【事業終了報告】
 平成29年3月12日(日)、神戸大学医学部シスメックスホールにて第34回研修会を開催いたしました。今回は『アスレティックリハビリテーションにおけるパフォーマンステストの意義とその活用』をテーマに、2名の先生のご講演を賜り、4名の先生によるシンポジウムにて貴重な情報提示をいただきました。また、会員の中から10題の一般演題発表をいただきました。全国から多くの方々にご参加いただき、総勢137名と盛会のうちに幕を閉じました。
 まず、金高宏文先生(鹿屋体育大学)には、「スポーツパフォーマンスの評価とトレーニング」について、「スポーツパフォーマンス」をスポーツ活動における最終的な結果・達成に限定するのではなく、その活動過程全般を含めた「スポーツ実践」として評価することに着眼し、自身の選手としての御経験も含めた陸上競技種目についての実際をご紹介して下さいました。
 シンポジウムでは、参加者の皆さんとパフォーマンステストの意義を議論し合うためにテーマを「下肢機能・目的別に着目したパフォーマンステストとトレーニング」としました。大石博暁先生(株式会社ケアウイング曙)には、「跳躍動作のパフォーマンステストとトレーニング-バレーボール体力指数の結果に基づいたトレーニングプログラムへの発展-」と題して、これまでの全日本バレーボール選手との関わりの中で、バレーボールの競技特性を解説して頂き、バレーボールに必要な体力を体力指数として評価していることをご紹介くださいました。その内、跳躍動作の評価とトレーニングプログラムへの反映についてお話してくださいました。広瀬統一先生(早稲田大学スポーツ科学学術院)は、「敏捷性に着目したパフォーマンステストとトレーニング」についてお話ししてくださいました。サッカー選手に長年かかわってこられた中で、アジリティをSimple、Spacial、Timing、Universalの4つに分化した視点を解説され、評価の際の意義を説明してくださいました。そして、傷害からの競技復帰の過程だけでなく、傷害予防においてもアジリティトレーニングを適切にプログラムする重要性についてお話してくださいました。小笠原一生先生(大阪大学大学院医学系研究科)には「協調性に着目したパフォーマンステストとトレーニング」についてお話して頂きました。「協調性」という意味が非常に多義に捉えることができるため、それぞれの競技や種目の運動特性を理解し、パフォーマンスとして何を求めるべきなのかをよく考える必要があることを強調されておりました。その中で、動的バランス評価の実際とデータの持つ意味の解釈の例を提示してくださいました。そして、現場では“測定”よりも“動きを見る眼”が重要であるので、直感と客観的指標としてのパフォーマンステストの役割について自身の見解を述べられていました。また、研修会長を務めさせていただいた伊藤からはパフォーマンステスト、ファンクショナルテスト、ファンクショナルパフォーマンステストという三つの用語の示す意味についての見解を示し、自身が研鑽してきた前十字靭帯の機能を動作パフォーマンステストに反映させるにはACLの機能を診ようとする視点とパフォーマンスに影響する因子とその程度を理解しておくことが重要であることを示していきました。そして、スポーツ現場であるいは臨床で汎用できるような利便性のあるものある必要を述べると共に、テスト実施のリスクに対する配慮と実施時期への考慮についても述べていきました。参加者からは各演者に質疑が交わされ、シンポジストと参加者の皆さんとが本シンポジウムに関する理解を深める時間を共有できたと思います。
 特別講演の黒田良祐先生(神戸大学大学院整形外科)には、「アスリートの膝外傷-スポーツ復帰への道のり」と題しまして、膝関節のスポーツ外傷治療の最近の知見を御講演されました。本講演ではスポーツ選手を怪我から確実に復帰させるために、医師、理学療法士、トレーナーなど他職種が関わる中、著名な選手を例にこれまで取り組んでこられた手術や術後のアスレティックリハビリテーション等様々な介入についてお話し下さいました。
 一般演題は、スポーツに携わる多くの人に役立つ独創的な発表がみられ、「競泳選手の胸郭回旋運動の加速度と競技パフォーマンスの関係」を発表された広島大学大学院医歯薬保健学研究科の鈴木雄太先生と「切り返し動作における膝関節外反モーメントの増大因子の検証―三次元動作解析を用いた下肢,体幹の運動学データによる分析―」を発表された新潟医療福祉大学の伊藤渉先生が奨励賞に輝き、賞状を手にしました。賛助会員からも多大なご支援、ご協力を頂き、有意義な研修会となりました。
(第34回研修会長 伊藤浩充)



【受講者からの感想】

 平成29年3月12日に神戸大学医学部シスメックスホールにて開催されました第34回研修会「アスレティックリハビリテーションにおけるパフォーマンステストの意義とその活用」に参加させていただきました。
 研修会は講演とシンポジウム、一般演題、特別講演があり、1日を通してパフォーマンステストについて今までよりさらに深く考えることができました。“パフォーマンステスト”と言っても着眼点や目的が異なれば得られた結果の解釈も異なると思われます。そのため、研修会でもありましたが、何を評価しているのか、着眼点は何かを明確にすることが重要であると再認識しました。講演やシンポジウムでは、5名の先生からパフォーマンステストを実施する上での着眼点やそれに対するトレーニングについて、現場でのご経験や研究を呈示しながらご紹介していただきました。選手と主観的側面と評価者からの客観的側面に着目することや跳躍動作、敏捷性、協調性と様々な視点でのパフォーマンステストを知ることができました。それらの視点を踏まえて、競技に適したパフォーマンステストを選択し、数値化された結果をどう解釈するのかを考えていく必要があると改めて感じました。また、パフォーマンステストから得られた結果を活用するトレーニングについてもご講演をいただきました。臨床において、評価と治療は表裏一体であると言われていますが、パフォーマンスに関しては、どのフェーズが問題なのか、どの関節機能の問題なのかなどを明確にしてトレーニングすることが傷害予防にも繋がり、大変重要であると痛感しました。特別講演では黒田 良祐 先生より怪我から復帰するために取り組まれている手術やリハビリを含めた介入のご紹介をいただきました。整形外科医の方針を把握、理解することがアスレティックリハビリテーション内容の決定や復帰時期、復帰レベルなどに繋がってくると感じ、情報の共有を積極的に行う重要性を再認識しました。
 研修会に参加させていただき、臨床や現場においるパフォーマンステストの意義とその活用方法を再考する必要があると感じました。今後、研修会で得た知識を生かしていけるように日々研鑽していきたいと思います。
最後になりましたが、講演していただいた先生方、企画・運営して下さったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
(兵庫県立リハビリテーション中央病院 理学療法士 松本 恵実)






平成28年度
【第49回ワークショップ】

【第49回ワークショップ終了報告】
 平成29年3月11日(土)、神戸大学医学部附属病院リハビリテーション室にて『協調性に着目したパフォーマンステスト』と題して第49回ワークショップを開催いたしました。
 講師には大阪大学大学院 小笠原一生先生(日体協AT)をお招きし、機能解剖に基づいた膝関節の評価とその視点についてご講義いただきました。ご自身の経験からACL損傷について基礎的な部分から研究を重ねられ、新たな見地を見出そうとされているお話はとても興味深い内容でした。また、床反力を用いて定量化が難しいパフォーマンスを評価するという試みをご紹介いただき、実際に受講者にも体験いただきました。グループワークでは参加者同士の意見交換もあり、講師との意見交換もあり、とても有意義な時間であったと思います。
(企画運営担当 瀧口耕平)

 今回、大阪大学大学院医学系研究科の小笠原一生先生に「協調性に着目したパフォーマンステスト」というテーマのワークショップに参加させていただきました。
 協調性という主観的評価に頼りやすいカテゴリをいかに客観的に評価するか、その重要性と方法について学ぶことができました。現在、動作分析は3次元的解析装置により関節角度やトルクを算出するのが主流となっていますが、今回のワークショップの中で床反力計や加速度計を用いた新たな指標作りをご紹介いただきました。
 床反力計の臨床応用として得られた結果を視覚的にわかりやすくリアルタイムにフィードバックし、選手自身で姿勢制御訓練を行う方法をご教示いただきました。評価と治療が一体化したこのような視覚情報は研究室レベルではなく、フィールドなどにおいても非常に有用性が高いと感じました。これらの指標は研究、臨床、フィールドで共有できるため、各分野で共通認識を持ち治療を行う重要性を感じました。また床反力計のデータは”指紋”のように一人一人個性があり、平均と比較して”良い””悪い”ではなく、個性として解釈し個人個人に適したアプローチを行なっていくことが重要だと感じました。
 今後の展望が広がる非常に有益なワークショップを開催していただき、誠にありがとうございました。
(八王子スポーツ整形外科 佐藤祐輔)



平成28年度
【第48回ワークショップ】

【第48回ワークショップ終了報告】
 平成29年1月28日(土)、専門学校社会医学技術学院にて『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~膝関節の評価に必要な知識と視点~』と題して第48回ワークショップを開催いたしました。
 講師には八王子スポーツ整形外科 佐藤正裕先生(理学療法士、日体協AT)をお招きし、機能解剖に基づいた膝関節の評価とその視点についてご講義いただきました。冒頭では「なぜ膝関節に外傷・障害が生じやすいのか」という観点から、外傷・障害発生のメカニズムについてお話いただきました。テーマの文字通り、臨床経験に基づく”視点”を大変分かりやすくご説明いただき、全体像を理解した上で講義・実技に進むことができたかと思います。また、「骨形態や骨運動・軟部組織の機能がいかにして静的・動的アライメントに影響を及ぼしていくのか」といったような、個々の知識のつながりがとても興味深く、学生の参加者にとってもワクワクする内容だったと感じております。実技では痛みの鑑別や機能不全の原因特定など、思考過程の部分も丁寧にお話していただき、聞きもらすまいと熱心にメモをとる参加者の姿が印象的でした。4時間という短い時間ではありますが、とても内容の濃い、参加者の皆様が各々の現場で生かせるワークショップになったと感じております。
 昨年度から始まりましたこの『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害』シリーズも、今回で丸2年を迎えることができました。皆様のご参加・ご協力に感謝申し上げます。次年度も参加者の皆様にとって学びの多い、ひいてはスポーツ選手にとって有益なワークショップになるよう、企画運営して参ります。当シリーズはすでにスポーツ選手に携わっている皆様は勿論、「今後スポーツ障害を学んでいきたい」という学生の皆様の参加も大歓迎です。次年度も部位別で年3回の開催を予定しております。ご参加心よりお待ちしております。
(企画運営担当 柿山知子)


【受講者からの感想】
 この度は、基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「膝関節の評価に必要な知識と視点」というテーマで八王子スポーツ整形外科 佐藤正裕先生に実技を交えながらご講義いただきました。
 昨年度から学生会員である私は、この基礎から学ぶシリーズにいつも参加させて頂き大変勉強になっております。膝については2回目の参加となりましたが、前回の内容よりもさらに広い範囲でのお話が伺え今回も大変勉強になりました。
 細かな解剖や機能のお話を頂き、自分の中に新たな知識がプラスされ、また、点と点だった知識を線で結ぶこともできました。そして佐藤先生にアドバイスを頂きながら、その場で実際に触ったり観察することで内容を確かめながら進めることができました。
 学生としてこのような場は大変貴重だと感じています。来年度から臨床に出ることになりますが、このワークショップで学んだことを活かしていきたいと思います。そして、また今後も参加させて頂きたいと思います。
 この度も丁寧にご指導頂き、ありがとうございました。
(社会医学技術学院 夜間理学療法学科4年 高橋由賀)




平成28年度
【第47回ワークショップ】

■第47回ワークショップ
テーマ:「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~肩関節の評価に必要な知識と視点~」
日時:平成28年9月24日(土)
会場:ミウィ橋本・杜のホール

【第47回ワークショップ終了報告】
 平成28年9月24日(土)、ミウィ橋本・杜のホールで「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~肩関節の評価に必要な知識と視点~」と題したワークショップが開催されました。
 講師には相模原協同病院リハビリテーション室、宮田 徹先生(理学療法士)をお招きし、解剖学と運動学に基づく触診と、病態に基づく評価についてご講義いただきました。触診では、骨ランドマークや筋線維走行に沿って確実に触知すること、また肢位が変わっても触知できるようになること、確かな触診技術が評価と治療に反映されることを強調されておりました。病態では、「脱臼・不安定症」、「インピンジメント・腱板損傷」、「関節唇損傷」に分けて、それぞれの器質的問題と関節機能的問題について、わかりやすく整理されており、経験の浅い参加者にも理解しやすい内容だったと思いました。実技では懇切丁寧にご指導されている姿が印象的でした。基礎的な知識と評価のポイントについて経験者でも解釈を整理するには有益なワークショップだったと感じました。
 『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害』シリーズは、関節の部位別に年3回開催しております。スポーツ選手をサポートしたい方、運動器リハビリテーションを系統的に学びたい方は、学生や初学者でも大歓迎です。このワークショップを契機に良き学びの機会となることを期待しております。
(企画運営担当 河端将司)


【受講者からの感想】
 この度は、基礎から学ぶスポーツ外傷・障害「肩関節の評価に必要な知識と視点」というテーマで相模原協同病院宮田 徹先生に実技を交えながらご講義いただきました。今回は初めてワークショップに参加し、とても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
 私は学生ということもあり、肩関節の触診をする機会がほとんどありませんでした。今回のワークショップでは宮田先生のご指導のもと、肩関節を構成する骨や筋の触診の仕方を勉強することができました。ランドマークの正確な位置、筋の起始停止、形状を触診して頭の中でイメージすることができ、自分にとって大きなプラスになりました。
 宮田先生もおっしゃったように自分も選手をハッピーに出来るよう努力していきたいです。
 この度は、お忙しい中、丁寧に分かりやすくご指導して頂きありがとうございました。次回も是非参加させて頂きたいと思います。

(法政大学スポーツ健康科学部2年 中一尚斗)


平成27年度
【第46回ワークショップ】

■第46回ワークショップ
テーマ:「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害 ~体幹の評価に必要な知識と視点~」
日時:平成28年6月5日(日)
会場:日本女子体育大学 健康管理センター

【第46回ワークショップ終了報告】
 平成28年6月5日(日)、日本女子体育大学健康管理センターで「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~足関節の評価に必要な知識と視点~」と題して第46回ワークショップを開催しました。
 講師には相模原協同病院リハビリテーション室理学療法士の河端将司先生をお招きし、体幹機能を評価するため視点についてご講義いただきました。これまで腹圧に関する研究をされてきた河端先生ならではの臨床観あふれる内容でした。  いかに体幹を固定するかが昨今のコアスタビリティの定義ととらわれがちですが、重要なのは動作の場面場面に必要な体幹の位置や動きの制御であり、四肢末端が最適な力と動きを発揮するために体幹がコントロールされていなければならないというイントロダクションに大いに共感させていただきました。体幹の骨構造を体軸骨格(頭部-脊柱-胸郭-仙骨)と付属骨格(鎖骨と肩甲骨-上肢、寛骨-下肢)に分けて考え、体軸骨格をいかに保護するか、付属骨格が最適に動くために体軸骨格がどのように動きことが正常なのか、安定するためには何が必要なのかを説明していただきました。
 今回は体幹回旋を中心に講義・実技が進められ、骨盤機能では仙腸関節のアライメントと可動性の診方、股関節の運動に連動した骨盤運動、歩行やスプリットスクワットにおける骨盤機能の解釈を丁寧にご講義いただきました。胸郭機能では体軸骨格の回旋で必要な胸椎・肋骨・胸郭の可動性と投球動作などで行われている胸郭の動きの解釈を、河端先生の臨床経験も踏まえながら映像も交えて解説していただきました。骨盤機能と胸郭機能について理解するために必要な“視点”を学ぶことができたかと感じております。
 さて、昨年度より『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害』と題したワークショップを開催してまいりました。今年度も引き続き年3回の開催を企画しております。これからスポーツ領域のサポートに関わりたい、学生だけどスポーツ傷害について学ぶ機会が少ないと感じておられる方々にとって、このワークショップが良き機会となってくれることを期待しております。
(企画運営担当 佐藤正裕)


【受講者からの感想】
 今回のワークショップのテーマは「腰部・体幹の評価に必要な知識と視点」でした。
 講師を務めて頂いた相模原協同病院の河端先生からスポーツ動作時に重要な「Spin」と「Rotation」の違いや「付属肢の回旋運動に連動して、体軸骨格がspinできる」こと、あるいは「体軸骨格のspinに連動して、付属肢が回旋運動できる」ことなどの講義をいただきました。
  実技は互いの視診から始まり、静止から運動した時の関節・靱帯の動きを触診しました。特に野球の投球時のspin動作のフォームによっては故障の原因の一つになることもわかりました。
  さらにそのための確認動作の「スプリット・スクワット」の重要性も理解できました。
  30数年に学んだ基礎ですが、今回改めて勉強すると忘れている事があり、また新しく学ぶことも多く大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
 特に「スポーツ動作を診る」という事は年々変化していくので、幾つになっても勉強しなければと 改めて思いました。
 今回お忙しい中、丁寧に指導していただいた河端先生・佐藤先生・スタッフの皆さん、有難うございました。
 またワークショップに参加させていただきます。
(近藤接骨院 近藤和義)


第46回ワークショップ

平成27年度
【第33回研修会】

テーマ:『パフォーマンステストの意義とその活用』
日時:平成28年3月21日(月・祝)
会場:昭和大学旗の台キャンパス(上條講堂)
プログラム:
特別講演『動的バランステストを用いたパフォーマンス評価とその活用』
   中田 研 氏(大阪大学医学系研究科 教授)
講演1『関節機能からみたパフォーマンステストと臨床での実践』
  玉置 龍也 氏(横浜市スポーツ医科学センター)
講演2『バイオメカニクスからみたパフォーマンステストへの提言』
   矢内 利政 氏(早稲田大学スポーツ科学学術院 教授)
講演3『ラグビーでのGPSを用いたパフォーマンス評価の最前線』
   若井 正樹 先生(サントリーラグビー部 S&C)


【第33回研修会終了報告】
 平成28年3月21日(月)に、昭和大学上條講堂において第33回研修会を開催しました(参加者92名)。今回は「パフォーマンステストの意義とその活用」をテーマに、9題の一般演題発表と4名の先生に貴重なご講演を賜りました。
 中田研先生(大阪大学)には、「動的バランステストを用いたパフォーマンステスト評価とその活用」について解説して頂きました。関節可動域や筋力が回復しているにも関わらず、競技復帰に支障をきたしている選手の機能評価とその対策に大きな指針を与えるご講演でした。
 玉置龍也先生(横浜市スポーツ医科学センター)からは、「関節機能からみたパフォーマンステストと臨床での実践」について、特に歩行に着目した分節的評価と対処法をご紹介頂きました。先生の臨床観が分かりやすく解説され、ぜひ実技を中心としたワークショップでご指導願いたい内容でした。
 矢内利政先生(早稲田大学)には、「バイオメカニクスからみたパフォーマンステストへの提言~投球動作のバイオメカニクス~」と題してご講演を賜りました。投球動作に関連する莫大な量のバイオメカニカルデータから、投球動作と投球障害の関連について、大きなヒントが得られる有意義な内容でした。
 若井正樹先生(サントリーサンゴリアス)からは、「ラグビーにおけるGPSの活用法~フィールドでフィジカルパフォーマンスを発揮するためのローディング」について解説して頂きました。ストレングスおよびコンディショニングの立場から、スポーツ選手のパフォーマンスを向上させるために必要なことを分かりやすくご講演頂きました。
 一般演題は、スポーツに携わる多くの人に役立つ独創的な発表がみられ、「ホッピングによるアキレス腱伸張量の持続効果」を発表した杉の下整形外科クリニックの秋本剛先生が奨励賞に輝き、賞状を手にしました。賛助会員からも多くの展示をして頂き、有意義な時間となりました。
 来年度も引き続き、「パフォーマンステストの意義とその活用」をテーマに事業企画をしています。会員の皆様の参加をお待ちしております。

スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会
第33回研修会長
加賀谷善教

【受講者からの感想】
 この度は研修会に参加させていただき、大変勉強になりました。
 ご講演いただいた先生方の中でも中田先生の動的バランス評価は、スポーツ選手のみならず一般の方でも応用することができそうな評価と思いました。私自身が現在スポーツ選手との関わりが少ない病院で働いておりますが、ぜひ機会があれば試してみたいと感じました。玉置先生のご講演では、とくに歩行の評価において、これまでの自分の考えとは違った視点での評価方法を学ぶことができました。臨床応用するために、さらに勉強したいと思いました。矢内先生のご講演では、スポーツ動作中の関節運動を数値化することで、例えばスポーツ復帰や障害予防のためにより参考となる指標となるデータを示していただけたと感じました。若井先生のご講演からは現場での実際のお話や、活動量をデータ化することの重要性を学ばせていただきました。今後、スポーツ選手と関わる上で身体機能、栄養、運動量等を把握することは大切なことですが、チーム全員を把握しようとすると大変な労力になります。運動量に関してはGPSを導入することで、その効率が格段によくなると感じました。
 一般演題では、スポーツ選手に携わる先生方の興味深い研究が多く発表され、今後の自分の活動の参考にさせていただきたいと思いました。
 トレーナーが関わっているスポーツ選手では、パフォーマンスの評価や身体管理が当たり前になっているかもしれませんが、中学生や高校生では身体管理やケアが行き届かず、怪我をした状態で無理な運動を繰り返していることがあると思われます。できるだけ多くのスポーツ選手によいパフォーマンスを引き出してもらえるよう、理学療法士としてやるべきことは多くあると感じました。次回も是非参加させていただきたいと思います。
(藤田保健衛生大学病院 水野綾香)


左から、中田研先生、玉置龍也先生


左から、若井正樹先生、秋本剛先生(奨励賞受賞式)


左から、矢内利政先生、運営委員スタッフ(講師の先生方とともに)



平成27年度
【ワークショップ】


■第45回ワークショップ
テーマ:「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害 ~足関節の評価に必要な知識と視点~」
日時:平成28年1月16日
会場:専門学校 社会医学技術学院

【第45回ワークショップ終了報告】
 平成28年1月16日(土)、専門学校社会医学技術学院にて「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~足関節の評価に必要な知識と視点~」と題して第45回ワークショップを開催しました。
 講師には第43回ワークショップ同様、八王子スポーツ整形外科の佐藤正裕先生をお招きし、足関節を評価するための機能解剖や触診技術、特殊テストをご講義頂きました。骨のランドマークの触診から丁寧にみていき、触りづらい部位は都度確認しながら実技を行いました。活発に質問が飛び交いひとつひとつの疑問を解決できたかと思います。また、「足関節のアライメントや可動性をどうみていくのか」という評価に関しても実技を行いました。ペアでお互いのアライメントや足関節の可動性を評価し、「どのような機能障害が想定されるのか」を佐藤先生の臨床経験も踏まえながら教えて頂きました。足関節を細かく評価することは、アライメントや歩行動作を理解するためにも非常に重要かと思います。今回のワークショップではそのテーマ通り、必要な“視点”を学ぶことができたかと感じております。
 今年度は新企画として、『基礎から学ぶスポーツ外傷・障害』と題してワークショップを開催してまいりました。来年度も引き続き年3回程度の開催を企画しております。スポーツ選手のサポートに必要な基礎知識修得のために、今後とも是非当ワークショップをご活用頂ければ幸いです。
事務局担当 柿山知子


【第45回ワークショップに参加して】
 今回のワークショップのテーマは「足関節の評価に必要な知識と視点」でした。講師を務めてくださいました八王子スポーツ整形外科の佐藤先生から“運動の定義”というところからお話を頂きました。一度は勉強をしていることでしたが、わかっているつもりになっていたことが多く、再度確認することができ、またより一層知識を深めることができたと思います。また、実技の触診では、骨・関節・靭帯・軟部組織と一から講師の先生方がわかりやすく丁寧にご指導してくださいました。改めて曖昧になっていた部分を明確にすることができたと思います。触っているつもりになっていたけども、実は触れていなかった部分もあり、また触りにくく自信のなかった部位の触り方も丁寧にご指導して頂いたおかげで、少し自分の触診にも自信が持てたかと思います。
 後半での特殊テストやアライメント・可動性の評価では、評価結果から治療へ繋げる考え方も含めご指導いただきました。ただその為にもやはり解剖学や運動学の知識、触診という部分がとても大切だということを改めて実感しました。今回ワークショップにて学んだことを臨床で活かす為にも、復習と実践を重ねていきたいと思います。
 今回お忙しい中、細かく丁寧にご指導して頂いた佐藤先生・和田先生、ありがとうございました。次回のワークショップもぜひ参加させて頂きたいと思います。
くまざわ整形外科クリニック 内山小春


第45回ワークショップ、佐藤先生


■第44回ワークショップ
テーマ:「パフォーマンステストの意義とその実際」
日時:平成27年12月13日(日)10時~16時
会場:米山記念病院 リハビリテーション室(静岡県富士市)

今回初めてワークショップに参加させていただきました。前半の佐藤正裕先生による講義では動作分析のトップダウンアプローチモデルをわかりやすく説明いただき臨床・スポーツの現場でどのように役立てるかをご指導いただきました。実際に私自身動作の分析は動画を用いて行っていましたが数値化する事はしていませんでした。パソコンのフリーソフトを屈指し、安価で簡便で信憑性の高いデータの取り方を学ぶ事ができ今の臨床、スポーツ現場での活かす幅が広がったと感じます。後半の伊藤浩充先生によるフィジカルチェックでは、誰でも簡単に行える評価ツールの紹介をいただき、誰が行っても信憑性の高い評価、測定ができると感じました。今自分自身持っている評価方法にプラスアルファできる事、今ある測定機器をもう一度見直す事で、もっと円滑で効率良いシステムが構築できる可能性がある事を再認識させて頂き貴重なワークショップとなりました。今後も機会あれば参加させて頂きたく思います。
(株式会社Cure-Cure あいハート接骨院  Body Design Project 戸川俊輔)


第44回ワークショップ、伊藤浩充先生

第44回ワークショップ、佐藤正裕先生



平成27年度
【講習会】
■講習会
日時:平成27年9月6日(日)9時~15時
会場:富山大学 黒田講堂(五福キャンパス)
テーマ:「パフォーマンステストの意義とその活用」
プログラム:
1) 「スポーツ現場におけるフィジカルチェックとその意義」
伊藤 浩充 (甲南女子大学)
2) 「パフォーマンステストの意義とその活用」
吉田 昌平 (京都がくさい病院)
3) 「バレーボール選手のアスレティックリハビリテーションと復帰のためのパフォーマンステスト」
布村 忠弘 (富山大学)

●受講生の感想
講習会に参加して
 今回、パフォーマンステストをテーマに3名の先生にお話をしていただきました。
 まず、伊藤浩充先生に「スポーツ現場におけるフィジカルチェックとその意義」について講義していただきました。フィジカルチェックを計画する際には、外傷の発生機転や外傷発生に関係する機能を分析し、その結果をもとに測定項目を決定することが重要であることが分かりました。特に、サッカーで多く発生する腰痛、シンスプリント、足関節捻挫を例に、実際の測定結果も提示していただき、より具体的に理解を深めることができました。
 次に、吉田昌平先生から「パフォーマンステストの意義とその活用」について講義していただきました。前半は、外傷発生リスクが低く、効率のよい動作を習得させるための評価について紹介していただきました。特に、膝関節の他動運動の評価方法と、荷重位の下肢アライメントに影響を与える股関節外旋筋の筋機能評価について詳しく説明していただきました。後半は、自転車エルゴメーターを用いた支持力とアジリティーの評価と、呼気ガス分析を用いた持久力の評価とプログラムへの応用について説明していただきました。より客観的なパフォーマンスの評価を実施すること、それが実際の競技にどのように関係しているかを理解し、効果の高いトレーニングプログラムを突き詰めていくことの大切さについて改めて考える機会となりました。
 最後に布村忠弘先生に「バレーボールの動作の競技復帰のためのテスト」について、特にレシーブとスパイクについてお話をいただきました。レシーブについては、下肢アライメントの確認方法とポイントについて実技を交えて提示いただきました。復帰に向けては、自分から遠いボールのレシーブを行う際の受け身が左右差なく実施できるかを確認することが重要であることがわかりました。また、スパイク動作における上肢、体幹の運動の特徴について理解を深めることができました。
 パフォーマンステストは、外傷からのスポーツ復帰時、またチームにおいて外傷の発生リスクの高い選手を抽出するなど、さまざまな場面で必要となります。しかし、測定項目、方法、基準が曖昧な部分が多くあるように感じます。今回の講習で学んだことを活かし、さらに効果的な評価・測定方法について考え、さまざまな競技に応用していくことが求められると感じました。

(高岡市民病院リハビリテーション科 北岡さなえ)

左から伊藤浩充先生、吉田昌平先生、布村忠弘先生

実技の様子




平成27年度
【ワークショップ】
■第43回ワークショップ

 平成27年10月3日(土)、専門学校社会医学技術学院にて「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~膝関節の評価に必要な知識と視点~」をテーマとした第43回ワークショップを開催しました。
 講師に八王子スポーツ整形外科の佐藤正裕先生をお招きし、膝関節を評価するための機能解剖・触診技術・特殊テストをご講義いただきました。前半は膝関節の骨形態や運動学、筋機能についての講義が行われました。基礎的な内容を復習するだけではなく、もう一歩深く踏み込んだ筋機能や関節運動のお話も盛り込んでいただきました。後半の実技では、ペアで骨のランドマークや靭帯の触診、関節運動の評価方法などを練習しました。講師である佐藤先生、実技助手をして頂いた八王子スポーツ整形外科の和田桃子先生が、各ペアを回りながら丁寧に教えて下さいました。そのため参加者もその場ですぐに疑問点を確認することができたと思います。
 今回も学生や卒後1・2年目の有資格者の皆様に多くのご参加をいただきました。ワークショップで得た知識・技術をこれからの勉学や臨床のなかでより深く追及し、スポーツ障害の評価を正確に行う一助になればと考えています。今後も部位を変えながら、この「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害」をテーマとしたワークショップを引き続き企画していこうと考えております。
(事務局担当 柿山知子)

【第43回ワークショップに参加して】
 今回初めてワークショップに参加させていただきました。「基礎から学ぶスポーツ外傷・障害~膝関節の評価に必要な知識と視点~」というテーマで佐藤正裕先生にご講義いただきました。前半の講義では基本的な解剖学や運動学についてお話しいただきました。後半の実技では、膝関節の評価に必要な触診の仕方、整形外科的検査などについてご指導いただきました。二人一組で実技を行い、わからない時は触診のポイントや身体の使い方などを丁寧に教えて下さり大変勉強になりました。
 今年4月から臨床に出て少しずつ患者様を診させていただく機会が増えてきました。しかしまだ経験も少なく触診に自信がないため、正しい評価・治療ができているのか不安は多くありました。今回ワークショップで学ばせていただいたことで改めて触診の大切さを実感し、今後の臨床に活かしていきたいと思いました。ご講演下さった佐藤先生、企画して下さったARFAの皆様、ありがとうございました。今後も参加させていただき、日々勉強に励みたいと思います。
(昭和大学江東豊洲病院 理学療法士 中島彩希)


 第43回ワークショップに参加させて頂き、テーマは「膝関節の必要な機能と評価」でした。前半の講義では解剖学・運動学を中心にお話頂き、基礎的なことをしっかりと理由をつけて説明できて初めて理解に繋がるということを学びました。また臨床で活かすためにはもっと深く追求しなければいけないと改めて感じました。後半の実技では骨・靭帯の触診、アライメント評価、特殊テストという流れを、臨床でご活躍されている先生の経験も含めてお話・実演して頂きました。靭帯の触診では細かい部分を明確に触ることの難しさを感じました。組織には個人差があるためしっかりと学生間で復習したと思います。またアライメント評価や特殊テストは、実際の症例を動画で一部見せて頂いたのでイメージしやすかったです。
今回のワークショップで膝関節を見るときの視点が私なりに変わりました。学ばせて頂いたことをしっかりと復習し、臨床に出た時に活かせるようにして行きたいです。大変勉強になりましたので、次回も是非参加させて頂きたいです。
(社会医学技術学院 理学療法学科昼間部2年 大石泰輔)



第43回ワークショップ

平成26年度
【講習会】
■講習会Ⅱ
日 時: 平成27年3月22日(日)、10時~17時
会 場: 池上会館 第一会議室 
テーマ:「パフォーマンステストの機能的意義」
プログラム: 講演「スポーツフィールドにおけるパフォーマンステストの重要性」
         山本利春 先生(国際武道大学)
       講演「投球障害予防に役立つパフォーマンステスト」
         坂田 淳 先生(横浜市スポーツ医科学センター)
 講演「ACL損傷術後の競技復帰に必要な段階的パフォーマンス」
         佐藤正裕 先生(八王子スポーツ整形外科) 
    講演「ストレングス&コンディショニングにおけるパフォーマンスディレクション」
        甲谷洋祐 先生((株)バイタルストレングス)


平成26年度
【ワークショップ】
■第40回ワークショップ
日 時:平成27年2月23日(月)、19時~21時
場 所:日本女子体育大学健康管理センター(東京都世田谷区)
テーマ:スポーツドクターから学ぶpalpationと整形外科的検査手技(足部・足関節)
    ~ランドマークの理解と代表的な傷害の名称の理解~
講 師:平石英一先生(永寿総合病院整形外科)

 平成27年2月23日に日本女子体育大学健康管理センターにおいて第40回ワークショップを開催しました。講師は第32回研修会でご講演頂きました平石英一先生(永寿総合病院)にお願いしました。足部・足関節の解剖および代表的な外傷・障害の解説をされた後に、ランドマークの触診のしかたおよび整形外科的テストについて実技指導を受けました。特に前距腓靭帯や距骨外側突起の触診では解剖学のイメージと手指による感触を一致させることが出来ました。平石先生のご指導は丁寧で分かりやすく、参加者の方からの臨床上での質問に関しても詳しく説明してくださいました。次回ワークショップも引き続き平石先生に講師をお願いし、超音波画像診断装置を用いながら実技指導をして頂く予定です。
(担当理事 板倉尚子)

●受講生の感想
「第40回ワークショップ」に参加して
この度、平成27年2月23日(月)に日本女子体育大学健康管理センターにて開催されました第40回ワークショップに参加させていただきました。今回のワークショップでは「スポーツドクターから学ぶpalpationと整形外科的検査手技(足部・足関節)」というテーマで平石英一先生にご講演いただきました。前半の講義では代表的な足部・足関節の傷害について解剖学的な知識や実際の事例(画像)も交えながらお話しいただきました。後半の実技では、足部・足関節の評価に必要な触診のしかた、整形外科的検査について指導していただきました。実際に手術を通して骨や筋を直視されているので、解剖学的な位置関係を診ていくポイントや、検査手技のコツも非常に明確で大変勉強になりました。実際のスポーツ現場で選手の身体を診ていくためには、まず的確な触診技術が必要不可欠であるとともにその技術を磨くよい機会となりました。豊富なご経験や知識を伝えてくださった平石先生、また企画・運営して下さったスタッフの方々に深く感謝いたします。
(専門学校社会医学技術学院 原田 長)

「第40回ワークショップ」に参加して
臨床に出て3年が経過しようとしており、患者様を診る数も経験も少しずつ増えてきました。整形外科で務めていると足関節捻挫を始め、足部痛で来院する患者様はとても多く、足部に触れることも多々あります。その反面、今更足部の触診に自信がないとは言えないなとも感じていました。また書籍で確認しても、細かい足部の触診は正しいのか半信半疑でした。そんな私にワークショップのお誘いを頂きました。今回は足部の基本的な解剖から疾患、実技では触診がメインの講習でした。少人数での開催の為、実技講習の際はわかるまで教えて頂き、基本的な部分の再確認と新しい発見もできました。足部症例に対して細かく評価・治療を行えていなかった事に対し反省し、今回学んだ事を臨床で応用していけたらと思います。次回はエコーでの所見等を予定しているということで、大変楽しみにしています。継続的に参加し自身の身にしていきたいと思います。ありがとうございました。
(船橋整形外科病院スポーツリハビリテーション部理学療法士 武井麻子)

平成26年度
【ワークショップ】
■第38回ワークショップ
日 時:平成27年2月15日(日)9時~18時
会 場:神戸大学医学部附属病院リハビリテーション室
テーマ:スポーツ現場におけるフィジカルチェック
内 容:講義・実技1「動作観察から診た運動器の評価-ビデオを用いた観察と分析」
佐藤正裕先生(八王子スポーツ整形外科)
講義・実技2「運動能力評価の実際-パフォーマンステストの実際-」
吉田昌平先生(京都がくさい病院)
講義・実技3「身体計測と関節機能評価の実際」
瀧口耕平先生(神戸大学病院)

 平成27年2月15日に神戸大学医学部付属病にて開催しました。講師は、吉田昌平先生(京都がくさい病院)、佐藤正裕先生(八王子スポーツ整形外科)、瀧口耕平先生(神戸大学病院)の3名にお願いし、それぞれ、「運動能力評価の実際」、「動作観察から診た運動器の評価」、「身体計測と関節機能評価の実際」について実技指導をして下さいました。スポーツ現場や臨床で実践している内容を紹介するとともにそれぞれの計測の意義や着眼ポイントなど丁寧に分かりやすく解説してくださいました。
 以下に参加者の感想文を掲載いたします。ご一読ください。
(担当理事 伊藤浩充)

「第38回ワークショップ」に参加して
 平成27年2月15日に神戸大学医学部附属病院にて開催されました第38回ワークショップ「スポーツ現場におけるフィジカルチェック」に参加させて頂きました。
 今回のワークショップでは、3つの部門に分かれての講義・実技がありました。部門1「動作観察から診た運動器の評価―ビデオを用いた観察と分析」では佐藤正裕先生より、メディカルチェックにおけるスクリーニングテストの紹介があり、各テストの特徴や評価の方法・視点についてご教示頂きました。実技では片脚スクワット、Drop Vertical Jumpを用いた動画撮影を行いImage Jにて解析を行いました。Image Jでの解析は比較的簡便に関節運動の変位量を計測することができ、普段の臨床においても動画での評価や患者様に動作フィードバックを行う際、より具体的に動作を捉え、教示することが可能であると考えました。部門2「運動能力評価の実際-パフォーマンステストの実際」では吉田昌平先生より、PIA-pedaling testを用いた評価についてご呈示頂きました。自転車エルゴメーターを用いることにより、瞬発性や敏捷性など実際のパフォーマンスの特異性を考慮した評価が比較的早期より可能となり、選手の問題点の明確化、再損傷予防のためのプログラムの遂行が可能となると学びました。部門3「身体計測と関節機能評価の実際」では瀧口耕平先生よりスポーツ現場でのフィジカルチェックの方法、意義についてご教示頂きました。実技では信頼性のある計測結果を得るための工夫点をご紹介頂き、フィジカルチェックにより正確な身体的情報を得ることは、スポーツ外傷における身体的要因を明らかにすることに繋がり、さらには得られた身体的情報を基により効果的なトレーニングやケアを提供することが可能であると学びました。
今回のワークショップでは各部門を通して、評価・観察の視点、結果の分析や解釈などたくさんのことを学ばせて頂きました。スポーツ現場に加え、病院内での評価・治療の際にも応用できることが多々あり、今回勉強させて頂いたことを活かして、今後の臨床、現場活動に取り組んでいきたいと思います。
 最後になりましたが、ご丁寧にご指導下さった講師の先生方、企画・運営して下さったスタッフの皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。


兵庫県立リハビリテーション中央病院
リハビリ療法部 菅 美由紀




講習会の様子

平成26年度
【研修会】
■第32回研修会

テーマ:「スポーツ選手の痛みにどう対応するか」
日 時:平成26年11月16日(日)
会 場:広島大学広仁会館
プログラム:
 講演1「スポーツ選手の痛みの治療に必要な評価」
    坂本雅昭氏 (群馬大学大学院保健学研究科 教授)
 講演2「「バレエダンサーの足部・足関節の痛みに対する治療」
    平石 英一氏 (永寿総合病院 整形外科主任部長)
 講演3 「スポーツ選手の腰痛に対する治療」
    小泉 圭介氏 (独立行政法人 日本スポーツ振興センターマルチサポート事業)
講演4「スポーツ選手の膝関節の痛みに対する治療」
    出家 正隆氏 (広島大学大学院医歯薬保健学研究院 教授)

去る平成26年11月16日に第32回研修会が、広島市の広島大学霞キャンパス広仁会館で開催されました。例年よりやや少なかったのですが、全国より多くの会員・一般の方がたの参加により無事に終了することができました。ここに改めてお礼を申し上げます。研修会テーマは「スポーツ選手の痛みにどう対処するか」ということで、4名の講師により体幹、膝関節、足関節についての疼痛とその対処を専門的立場から講演をいただき、さらに現場での対応について討議されました。その内容については、参加報告に一部を紹介させていただきます。
一般演題のなかから、佐藤正裕先生他の発表された「膝前十字靭帯再建術後のジョギング開始指標と片脚立ち上がりテストとの関係」が優秀演題として高く評価され、表彰を受けました。佐藤先生の今後の研究の発展を大いに期待しています。
今回、スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会の最も大きな行事を無事に終えることができて、ほっとしております。これも熱意ある皆様のご協力のおかげと感謝しております。ありがとうございました。「痛み」は多くのスポーツ選手の主訴であり、これにどのように対応できるかは私たちの重要な課題です。研修会を通じ、我が国のスポーツの発展のために、日々地道な努力を続けることに重要性を再確認しました。
(第32回研修会長 浦辺幸夫)

●受講生の感想
「第32回研修会」に参加して
この度、平成26年11月16日(日)に広島大学霞キャンパスで開催されました第32回研修会「スポーツ選手の痛みにどう対処するか」に参加しました。
 講演Ⅰ「スポーツ選手の痛みの治療に必要な評価」では坂本雅昭先生が、スポーツ現場で必要な具体的な評価に関してご講演されました。スポーツ選手の痛みの治療に繋がる評価について、基礎的な痛みの分類と特徴や痛みの包括的評価を網羅して説明して頂きました。スポーツ選手の痛みは様々あると思いますが、基本の概念をしっかり抑えることが重要であると再認識しました。
講演Ⅱ「バレエダンサーの足部・足関節の痛みに対する治療」では平石英一先生が、日頃の臨床場面で出会うバレエダンサーの足部の痛み対しての診断、治療に関してご講演されました。バレエダンサーでよくみられる、関節後方インピンジメント症候群、第二中足骨基部疲労骨折、母趾種子骨障害の3つの障害を取り上げて、手術後に起きる問題点を解決するための最新知見をご呈示いただきました。
講演Ⅲ「スポーツ選手の腰痛治療」では小泉圭介先生が、スポーツ選手の腰痛に対して系統的なアプローチに関してご講演されました。今まで、臨床でdrow-in指導する場面では、お腹を引き込むこと際に、腹横筋のみが分離して活性化するもので、腹直筋、腹斜筋群はリラックスするということを知らずに行っており、本講演で私自身の考えが間違っていることに気付かされました。
講演Ⅳ「スポーツ選手の膝関節の痛みに対する治療」では出家正隆先生がスポーツ現場で頻繁に遭遇する膝疾患について医者の視点から講義されました。特に、半月板損傷の治療について、画像を用いて丁寧に説明して頂きました。以前の半月板損傷の治療は、無血行野においては切除するのが一般的でしたが、近年では、半月板を温存するという治療が行われていることを知ることができました。
 今回、第32回研修会では、一般演題を含めて講師の先生方が臨床現場で活かしている知識・技術を知ることができました。この研修会で得た知識をスポーツ選手や患者の治療に活かしていきたいです。
(広島大学大学院医歯薬保健学研究科 大学院生 岩田 昌)



左から坂本先生、平石先生、小泉先生



【ワークショップ】
■第39回ワークショップ
日 時:平成26年11月15日(土)16時~19時
会 場:広島大学 医歯薬保健学棟901号室(広島市南区霞1-2-3)
内 容:講義「体幹トレーニングの理論」
    実技「体幹トレーニングの実際」
    小泉圭介先生(独立行政法人 日本スポーツ振興センターマルチサポート事業)

去る平成26年11月15日に小泉圭介先生をお招きして、広島大学医学部保健学科棟にて開催しました。
「コアトレーニング」ということで、長時間にわたる実技・講義で参加者はどなたも大変熱心に受講されていました。
参加報告は別に載せますが、小泉先生の人柄を表すような丁寧で気さくな講義内容で、受講者の皆さんはいずれも日頃の疑問等の解決につながった様子でした。小泉先生に感謝申し上げます。また、受講なさった皆様の今後のご活躍をお祈りいたします。
(担当理事 浦辺幸夫)

●受講生の感想
「第39回ワークショップ」に参加して
平成26年12月15日(土)に広島大学 医歯薬保健学棟で開催されました「第39回ワークショップ」に参加させていただきました。
今回のワークショップでは、小泉圭介先生による講義「体幹トレーニングの理論」、実技「体幹トレーニングの実際」というテーマでご講演いただきました。
講義では、体幹の構造や体幹筋の機能、腹圧におけるDraw-inとBracingの違い等について、先生が携わられている競泳日本代表選手の事例や研究されたデータを交えながら、より臨床的な体幹トレーニングの理論を学ぶことができました。ローカル筋トレーニングは、負荷は小さく、筋を活性化し、どこを使っているのかを意識することが重要であると教えていただきました。
実技では、Draw-inの正しい方法、胸郭のストレッチングや様々な負荷でのローカル筋トレーニングの方法をご指導いただきました。いずれのトレーニングも、実際に着目するポイントやコツを体感しながら教えていただけたので、非常にわかりやすく大変勉強になりました。加えて、競泳日本代表選手の動画を使った解説もあり、ローカル筋トレーニングはトップアスリートのパフォーマンス向上に必要不可欠な要素であると理解が深まり、これまで私が実施していた体幹トレーニングを再考する良い機会となりました。
 最後になりましたが、今回豊富な知識と経験をわかりやすくご教授下さった小泉先生、企画・運営をしていただいた役員・スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。
(マッターホルンリハビリテーション病院 大岡恒雄)

平成26年度
【講習会】
■講習会Ⅰ
テーマ:「スポーツによる疼痛と機能障害」
日 時: 平成26年7月20日(日)
会 場: 神戸大学医学部会館 シスメックスホール
プログラム:
 講演「スポーツによる下肢の疼痛と診断」
    戸祭 正喜 先生(医療法人 川崎病院 整形外科)
 講演「軟部組織の疼痛~基礎研究に基づいた臨床症状の理解~」
    塩澤 伸一郎 先生(専門学校社会医学技術学院)
 講演「スポーツ傷害の発生要因を見つけるための身体機能評価」
    伊藤 浩充 先生(甲南女子大学)


 平成26年度講習会Ⅰのテーマは、「スポーツによる疼痛と機能障害」です。平成26年7月20日(日)に神戸大学医学部会館シスメックスホールにて開催いたしました。
 講演1では、戸祭正喜先生(医療法人川崎病院整形外科)による「スポーツによる下肢の疼痛と診断」について、特に小・中・高校生年代での外傷や障害の特徴、症状の見極め方をご自身のご経験談を交えてわかりやすくご講演くださいました。講演2では塩澤伸一郎先生(専門学校社会医学技術学院)による「 軟部組織の疼痛~基礎研究に基づいた臨床症状の理解~」について、昨年度の講習会Ⅱの続きをご講演くださいました。講演3では伊藤浩充(甲南女子大学)が「スポーツ傷害の発生要因を見つけるための身体機能評価」について、スポーツ現場活動で経験してきた資料に基づき、スポーツによる急性外傷や慢性外傷の発生因子について解説しました。
 本講習会で、スポーツ現場で対象者の症状を診て、その症状が身体のどの部位の破綻によるものかを判断し、その原因を推察していくことを考えて頂きたいと思い企画しました。参加者の皆さんにとってはたいへん勉強になり、いっそうの興味深さを感じて頂けたことと思われます。10月に開催されるワークショップは、これらに関する実技を予定しておりますので期待感を持たれたのではないかと思います。
 講師の先生方におかれましては、お忙しい中、本講習会のために準備から当日まで多大な労力をおかけしましたが、熱心に講義をして下さいましたことを深く感謝申し上げます。また、講習会を開催するにあたり、運営面などご協力下さいました方々に厚く御礼を申し上げます。
 本講習会の感想については、参加者からの感想を以下に掲載しておりますので御一読下さい。
(研修局担当理事 伊藤浩充)

●受講生の感想
「平成26年度講習会Ⅰ」に参加して

 この度、平成26年7月20日(日)に開催されました、平成26年度講習会Ⅰ、テーマ「スポーツによる疼痛と機能障害」に参加させて頂きました。
 講義1「スポーツによる下肢の疼痛と診断」では戸祭正喜先生が、スポーツにおける下肢外傷の特徴や診断・現場での処置・治療に関してご講演されました。筋損傷と捻挫という大きく分けて2つの外傷について、それぞれに分類される診断名またその特徴、現場でのテストの仕方・処置など、現場や臨床でのご経験をふまえながら写真や動画を使って分かりやすく説明して頂きました。先生が普段されている現場での判断・応急処置の仕方や、受傷後に画像診断をする時期など、理学療法士として非常に興味深い内容でした。
 講義2「軟部組織の疼痛〜基礎研究に基づいた臨床症状の理解〜」では塩澤伸一郎先生が、軟部組織の疼痛発生のメカニズムから先生が行われている研究の紹介を中心にご講演されました。その中の一部で姿勢制御において筋痛では、疼痛筋の筋活動の活動開始のタイミングは早期化するのに対して、膝蓋下脂肪体の疼痛モデルでは非疼痛筋で活動開始がはやまり疼痛筋は遅延化するということ、さらに同じ筋痛でも行う動作により筋活動の低下の仕方が違うというデータをご呈示いただきました。ご講演を通して、臨床で疼痛の発生要因・疼痛の発生するタイミングを考えることの重要性を再認識することができました。
 講義3「スポーツ障害の発生要因を見つけるための身体的機能評価」では伊藤浩充先生が、スポーツ外傷に関わる際の予防という観点から具体的な外傷の発生要因と発生機序を中心にご講演されました。これまで伊藤先生が行われてきた、高校サッカー選手のフィジカルチェックを通しての外傷発生要因の考察も交えてお話されており、臨床に直結する興味深い内容でした。また予防という観点から小学生のフィジカルチェックのデータをご呈示いただき、この時期からの関わりが重要であるということを認識しました。
 臨床において「疼痛」は最も患者さんの主訴になりやすく、私たちが原因を追求しなくてはならない部分だと考えています。今回の講演を通して、どういった動作で何が痛いのか、を常に考え追求することの重要性を改めて実感することができました。
 最後になりましたが、ご丁寧にご教授くださった講師の先生方、企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。
(京都学際研究所附属病院 鈴木 理恵)


左から戸祭先生、塩澤先生、戸祭先生

平成25年度
【講習会】
■講習会Ⅱ
テーマ:「スポーツ選手に対する痛みへの対処法」
日 時: 平成26年3月16日(日) 10時~17時
会 場: 東京都立産業貿易センター浜松町館 
プログラム:講演「疼痛に対する上手な薬の使い方」
 上東 悦子 先生(国立スポーツ科学センター)
講演「運動器の痛み~基礎研究から臨床への橋渡し~」)
 塩澤 伸一郎 先生(専門学校社会医学技術学院)
シンポジウム「スポーツ選手に対する痛みへの対処法」
 佐藤 正裕 先生(八王子スポーツ整形外科)
 越田専太郎 先生(了德寺大学健康科学部)
 板倉 尚子 先生(日本女子体育大学健康管理センター)

 平成26年3月16日に東京都立産業貿易センター浜松町館にて平成25年度講習会Ⅱを開催しました(参加者41名)。今回の企画は平成26年度事業テーマ「スポーツ選手の痛みへの対処とアスレティックリハビリテーション」に先駆けた内容としました。スポーツ現場ではスポーツ外傷・障害の修復過程期間内でもスポーツ活動を開始あるいは継続しなければならない選手や、後遺症による痛みを抱えて競技活動をしている選手がいます。選手によっては鎮痛剤を使用しながら競技を行う選手もいます。
 今回の講習会では痛みをコントロールするために用いられる薬剤を適切かつ効果的に用いるための使用法を国立スポーツ科学センター薬剤師である上東悦子先生に「疼痛に対する上手な薬の使いかた」をタイトルに解説して頂きました。また塩澤伸一郎先生(専門学校社会医学技術学院)からは「運動器の痛み~基礎研究から臨床への橋渡し~」として最近の痛みの研究成果や長期間持続する疼痛が運動器におよぼす機能障害について解説して頂きました。
 シンポジウムでは3名の先生方から現場で実践している疼痛への対処をご紹介頂きました。佐藤正裕先生(八王子スポーツ形成外科)は医療機関に来院したジュニア期の選手を対象として、特にジュニア期に好発する腰椎分離症への評価法と疼痛への対処、さらには予防についてご紹介頂きました。越田専太郎先生(了德寺大学)はセパタクロー選手をサポートしている経験から徒手療法による対処についてご紹介して頂きました。
 最後に私からは膝ACL再建術後に著しい膝関節痛が生じ理学療法に難渋した選手の症例報告をしました。スポーツ現場に関わるメディカルスタッフは選手の痛みに適切に対処し、身体機能を向上して高いパフォーマンス発揮が出来る対応を求められます。現場で実践させている対処法は疼痛を解決するための多くのヒントがありました。
 今年度は「痛み」をテーマに事業企画をしています。会員の皆様のご参加をお待ちしております。
(担当理事 板倉尚子)

●受講生の感想
 私は理学療法士養成校2年の学生です。スポーツ現場で経験を積み、2020年の東京五輪で世界のトップアスリートのサポートに関わるのが夢です。まだ授業ではスポーツに関する講義はなく、でも少しでもスポーツのリハビリテーションを学びたいと思い参加しました。
 上東悦子先生は国立スポーツ科学センターに勤務する薬剤師のかたで「疼痛に対する上手な薬の使いかた」について痛みの分類や鎮痛薬の作用機序、そしてNSAIDsを上手に使うための知識を講義して頂きました。スポーツ現場では薬を用いて痛みをコントロールしながら競技活動を継続する選手もいると聞き、正しい薬の知識を学び選手に関わることが大切だと感じました。また塩澤伸一郎先生(社会医学技術学院)からは「運動器の痛み~基礎研究から臨床への橋渡し~」の講義がありました。塩澤先生は痛みの研究がご専門とのことで、痛みが長時間におよぶと閾値が下がり、少しの刺激でも痛みを感じやすくなることや、痛みを認識するルートに誤りが生じて患部以外の運動器にまで影響が及ぼすことを、最近の研究データをもとに説明してくださいました。今後は基礎研究の成果を臨床に生かす活動をしていきたいとのことでした。私がスポーツ現場で選手のサポート活動をするときには、選手の痛みを正確に判定し、適切な対処ができるようになりたいと思いました。
 最後のシンポジウムでは「スポーツ選手に対する痛みへの対処法」をテーマに3名の先生方が現場で実践されている対処法について紹介されました。佐藤正裕先生(八王子スポーツ整形外科)からはジュニアアスリートへの腰痛対策とのことでジュニア期が好発年齢となる腰椎分離症について評価方法や痛みへの対処法、そして予防について説明がありました。越田専太郎先生(了德寺大学)からはATとして経験する腰痛への対処法とのことで、セパタクローのサポート経験から徒手療法を中心とした痛みへのアプローチのしかたについて紹介がありました。板倉尚子先生(日本女子体育大学健康管理センター)からは膝ACL再建術後に生じた膝関節痛への理学療法とのことで痛みが原因となり著しい筋力低下が生じ理学療法に難渋した選手の紹介がありました。それぞれの先生方からスポーツ現場で行っている痛みへの対処を伺うことができました。痛みの原因を評価し問題点を明らかにして対処することが大切だとわかりました。
 今回、講習会に参加してスポーツ現場活動を身近に感じることができたことと、いつか選手に関わるまでに理学療法士としての知識と技術を身に着けたいと思いました。また次回の講習会に参加をしたいです。
(社会医学技術学院 高橋由賀)

平成25年度
【講習会】
■講習会Ⅰ テーマ「動き作りに必要な神経筋エクササイズ」
会 期:平成25年9月15日(日)9:00~13:00
会 場:ワークプラザ岐阜
内容:講演1「筋機能からみた股関節の機能障害」
講師:建内宏重 先生(京都大学大学院)  
講演2「神経筋活動促通に必要な刺激」
講師:大工谷新一 先生(岸和田盈進会病院)

 去る平成25年9月15日(日)に岐阜県のワークプラザ岐阜にて「動きづくりに必要な神経筋エクササイズ」をテーマに開催いたしました(参加者39名)。
 講演Ⅰでは文京都大学大学院講師の建内宏重先生による「筋機能からみた股関節の機能障害」と題してご講演賜りました。股関節周囲筋の筋走行やモーメントアームなどに関するスライド資料で細かく解説いただき、また先生の臨床経験や研究をもとに運動学的視点に立った股関節機能改善のための機能評価とエクササイズについて熱心にご講義いただきました。
 講演Ⅱでは、岸和田盈進会病院の大工谷新一先生に「神経筋活動促通に必要な刺激」と題し、基礎的な知識について丁寧に説明していただき、また先生のこれまでの研究成果や臨床経験に基づいた資料を提示して頂き、より一層知識を深めることができたと思います。
 講師の先生方にはお忙しい中、また台風接近に伴う悪天候と交通事情の悪さにも拘らず、熱いご講演を賜りましたことを深く感謝申し上げます。また、講習会Ⅰを開催するにあたり、運営面などご協力下さいました方々に厚く御礼を申し上げます。
 本講習会Ⅰの感想については、参加者からの感想を以下に掲載しておりますので御一読下さい。
(研修局担当理事 伊藤浩充)

●受講生の感想

 平成25年9月15日に開催されました講習会Ⅰ「動き作りに必要な神経筋エクササイズ」に参加させていただきました。
 講演Ⅰでは「筋機能からみた股関節の機能障害」について建内宏重先生からご講演していただきました。股関節の運動機能障害の捉え方について、鼠径部痛などの股関節屈筋群の過緊張部位の評価を例に、関節ポジションの変化により筋バランス及び関節への負荷が変化することを考慮する。多関節を動員する協調的な運動には、関節起始部を安定させることが重要である。SLR運動を例に下肢挙上時に骨盤が後傾するなど、効果的でない運動パターンの出現に対して肋骨や骨盤帯のコントロール、腹斜筋群などに対するアプローチが有用である。荷重位では片脚立位や両側立位、スクワット動作での運動協調性改善エクササイズなども提示されました。最後に股関節機能障害に対する評価や治療には、関節運動や姿勢・動作の評価に基づき、関節局所への力学的ストレスを軽減・分散させ新たな運動パターンを再構築していくことが重要であると講演を締めくくりました。
 講演Ⅱでは「神経筋活動促通に必要な刺激」として大工谷新一先生からご講演していただきました。神経筋への促通、刺激の種類とその加え方など、基礎的項目からその応用まで網羅して説明していただきました。刺激の違いによりパフォーマンスの変化、疲労の回復、など経時的な変化について先行研究データを提示し解説していただきました。
 今回の講演で、スポーツ選手だけでなく、高齢者など広く一般臨床に応用できるヒントも多く、今後の日々の臨床にも生かしていきたいと思いまた。
 最後に、講習会当日は台風の影響があったにも関わらず、40名の参加者にご来場いただきました。今回ご講演してくださった講師の先生方、企画・運営していただいた準備スタッフの皆様に深く感謝いたします。
(やまが整形外科 河野公昭)

 この度、平成25年9月15日(日)に開催されました平成25年度講習会Ⅰ、テーマ「動きづくりに必要な神経筋エクササイズ」に参加させていただきました。
 講演Ⅰ「筋機能からみた股関節の機能障害」では建内宏重先生が共同筋間でのバランスについてと体幹安定性と股関節運動性について講義されました。具体例を挙げられ、股関節屈曲運動では、腸腰筋の機能低下が起こることで骨頭の前方向への動きが大きくなり関節にかかるストレスが増大することを言われていました。さらに腸腰筋を代償するために、縫工筋・大腿筋膜張筋などの活動が高まり、効率の良い動きができないことを説明されました。多くの文献や建内先生の臨床感をまとめて頂いていたので大変勉強になりました。
 講演Ⅱ「神経筋活動促通に必要な刺激」では、大工谷新一先生が刺激の種類や加え方について教科書レベルの復習と、先生の研究内容についてご講演されました。ハムストリングのダイナミックストレッチングにより、大腿四頭筋の最大トルクが高まった要因として、速筋線維の活動が高まったことが考えられるということや、ケガから復帰する際に上位中枢の活動が消失し、無意識下で動けるようになる必要があるということなど大変興味深い内容でした。
 今回の講演では、講師の先生方が普段の臨床でどのようなことを考えて選手・患者さんにアプローチされているかを感じることができました。また、多くの文献・研究内容を呈示して頂いたので大変勉強になりました。この講演で得た経験を自分自身の今後の臨床に生かしていきたいと思います。
 最後になりましたが、貴重な臨床経験と知識を簡明にご講演くださった講師の先生方、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(杉の下整形外科クリニック 秋本 剛)

【ワークショップ】
■第36回ワークショップ 
テーマ「スポーツドクターから学ぶpalpationと整形外科的徒手検査~肩関節~」
会 期:平成25年8月8日(木)、19時~21時(座学20分+実技100分)
会 場:日本女子体育大学健康管理センター 
講 師:守重昌彦 先生(武蔵野赤十字病院整形外科)

 今年度関東地域開催ワークショップは「スポーツドクターに学ぶpalpationと整形外科的検査手技~肩関節~」を平成25年8月8日に日本女子体育大学健康管理センターにて開催しました。
 講師は武蔵野赤十字病院整形外科の守重昌彦先生をお招きし、「肩関節」を診るための触診と検査手技を実技形式でご指導頂きました。肩関節は徒手検査の種類が非常に多く、そのため問診などから損傷部位を想定し、部位を明確にして検査を選択し理学所見を得ることが必要であると説明され、診断の流れと理学所見の取り方を具体的に指導していただきました。
 実技は肩関節部周囲の触診から始まり、腱板および上腕二頭筋長頭部、肩鎖関節部への整形外科的テスト、impingement test、SLAP病変に対するテスト、肩関節不安定性テストの実技指導がありました。肩関節に対する徒手検査は教科書によってポジションなどの違いがありますが、テストから得られた情報をどのように判定するかなど丁寧に解説していただきました。
 質疑応答ではスポーツ現場で活動されている参加者の方々からスポーツ外傷・障害に対する臨床的な質問が寄せられました。講師の守重先生におかれましては、お忙しいところ詳しくわかりやすい講義をしていただきました。深く感謝申し上げます。
(担当理事 板倉尚子)


●受講生の感想
 私はバレーボール部でトレーナー活動をしていて肩関節のスポーツ外傷・障害を抱える選手に対応することが多く、肩関節にはとても興味があり第36回ワークショップに参加しました。腱板や肩関節周囲筋に対する評価方法は書籍及び文献でさまざまな方法が取り上げられていて、どの検査をすればよいのか迷うことが多いのですが、守重先生から臨床の現場で使われる頻度や信憑性についても説明していただいたので、今後のトレーナー活動に生かせると感じました。
 当日は少人数でのワークショップだったので、検査手技の実技で抵抗をかける部位や注意点などについて、直接、教えていただくことができ、実践的な内容であったと実感しています。
 今回参加し、本当に良かったと感じ、臨床やスポーツ現場でも使い、的確な評価・治療につなげていきたいと感じました。
(至誠会第二病院 茂手木由佳)



講師の守重昌彦先生

平成24年度
【講習会】
■講習会Ⅱ テーマ:「動き作りに必要な神経筋エクササイズ」
日 時:平成25年3月17日(日) 10:00~17:00
会 場:日本女子体育大学「南2号館講義室」
内 容:講演1「筋機能からみた足部障害」
内 容: 講師:井口 傑 先生(文化学園大学特任教授)
内 容:講演2「神経筋活動促通に必要な刺激」
内 容: 講師:大工谷 新一 先生(岸和田盈進会病院)
内 容:講演3「運動機能を高めるためのエクササイズ」
内 容: 講師:大岡 茂 先生(R-body project)

 去る平成25年3月17日(日)に日本女子体育大学にて「動きづくりに必要な神経筋エクササイズ」をテーマにして開催いたしました(参加者43名)。
 講演Ⅰでは文化学園大学特任教授の井口傑先生による「筋機能からみた足部障害」と題してご講演賜りました。基本的な足部の機能解剖をスライド資料で細かく解説いただき、また発生学的視点や先生の臨床経験や研究をもとに障害発生要因について熱心にご講義いただきました。
 講演Ⅱでは、岸和田盈進会病院の大工谷新一先生に「神経筋活動促通に必要な刺激」と題し、基礎的な知識について丁寧に説明していただき、より一層知識を深めることができたと思います。
 講演ⅢではR-body projectの大岡茂先生による「運動機能を高めるためのエクササイズ」と題し、デモンストレーションを交えながら臨床で役立つエクササイズの考え方や方法についてご講演いただきました。
 今回講習会終了後に受講者の方より神経筋機能、エクササイズについて大事なポイントを基礎から理解でき、大変勉強になりましたとお言葉を頂きました。最後になりましたが講師の先生方にはお忙しい中、講義のご準備から当日は丁寧なご講義まで賜りましたことを深く感謝申し上げます。(開催担当 板倉尚子)


左から井口 傑 先生、大工谷新一 先生、大岡 茂 先生

●受講生の感想

 平成25年3月17日に開催されました講習会Ⅱ「動き作りに必要な神経筋エクササイズ」に参加させていただきました。
 井口傑先生の講演では、足部の解剖を大変わかりやすく再確認させていただきました。特に足底は二足歩行に適応した構造で常にストレスにさらされている部位であり、これまで以上に足底の観察をしっかり行い、どのような現象により選手の症状が生じているのかをしっかり推論していきたいと思います。
 大工谷新一先生による「神経筋活動促通に必要な刺激」では、知識の整理が不十分であった生理学の部分を丁寧にまとめていただきました。神経筋の促通と抑制について、データを基に実際の現場で応用できる内容へと展開して頂きました。
 最後の大岡茂先生によるエクササイズの講演では,スポーツ現場で多く取り入れられている神経筋機能を高めるエクササイズを体系立てて整理して頂きました。
 最後に、貴重な知識をご教授くださった講師の先生方,企画・運営して頂いた役員・スタッフの皆様に深く御礼申し上げます。
(クリニックたなべ整形外科 野村真嗣)

【ワークショップ】
■第35回ワークショップ
テーマ:ランニング動作のアスレティックリハビリテーションに必要な基礎知識と評価技術
日 時:平成24年12月9日(日)10:00~17:00
会 場:甲南女子大学 1号館2F121室
内 容:講義と実習1「ランニング動作障害の機能評価」
内 容: 講師:八木 茂典 先生(東京西徳洲会病院スポーツリハビリテーションセンター)
内 容:講義と実習2「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」
内 容: 講師:舌 正史 先生(社会保険京都病院)

 今回のテーマは、「ランニング動作のアスレティックリハビリテーションに必要な基礎知識と評価技術」です。平成24年12月9日(日)に甲南女子大学にて開催いたしました。
 講義・実技1では八木 茂典 先生(東京西徳洲会病院スポーツリハビリテーションセンター)に「ランニング動作障害の機能評価」、講義・実技2では舌 正史 先生(社会保険京都病院)「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」をご講演賜りました。
 本ワークショップで、スポーツ現場で必要な下肢帯の臨床的な診方やランニング動作の基本的な診方とエクササイズのポイントなどを中心にスライドと配布資料を使って解説してくださいました。参加者の皆さんにとってはたいへん勉強になり、いっそうの興味深さを感じて頂けたことと思われます。
 講師の先生方におかれましては、お忙しい中、本ワークショップのために準備から当日まで多大な労力をおかけしましたが、熱心に講義と実技をして下さいましたことを深く感謝申し上げます。また、ワークショップを開催するにあたり、運営面などご協力下さいました方々に厚く御礼を申し上げます。
 本ワークショップの感想については、参加者からの感想を以下に掲載しておりますので御一読下さい。
(研修局担当理事 伊藤浩充)



八木茂典 先生


舌 正史 先生

●受講生の感想
 この度、平成24年12月9日(日)に開催されました第35回ワークショップ、テーマ「ランニング動作のアスレティックリハビリテーションに必要な基礎知識と評価技術」に参加させていただきました。
 講義・実習1「ランニング動作障害の機能評価」では八木茂典先生がランニング動作における下肢の障害の発生機序や評価・治療技術に関してご講演されました。ハムストリングスの肉離れ,腸脛靭帯炎,鵞足炎,膝蓋腱炎,アキレス腱部の障害,シンスプリントの6つの障害について解剖学・生理学の観点から写真を多く用い分かり易く説明いただきましたが、改めて正しい筋の起始・停止や走行を考え触診すると、運動方向やトレーニング方法の理解をより一層深めることが出来ました。また、理学療法の基盤となる解剖学の理解の重要性を再認識致しました。
 講義・実習2「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」では舌正史先生がランニング障害後の評価・動作分析,リハビリテーション内容に関してご講演されました。座学ではランニング動作のフェイズに分けた障害や、中距離・長距離など種目別の特徴をふまえた障害に関して分かり易くご説明頂きました。また、その後実際に行われている段階的なリハビリテーションについて実技・実践を行って下さいました。
 すぐに臨床で役に立つような豊富なトレーニング内容をご紹介頂き、また、実習では走動作も行い、動作分析の視野を広げることが出来ました。
 今回教えて頂いたことを臨床で効果的に実践出来るよう、復習し理解を深めたいと思います。豊富なご経験や知識を教えてくださった講師の先生方、また企画・運営して下さったスタッフの方々に深く感謝いたします。
(京都学際研究所附属病院 青島早希)


 この度、平成24年12月9日(日)に開催されました、第35回ワークショップ、テーマ「ランニング動作のアスレティックリハビリテーションに必要な基礎知識と評価技術」に参加させていただきました。
 講義と実習1「ランニング動作障害の機能評価」では、八木茂典先生に、講義として、ハムストリングスの肉離れ、腸脛靭帯炎、鵞足炎、膝蓋腱炎、アキレス腱部の障害、シンスプリントの発生のメカニズム、そして実技として、それらの治療の際の患部へのアプローチの仕方などを、細かく丁寧に教えていただきました。
 また、各障害の新しい見解などもご提示いただき、とても参考になりました。特にシンスプリントは、長趾屈筋及び後脛骨筋に原因があるのではないか、という説は、今までに出会ったことがなく、今後の指針とさせていただこうと思います。
 講義と実習2「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」では、舌正史先生に、ランニング動作、フォームの解析、評価の仕方をご提示していただいた後に、実技として、実際に筋力トレーニングやストレッチの方法をご指導いただきました。
 それと並行しながら、長距離選手向けのアスレティックリハビリテーションのプログラムの組み方なども大変わかりやすくご指導いただきました。ハイレベルな選手へのアプローチという点で大変参考になりました。
 両先生の、非常に沢山の臨床のご経験や、研究をもとにした、大変興味深い内容のご講義と、熱心な実技のご指導により、長いはずの時間がとても短く感じられました。今後の業務に大いに役に立つと思われる知識や技術に沢山触れさせていただき、大変有意義な一日を過ごすことができました。
 最後になりましたが、ご教授くださった両先生、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(生田整形外科クリニック 小林 格)

【研修会】
■第30回研修会
テーマ:スポーツ選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション~走る・跳ぶ・かわす~
日 時:平成24年11月17日(土)・18日(日)
会 場:了德寺大学
内 容:特別講演「スポーツ外傷の発生要因とその治療~走る・跳ぶ・かわす動作に着目して~」
内 容: 三木英之 先生(とつか西口整形外科スポーツ医学センター)
内 容:講演「バイオメカニクスからみた跳躍動作向上トレーニング」
内 容: 阿江通良 先生(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
内 容:講演「スポーツ動作改善を目的としたアスレティックリハビリテーション~走る・かわす~」
内 容: 松田孝幸 先生(スポーツコンディショニングプロモーションJIN)
内 容:講演「跳躍動作改善を目的としたアスレティックリハビリテーション」
内 容: 清水 結 先生(とつか西口整形外科スポーツ医学センター)
内 容:シンポジウム「勝つための動きづくり~走る・跳ぶ・かわす~」
内 容: 短距離  :土江寛裕 先生(城西大学経営学部マネジメント総合学科)
内 容: ハードル :谷川 聡 先生(筑波大学大学院人間総合科学研究科)
内 容: 三段跳び :吉田孝久 先生(筑波大学スポーツR&Dコア)
内 容: バスケット:守屋志保 先生(江戸川大学スポーツビジネスコース)
内 容: ラグビー :谷崎重幸 先生(東福岡高校ラグビー部)
内 容:一般演題
内 容:情報提供「スポーツ選手のための企業の取り組み」
内 容:30周年記念式典
内 容:30周年記念基調講演「“スポーツ選手のため”に我々がすべきこと」
内 容: 福林 徹 先生(早稲田大学スポーツ科学学術院)


シンポジウム

三木英之 先生

阿江通良 先生

松田孝幸 先生

清水 結 先生

福林 徹 先生


【ワークショップ】
■第34回ワークショップ
テーマ:「スポーツ選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション~走る・跳ぶ・かわす~」
日 時:平成24年11月10日(土)・11日(日)
会 場:成尾整形外科病院
内 容:講義・実技「ランニング障害における競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」
内 容:スポーツ医科学研究所 岡戸敦男 先生
内 容:講義・実技「ハンドボール選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション」
内 容:武庫川女子大学 小笠原一生 先生

 平成24年11月10日(土)11日(日)両日に、去年の第29回研修会に引き続き、第34回ワークショップが九州熊本の成尾整形外科病院にて開催されました。「スポーツ選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション~走る・跳ぶ・かわす~」と題するテーマのもと九州各県をはじめ、遠くは東京、名古屋、京都から24名の方々に参加していただきました。
 今回は去年、熊本にて研修会で得られたスポーツリハビリテーションの動きづくりについての知識を実際に講義・実技を通して身に着けていただけたらと思い、2名の先生方をおよびいたしました。
 講義・実技Ⅰでは、スポーツ医科学研究所の岡戸敦男先生による「ランニング傷害における競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」と題し、陸上競技を中心に走るに関しての基礎知識からランニング傷害に対しての評価における筋交代、筋発揮の確認や競技特性に応じたトレーニング等について行われました。
 講義・実技Ⅱでは、武庫川女子短期大学の小笠原一生先生による「ハンドボール選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーションの実際」と題し、熊本でも盛んに行われているハンドボールに関して実際の受傷機転の分析やオリジナルのトレーニング指導をしていただきました。
 参加者も興味深く受講し、実技においても真剣に取り組んでおり、今後も積極的に取り組んでいきたいとの声をいただきました。大変有意義な2日間となったと思います。
 講師の先生方にはご多忙にもかかわらず、火の国熊本まで来ていただきスポーツリハビリテーションに興味のある受講者に親切丁寧にご指導いただきありがとうございました。
 今後も地方開催というなかなか中央の研修会等に参加できない方々に気軽に受講できる環境を整えていければと思っております。
 最後に今回、ワークショップを開催するにあたって煩雑な業務の中、運営に協力していただいた本部事務局、実行委員の方々に深謝いたします。ありがとうございました。
(準備委員長 木村淳一)


岡戸敦男 先生

小笠原一生 先生

●受講生の感想

 平成24年11月10日(土)・11日(日)に熊本で開催されました第34回ワークショップに参加させて頂きました。『講義・実技1ランニング障害における競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション』では岡戸敦男先生がランニングの下肢関節運動、ランニング障害の発生に関係する要因、必要な検査・測定、ランニング動作のチェックポイントを中心にお話しされました。
 特に印象的であったのがランニング障害の要因には内的要因に加えて外的要因が重要であり、練習強度や走方向の違いが股関節や膝関節運動さらには足部アーチ機能にまで影響することを客観的なデータを用いて説明されたことでした。根拠を提示して頂いたため大変理解し易く、外的要因に関する情報を詳細に収集する必要性を改めて感じました。
 またランニング動作の観察方法、具体的な検査・測定とエクササイズについて実技を交えて説明して頂きました。その中で基本的な徒手筋力検査に加えて抵抗下で関節運動を行わせ筋交代を評価する方法や、近位部の固定条件を変えその検査結果の違いから機能不全の要因を推察していく方法を提示して頂きました。このような臨床に即した方法で選手の機能を評価できるようになるためには、常に工夫を加えていく意識を持ちながら、臨床に臨まなければならないと強く感じました。
 『講義・実技2ハンドボール選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション』において小笠原一生先生がACL損傷の発生メカニズムのバイオメカニクス的理解、心理・認知的理解、妥当な対応策の構築を中心にお話されました。受傷動作のビデオ解析による膝へのストレス推定からCombined mechanismの発生には足圧中心が後足部内側にあること、そして床反力が膝モーメントアームの外側を通過していることを条件に挙げられていました。そして具体的な不良姿勢として体幹後傾・股関節内旋・後足部内側のfirst contactなどが危険因子であると述べられていました。選手への動作指導や関節機能の改善を図る上で、大変参考になる情報であると感じました。
 またACL損傷の予防トレーニングは実技を通して説明して頂きました。トレーニングは体幹・股関節の支持力と安定性の向上を図り、その上で外力を正常な可動範囲内で緩衝するための下肢の操作性を習得することを目的としていました。実際にトレーニングを体験することで、体幹・骨盤を安定させながら正確に下肢を操作することの難しさを実感でき大変勉強になりました。最後にこのような貴重な学びの機会を与えて下さった講師の先生方や運営スタッフの方々に深く感謝致します。
(潤和リハビリテーション振興財団 延岡リハビリテーション病院 伊藤秀幸)


 今回、スポーツ選手のためのワークショップに参加させていただき、今まで病院内で診ていた視点と実際の現場で診るポイントの違いを発見できたと思います。
 岡戸先生のランニングについての講義では、ランニング動作のチェックポイントも学ぶことができたため、どこに着目して評価する必要があるのかがわかり、臨床や現場で役立てることができると思います。さらに選手を競技に復帰させるためには、本人への病識と治療に関する教育、スタッフだけでなく監督やコーチ、ご家族の協力と理解を得ることも重要であるとわかりました。
 小笠原先生のアスレティックリハビリテーションの講義では、ACL損傷の予防に対して知識を深めることができました。発生メカニズムをあらゆる分野から分析し、発生機序のメカニズムを詳しく理解することで、妥当な予防策を構築することができるとわかり、これからの臨床での治療に生かせると思いました。また、身体的なトレーニングだけでなく脳科学的なトレーニングも行うことで、より効果的な学習が可能であるとわかりました。実際のトレーニングも体験しましたが、指導するには自分でも動作を獲得する必要があると実感しました。
 私は、今回のワークショップに参加したことで、選手を競技復帰させるには臨床での治療だけではなく、実際に現場での動きや環境、チームスタッフやご家族との連携を図ることが重要であると実感しました。今回のワークショップでの学びをこれからの治療で生かしていきたいと思います。
(整形外科井上病院 理学療法士 浦川法子)


【講習会・セミナー】
■講習会Ⅰ
テーマ:「ランニングによるスポーツ外傷とアスレティックリハビリテーション」
日 時:平成24年8月4日(土)9:00~12:30
会 場:ラッセホール(兵庫県庁北東側)
内 容:講演1「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」
内 容:09:30 スポーツ医科学研究所 岡戸敦男 先生
内 容:講演2「ランニング障害とその発生メカニズム」
内 容:11:00 早稲田大学スポーツ科学学術院 鳥居 俊 先生


岡戸敦男 先生

鳥居 俊 先生

●受講生の感想

 この度、平成24年8月4日(土)に開催されました平成24年度講習会Ⅰ、テーマ「ランニングによるスポーツ外傷とアスレティックリハビリテーション」に参加させていただきました。
 講演1「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」では岡戸敦男先生がランニングの基本的な動作、トラックによる下肢障害、臨床的な評価ポイント、治療法についてご講演されました。年齢によるピッチ走法とストライド走法の特徴やトラック幅による障害の特徴についてのお話は、臨床で選手を見る時に大変参考になりました。また、トラックの内側、外側の足で生じうる障害がまとまっており、大変分かりやすかったです。実際に選手の動作が示してあるスライドがあったため、臨床現場で自分の見れているところ、見れていないところが再確認できたのも良かったです。ランニングのフットストライクの仕方でも、接地する位置やブレーキングなど動作の特徴をもっと見ないといけない点があることを認識させられました。
 講演2「ランニング障害とその発生メカニズム」では、鳥居 俊先生が解剖学から基本的な疾患の特徴、発生メカニズムを全身の部位について示してくださいました。鵞足炎や腸脛靭帯炎などの基本的なランニング障害から、足部、股関節などの障害まで多岐にわたりまとめられており、分かりやすかったです。
 また、有名選手の例の話しもあり、大変興味深く聞かせていただきました。
全ての講演で、講師の先生方が様々な形で日々選手や患者様のために臨床や研究に取り組まれている姿を感じ、自分も日々の臨床で選手や患者様のためにという姿勢を今以上に強く持って、業務に励みたいと思いました。これからも、今回の内容を踏まえ、選手一人ひとりのランニングについて考えていきたいと思います。
 最後になりましたが、今回豊富な経験や知識の一端をわかりやすくご教授くださった講師の先生方、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(明和病院リハビリテーション科 坂本麻紀)


 この度、平成24年8月4日(土)に開催されました平成24年度講習会Ⅰ、テーマ「ランニングによるスポーツ外傷とアスレティックリハビリテーション」に参加させていただきました。
 講演1「ランニング障害後の競技復帰に向けたアスレティックリハビリテーション」では岡戸敦男先生が臨床で行われている評価・アスレティックリハビリテーションについてご講演されました。ランニング動作には身体的要因だけでなく環境要因も影響を与えるということを、先行研究を提示しながら分かり易く講演していただきました。また、問題となる位相だけでなく前後の位相の評価・分析をする重要性を再認識しました。
 講演2「ランニング障害とその発生メカニズム」では、鳥居俊先生がランニング障害で生じる疾患毎の発生メカニズムについてご講演されました。各疾患の身体的特徴やランニング動作の特徴について、ご提示していただきました。
今回の講演はスポーツ選手だけでなく、普段の臨床現場においても反映できる内容であり、今後の臨床に生かしていきたいと思います。また、講師の先生方が様々な形で日々選手や患者様のために臨床や研究に取り組まれている姿を感じ、私自身も今まで以上に選手や患者様のために業務や勉学に励みたいと思いました。
 最後になりましたが、今回ご講演くださった講師の先生方、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(神戸百年記念病院リハビリテーション科 堤由佳)

【ワークショップ】
■第33回ワークショップ
テーマ:「スポーツドクターから学ぶpalpationと整形外科的検査手技(股関節)」
日 時:平成24年6月25日(月)
会 場:日本女子体育大学健康管理センター(東京都世田谷区)
講 師:神奈川リハビリテーション病院第一整形外科統括部長 杉山 肇 先生

 第33回ワークショップは平成24年6月25日(月)に日本女子体育大学健康管理センターにて、昨年度からのシリーズで企画している「スポーツドクターに学ぶpalpationと整形外科的検査手技」の股関節編を開催いたしました。講師は神奈川リハビリテーション病院第一整形外科統括部長の杉山 肇先生をお招きしてスポーツ現場で「股関節」を診るための触診と検査手技を実技形式でご指導賜りました。股関節の触診は非常に難しい部位でありますが、触診のポイントをご教示頂き、また評価については、診察来室時の観察から検査手技まで一連の手順の模範をみせて頂きました。講義においては評価の他に手術やリハビリについての内容も大変興味深く、参加者の皆様から沢山の質問が寄せられました。
 講師の杉山先生におかれましては、お忙しいところ多くの資料をご提示いただき、実技に関しても個別に丁寧にご指導頂き、深く感謝申し上げます。
(担当理事 板倉尚子)


杉山肇先生

●受講生の感想

 今回、日本女体育大学健康科学管理センターにおいて、股関節内視鏡手術の第一人者でおられる杉山肇先生のワークショップに参加させていただきました。関節唇損傷は臼蓋形成不全やFAIには100%あるが、それが痛みの原因であるかどうかはわからないため、関節唇損傷があるからオペするのではなく、痛みが強い方や痛みが原因でパフォーマンスが低下してしまい手術を希望する場合には対象となるが、基本的には保存療法を2~3ヶ月実施し、症状が改善しない方に手術を勧めているとのことでした。以前は約3割の方が手術対象でしたが保存療法を取り入れたところ約2割に減っており、リハビリが重要で、全身的なバランスと骨盤の可動性および股関節が求心位で動くことが重要ということでした。
 また、荷重位ではシーリング効果があり、滑液が関節内に溜まり摩擦抵抗は少なくなる。関節唇はCE角の外側にあり、立位歩行時にはストレスがかからないので、通常方向では関節唇には負担はかからないが、片脚立位の骨盤の傾きや階段昇降ではストレスがかかるなど、考え方としては、骨盤に対して大腿骨頭が動くとういう感じより、大腿骨頭に対して骨盤がスムーズに動くことを意識してリハビリをすることも重要ということで、自分が現在取り組んでいることと一致したので、すごく参考になる勉強会でした。触診では関節唇部の触診のしかた、また整形外科検査ではAnterior impingement sign(AIS)陽性テストや症状や所見の特徴などを説明して頂き、今後、関節唇損傷の選手に対応するために大変参考になる勉強会でした。
 企画していただいた板倉先生、渡部先生に感謝申し上げます。ありがとうございました。
(じんどう接骨院アスリート 畑中仁堂)



平成23年度
【講習会・セミナー】

■講習会Ⅱ
テーマ:「スポーツ選手の動きづくりのためのアスレティックリハビリテーション
テーマ:~走・跳動作に着目して~」
日 時:平成24年3月18日(日)
会 場:日本女子体育大学南2号館 M001教室
プログラム内容:「走・跳動作で生じるスポーツ疾患への対処法」
プログラム内容: 寒川病院整形外科 橋本吉登 先生
プログラム内容:「ジャンプパフォーマンス向上のためのアスレティックリハビリテーション」
プログラム内容: 京都地域医療学際研究所附属病院 吉田昌平 先生
プログラム内容:「ランニング障害に対するアスレティックリハビリテーション」
プログラム内容: 社会保険京都病院 舌 正史 先生

橋本吉登 先生(左上)、吉田昌平 先生(右)、舌 正史 先生(左下)

●受講生の感想

 私自身、スポーツ選手を診る機会は決して多くはありませんが、本研究会におけるスポーツ障害に対しての目線や評価・治療の方法論というものは、運動器疾患を診る者として学ぶ事が多く、自己研鑽の場として昨年より参加させていただいております。
 初めに講演いただいた橋本先生は、バレーボールにおけるご自身の豊富な臨床経験から色々お話頂き、競技特性やルール上からの問題点など、普段バレーボール選手との接点が少ない私にとっては新鮮で興味深い話を多数伺うことができました。
 午後の講演では、吉田先生の「運動軸を整える」「腱トレ」といったキーワードは印象深く、舌先生のランニング障害に関するお話などは 近年増加する市民ランナーに対するヒントとしても大変に参考になりました。
 最後に、いつも貴重な講演をご教授下さる講師の先生方、スタッフの皆様に深く感謝申し上げます。
(荒井接骨院 荒井義勝)

【研修会】
■第29回研修会開催報告
 平成23年11月12(土)13(日)の2日間にわたり「上肢スポーツ外傷予防のための動きづくり」をテーマとして、九州熊本の地において第29回研修会を開催しました。
今回は熊本開催ということもあり、九州各県が一致団結し準備の段階から各県の先生方と共に準備を進めてまいりました。熊本の準備委員も初めての経験で試行錯誤の状態でしたが、約110名の方に参加をしていただきました。
 講演Ⅰでは、国家公務員共済組合連合総合病院 横浜南共済病院 スポーツ整形外科部長の山崎哲也先生による「肩のスポーツ外傷に対する診断と治療の最前線-とくに投球障害肩に対して-」と題し投球障害肩の身体機能の特徴や診断、治療方針等について具体的な内容の講演をいただきました。
 講演Ⅱでは、東北大学病院 リハビリテーション部の村木孝行先生に「肩のスポーツ外傷の発生要因となる動きとは-解剖学的観点より-」と題し実際の解剖を通してスポーツ外傷の発生要因となる動きについて知識を深める機会となりました。
 講演Ⅲでは、「肘のスポーツ外傷に対する診断と治療の最前線」の演題で、成長期の野球肘を中心に多くの選手を診断・治療にご尽力されておられる 鶴田整形外科理事長の鶴田敏幸先生から、取り組みの実際やスポーツ現場における正確な診断、適切な治療、再発予防のついて興味深い話がありました。
 講演Ⅳでは、プロサーブ代表取締役の能勢康史先生による「投球障害予防の動きづくりに必要な評価」と題し、長年野球を中心にコンディショニング・リコンディショニングに積極的に従事されておられる経験を生かし、投球障害予防の評価について熱く語っていただきました。
 演題ⅤはFTEX協力演題として、当会会長でもあり、FTEX Institute代表、医療法人昇英会はちすばクリニック副院長の川野哲英先生による「上肢の運動連鎖を考える-スポーツ現場で見えてくるもの-」と題し、上肢の運動連鎖として様々な競技におけるスポーツ外傷、特に投球という動作が下肢からの影響、各関節の動き、筋活動等よって影響を及ぼし痛みや、変形などの後遺症として残ることに対し、身体全体の問題点を理解し、適切なアプローチにより競技復帰をめざすことの重要性についてご講演いただき、理解を深めることができました。
 最後に「上肢のスポーツ外傷予防のための動きづくり」についてのシンポジウムか行われました。今回は、東京西徳州会病院の八木茂典先生の水泳、鶴田整形外科の小松 智先生の野球、武庫川女子大学の小笠原一生先生のハンドボール、スポーツコンディショニングプロモーションJINの松田孝幸先生によるラグビーについてお話をいただき、その後ディスカッションと質疑応答が行われました。4名の先生方の日頃の競技に対する非常に熱心な講演を聞くことができました。残念なことにハンドボールの小笠原一生先生が都合により来熊できず、ビデオ講演となってしまいましたが、ディスカッションでもそれぞれの先生方の具体的なご意見を伺うことができたことは有意義な時間を過ごすことができたと思います。
 一般演題ではスポーツリハビリテーションにおける様々な研究発表と、活発な質疑応答が行われました。また、今年度の優秀演題には、京都地域医療学際研究所付属病院の吉田昌平先生による「インピーダンス法で求めた下肢骨格筋量と等速性膝関節筋力の関係」演題が選出され表彰されました。
 1日目の終了後に行われた情報交換会では、講師の先生方もご参加いただき、会場内では様々な情報交換が行われていました。
 2日間という日程でしたが、無事に研修会が終えたことはひとえに講演をいただいた先生方をはじめ参加いただいた多くの方に対し、準備委員一同感謝申し上げます。
 火の国熊本を堪能する時間は短かったと思いますが、是非機会がありましたら再び足を運んでいただき熊本の地を満喫していただけたら幸いと思います。
 最後になりましたが、日頃の業務の忙しい中準備を進めていただきました準備委員の皆さん、さまざまなアドバイスをいただいた役員の方々に皆様に感謝したいと思います。ありがとうございました。
(研修会長 日野邦彦、準備委員長 木村淳一)


左から村木孝行 先生、鶴田敏幸 先生、吉田昌平 先生

●受講生の感想

 今回、上肢スポーツ外傷予防のための動きづくりというテーマに対して、さまざまな分野の先生方の視点から、各専門のスポーツについてご講演をいただきました。肩関節や肘関節などに関しては、スポーツ動作の中で単独での動きは少なく、他部位の運動などが相互に関係しあいパフォーマンスとして出現しています。運動連鎖としての問題点をみながら、且つ、障害部位自体がどのようなメカニズムを生じているのかを把握できていなければ、アプローチや予防の方法をみつけることが困難と考えられます。
 今回の研修では、スポーツの各動作からの障害発生や、解剖学的視点からの動作の見解を最新の研究などの中から学ぶことができました。シンポジウムなどでは、実際に現場で関わっている先生方のご講演であり、その特性や自分の視野以外の面での情報など得ることができました。選手の特徴をどのように捉えるのか、選手の行っている動作で改善すべき点と活かす点をどのように判断するのかなど、改めて考える機会ともなりました。また、成長期の肘関節疾患に対する経過や、保存療法、手術療法の比較など、興味のある研究も多々ありました。
 ご講演を通して、不十分な面があり、さらに特性を深めていかなければならないと再認識しました。今後も、現場で活かしていけるように検討、研究、実践を行っていきたいと思います。
(野崎東病院アスレティックリハビリテーションセンター  吉行聡美)

【ワークショップ】
■第32回ワークショップ
 第32回ワークショップは、今年の7月に開催された講習会Iを受けて、「palpationと臨床徒手検査手技(上肢編)」をテーマとして10月22日(土)に神戸大学病院にて開催いたしました。
 行岡病院の理学療法士である山野仁志先生と兵庫医療大学教授(整形外科医師)の藤岡宏幸先生をお招き致しました。山野先生には「肩関節・肩甲帯・肘関節のpalpationと臨床徒手検査手技」、藤岡宏幸先生には「ドクターから学ぶ手部・手関節のpalpationと臨床徒手検査手技」をご講演賜りました。
 本ワークショップでは、実技中心に臨床で実践できる基本的な診方からその応用まで受講生を身近にして解説してくださいました。参加者の皆さんにとってはたいへん勉強になり、いっそうの興味深さを感じて頂けたことと思われます。
 講師の先生方におかれましては、お忙しい中、本ワークショップのために準備から当日まで多大な労力をおかけしましたが、熱心にご指導して下さいましたことを深く感謝申し上げます。また、本ワークショップを開催するにあたり、運営面などご協力下さいました方々に厚く御礼を申し上げます。
 本ワークショップの感想については、参加者からの感想を以下に掲載しておりますので御一読下さい。
(研修局担当理事 伊藤浩充)


山野仁志 先生

藤岡宏幸 先生

●受講生の感想

 平成23年10月22日(土)に第32回ワークショップが「palpationと臨床徒手検査手技(上肢編)」をテーマに神戸大学病院にて開催され参加させていただきました。
講習1「肩関節・肩甲帯・肘関節のpalpationと臨床徒手検査手技~投球障害の病態・機能評価~」では山野仁志先生が臨床で行われている肩関節の病態・機能評価、肘関節の機能・病態評価について、実技中心で行われました。自分自身が現在勤務する病院では投球障害に対し理学療法をする機会が全くなく、自分が関わるスポーツ現場でしか肩のスポーツ障害をもった選手を観ることが出来ないのが現状です。このような環境のため、今回の参加理由は、自分自身の知識の整理と手技の確認が目的でした。山野先生が参加した受講者のために、実技は十分な時間をとっていただき、丁寧に対応され、とても解り易く、実技に自信がもてるようになった講習でした。
 講習2では「ドクターから学ぶ手部・手関節のpalpationと臨床徒手検査手技」というテーマで藤岡宏幸先生に講演していただきました。腱のバランスの見分け方、手指骨折の回旋拘縮の危険性など、とても臨床的で非常に勉強になりました。中でも、病院業務ではあまり馴染みのなかった「尺骨・正中・橈骨神経麻痺の内、どの麻痺が一番不便か?」という問いや「神経損傷を疑う場合の感覚検査では2点識別と温覚検査が有用である」、「乳児の分娩麻痺と事故による腕神経叢損傷の予後の違いが神経再生のスピードと距離にあり、そこには神経-筋接合部での刺激がないと1年程で機能不全に陥ることが予後不良の原因の一つである」など臨床での考えた方に幅がでるような事例を、解り易く説明していただき、非常に参考になりました。
 最後になりましたが、今回豊富な経験や知識をわかりやすくご教授くださった講師の先生方、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(公立学校共済組合近畿中央病院 リハビリテーション室 前川慎太郎)

【ワークショップ】
■第31回ワークショップ(パート1~3)
テーマ:「スポーツドクターから学ぶpalpationと整形外科的検査手技」
日 時:パート1/平成23年5月12日(木)
日 時:パート2/平成23年6月16日(木)
日 時:パート3/平成23年9月29日(木)
会 場:日本女子体育大学健康管理センター
プログラム内容
パート1:スポーツドクターから学ぶ局所解剖とpalpation(足部・足関節)
パート2:スポーツドクターから学ぶ整形外科的検査手技(足部・足関節)
パート2:鳥居 俊先生(早稲田大学スポーツ科学学術院)
パート3:スポーツドクターから学ぶ局所解剖とpalpation膝関節
パート3:白土貴史(せんぽ東京高輪病院)


【講習会・セミナー】
■平成23年度第1回講習会
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり~上肢・肩甲帯機能に着目して」
日 時:平成23年7月24日(日)9:00~17:00
会 場: 神戸総合医療専門学校
プログラム内容
講演1 スポーツ外傷による肩関節の筋・腱・靱帯の機能不全とその治療
  講師:岩崎安伸 先生(あんしんクリニック)
講演2 肩関節の機能解剖と筋・腱・靱帯の機能的役割
  講師:立花 孝 先生(信原病院)
講演1 肘・手関節および手の機能解剖とスポーツ障害
  講師:藤岡宏幸 先生(兵庫医療大学)
講演2 投球動作における上肢帯のバイオメカニクス
  講師:田中 洋 先生(信原病院バイオメカニクス研究所)


岩崎安伸 先生

立花 孝 先生

藤岡宏幸 先生

田中 洋 先生

●受講生の感想

 この度、平成23年7月24日(日)に開催されました平成23年度講習会I、テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり~上肢・肩甲帯機能に着目して」に参加させていただきました。
 講演1「スポーツ外傷による肩関節の筋・腱・靭帯の機能不全とその治療」では岩崎安伸先生が臨床で行われている機能診断スキルについてご講演されました。メジャーリーグのトレーナーの方や高校野球の監督とお話されているVTRの紹介もあり、現場との密なコミュニケーションの必要性を再認識しました。また、PTの川崎先生から投球フォーム修正からピッチングにつなげていく段階的なプログラムの進め方のご提示もあり、非常に参考になりました。
 講演2「肩関節の機能解剖と筋・腱・靭帯の機能的役割」では、立花孝先生が解剖の映像をふんだんに盛り込んだ内容でご講演されました。機能解剖の十分な理解が機能評価には必須である事を痛感しました。
 講演3「肘・手関節および手の機能解剖とスポーツ障害」では、藤岡宏幸先生に舟状骨骨折、有鈎骨鉤骨折、野球肘の診断から手術、術後経過まで多くの内容をご提示いただきました。自分は特に手の外傷に関してスペシャリストの方のお話を聞ける機会が少なかったので、学ばせていただく事の多い講演でした。
 講演4「投球動作における上肢帯のバイオメカニクス」では、田中洋先生に非常に多くのデータから分析した投球動作についてご提示していただきました。投球動作をより客観的な情報から、より主観的に選手や患者様にフィードバックする事の重要性を感じました。
 全ての講演で、講師の先生方が様々な形で日々選手や患者様のために臨床や研究に取り組まれている姿を感じ、自分も日々の臨床で選手や患者様のためにという姿勢を今以上に強く持って、業務に励みたいと思いました。 最後になりましたが、今回豊富な経験や知識の一端をわかりやすくご教授くださった講師の先生方、そして企画・運営してくださったスタッフの皆様に深く感謝いたします。
(京都地域医療学際研究所附属病院 リハビリテーション科 相馬寛人)


 先日平成23年7月24日(日)に開催されました講習会I「スポーツ選手にとって重要な動きづくり~上肢・肩甲帯機能に着目して」に参加させて頂きました。
 講演1は岩崎安伸先生による「スポーツ選手にとって重要な動きづくり~上肢・肩甲帯機能に着目して-現場からの声-」というテーマでMLBトレーナーの方や近良明先生の話も交え、実際の診断・評価からスローイングプログラムの流れを詳しく説明していただきました。スローイングプログラムでは一方的に教えるだけでなく、選手本人に気づかせ修正させていく過程がつい忘れがちであるが大事であるということを再認識しました。
 講演2では立花孝先生の「肩関節の機能解剖と筋・腱・靱帯の機能的役割」という講演を頂きました。軟部組織と滑液包の機能解剖と役割について詳しく話していただき、特に、貴重な解剖のビデオを拝見したことで理解を深めることができました。普段あいまいになってしまっている部分がたくさんあると思い、日々の勉強の必要性を感じました。
 午後からの講演3では「肘・手関節および手の機能解剖とスポーツ障害」というテーマで藤岡宏幸先生に講演して頂きました。舟状骨骨折に関して難治性でありスポーツによる外傷で発生しやすいという知識しかありませんでした。骨接合術の侵入方法や偽関節の治療方針など、小児から成人まで実際の症例の経過に沿ってお話いただき非常に勉強になりました。また野球肘に対する手術について治癒過程や手術成績を詳しく話していただきました。内側側副靭帯再建術術後の握力・前腕周囲径とスポーツ復帰のデータを示して頂き、臨床でも簡便に評価でき有用であると思いました。
 講演4では「投球動作における上肢帯のバイオメカニクス」というテーマで田中洋先生に講演して頂きました。豊富なデータを解析し投球障害についての見解を示して頂きました。
今回上肢のスポーツ障害に対する評価とアプローチを様々な視点より講演していただき非常に勉強になりました。自分自身の知識として蓄え、患者さんや選手のために生かせるよう努力していきたいと思います。講師の先生方、ありがとうございました。
(藤田整形外科スポーツクリニック 福岡ゆかり)



平成22年度
【講習会・セミナー】

■平成22年度 講習会II
テーマ:「スポーツ選手にとって重要な動きづくりに必要な基礎知識~肩甲帯機能に着目して~」
日時:平成23年2月20日(日) 10時~17時
会場:日本女子体育大学健康管理センター
プログラム:
「肩関節のスポーツ外傷に対する治療法」
  山崎哲也 先生(横浜南共済病院)
「肩甲胸郭関節に着目した肩関節の代表的スポーツ外傷・障害への対応」
  千葉慎一 先生(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院)
「バイオメカニクスからみた肩甲帯の運動とスポーツ障害」
  矢内利政 先生(早稲田大学スポーツ科学学術院)


【研修会】
■第28回研修会
テーマ:「スポーツ選手に重要な動きづくり~股関節機能に着目して~」
期日:平成22年11月13日(土)、14日(日)
会場:昭和大学旗の台キャンパス上條講堂
後援:(財)日本体育協会、(財)日本オリンピック委員会
プログラム内容:
特別講演『スポーツ選手の股関節疾患とその治療』
 杉山 肇 先生(神奈川リハビリテーション病院)
講演1『スポーツ選手の股関節痛に対するリハビリテーションの考え方』
 建内宏重 先生(京都大学大学院)
講演2『股関節機能に注目したフィジカルトレーニング』
 伊藤良彦 先生(国立スポーツ科学センター)
講演3『スポーツ動作における股関節の重要性~バイオメカニカルな視点から~』
 湯田 淳 先生(日本女子体育大学)
シンポジウム『股関節機能に注目したスポーツ選手に重要な動きづくり』
 座長:日野邦彦 先生(帝京大学)
  1 バスケットボール 吉田昌平 先生(京都学際研究所附属病院)
  2 野球       能勢康史 先生(有限会社 プロサーブ)
  3 サッカー     小尾伸二 先生(山梨大学医学部附属病院)
  4 ラグビー     大石 徹 先生(東芝ラグビー部)
演題発表
企業プレゼンテーション


【ワークショップ】
■第30回ワークショップ(神戸)
テーマ:「動きづくりに必要な股関節の機能とそのみかた」
日時:平成22年12月19日(日)
会場:甲南女子大学
内容:講義・実技1「股関節周囲の障害に対する機能評価の実際」
内容:京都大学大学院研究科人間健康科学系専攻  建内宏重 先生
内容:講義・実技2「スポーツ現場でいかす動作分析の実際」(仮題)
内容:国立スポーツ科学センター  小笠原一生 先生

 
 
●受講生の感想

 今回第30回ワークショップに参加させていただきましたが、非常に有意義のあるものでした。まず午前中は国立スポーツ科学センターの小笠原一生先生が動画解析ソフトを使った研究方法をご指導してくださいました。その際には我々参加者に自作の動画解析ソフトを配布してくださり、その使い方や実際にハイスピードカメラを用いて動作を解析する所までわかりやすく教えてくださいました。そのため講義に参加するのにパソコンを持参するという普段ではなかなか無い環境でした。講習では動画をデジタイズしたぐらいのところで時間となってしまい、動画をしっかり解析して考察するところまでには至りませんでしたが、どのように現場活用を進めていけばよいのか等がよくわかりました。また先生がソフトを惜しみなく提供してくださり、教えてくださった事には非常に感動いたしました。午後からは建内宏重先生にご講演いただきました。以前の講習会に参加させて頂いた時と内容が重複している部分もあったのですが、今回は実技に重点を置いてくださっており、以前のときとはまた違った理解を得ることが出来ました。その中で股関節の安定性の評価や共同筋のバランス評価などを直接先生に指導していただくことが出来たことは非常に良かったと思います。また最後には体幹から股関節への影響、股関節と足部の協調作用など、股関節以外からの影響もご指導いただきました。両先生とも親身にご指導してくださったのが印象的で、非常に勉強になったワークショップでした。
(吉川信人 京都学際研究所附属病院)


 平成22年12月19日(日)に第30回ワークショップ(神戸)が「動きづくりに必要な股関節の機能とそのみかた」をテーマに、甲南女子大学にて開催され参加させていただきました。
 小笠原一生先生のご講義「スポーツ現場でいかす動作分析の実際」では個々のPCを起動させながら解析方法・流れを丁寧にご講義して頂いた後、ハイスピードカメラで目的動作を撮影し解析作業を進めていきました。最初の作業として目的の決定が重要であるということを強調されていました。動作分析のために撮ったたくさんの画像を解析していくと膨大な情報量となってしまい収集がつかなくなってしまうため、予め計画を立て実施しなければならないということでした。実際の作業においては何度も目的(何のために何を使ってどのようにするのか)を確認しながら実施したのですが、慣れるまでは綿密に計画を立てることが必要であることを痛感しました。ぜひ方法を習得して評価や治療アプローチの一手段として活用していきたいと思いました。
 建内宏重先生のご講義「股関節周囲の障害に対する機能評価の実際」では、今回提示して頂いたデータはとても興味深く外転筋群である小殿筋が中殿筋よりも股関節の角度制限下における内外転運動において活動が大きいことに驚きました。今まで果たす機能が中殿筋とほぼ同様と思っていましたが、改めて筋の付着部や位置関係を考えてみると小殿筋の活動の必然性が理解できました。また先生が実施されている小殿筋エクササイズのご紹介もあり、活動をイメージしながら臨床で試していきたいと思いました。股関節の運動性と体幹の安定性のお話では、相互の関連性を配慮して評価を実施し問題となる箇所を的確にアプローチすることが望ましいということを再確認できました。
 最後にこのような有意義な一日を与えてくださった講師の先生方、運営スタッフの皆様、グループワークで一緒になった皆様、ありがとうございました。
(柳川智恵 新須磨リハビリテーション病院)

【ワークショップ】
■第28回ワークショップ(東京)
テーマ「泳ぐ動作のメカニズム -股関節の動きをどう作っていくか?-」
日時:平成22年10月9日(土)
会場: 東京スポーツ・レクリエーション(TSR)専門学校
内容:講義「泳ぐ動作のメカニズムと股関節機能の重要性」
内容:実技「障害に対する予防とアスレティックリハビリテーション」
内容: 18:00~19:30 講師 小泉圭介 先生(日本水泳連盟・医科学委員)
 
 
●受講生の感想

 平成22年度ワークショップが10月9日に東京スポーツレクリエーション専門学校にて開催されました。テーマは「スポーツ外傷予防のための動きづくり―股関節機能に着目して―」というものでした。
 国立スポーツ科学センターの小泉圭介先生に「泳ぐ動作のメカニズム―股関節の動きをどう作っていくか?―」というテーマでお話していただきました。
 股関節の動きを水泳競技にしぼり、水泳動作の中でどのように使われているのか、図や写真、動画を多く交えて分かりやすく説明して下さいました。
 泳ぎの形として「ストリームライン」と呼ばれる形があります。それは、体を一直線にすることで水の抵抗を受けにくく、泳ぐのに大変良い姿勢であると教えていただきました。「ストリームライン」を維持するためにも、下肢の強力な固定力が不可欠であり、そのためにも股関節の動きが重要であるということを説明され、大変勉強になりました。
 股関節は自由度の高い関節であり、多くの筋が付着しています。普段の生活の中では、そこまで意識して使うことはありませんが、自由度が高いからこそ、様々な動きが出来、また安定させるためにも、それだけの筋の強さやバランスが必要であると感じました。
 また、実際に股関節周囲のストレッチやトレーニングを紹介していただきました。
 ストレッチでは、セルフで出来るものからパートナーで出来るものまで教えていただきました。特に興味深かったのは胸郭のストレッチです。やはり、股関節の硬い選手は背中も硬く、胸郭の動きを出すことで腕がしっかりと伸び、より良い「ストリームライン」を作るために重要であると感じました。
 トレーニングにおいては、腹圧を高めた状態を基本として進めていきました。腹圧を高めた状態で行うことで、鍛えたい筋肉を意識してトレーニングを行うことが出来ました。下部の大臀筋を意識したトレーニングは、大変新鮮であり、すぐにでも現場で実践してみようと思いました。
 今回の講習会で教えていただいた内容は、水泳だけでなく全てのスポーツに共通するものだと感じました。この講習会で得た知識を自分のものにし、今後の現場や治療で活かしたいと思います。  最後に、貴重な機会を与えて下さった講師の先生方や運営スタッフの皆様に感謝致します。
(奥 佳代 日本鍼灸理療専門学校)

■第29回ワークショップ(京都)
テーマ「フェルデンクライスメソッド~股関節から動きを導く~」
テーマ「ランナーとランナーに関わるトレーナーの体験型ワーク」
日時:平成22年10月11日(月)
会場:京都アクアリーナ
内容:講義・実技「身体の無駄な動きや力の使い方の気づき」
内容:講義・実技「スポーツ動作の向上のために如何に効率よく楽に動くか」
内容: 10:00~12:30 講師 小林三悠 先生(フェルデンクライス・カフェ京都)

 
●受講生の感想

 平成22年10月11日(月)、体育の日に、京都アクアリーナに於いて、「フェルデンクライスメソッド~股関節から動きを導く~ランナーとランナーに関わるトレーナーの体験型ワーク」が開催され、私も参加させていただきました。
 午前中は、講師の小林三悠先生に、まず、「フェルデンクライスの理念となぜこのメソッドが作られたか。」という内容で講義をしていただきました。そして、次に実技として、実際にフェルデンクライスを体験しました。その結果、ちょっとしたエクササイズを行っただけにもかかわらず、私自身、立位での安定感が非常に増したのに驚かされました。
 午後からは、午前中に感じた身体の変化や発見、気付いたことをどうよりよい動きへ繋げていくか、ということで、日常の動きからランニングへつなげるワーク、動きの分析、変化を感じ、起こすワークと、今度は他者に変化を起こさせる技術をご指導いただきました。ここでは、午前中の静的な動作の変化にも増して、ランニングという動的な動作にも変化が生まれたことに大変驚かされました。
 また、全体を通して、先生が仰られていた、「一方通行的な指導ではない」、「あくまでも気付かせである」といった言葉に、「なるほど、そういったアプローチもあるな。」と気付かされ、私も、これまでの指導などが押し付けになってはいなかったかと反省させられました。そういった意味でも大変参考になる技術でした。今後は勉強させていただいたことを私なりに整理、習熟していき、臨床やトレーニング指導の現場で活用していきたいと思います。
 余談ではありますが、私は、受講日より数日間、このメソッドを行いながらウェイトトレーニングを実施しております。全体的にバランスよくウェイトの挙上が出来るような気がします。得に高負荷(私の場合200kg)でのレッグプレスで安定感が増した様に感じます。プレートに足底が吸い付き、下半身全体に均等に負荷が分散している感じとでも言いましょうか。以前より2Repsは多く挙がりました。
最後になりましたが、講師の小林先生、スタッフの皆様、そして、実技でグループやペアを組んでいただいた先生方、大変有意義な一日を過ごすことが出来ました。ありがとうございました。
(小林 格 生田整形外科クリニック)


 第29回ワークショップ(京都)が平成22年10月11日に京都アクアリーナにて開催されました。フェルデンクライス・カフェ京都の小林三悠先生により、「フェルデンクライスメソッド~股関節から動きを導く~ランナーとランナーに関わる体験型ワーク」というテーマでご講演をいただきました。
 本年度は股関節に着目して様々な講習会が開催されていますが、今回は最近注目されているフェルデンクライスについて、多くの実技を通じて体験するという今までの勉強会にはない形で進められ、筋力を上げるのではなく脳と運動機能を結びつけることで身体全体の機能を上げるというフェルデンクライスメソッドが紹介されました。講義に加え、実技に多くの時間が割かれ、実際の運動方法を体験することができました。その中で特徴的である点が、感覚についてであります。例えばある一つの動作について、力の通り道がどうであるのか、動きの通り道はどうであるのかといった身体の感覚を感じ取れるかが重要であるということであります。これは動きを指導するのではなく、選手が身体の感覚を感じ取れるようになることを目標とし、身体の感覚を感じ取ることができなければ、その動きは一時的なものや形だけのものとなり、機能的な動きは可能とはならないということであります。そして、動きに対する自分自身の身体の感覚を磨くということや、身体の感覚の感受性を高めるといったことが、ケガをしにくい身体に繋がるということでありました。臨床にて今回、教えていただいた運動方法を選手に指導し、身体の感覚を感じ取ることが可能となれば、障害の予防やパフォーマンスの向上にどのように繋がるのか、実践したいと思います。
 最後にこのような貴重な機会を与えてくださった講師の先生および運営いただいたスタッフの皆様に感謝いたします。
(奥田智史 角谷リハビリテーション病院 リハビリテーション科)


【講習会】
■平成22年度 講習会I
テーマ「スポーツ外傷予防のための動きづくり」
1.セミナー in 神戸 パート1(Basic)
テーマ「動きづくりに必要な股関節の機能とその使い方」
日時:平成22年6月20日(日)12時30分~17時00分
会場:神戸大学医学部神緑会館多目的ホール
講演1「スポーツ選手の股関節痛の診断のしかたと治療方法~最近の股関節関節鏡視下手術~」
 内田宗志 先生(産業医科大学整形外科)
講演2「スポーツ現場でいかす動作分析とバイオメカニクス」
 小笠原一生 先生(国立スポーツ科学センター)
 
●受講生の感想
 平成22年度 講習会I セミナー in 神戸 パート1(Basic)が6月20日に神戸大学医学部神緑会館多目的ホールにて開催されました。テーマは「動きづくりに必要な股関節の機能とその使い方」であり、2名の先生にご講演をいただきました。
 産業医科大学整形外科の内田宗志先生には「スポーツ選手の股関節痛の診断のしかたと治療方法 ~最近の股関節関節鏡視下手術~」という演題でお話しいただきました。股関節の障害の中で近年FAIという病態が注目されており、大腿骨頸部が関節窩に衝突することにより関節唇損傷などが生じ股関節痛につながる症例が多くいることをご紹介いただきました。また、その病態を診断するのに有効な検査法、手術の方法とその後のリハビリテーションの展開についても提示いただきました。最新の知見を非常に分かりやすい説明でお話しいただき、今後股関節障害を診ていくなかでの有意義な知識を得ることができました。
 また、国立スポーツ科学センターの小笠原一生先生には「スポーツ現場でいかす動作分析とバイオメカニクス」と題してお話しいただきました。動作分析に必要な物理学の知識や実際のビデオなどを用いた動作分析の行い方、現場でも手軽に利用できる加速度計やビデオカメラの紹介をいただきました。動作分析を行う中で物理学の知識を持つということはさらに深い分析につながり、身体に加わっているストレスの向きや程度の予測がより一層正確になるということを感じました。また、現場で簡易に機器を使用できるということは患者様や選手にその場で目でわかる形で動作の変化を提示でき、高いモチベーションの中、一体となってリハビリを展開できると感じました。
 今回の講習会で得た新たな知識や再認識できた部分は臨床で使用できて初めて意味のあるものとなると思いますので、今後の治療の中で積極的に目を向け、研鑽していきたいと思います。最後に、貴重なご講演をいただいた講師の先生方、運営いただきましたスタッフの皆様に深謝いたします。
(井尻朋人 医療法人寿山会 喜馬病院)


 この度私は平成22年6月20日(日)に開催されました講習会I パート1(Basic)に参加させて頂きました。「動きづくりに必要な股関節の機能とその使い方」というテーマで、講演1では内田宗志先生からアスリートの股関節痛、股関節の関節鏡についての講義を受けました。内容は、主にFAI(大腿骨寛骨臼インピンジメント)についてでした。私はまだ臨床での経験も浅いため、スポーツ選手の股関節疾患でFAIと言われても少しピンとこない状態でしたが、内田先生が股関節痛のなかでもFAIと関節唇損傷が90%を占めるとも言われていると説明され大変興味深かったです。FAIには寛骨臼が出っ張っていることで関節唇にストレスを与えてしまうpincer typeと、大腿骨の骨頭から頚部にかけての出っ張りが関節唇にストレスを与えるCAM typeと、混合型の3種類があるとのことでした。講義ではこれらのFAIの診断方法としてのパトリックテストといったスペシャルテストから、股関節鏡での手術方法まで動画を交えてわかりやすく説明され大変勉強になりました。
 講演2では、小笠原一生先生からスポーツ現場での動作分析とバイオメカニクスの講義を受けました。運動学、運動力学の基礎からモーメントについての説明の後、ACL損傷の受傷機転に着目して動作を見る視点を教えて頂きました。小笠原先生はACL損傷の典型的な受傷機転である膝外反が生じる原因をご自身の経験から実際の研究データとして示されていました。着地時に床反力ベクトルが膝の外側を通過した際に膝外反モーメントを受けるので、体幹の前額面での動揺を抑えることがACL損傷予防につながると説明されておりACL再建後の患者様をみる際の体幹を含めた評価・アプローチの重要性を再認識しました。
 今回の講習会で股関節に関する知識やACL損傷予防における膝外反に対するアプローチを教えて頂いた講師の先生方に感謝し、今後の臨床に活かしたいと思います。
(秋本剛 宇治武田病院リハビリテーション科)

2.セミナー in 神戸 パート2(Advance)
テーマ「動きづくりに必要な股関節の機能とその使い方」
日時:平成22年7月3日(土)17時30分~21時30分
会場:神戸大学医学部学生ホール講義室B
講演1「股関節周囲の機能障害に対する評価」
 建内宏重 先生(京都大学大学院)
講演2「動作分析にもとづいた動きづくり~速く走るためのランニングフォーム~」
 松尾彰文 先生(国立スポーツ科学センター)
 
●受講生の感想

 建内先生の講演「股関節周囲の機能障害に対する評価」で、評価において非荷重位での股関節の適合性、骨頭と臼蓋の位置関係の重要性について再確認しました。股関節屈曲の可動域測定において、最終域での前方でのつまり感を訴える選手をよく経験します。寛骨臼に対する骨頭の位置関係が、このような症状の原因をとらえる上で大きなヒントのひとつになると考えます。また、建内先生が実際に臨床で行われているストレッチやエクササイズの方法について提示していただきました。股関節の周囲筋の機能は教科書通りではないこと、あくまで、股関節の肢位と筋の起始、停止、走行を考慮し、収縮した際にはどういった運動をするかを考え指導していかなければならないこと、を再認識しました。
 松尾先生の講演「動作分析にもとづいた動きづくり~速く走るためのランニングフォーム」では、ジョギングとスプリントでの骨盤の運動の違いについての話が最も印象に残りました。ジョギングでは、support phaseにおいて前額面上で反対側の骨盤が挙上、swing phaseにおいて水平面上で前方回旋し、スプリントでは、それぞれ前額面上で反対側の骨盤が下制し、水平面上で後方回旋しているというような違いが生じるということでした。これらは3次元動作解析により得られたものであり、動作観察では、捉えることが非常に困難な運動です。ジョギングやスプリントの動作分析を行う上で、考慮に入れておくことのひとつとして有用な情報だと思いました。世界のトップクラスの走動作に関しても様々なデータを提示していただきました。パフォーマンスの観点からだけでなく、リハビリテーションの観点からも重要な点は多く、大変参考になりました。
(山田圭介 財団法人 スポーツ医・科学研究所)


 去る平成22年7月3日(土)に平成22年度 講習会Iが神戸大学医学部学生ホールで開催されました。講習会のテーマは「動き作りに必要な股関節の機能とその使い方」であり、2名の先生方による講演がありました。
 講演Iでは京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻の建内宏重先生から「股関節周囲の機能障害に対する評価」というテーマで講演がありました。内容は先生が日頃研究されている内容をもとに我々臨床で働く者が股関節を評価する上で必要な基礎知識や臨床で使える具体的な評価法についてお話をいただきました。
 講演Iでは国立スポーツ科学センターの松尾彰文先生から「動作分析にもとづいた動き作り~速く走るためのランニングフォーム~」というテーマで講演がありました。内容は早く走るためのフォームとはどんなものかということを、様々な動画や解析データ、文献からのデータ紹介などを交えお話いただきました。
 私は以前より股関節は解剖学的にも運動学的にも複雑で難しいというイメージがあり「苦手な関節」の1つでありました。しかし、今回の講習会に参加して股関節について深く学ぶことができ苦手な関節から少し脱却できたような気がします。特に股関節の肢位により筋の作用が変わるという話については深く考えさせられました。良く考えると当たり前のことですが、日々の臨床の中で自分自身どこまで深く考えエクササイズを処方していたのだろうかと反省する機会になりました。また、講習会で学んだことを早速使わせていただいております。今後は講演で学んだことと、自分が臨床で実践し感じたことを整理し股関節に対する理解を深めていきたいと思います。
 このような貴重な機会を与えてくださった講師の先生方や運営スタッフの方々に深謝致します。
(田中健一 Nクリニック リハビリテーション科)



平成21年度
【講習会】

■平成21年度 講習会II
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり ~動作分析にもとづいた動きづくりの重要性~」
日時:平成22年3月14日(日)
会場:日本女子体育大学(南2号館3階教室)
プログラム:
「投球動作と障害の関連性」
筒井 廣明 先生(昭和大学藤が丘リハビリテーション病院)
「動作分析にもとづいたACL損傷予防プログラムの実践」
大見 頼一 先生(日本鋼管病院リハビリテーション部)
「動作分析にもとづいた動きづくり~速く走るためのランニングフォーム~」
松尾 彰文 先生(国立スポーツ科学センター)


【研修会】
■第27回研修会
テーマ:「足部・足関節機能に着目したスポーツ選手の動き作り」
期日:平成21年11月21日(土)、22日(日)
会場:広島大学霞キャンパス 広仁会館
後援:(財)日本体育協会、(財)日本オリンピック委員会
プログラム:
研修会長講演「足部・足関節のスポーツ外傷の予防の進歩」
    浦辺 幸雄 先生(広島大学大学院)
特別講演I「ランニング障害のみかた、とらえかた」
    大久保 衞 先生(びわこ成蹊スポーツ大学)
特別講演II「足に合わせた靴選び」
    青木 淳 先生(株式会社アルカ)
講演I「発育期の下肢筋量および筋量分布とスポーツ障害の関係」
    鳥居 俊 先生(早稲田大学 スポーツ科学学術院)
講演II「足関節、足部スポーツ障害の手術について」
    福原 宏平 先生(福原整形外科)
シンポジウム「足部・足関節機能に着目したスポーツ選手の動き作り」
    座長:日野 邦彦(帝京大学)
    シンポジスト「陸上競技の足部・足関節障害への対応」  舌 正史 先生(社会保険京都病院)
    シンポジスト「身体全体から足部・足関節を考える」  加賀谷 善教 先生(昭和大学)
    シンポジスト「登山活動中の足関節外傷」  藤堂 庫治 先生(星城大学)


【ワークショップ】
■第26回ワークショップ(京都)
期日:平成21年9月21日(月・祝)
会場:京都アクアリーナ
プログラム:「現場で使える足部・足関節機能評価」
プログラム:「現場で使える足部・足関節へのアプローチ」
プログラム:    橋本 雅至 先生(四条畷学園大学)


■第27回ワークショップ(東海)
期日:平成21年10月25日(日)
会場:(財)スポーツ医・科学研究所
プログラム:「現場で使える足部・足関節機能評価」
プログラム:    藤堂 庫治 先生(星城大学)
プログラム:「現場で使える足部・足関節へのアプローチ」
プログラム:    畑川 猛彦 先生(井戸田整形外科)



【講習会】
■平成21年度 講習会I
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり-足部・足関節のバイオメカニクスとスポーツ傷害-」
1.セミナー in 大阪 パート1
期日:平成21年6月7日(日)12時30分~16時30分
会場:大阪ハイテクノロジー専門学校
「足部・足関節機能とスポーツ傷害~発症メカニズムと保存療法の考え方~」
杉本和也 先生(済生会奈良病院 )
「足部・足関節のバイオメカニクスと運動連鎖」
内田俊彦 先生(NPO法人オーソティックスソサエティー)

2.セミナーin 京都 パート2
期日:平成21年7月15日(水)18時30分~20時30分
会場:京都アクアリーナ
「足部機能と運動連鎖 ~スポーツ現場での対応~」
橋本雅至 先生(四条畷学園大学)



平成20年度
【講習会】
■平成20年度 講習会II
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり~足部・足関節のバイオメカニクスとスポーツ傷害」
期日:平成21年3月29日(日)
会場:昭和大学保健医療学部
講演I「足部・足関節のバイオメカニクス~筋・腱複合体のダイナミクスに着目して~」
福永哲夫 先生(鹿屋体育大学学長)
講演II「足部・足関節機能とスポーツ傷害~発症メカニズムと保存療法の考え方」
橋本吉登 先生 (横浜掖済会病院整形外科)
講演III 「足関節捻挫の治療に関する最近のトピックス」
石井朝夫 先生(筑波大学附属病院整形外科)


【研修会】
■第26回研修会
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり-体幹機能に着目して-」
期日:平成20年11月22日(土)・23日(日)
会場:飯田橋レインボービル
特別講演 I 「腰痛症に対する保存療法の可能性」  青木一治 先生(名古屋学院大学)
特別講演 II 「腰痛治療最前線」  金岡 恒治 先生(早稲田大学)
講演 I 「スポーツ動作に必要な体幹機能向上トレーニング」  鈴木岳 先生(R-body project)
講演 II 「スポーツ動作に必要な脊柱・体幹の安定性と柔軟性」  岡田亨 先生(船橋整形外科)
シンポジウム「スポーツ選手にとって重要な動きづくり-体幹機能に着目して-」
 座長:加賀谷善教(昭和大学)
 シンポジスト:
 1.投動作に必要な体幹機能トレーニング  能勢康史 先生(スポーツサポート機構)
 2.水泳に必要な体幹機能トレーニング  加藤知生 先生(日立横浜病院)
 3.漕ぎ動作に必要な体幹機能トレーニング  鳥居昭久 先生(愛知医療学院短期大学)
 4.走動作に必要な体幹機能トレーニング  舌正史 先生(社会保険京都病院)
 5.あたり動作に必要な体幹機能トレーニング  吉村直樹 先生(やまぎわ整形外科)


【講習会】
平成20年度テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり-体幹機能に着目して-」

大工谷新一先生の講演より
川口浩太郎先生の講演より
吉村直樹先生の講演より
岡戸敦男先生の講演より

1.セミナー in 神戸パート1(Basic)
日時:平成20年6月22日(日)
会場:神戸大学病院神緑会館多目的ホール 
スポーツによる腰痛とその治療 土井田 稔(神戸大学整形外科)
脊柱・体幹の機能とバイオメカにクス 西良 浩一(徳島大学整形外科)
腰痛発症メカニズムと脊柱・体幹の機能評価 大工谷 新一(岸和田盈進会病院)



2.セミナー in 神戸パート2(Advance)
日時:平成20年7月3日(木)
会場:神戸大学病院神緑会館多目的ホール
脊柱・体幹の機能評価とコアを鍛えるためのトレーニング 川口 浩太郎(兵庫医療大学)




3.セミナー in 神戸パート3(Advance)
日時:平成20年7月12日(土)
会場:神戸大学病院神緑会館多目的ホール
ノンコンタクトスポーツにおける腰痛とその予防 岡戸 敦男(スポーツ医・科学研究所)
コンタクトスポーツにおける腰痛とその予防 吉村 直樹(やまぎわ整形外科病院)

【ワークショップ】
第25回ワークショップ(大阪)
テーマ「スポーツ選手にとって重要な動きづくり-体幹機能に着目して-」
日時:平成20年9月15日(祝)
プログラム
「腰痛を理解するための脊柱・体幹の筋の機能解剖と触察による評価」
  (日本福祉大学 健康科学部リハビリテーション学科 理学療法学専攻 松原貴子先生)   
「ファンクショナル動作からみた体幹へのアスレティックリハビリテーション」
  (R-body 鈴木 岳先生)



平成19年度
【研修会】

■第25回研修会
テーマ「スポーツマネジメント―トレーナーの社会的役割と外傷管理―」
期日:平成19年11月24日(土)・25日(日)
会場:新梅田研修センター(大阪市)
特別講演「スポーツを取り巻く環境の変化とトレーナー」 原田宗彦(早稲田大学)
教育講演「動作学からみた外傷マネジメント」川野 哲英(FTEX Institute,はちすばクリニック)
特別講演「スポーツ外傷における競技復帰までのマネジメント」堀部秀二先生(大阪労災病院)
シンポジウム1「スポーツを取り巻く環境の変化とトレーナー」
座長:浦辺幸夫(広島大学)
シンポジスト:鹿倉二郎(アシックス株式会社),
村木良博((有)ケアステーション),
山本利春(国際武道大学),
清家輝文(有限会社ブックハウスエイチディ)
シンポジウム2「スポーツ外傷における競技復帰までのマネジメント」
座長:吉村直樹(やまぎわ整形外科)
シンポジスト:東田哲也(ワールドラグビー部)
栗田興司(コンディショニングクラブPCP)
松田孝幸((有)スポーツコンディショニングプロモーション・ジン)
藤野絢也(同志社大学ラグビー部)

【ワークショップ】
■第24回ワークショップ(長崎)
テーマ「スポーツ外傷と予防プログラム」
期日:平成20年 2月2日(土)3日(日)
会場:長崎大学医学部
公開講座「成長期のスポーツ障害予防~けがをしないためのウォーミングアップ、クーリングダウン~」
今村宏太(いまむら整形外科医院)杉野美里(いまむら整形外科医院)
講義:「膝スポーツ外傷」米倉暁彦(長崎大学医学部付属病院)
講義:「投球障害」山口和博(山口整形外科医院)
実技:「ACL損傷予防プログラム」浦辺幸夫(広島大学大学院保健学研究科)
実技:「投球障害予防プログラム」 小松智先生(鶴田運動機能回復クリニック) 
実技「サッカーチームにおける傷害予防実践」尾崎勝博(野崎東病院)

【講習会】
■平成19年度第1回講習会
テーマ「コンディショニング」
期日:平成20年2月24日(日)
会場:横浜市スポーツ医科学センター(神奈川県横浜市)
講演 「アスリートに対する内科的コンディショニング」川原 貴(国立スポーツ科学センター)
特別講演「トップアスリートのコンディショニング」増田 雄一(リニアート)
松田 直樹(国立スポーツ科学センター)
シンポジウム 「パフォーマンス向上のためのコンディショニング」
シンポジスト:コンディショニングにむけた疲労回復と栄養摂取
殖田 友子 (帝京大学医療技術学部 准教授)
メンタルコンディショニング 
立谷 泰久 (国立スポーツ科学センター)
メディカルコンディショニング
松田 孝幸 先生(スポーツコンディショニングプロモーションJIN)
フィジカルコンディショニング
伊藤 良彦 先生(NEC男子バレーボール部コンディショニングトレーナー他)



平成18年度
【講習会】
■第2回講習会
平成19年3月4日(日)
テーマ:「スポーツ選手の慢性痛とその対応」
基調講演 「慢性痛のメカニズム」
鈴木重行(名古屋大)
トピックス 「アジア大会報告ー情報戦略活動―」
白井克佳(国立スポーツ科学センター)
主題発表「スポーツ選手の下肢慢性痛への対応」
塩澤伸一郎(社会医学技術学院)  
妻木充法(東京スポーツ&レクレーション専門学校)
小泉圭介(国立スポーツ科学センター) 
岡戸敦男(スポーツ医・科学研究所)

■第1回講習会
平成18年5月14日(日)、
プログラム:講義「足関節内反捻挫 ~バイオメカニクスに基づく診断と治療~」
遠山晴一(北海道大学病院スポーツ医学診療科)
講義「足関節捻挫の後遺症 ~治りにくくする要因とその対処方法~」
野村亜樹(医療法人社団昇英会はちすばクリニック)
パネルディスカッション「足関節捻挫のリハビリテーションを考える」
座長 浦辺幸夫(広島大学大学院保健学研究科スポーツリハビリテーション学研究室)
パネラー 西田貴之(三菱電機メルコドルフィンズ)、
宮村 司(浜松医療学院)
板倉尚子(日本女子体育大学健康管理センター)
濱野武彦(トライデントスポーツ健康科学専門学校)

【ワークショップ】
■第23回ワークショップ(鹿屋)
平成19年2月11日(日)、12日(祝)
会場:鹿屋体育大学(鹿児島県鹿屋市白水町)
テーマ:『走・跳動作で生じるスポーツ外傷に対するアスレティックリハビリテーション』
プログラム:
『スポーツ外傷に対する整形外科的対応とメディカルチェックの重要性』
藤井康成(鹿屋体育大学保健管理センター)
『スポーツ外傷に対するリハビリテーションの基礎』
日野邦彦(帝京大学)
『走・跳動作で生じるスポーツ外傷に対する機能評価』
福田隆一(小倉記念病院)
『走・跳動作獲得に向けての段階的アスレティックリハビリテーション』
尾崎勝博(野崎東病院)
『走・跳動作からみたスポーツ外傷の予防』
平川信洋(鶴田整形外科)
『スピード・パワー向上のためのスキルトレーニング』
金高宏文(鹿屋体育大学スポーツトレーニング教育研究センター)研修会

【研修会】
■第24回研修会
テーマ「スポーツ選手を怪我から守る~トレーナーの役割~」
期日:平成18年11月4日・5日
会場:飯田橋レインボービル大会議室
基調講演「トレーナーの社会貢献」河野 一郎(筑波大学) 
記念講演「我が国におけるスポーツ医学の歩み」黒田 善雄(東京大学名誉教授)
会長講演「機能的な視点によるスポーツ外傷の予防」川野 哲英(はちすばクリニック)
講演「トップスポーツ選手のリハビリテーションを考える~肉離れの発生要因と治癒予測~」
奥脇 透(国立スポーツ科学センター) 
主題討議「スポーツ外傷の予防にトレーナーが果たす役割」
山本 利春(国際武道大学)・講師:加賀谷 善教(鹿屋体育大学)
馬場 宏輝(仙台大学)・村木 良博(ケアステーション)
主題発表「スポーツ選手を怪我から守る~トレーナーの取り組み~」
座長:小林寛和(スポーツ医・科学研究所)・浦辺幸夫(広島大学大学院)
サッカー~ステップにおける膝前十字靱帯損傷~松田直樹(国立スポーツ医科学センター)
陸上競技~スプリントにおけるハムストリングスの肉離れ~下山田陽子(川本整形外科)
バスケットボール~ジャンプ動作における膝蓋靱帯炎~伊藤由美子(田淵整形外科クリニック)
ラグビー~あたり動作における~竹村雅裕(筑波大学)



平成17年度
【講習会】
■第1回講習会
平成17年6月5日(日)、大阪医専(梅田)
プログラム:講義『ケガにつながる動きとその改善策』
山際哲夫(やまぎわ整形外科院長)
講義『二軸動作~常歩』
小田伸午(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
講義『動きに活かすトレーニング』
浦辺幸夫(広島大学大学院保健学研究科教授)
パネルディスカッション『効率的な動きをつくる』
座長:大工谷 新一 先生
パネラー:油谷浩之(関西学院大学アメリカンフットボール部ストレングスコーチ)
           伊藤浩充(神戸大学医学部保健学科助教授・滝川第二高校サッカー部トレーナー)
吉村直樹(やまぎわ整形外科・同志社大学ラグビー部コンディショニングコーチ)
■第2回講習会
平成18年3月5日(日)、東京体育館第1研修室
プログラム:講義「トリノオリンピックメディカルレポート
  ~トレーナーを中心とした新しいサポート体制の構築~」
高尾良英(藤沢湘南台病院健康スポーツ部)
講義「スポーツ医学とSportsmedicine~ジャーナリストの視点から~」
清家輝文(月刊スポーツメディスン編集人)
講義「膝前十字靱帯損傷~最新トピックス~」
         福林徹(早稲田大学スポーツ科学学術院)
講義「膝前十字靱帯損傷~リハビリテーションと予防~」
         浦辺幸夫(広島大学大学院保健学研究科)

【ワークショップ】
■第20回ワークショップ
平成17年10月22日(土)、23日(日)
会場:財団法人スポーツ医・科学研究所
テーマ:「スポーツ選手に必要な柔軟性を考える」
プログラム:講義「スポーツ選手に必要な柔軟性
―スポーツ動作における筋腱複合体の役割―」
深代千之(東京大学大学院総合文化研究科)
講義「筋腱のスポーツ外傷に対する整形外科的アプローチ」
三嶋真爾(名古屋大学医学部整形外科学教室) 
講義「柔軟性の獲得に向けた基礎理論」
鈴木敏和(和田整形外科・外科医院)
実技「スポーツ選手の柔軟性評価」
藤堂庫治(三菱名古屋病院)
講義・実技「柔軟性を得るための手法」
大工谷新一(南大阪スポーツ医学&リハビリテーションセンター)
実技「柔軟性をスポーツ動作に生かすためのエクササイズ」
宮村司(浜松医療学院専門学校アスレティックトレーナー学科)

■第21回ワークショップ
平成18年2月11日(土)、12日(日)
会場:医療法人社団 寿量会 熊本機能病院
テーマ:『スポーツ選手に対する機能評価とその実際』
プログラム: 講義『スポーツ選手に対する心身のコンディション評価について』
         東利雄 (熊本機能病院)
実技『体幹のスポーツ外傷に対する機能評価とその実際』
         松田孝幸 (スポーツコンディショニング・プロモーション・JIN)
実技『下肢のスポーツ外傷に対する機能評価とその実際』
         平川信洋 (鶴田整形外科)
実技『上肢のスポーツ外傷に対する機能評価とその実際』
         日野邦彦 (帝京大学福岡医療技術学部)
実技『アライメント評価とその実際』
         尾崎勝博 (野崎東病院 アスレティック・リハビリテーションセンター)
講義『選手・指導者への評価結果のフィードバックとその活用方法』
         加賀谷善教 (鹿屋体育大学)

【研修会】
■第23回研修会
平成17年11月26日(土)~27日(日)
会場:岡山国際交流センター
プログラム:「私のウェイト・トレーニング人生」
窪田 登(吉備国際大学学長)
「スポーツ現場に必要な膝スポーツ外傷の知識」 
阿部信寛(岡山大学医学部整形外科学講座)
      「スポーツ現場へのバイオメカニクス研究からの提言」
河村顕治(吉備国際大学保健科学部教授)
シンポジウム「地域に根差したスポーツ医科学サポートを考える」
シンポジスト:沼倉たまき(京都地域医療学際研究所附属病院)、
石田裕子(岡山湯郷Belle)、平川信洋(鶴田整形外科医院)



平成16年度
【講習会】
■第1回講習会
平成16年6月13日(日)9:30~16:00
会場:(財)スポーツ医・科学研究所(愛知県知多郡阿久比町)
テーマ:「スポーツ選手の腰痛治療を考える 腰痛治療の現状と今後への期待」
プログラム:
講義1「腰痛治療最前線」松山幸弘・名古屋大学医学部運動形態外科学講座講師
講義2「腰痛の評価法はどうなっているか」日野邦彦・当会副代表、帝京大学福岡医療技術専門学校
講義3「なおせる腰痛となおせない腰痛」浦辺幸夫・当会代表、広島大学大学院保健学研究科
パネルディスカッション「私が行っている腰痛対策」
パネラー:三村俊英、治療院ミムラ院長、鍼灸マッサージ師、津田清美・アイシンエイダブリュ(株)女子バスケットボール部トレーナー、宮下浩二・(財)スポーツ医・科学研究所 理学療法士、座長:小林寛和・(財)スポーツ医・科学研究所

■第2回講習会(東京)
平成17年3月6日(日)
テーマ:「半月版損傷の治療とリスク管理」
プログラム:
「半月版損傷の治療とリスク管理」福田潤・藤沢湘南台病院
「半月版損傷に対するアスレティックリハビリテーション」藤堂庫治・三菱名古屋病院
「生体環境設計による関節機能の再建――軟骨再生医療からみた半月版の生物学的機能と力学的研究」富田直秀・京都大学国際融合創造センター
「報告 アテネオリンピック本部医務班トレーナー帯同報告」増田雄一・(有)リニアート

【ワークショップ】
■第17回ワークショップ
平成16年4月17日(土)、18日(日)
会場:広島大学
テーマ:「評価をスポーツリハビリテーションにどのように応用するか」
プログラム:
「症例を通したアウトカム評価の紹介」浦辺幸夫・広島大学大学院
「肩関節手術の最近の進歩」望月由・広島大学大学院
「肩関節障害の評価とスポーツリハビリテーション」能勢康史・国士舘大学野球部コンディショニングコーチ
「スポーツ動作からみたストレッチング――その評価と実際」平川信洋・鶴田整形外科
「アライメント変化をどのように導くか――ビデオを用いた動作学習の試み」加藤茂幸・吉備国際大学保健科学部
「評価結果のまとめ方――データ処理に必要な基礎的統計手法の実習」岩本久生・マッターホルン病院

■第18回ワークショップ
平成16年9月4日(土)、5日(日)
会場:長崎大学医学部保健学科
テーマ:「スポーツ外傷の予防・再発防止に向けた対策」
プログラム:
「スポーツ外傷・障害を予防するための整形外科的メディカルチェック」米倉暁彦・長崎大学整形外科
「現場でできる外傷・障害予防のチェックポイントとその実際」尾崎勝博・野崎東病院アスレティックリハビリテーションセンター
「ウォーミングアップとクーリングダウンから見た問題と対策」横山茂樹・長崎大学
「アライメントからみた問題と対策」浦辺幸夫・広島大学大学院
「スポーツ動作から見た問題と対策」平川信洋・鶴田整形外科

■第19回ワークショップ
平成17年1月29(土)、30日(日)
会場:東京スポーツ・レクリェーション専門学校
テーマ:「競技復帰直前のアスレティックリハビリテーション-走・跳動作に着目して-
プログラム:
講義「競技特性を踏まえた下肢のアスレティックリハビリテーションとトレーニング処方」山本利春・国際武道大学
実技1 走(ランニング)動作への復帰のためのトレーニング「スプリント動作を模倣した筋力強化とランニングドリル」岩本広明・ミズノ㈱
実技2 跳(ジャンプ)動作への復帰のためのトレーニング「段階的プライオメトリックトレーニングを応用したジャンプドリル」眞鍋芳明・茨城県立医療大学
実技3 素早い動作(アジリティ能力)獲得のためのトレーニング
1)「フットワークエクササイズ(認知とクイックネス)」飯島庸一(S-CHALLENGE)
2)「フットワークドリル(方向変換と種目特性)」松田直樹・国立スポーツ科学センター

【研修会】
■第22回研修会
平成16年11月20日(土)、21日(日)
会場:西新オリエンタルホテル
テーマ:「走動作獲得に向けたアスレチック・リハビリテーション――スポーツ医科学とスポーツ現場でのとりくみ」
プログラム:
「走動作の功と罪」大久保衞・びわこ成蹊スポーツ大学
「高校サッカー選手の育成:私のMIND」黒田和生・滝川第二高等学校サッカー部監督
「私の志す膝靱帯治療」黒坂昌弘・神戸大学医学部整形外科
「走行パフォーマンス向上のためのバイオメカニカルアプローチ」伊藤章・大阪体育大学
シンポジウム「アスレティックリハビリテーションにおける走行パフォーマンス向上を考える」
シンポジスト:川本和久・福島大学教育学部、岩本広明・ミズノ㈱、吉村直樹・山際整形外科、舌正史・埼玉医科大学



平成15年度
【講習会】
平成15年度第1回講習会
15年4月20日(日)、県立広島女子大学大講堂
内容:
「スポリハの今後の展望」浦辺幸夫・スポリハ代表
「長時間運動におけるHeart drift現象を考える」大成浄志・広島大学医学部保健学科教授
「膝関節靭帯損傷治療の現在の知見」越智光夫・広島大学大学院医歯薬学総合研究科展開医科学専攻病態制御医科学講座整形外科学教授、広島大学大学院整形外科学
「身体の機能にテーピングが何を変化させられるか?」川野哲英・スポリハ会長

第2回講習会
16年2月29日(日)
テーマ:スポーツ選手の健康管理の実際
プログラム:
講習1 整形外科医の立場から-「運動器の健康管理」
      鳥居 俊・早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科助教授
講習2 内科医の立場から-「スポーツ選手の医科学サポート」
      坂本静男・早稲田大学スポーツ科学部スポーツ医科学科教授
講習3 栄養面における健康管理-メディカルチェックデータをもとに食事を考える-
      石川三知・Office LAC-U代表
講習4 トレーナー活動における選手の健康管理-メディカルチェックを中心に-
      山本利春・国際武道大学体育学部助教授
※平成15年度総会同時開催

【第14回ワークショップ(函館)】
15年9月6日(土)、7日(日)、函館市
テーマ:スポーツ選手の健康管理~予防的視点から~
内容:
1.メディカルチェック1 整形外科医の立場から
2.メディカルチェック2 トレーナーの立場から
3.現場でできるスクリーニング
(1)外傷の既往と関節不安定性テスト
(2)関節弛緩性のみかた
(3)筋の硬さと短縮のみかた
(4)静的アライメントのみかた
(5)動的アライメントのみかた
4.急性・慢性外傷の予防を考慮したウォーミングアップ エクササイズを考える
5.正しいクールダウンを考える

【第15回ワークショップ(京都)】
15年9月27日(土)、28日(日)、立命館大学国際平和ミュージアム
テーマ:競技復帰-膝関節急性外傷を中心に-
内容:
講義 膝関節急性外傷の基礎知識
     原 邦夫・社会保険京都病院
講義 膝関節急性外傷後の診断に必要な徒手検査
     藤堂庫治・三菱名古屋病院
講義・実技 膝関節急性外傷後のアスレチックリハビリテーションの考え方
        大工谷新一・関西医療学園専門学校
講義 膝関節急性外傷後のアスレチックリハビリテーションに必要な評価-持久力と瞬発力の評価を中心に-
     吉田昌平・京都学際研究所附属病院
講義 膝関節急性外傷後のアスレチックリハビリテーション
     舌 正史・埼玉医科大学附属病院
講義・実技 膝関節急性外傷後のスポーツ復帰のためのトレーニング
        佃 文子・琵琶湖成蹊スポーツ大学

【第16回ワークショップ(愛媛)】
16年2月7日(土)、8日(日)、愛媛十全医療学院
テーマ:下肢スポーツ外傷の診かたと対応の実際
内容:
講義1 下肢スポーツ外傷の発生と動作の関連について
      田口浩之・松山赤十字病院リハビリテーション科部長
実技1 下肢スポーツ外傷の評価に必要な知識と技術-足部・足関節の運動学とチェックの実際-
      岩本久生・マッターホルン病院リハビリテーション科
実技2 下肢スポーツ外傷の評価に必要な知識と技術-膝関節の運動学とチェックの実際-
      吉田 修・海里マリン病院理学診療科
実技3 下肢スポーツ外傷の理解に必要なアライメントチェックの実際
      加藤茂幸・吉備国際大学保健科学部理学療法学科
実技4 下肢スポーツ外傷への対応に用いる基本技術-ストレッチを中心に-
      平川信洋・鶴田整形外科医院リハビリテーション科
実技5 下肢スポーツ外傷への対応で考慮すべき基本動作-下肢スポーツ動作を中心に-
      佐伯秀幸・愛媛十全医療学院教務科

【第21回研修会】
15年11月22日(土)、23日(日)、川崎市産業振興会館
テーマ:痛み-医療機関とスポーツ現場での対処法-
内容:
基調講演 痛みの捉え方と整形外科的対応
        福林 徹・東京大学大学院生命環境科学系教授
講演 痛みの科学的捉え方
     水村和枝・名古屋大学環境医学研究所
パネルディスカッション スポーツによる腰痛症への対処法
                大久保衞・びわこ成蹊スポーツ大学
                片寄正樹・札幌医科大学
                平川信洋・鶴田整形外科医院
                田中尚喜・東京厚生年金病院
講演 スポーツで生じる痛みへの対応
     川口浩太郎・広島大学医学部保健学科
シンポジウム 筋腱の痛みに対するスポーツ現場での対処法
シンポジスト 橋本吉登・横浜市スポーツ医科学センター
         板倉尚子・日本女子体育大学健康管理センター
         三木裕昭・トライデント専門学校
         増田雄一・(有)リニアート



平成14年度
【講習会】
平成14年度第1回講習会
14年4月21日(日)、川崎市中小企業婦人会館
テーマ:「足関節、足部のスポーツ外傷とその対策」
プログラム:   
                                講義1 足関節・足部のスポーツ外傷について
     加藤哲也・武蔵野病院整形外科
講義2 足部の機能解剖とアスレティックリハビリテーション
     蒲田和芳・横浜市スポーツ医科学センター
講義3(FTEX協力事業)
     安全な新しいトレーニング・Exercise-FEX-とは~下肢(足関節・足部)を中心に~
     川野哲英・FTEX代表
*20周年記念式典同時開催

第2回講習会
15年3月16日(日)、国立オリンピック記念青少年センター
テーマ:膝外傷のアスレティック・リハビリテーション~理想のプログラムを追求する~プログラム:
講義1 膝靱帯へのストレスを探る~バイオメカニクス実験より~
     藤江裕道・工学院大学工学部助教授
講義2 ACL再建術の治療成績とリハビリテーション
     斉藤知行・横浜市立大学医学部整形外科教授
シンポジウム ACL再建術後のアスレティック・リハビリテーション-理想のプログラムとは?
     座長:浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科教授
     シンポジスト:吉田昌平・京都学際研究所病院、大森 豊・聖マリアンナ医科大学、吉村直樹・双愛整形外科、津田清美・Wリーグ アイシントレーナー
     指定発言:蒲田和芳

【第11回ワークショップ(神戸)】14年8月31日、9月1日、神戸大学医学部神緑会館
テーマ:スポーツ現場での医療活動に必要な基礎知識
プログラム:
講義1 スポーツ現場での医療活動に必要な医学的基礎知識1-下肢の急性・慢性スポーツ外傷について-
     吉矢晋一・神戸大学整形外科
講義2 スポーツ現場での医療活動に必要な医学的基礎知識2-上肢の急性・慢性スポーツ外傷について-
     藤田健司・神戸大学整形外科
講義3・実技 スポーツ現場での医療活動の実際-スポーツ救急処置において重要なポイント-
        辻 和哉・NPO法人アスリートネット
講義4・実技 スポーツ選手への医療活動に必要な基礎知識とその実践-急性・慢性スポーツ外傷の発生因子について-
        伊藤浩充・神戸大学医学部保健学科
講義5・実技 下肢のスポーツ外傷後の身体機能評価とアスレティックリハビリテーションについて-スポーツ外傷に関わる身体的要因と下肢の動的アライメントへの対応-
        小林寛和・スポーツ医・科学研究所
講義6・実技 上肢のスポーツ外傷後の身体機能評価とアスレティックリハビリテーションについて-投動作の技術向上と再発予防のための対応-
        日野邦彦・帝京大学福岡医療技術専門学校

【第12回ワークショップ(富山)】14年10月5日、6日、富山県総合体育センター
テーマ:アライメントのみかたとスポーツ動作
プログラム:
講義1 スポーツ選手の治療におけるアライメントの意義
     布村忠弘・富山大学教育学部教授
講義2 アライメントからみたスポーツ外傷と整形外科的な徒手検査法(不安定性検査等の実技含む)
     山田 均・高岡市民病院整形外科部長
講義3 スポーツ外傷に下肢アライメントがどのように影響するか
     浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科助教授
講義4・実技 下肢アライメントの測定
        加藤茂幸・広島大学医学部保健学科
講義5・実技 ビデオを用いたダイナミックアライメントの測定・解析
        加藤茂幸・広島大学医学部保健学科
講義6、7・実技 上肢・体幹のアライメントのみかた
        宮下浩二・スポーツ医・科学研究所
講義8・実技 アライメントコントロールの実際
        浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科助教授

【第13回ワークショップ(佐賀)】15年2月22日、23日、佐賀県スポーツ会館
テーマ:これから現場に出る方々のための初級講座「スポーツ現場で必要な評価と対応」プログラム:
講義1 スポーツ現場活動の実際
     松田孝幸・スポーツコンディショニングプロモーションJIN)
講義2 下肢の急性・慢性外傷のみかた
     可徳三博・鶴田整形外科
講義3 上肢の急性・慢性外傷のみかた
     鶴田敏幸・鶴田整形外科
講義・実技 スポーツ現場に必要な評価の実際~アライメントチェックを中心に~
       横山茂樹・長崎大学医学部保健学科
講義・実技 下肢外傷に対する評価と対応
       岡村幸枝・あたご整形外科
講義・実技 上肢外傷に対する評価と対応
       平川信洋・鶴田整形外科

【第20回研修会】14年11月9日、10日、福岡市都久志会館
テーマ:関節不安定性-スポーツ動作に及ぼす影響とその対策-
プログラム:
記念講演(FTEX協力事業)
     「関節不安定性に対する機能的な対応」
      川野哲英・スポーツ選手のためのリハビリテーション研究会代表、FTEX Institute代表
      座長:小林寛和・(財)スポーツ医・科学研究所
特別企画「これからのスポーツ医療システムを考える」
      座長:横山茂樹・長崎大学医学部保健学科
     (1)体育館、トレーニングジムを設けたスポーツ医療機関
         尾崎勝博・野崎東病院アスレティックリハビリテーションセンターファンクション
     (2)地域スポーツ医療の包括的なネットワークづくり
         平川信洋・鶴田整形外科医院
     (3)リコンディショニングの実践と医療機関とのタイアップ
         松田孝幸・スポーツコンディショニングプロモーションJIN
基調講演Ⅰ「膝関節不安定性に対する治療とリハビリテーション」
          黒澤 尚・順天堂大学医学部整形外科教授
       座長:浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科
教育講演(公開講座1)
      「手・肘関節不安定性に対する治療とリハビリテーション」
          鶴田敏幸・鶴田整形外科医院院長
       座長:伊藤弘充・神戸大学医学部保健学科
基調講演Ⅱ(公開講座2)
      「肩関節不安定性に対する治療とリハビリテーション」
          信原克哉・信原病院院長
       座長:日野邦彦・帝京大学福岡医療技術専門学校
シンポジウム「足関節不安定性を有する選手への対応」
       座長:蒲田和芳・横浜市スポーツ医科学センター
       シンポジスト:
       (1)手術的治療 福田 潤・藤沢湘南台病院
       (2)足関節機能的不安定性の原因と対策 松坂誠應・長崎大学医学部保健学科
       (3)足関節不安定性に対する機能的リハビリテーション 岩本久生・マッターホルン病院



平成13年度
【講習会】
平成13年度第1回講習会
13年6月3日(日)、横浜市スポーツ医科学センター(横浜国際総合競技場内)
テーマ「膝伸展機構のスポ-ツ障害」
プログラム:
講義1 膝伸展機構のバイオメカニクスとスポーツ障害
     冨士川恭介・防衛医科大学整形外科
講義2 膝伸展機構のスポーツ障害への外科的治療
     福田潤・藤沢湘南台病院整形外科
休憩
講義3 膝伸展機構のスポーツ障害に対するアスレティック・リハビリテーション
     浦辺幸夫・広島大学医学部保健学科
症例報告(発表各20分、質疑10分)
懇親会

【第16回夏期合宿講座および第10回基礎教育講座】7月20~21日、ホテルサンルート関空(大阪府泉大津市なぎさ町)
テーマ「下肢スポーツ外傷の理解に必要な基礎知識」
プログラム

基調講演 
下肢スポーツ外傷の理解に必要な基礎知識
原 邦夫(京都第二赤十字病院)
講義・実技 
下肢スポーツ外傷の理解に必要な整形外科学的検査
森裕展(森整形外科)
講義  スポーツ外傷のリハビリテーションに必要なスポーツ動作の分析
大工谷新一(関西医療学園専門学校)
講義・実技 
スポーツ外傷のリハビリテーションに必要な基礎知識の整理-神経生理学的側面から-
鈴木俊明(関西鍼灸短期大学神経病研究センター)
講義・実技 
スポーツ外傷の理解に必要な基礎知識-足関節・足部の運動学とリハビリテーション-
近藤仁(井戸田病院)
講義・実技  スポーツ外傷の理解に必要な基礎知識-膝関節・股関節の運動学とリハビリテーション-
浦辺幸夫(広島大学)
講義・実技  スポーツ外傷と運動連鎖の関連を考える
宮下浩二・財スポーツ医科学研究所
症例報告
1.足関節・足部周辺の慢性外傷のリハビリテーション
  吉田昌平・京都地域医療学際研究所附属病院
2.膝関節急性外傷の術後管理とリハビリテーション
  谷埜予士次・関西医療学園専門学校

【第19回研修会】11月24~25日、川崎市産業振興会館
プログラム(講師敬称略)
〈11月24日〉
開会式
基調講演「スポーツと膝外傷治療-歴史と展望」黒沢尚、研修会長
講演「スポーツと膝下腿外旋症候群」蒲田和芳
企業プレゼンテーション
教育講演1
シンポジウム「ACL再建術後の競技復帰」
症例報告(膝4題)
トレーナー活動報告(約4題)
懇親会
〈11月25日〉
一般演題(約20題)
教育講演2
パネルディスカッション
閉会式



平成12年度
【講習会】
平成12年度第1回講習会
6月4日(日)、横浜市スポーツ医科学センター(横浜国際総合競技場内)
テーマ「上肢のスポーツ外傷とリハビリテーション」
プログラム:
講義1「手関節のスポーツ外傷の治療」
    佐々木孝・済生会神奈川病院整形外科
講義2「肘関節のスポーツ外傷・障害の治療(野球肘、テニス肘を中心に)」
    伊藤恵康・慶友整形外科病院
講義3「上肢(肘、手)のアスレティック・リハビリテーション」
    蒲田和芳・横浜市スポーツ医科学センター
講義4「上肢のコンディショニングとトレーニング」
    宮下浩二・(財)スポーツ医・科学研究所

【第15回夏期合宿講座及び第9回基礎教育講座】7月28~30日、(財)スポーツ医・科学研究所(愛知県知多郡阿久比町)
テーマ「下肢スポーツ外傷のアスレティックリハビリテーションに必要な機能評価」
講義I 「スポーツ外傷の病態を理解するための考え方と手法」
     横江清司・(財)スポーツ医・科学研究所
講義II 「アスレティックリハビリテーションにおける機能評価の位置付け」
     近藤 仁・井戸田病院
講義・実技III 「アスレティックリハビリテーションに必要な各種機能評価の意義と実際-筋力、関節可動域、下肢アライメント-」
        浦辺幸夫・広島大学
講義・実技IV 「下肢スポーツ外傷の症状把握に必要な基本的な機能評価」
        IV-1膝関節 宮下浩二・(財)スポーツ医・科学研究所
        IV-2足部・足関節 加賀谷善教・相模原協同病院
講義・実技V 「下肢スポーツ外傷の診断学-診断に必要な画像の見方や徒手検査法-」
        山賀 寛・やまが整形外科
講義・実技VI 「スポーツ動作を考えた下肢スポーツ外傷の機能評価」(FTEX協力事業)
        小林 寛和・(財)スポーツ医・科学研究所
症例提示VII 「下肢スポーツ外傷に対するアスレティックリハビリテーションの考え方」
        座長:近藤仁・井戸田病院
        講師:足関節-大工谷新一・関西医療学園専門学校、膝関節-藤堂庫治・三菱名古屋病院

【第18回研修会】11月11~12日、広島大学医学部広仁会館
プログラム
研修会長講演
基調講演「国体選手のメディカルチェックデータの応用」
     大成浄志・広島大学医学部保健学科教授
特別講演「膝関節手術の未来」
      越智光夫・島根医科大学整形外科教授
指定演題 「シドニーオリンピックにおける日本選手団の健康管理」
シンポジウム「スポーツ選手の健康情報の活用と整理」
シンポジスト-坂本静男・JOC選任スポーツドクター・順天堂大学浦安病院
        増島 篤・JOC選任スポーツドクター・東芝病院スポーツ整形外科、他
特別企画1 「AV機器を使用したアスレティックリハビリテーションの実際」
       「パソコンでの健康情報処理の具体例のデモンストレーション」、他
特別企画2 一般演題要旨の事前掲示
企業展示、企業プレゼンテーション懇親会
研究会学術部プロジェクト発表「健康情報管理データベースの応用」
「ATACK NETの展開」
清家輝文・ブックハウスHD
「評価に必要な情報を整理する」
宮下浩二・(財)スポーツ医・科学研究所
「スポーツ医・科学への高度通信情報の応用」
片寄正樹・札幌医科大学保健医療学部
研究報告
一般演題
優秀論文の表彰



平成10年度
【講習会】
《第51回》5月17日、横浜市スポーツ医科学センター
テーマ「スポーツ動作と腰痛」
  「スポーツ選手の腰痛への対応」北里研究所病院 阿部 均
  「スポーツ動作と体幹のバイオメカニクス」相模原協同病院 加賀谷善教
  「腰痛の機能評価とアスレティックリハビリテーション」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  <症例検討会:スポーツ動作と腰痛>
   座長 (財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
   ・井戸田病院 近藤 仁
   ・日本女子体育大学 板倉尚子
   ・横浜市スポーツ医科学センター 蒲田和芳

【第13回夏期合宿講座・第7回基礎教育講座】7月18~20日、福岡県立スポーツ科学情報センター (アクシオン福岡)
テーマ「スポーツ動作から見たトレーニング」
  「トレーニングにおける身体負荷」長崎大学附属病院 横山茂樹
  「上肢外傷のとみかたとアスレティックリハビリテーション」熊本機能病院 日野邦彦
  「下肢外傷のとみかたとアスレティックリハビリテーション」野崎東病院 尾崎勝博
  「機能的トレーニングの概念」(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「コンタクト・スポーツ動作の見方」(財)横浜市スポーツ医科学センター 蒲田和芳
  「コンタクト・スポーツ動作に必要なトレーニング」 (実技) 同上
  「ノンコンタクト・スポーツ動作の見方」(財)日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
  「ノンコンタクト・スポーツ動作に必要なトレーニング」 (実技) 同上
  「機能的トレーニングを含んだエクササイズーエアロビクス的組立ー」 (実技)
          スポーツ・コンディショニング・プロモーションJIN 松田孝幸ほか



平成9年度
【講習会】
《第49回》4月19日
  「膝関節のバイオメカニクス的研究ー研究手法と応用ー」東京大学大学院生命環境科学系 石毛勇介
  「膝関節外傷のリハビリテーションへの臨床応用1ー不安定性を中心にー」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「膝関節外傷のリハビリテーションへの臨床応用2ーアライメントを中心にー」東京大学大学院生命環境科学系 蒲田和芳
《第50回》平成10年3月15日、横浜市スポーツ医科学センター
   講義1「下肢慢性外傷への保存療法の考え方」横浜市スポーツ医科学センター 三木英之
   研究発表(アーチ機能に関する調査・研究発表)
   1.「テーピングによるアーチ支持効果」(財)スポーツ医・科学研究所 宮下浩二
   2.「足底板によるアーチ支持効果」(財)日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
   3.「足底圧分布からみたアーチ機能」東京大学大学院生命環境科学系 川本竜二
   4.ディスカッション
   講義2「足部アーチ機能とダイナミックアライメント」やまが整形外科 馬越信行
   講義3「下肢慢性外傷のアスレティックリハビリテーション」城所整形外科 寺薗圭一

【第12回夏期合宿講座・第6回基礎教育講座】8月22~24日
  「下肢の外傷とメディカルチェック」東芝林間病院整形外科 鳥居 俊
  「理学的評価法~検査・測定」日本女子体育大学 板倉尚子
  「外傷の急性期における救急処置とリスク管理」東芝病院 小野秀俊
  「アスレティックリハビリテーションにおけるリスク管理と機能評価」広島大学 浦辺幸夫
  「スポーツ動作におけるリスク管理と機能評価」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「トレーニングにおけるリスク管理と機能評価」横浜市スポーツ医科学センター開設準備室 蒲田和芳
<症例討論会>
  「足関節」城所整形外科 寺薗圭一
  「膝関節」(株)ゴールドウインスポーツサポート 岩井真一

【第15回研修会】11月8~9日、ゴールドウイン アレナホール
<基調講演>
  「アスレティックリハビリテーションにおけるリスク管理と競技復帰」横浜市スポーツ医科学センター開設準備室 高澤晴夫
<特別講演I> 「スポーツ医・科学における安全とリスク管理を考えるーラグビーにおけるリスク管理」筑波大学スポーツ医学 河野一郎
<講演>
  「医療とスポーツ現場のリスク管理」(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
<シンポジウム>
  「アスレティック・リハビリテーションにおけるリスク管理と競技復帰」
   オブザーバー/
     順天堂大学医学部整形外科 黒沢 尚
     順天堂大学附属浦安病院 坂本静男
     「関節不安定性のリスク管理」 東京大学大学院・横浜市スポーツ医科学センター開設準備室 蒲田和芳
     「現場サイドにおけるリスク管理と競技復帰」
         ・トレーナー (株)ゴールドウインスポーツサポート 村木良博
         ・選手 元シャンソン化粧品バスケットボール部 一乗アキ
         ・選手 富士通陸上競技部 苅部俊二
         ・指導者 埼玉県立上尾高校 秋元恵美
<特別講演II>
  「スポーツ医・科学における安全とリスク管理を考えるーACL再建術後の安全性とリスク管理」東京大学 福林 徹
*創会15周年記念式典併催

【第6回ワークショップ】平成10年2月14~15日、(財)スポーツ医・科学研究所
テーマ「スポーツ動作を考えるースポーツ動作と外傷発生の関係を中心にー」
  「スポーツ動作の考え方とみかた」(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「スポーツ動作の分析方法について」(財)スポーツ医・科学研究所 宮下浩二
  「基本的なスポーツ動作における注意点」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「スポーツ動作の分析に必要な機能評価の方法」井戸田病院 近藤 仁
                        (財)スポーツ医・科学研究所 宮下浩二
                        やまが整形外科 馬越信行
  「代表的な競技種目におけるリスクを伴うスポーツ動作と安全対策」ミズノ(株) 岩本広明
                                 (財)日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
                                 国士舘大学 能勢康史
                                 横浜市スポーツ医科学センター 蒲田和芳



平成8年度
【講習会】
《第47回》6月8日
  「肩の機能的トレーニングを考える」
   シンポジスト/
     ファイナルストレングス 田内敏男/国士舘大学野球部 能勢康史
     東京大学大学院生命環境科学系 蒲田和芳/東芝病院 小野秀俊
  「肩のバイオメカニクスとスポーツ外傷についての最近の知見」
     東京大学大学院生命環境科学系 福林 徹
  「総合討論ー肩の機能的トレーニングを考えるー」
     座長/(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
《第48回》平成9年3月9日
  「足部・足関節の運動機能学とリハビリテーション」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「足関節捻挫の治療と予防」横浜労災病院 田渕健一
  「競技別の足関節捻挫予防対策」
   シンポジスト/
     (株)ゴールドウインスポーツサポート 伊藤由記子
     東京大学大学院 喜熨斗勝史
   総合討論/
     (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
     (株)ゴールドウインスポーツサポート 伊藤由記子
     東京大学大学院 喜熨斗勝史
     東京大学大学院生命環境科学系 蒲田和芳

【第14回研修会】11月9~10日、ゴールドウイン アレナホール
<特別講演>
  「トレーナーに必要な知識と技術」東京大学 川原 貴
<基調講演>
  「トレーナーに必要な知識と技術」日本体育大学 中嶋寛之
<シンポジウム>
  「アスレティック・リハビリテーションの実際ー足部・足関節外傷をテーマとしてー」
   シンポジスト/
     横浜市立港湾病院 坂西英夫/日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹/ミズノTC 吉田孝久
   指定発言/
     東芝病院 小野秀俊/東京大学大学院生命環境科学系 蒲田和芳
     (財)スポーツ医・科学研究所 伊良波知子/国際武道大学 山本利春

【第11回夏期合宿講座・第5回基礎教育講座】8月23~25日
  「上肢・躯幹の機能解剖と評価法」茅ヶ崎市立病院 唐沢 豊
  「躯幹のスポーツ外傷」横浜市総合リハビリテーションセンター 中村光孝
  「上肢のスポーツ外傷」横浜市立港湾病院 三木英之
  「スポーツ動作のバイオメカニクス的分析ー上肢・躯間を中心にー」東京大学 平野裕一
  「上肢のアスレティックリハビリテーション」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「躯幹のアスレティックリハビリテーション」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「スポーツ動作からみた上肢・躯幹の効果的なトレーニング」東京大学大学院 蒲田和芳
  「スポーツ外傷への対応・症例検討会」
   ・野球 (財)スポーツ医・科学研究所 宮下浩二
   ・ラグビー 相模原協同病院 木田貴英

【第5回ワークショップ】平成9年2月15~16日、(財)スポーツ医・科学研究所
  「ファンクショナルセラピーの概念とファンクショナルテーピングの基本的な考え方」
                                  日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「下肢のファンクショナルセラピーに必要な機能解剖とバイオメカニクスの知識について」
                                    広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「足部・足関節外傷のファンクショナルテーピング」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「膝関節外傷のファンクショナルテーピング」相模原協同病院 加賀谷善教
  「各種スポーツでのファンクショナルテーピングの効果を確認する」
   (財)スポーツ医・科学研究所 伊良波知子、宮下浩二
                 井戸田病院 近藤 仁



平成7年度
【講習会】
《第45回》5月13日
  「広島アジア大会の医療体制のなかでトレーナーは何ができたのか」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「アスリートの食事をどう考えるか」(株)明治製菓 杉浦克己
《第46回》平成8年3月9日
  「スポーツ障害-スポーツは人間に何を与えたかー」順天堂大学浦安病院健康スポーツ診療科 坂本静男
  「国際競技大会における医療活動の現状と展望ー福岡ユニバシアードでの医療スタッフの活動を取り上げて」
   シンポジスト/
     可也病院 松田孝幸/東京大学大学院 蒲田和芳
     日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹/(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和

【第13回研修会】11月18~19日、ゴールドウイン アレナホール
<基調講演>
  「アスレティック・トレーナーへの期待」城所整形外科院長 城所靖郎
<講演>
  「アスレティック・トレーナーへの期待」東海大学陸上競技部コーチ 高野 進
<シンポジウム>
  「スポーツ外傷の発生から復帰までー肉ばなれをテーマとしてー」
   シンポジスト/
     東芝林間病院整形外科 鳥居 俊/東京大学教養学部助教授 深代千之
     筑波大学体育科系講師 白木 仁/静岡西遠女子陸上競技部監督 高田 均

【第10回夏期合宿講座・第4回基礎教育講座】7月21~23日
  「リコンディショニング総論」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「講義・実技:メディカルチェック」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「下肢のスポーツ外傷(軟部組織)」相模原協同病院 坂西英夫
  「急性外傷の発生とリハビリテーション」東京大学 蒲田和芳
  「慢性外傷のリコンディショニング」日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
  「怪我を予防するスキルトレーニング」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
<シンポジウム>
  「現場におけるリコンディショニングの実際」
   ・ラグビー 東芝病院 佐々木克則
   ・ハンドボール 日本女子体育大学健康管理センター 板倉尚子
   ・陸上 相模原協同病院 山本尚司

【第4回ワークショップ】平成8年1月27~28日、スポーツ医・科学研究所
  「下肢のバイオメカニクス」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「下肢のファンクショナルテーピング」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「基本的なステップドリル」(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「FOIの基礎、実際」(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英



平成6年度
【講習会】
《第43回》5月14日
  「スポーツマンに必要な健康管理とはーシステムと治療の実際」
     シンポジスト/
     筑波大学臨床医学系整形外科 福林 徹
     札幌医科大学保健医療学部 片寄正樹
     NEC女子バレーボール部 岩崎由純
     (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「これからの日本におけるトレーナー制度のあり方」日本体育協会指導者育成部 菅野 裕
《第44回》平成7年3月19日
  「競技スポーツのパフォーマンス向上にもたらす筋・腱の相乗効果」東京大学教養学部 深代千之
  「トレーナーに必要な資質について考えるースポーツの現場で要求される役割と知識とは」
   パネリスト/
     ナイキジャパン 石山修明/ヤマハ運動強化部 臼井義雄/(株)ゴールドウインス
     ポーツサポート 津田清美/(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和

【第12回研修会】11月12~13日、川崎市産業振興会館
<基調講演>
  「健康管理のあり方ー内科的側面からー」日本女子体育大学教授 黒田善雄
  「健康管理のあり方ー整形外科的側面からー」横浜市立港湾病院院長 高澤晴夫
<シンポジウム>
  「日本体育協会トレーナー制度の発足にあたって」
   シンポジスト/
     【第1部】
     藤沢湘南台病院健康スポーツ部 高尾良英
     花田学園 溝口秀雪
     日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
     【第2部】
     筑波大学臨床医学系 河野一郎
     日本体育協会指導者育成部 菅野 裕
     (有)ブックハウスHD 清家輝文

【第3回基礎教育講座】7月31日
  「スポーツにおける内科的問題とその対応」日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
  「スポーツとけがー上肢編ー」相模原協同病院 三橋成行
  「アスレチック・リハビリテーションー上肢編ー」国士舘大学 能勢康史

【第9回夏期合宿講座】8月26~28日
  「躯幹のスポーツ外傷」城所整形外科 城所靖郎
  「リハビリテーションの基礎知識ー躯幹ー」茅ヶ崎市立病院 唐沢 豊
  「コンタクトスポーツにおける躯幹の外傷ーあたり動作からー」東京大学 蒲田和芳
  「肩・肘関節におけるスポーツ外傷」相模原協同病院 三橋成行
  「上肢のリハビリテーションの基礎知識」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「上肢の慢性外傷のリハビリテーションー投球肩を中心にー」中日ドラゴンズ 宮本三千男
  「上肢の急性外傷のリハビリテーション」相模原協同病院 加賀谷善教
<シンポジウム>
  「スポーツフィールドでの管理とリハビリテーションー急性及び慢性外傷の対応ー」
   ・野球 国士舘大学 能勢康史
   ・バスケットボール (財)スポーツ医・科学研究所 伊良波知子
   ・ラグビー (有)トータルケアシステム 三村晃庸

【第3回ワークショップ】平成7年1月28~29日、スポーツ医・科学研究所
  「筋に関する基礎的な知識について」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「体験:体力測定」(財)スポーツ医・科学研究所 伊良波知子、やまが整形外科 馬越信行
  「筋の機能を確認する」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「筋の機能を確認する:筋電図を用いて」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和、若山章信
  「筋の機能を確認する:筋力測定機器を用いて」相模原協同病院 加賀谷善教



平成5年度
【講習会】
《第41回》5月1日
  「スポーツと医療~各現場の眼と声」
   シンポジスト/
     横浜市立港湾病院整形外科 高尾良英
     NATA公認トレーナー 鹿倉二郎
     東京大学アメリカンフットボール部 蒲田和芳
     都立小山台高校教諭 紺野正紀
     (有)ブックハウスHD 清家輝文
《第42回》平成6年3月6日
  「膝前十字靱帯損傷とスポーツ活動についてー治療の変革と最近の知見についてー」東京大学整形外科 酒井宏哉
  「スポーツ選手の足関節捻挫への対策」横浜市立港湾病院 河野卓也
                    広島大学医学部保健体育学科 浦辺幸夫
   症例提示/やまが整形外科 馬越信幸、相模原協同病院 山本尚司

【第11回研修会】11月13~14日、川崎市中小企業・婦人会館
<基調講演>
  「スポーツ選手に求められる体力とは」富山大学教育学部教授 山地啓司
<特別講演>
  「スポーツ外傷の発生機転」都立府中病院整形外科部長 星川吉光
  「オーバートレーニングの危険性」聖マリアンナ医科大学内科講師 武者春樹
  「アスレチックリハビリテーションの実際」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
<シンポジウム>
  「再考アスレチックリハビリテーション」
   シンポジスト/
     横浜市立港湾病院整形外科 三木英之
     やまが整形外科院長 山賀 寛
     日本石油野球部トレーナー 谷川哲也
     新鋭スポーツトレーニング研究会 田内敏男
     広島大学医学部保健学科講師 浦辺幸夫

【第2回基礎教育講座】7月10日
  「スポーツとケガー下肢編」相模原協同病院 三橋成行
  「アスレチック・リハビリテーション-下肢編」東芝中央病院 佐々木克則
  「スポーツマンの栄養」(株)ミューズ 殖田友子

【第8回夏期合宿講座】8月20~22日
  「スポーツ・リハビリテーションの基礎知識」相模原協同病院 加賀谷善教
  「筋力トレーニングと外傷対策」新鋭スポーツトレーニング 田内敏男
  「下肢のスポーツ外傷」相模原協同病院 坂西英夫
  「実践スポーツ・リハビリテーション」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「トレーニングとスポーツ外傷」国際武道大学 山本利春
  「ランニングを科学する」(財)スポーツ医・科学研究所 深代千之
  「スポーツにおけるステップ動作」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
〈パネルディスカッション〉
  「スポーツ外傷とランニング、ステップ動作」
   ・陸上競技のランニング 日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
   ・バスケットボールのステップ動作 (株)ゴールドウィンスポーツサポート 伊藤由記子
   ・ラグビーにおけるランニング、ステップ (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和

【第2回ワークショップ】平成6年1月22~23日、(財)スポーツ医・科学研究所
  「テーピングの基本的な考え方」広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫
  「足関節及び足部のテーピングの基礎の実際」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
  「膝関節のテーピングの基礎と実際」相模原協同病院 加賀谷善教
  「テーピングの効果を確認する」
   ・レントゲン撮影 (財)スポーツ医・科学研究所 伊良波知子、矢野 恭
   ・高速度ビデオ撮影 広島大学医学部保健学科 浦辺幸夫、
             (財)スポーツ医・科学研究所 若山章信
   ・足底圧計測 (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和、中日ドラゴンズ 宮下浩二



平成4年度
【講習会】
《第37回》5月30日
  「スポーツ選手の薬物依存の諸問題について」筑波大学 河野一郎
  「アルベールビル冬期オリンピック報告」茅ヶ崎市立病院 唐沢 豊
《第38回》9月26日
  「技術習得の心理学的基礎」日本体育大学 西篠修光
  「女性とスポーツに関しての話題」筑波大学 目崎 登
《第39回》11月7日
  「運動にともなって生じる筋肉痛のメカニズムと対策」横浜市立大学 野坂和則
  「足底板と人の動き」昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 入谷 誠
《第40回》平成5年3月28日
  「トレーナーが現場で必要とするもの」東芝サッカー部トレーナー 小泉有弘
                    国際武道大学 山本利春
                    (株)ゴールドウイン 村木良博

【第10回研修会】平成4年12月18~19日、東京都品川区総合区民会館きゅりあん
<基調講演>
  「勝利と安全の追求」東京大学教養学部教授 浅見俊雄
<特別講演>
  スポーツのケガに対する健康管理1
  「急性外傷について」東京逓信病院整形外科部長 黒沢 尚
  スポーツのケガに対する健康管理2
  「慢性外傷について」相模原協同病院整形外科部長 坂西英夫
<シンポジウム>
  「競技別スポーツ選手の健康管理」
   座長/都立台東病院スポーツ整形外科医長 星川吉光
   シンポジスト/
   (1) 陸上 東京大学医学部附属病院整形外科 鳥居 俊
   (2) 水泳 東京大学教育学部助教授 武藤芳照
   (3) バスケットボール 東芝中央病院整形外科 増島 篤
   (4) ラグビー 筑波大学助教授 河野一郎
   (5) サッカー 深谷整形外科 深谷 茂
<パネル・ディスカッションI>
  「スポーツ選手の内科的健康管理」
   座長/東京大学教養学部助教授 川原 貴
   パネリスト/
   ・内科医から 国際武道大学教授 坂本静男
   ・管理栄養士から (株)ミューズ 殖田友子
   ・理学療法士から 日本体育協会スポーツ診療所 野村亜樹
   ・トレーナーから (株)ゴールドウイン 村木良博
<パネル・ディスカッションII>
  「スポーツ選手のケガの内科的健康管理」
   座長/(財)日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
   パネリスト/
   ・横浜市立港湾病院整形外科医長 高尾良英
   ・(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
   ・(株)ゴールドウイン 伊藤由記子
   ・愛知学泉大学バスケットボール部監督 木村 功
*創会10周年記念式典併催

【第1回基礎教育講座】7月12日、関東労災病院
  「下肢」相模原協同病院 加賀谷善教
  「体幹」東芝中央病院 佐々木克則
  「上肢」都立台東病院 加藤知生

【第7回夏期合宿講座】8月21~23日
・スポーツ傷害へのリハビリテーションアプローチ1
  「頸部・腰部の障害」茅ヶ崎市立病院 唐沢 豊
・スポーツ傷害へのリハビリテーションアプローチ2
  「上肢の外傷」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
・スポーツ傷害へのリハビリテーションアプローチ3
  「上肢の使いすぎ症候群」昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 山口光國
  「競技復帰へ向けてのトレーニング」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
  「頸部・腰部のスポーツ外傷・障害」相模原協同病院 近藤総一
  「上肢のスポーツ外傷・障害」昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 筒井廣明
  「スポーツ傷害への競技別アプローチ」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
                    富山大学 布村忠弘
                    国士舘大学 能勢康史

【第1回ワークショップ】10月18日、関東労災病院
「スポーツマッサージの基礎・理論編」三村晃庸・鍼・接骨院ミムラ
「スポーツマッサージの基礎・実技編」三村晃庸・鍼・接骨院ミムラ
「スポーツマッサージの応用・実践編」村木良博・(株)ゴールドウイン



平成3年度
【講習会】
《第33回》4月27日
  「教育講座5 統計処理の仕方」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「運動機能からみたスポーツ外傷と傷害のとらえかた」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
《第34回》7月6日
  「教育講座6 統計処理の仕方II」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「夏期のトレーニングの安全管理」国際武道大学坂本静男
  「スポーツ選手の夏期の食事と水分摂取」(株)ミューズ 殖田友子
《第35回》10月26日
  「スポーツ現場でのトレーナー活動の実際」(株)ゴールドウイン 村木良博
  「スポーツ選手のコンディショニング」花田学園 溝口秀雪
《第36回》平成4年3月29日
  「トレーニングと機器の基礎知識」フィットネスプロジェクト 戸松哲男
  「スポーツ種目とトレーニングの実際」国際武道大学 山本利春
  「スポーツによるケガとトレーニング」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫

【第9回研修会】12月14~15日
<準備委員長基調講演>
  「スポーツ選手のリハビリテーションの現状と未来」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
<講演>
  「スポーツ外傷に対する治療の進歩と展望」東京逓信病院 黒沢 尚
  「スポーツ外傷への対応」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
<シンポジウム>
  「スポーツ選手のリハビリテーションの現状と未来について」
   司会/(株)フィットネスプロジェクト戸松哲男、(株)ミューズ 殖田友子
   シンポジスト/
   ・スポーツ内科の立場から 東京大学教養学部 川原 貴
   ・スポーツ整形外科の立場から 都立台東病院 星川吉光
   ・柔道整復師・鍼灸師の立場から 花田学園 溝口秀雪
   ・理学療法士の立場から (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
   ・トレーナーの立場から ソニー企業(株) 鹿倉二郎
   ・ジャーナリストの立場から (有)ブックハウスHD 清家輝文
   助言者/
     城所整形外科 城所靖郎
     横浜市立港湾病院 高澤晴夫
     東京大学教養学部 中嶋寛之
<演題発表>
  27題

【第6回夏期合宿講座】8月23~25日
  「スポーツ動作の外傷・障害」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「足部ー下腿のスポーツ外傷・障害ー」相模原協同病院 坂西英夫
  「膝ー大腿のスポーツ外傷・障害ー」相模原協同病院 三橋成行
  「スポーツ外傷・障害へのリハビリテーションアプローチの考え方」
   1.足関節捻挫         (財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
   2.足部~下腿の使いすぎ症候群        〃
   3.膝関節靭帯損傷       関東労災病院 加賀谷善教
   4.半月板損傷                〃
   5.膝の使いすぎ症候群            〃
   6.大腿肉ばなれ 日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
  <パネルディスカッション>
  「スポーツ・フィールドでの怪我の管理」
   パネリスト/
     国際武道大学 山本利春/城所整形外科 三村晃庸/東芝中央病院 佐々木克則



平成2年度
【講習会】
《第29回》6月2日
  「発育期のスポーツ外傷と障害」横浜市立港湾病院 高尾良英
  「教育講座1 情報処理について」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
《第30回》9月8日
  「スポーツ教室-スポーツ外傷・障害に対する新しい取り組み」川鉄千葉病院 岡崎壮之
  「教育講座2 症例報告のしかた」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
《第31回》11月10日
  「スポーツ選手のための栄養学」スポーツ栄養アドバイザー 殖田友子
  「教育講座3 現場でできる体力測定」国際武道大学 山本利春
《第32回》平成3年3月24日
  「安全なトレーニングの年間計画と実際」新鋭スポーツトレーニング研究会 田内敏男
  「教育講座4 研究発表のしかた」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅

【第8回研修会】12月15~16日
<準備委員長基調講演>
  「スポーツ障害への対応」関東労災病院 白川 守
<シンポジウム>
  「投動作とその障害」
   座長/都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
   シンポジスト/
   「投動作のバイオメカニクス」国際武道大学 大道 等
   「投動作と肩関節障害」峯島クリニック 峯島孝雄
   「野球選手の投球障害について」読売巨人軍 臼井義雄、神谷成仁
  「足部障害への対応」
   座長/東京逓信病院 黒沢 尚
   シンポジスト/
   「足部障害の診断と治療」相模原協同病院 坂西英夫
   「アライメントからみた足部障害」昭和大学藤が丘リハビリテーション病院 入谷 誠
   「足関節捻挫にともなう二次的機能障害について」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
   「現場における足部障害の管理」国際武道大学 山本利春
<パネル・ディスカッション>
  「トレーナー活動の現状と未来」
   司会/(有)ブックハウスHD 清家輝文
   パネリスト/
     ゴールドウイン 村木良博
     早稲田大学ラグビー部 山本 巧
     花田学園 溝口秀雪
   助言者/
     順天堂大学教授 黒田善雄
     城所整形外科 城所靖郎
<演題発表>
  26題

【第5回夏期合宿講座】8月27~29日
  「スポーツ活動に必要な体力とは~スポーツ選手の競技復帰と体力」国際武道大学 山本利春
  「アスレチックリハビリテーションの考え方」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
  「スポーツにおける競技特性と傷害」相模原協同病院 坂西英夫
  「スポーツ傷害と運動機能の低下」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「スポーツの基本動作と科学」国際武道大学 大道 等
  「スポーツ活動時の傷害と身体活動」国際武道大学 山本利春
  「スポーツ選手のトレーニング科学」国際武道大学 金久博昭
  「リハビリテーションにおけるトレーニングの応用」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
  <パネル・ディスカッション>
   パネリスト/
     舞鶴市民病院 石井光昭
     (財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
     千葉県立柏養護学校 能勢康史
     ゴールドウイン 栗田由記子



平成元年度
【講習会】
《第25回》4月15日
  「スポーツ選手の健康管理ー特にメディカル・チェックとの関連性について」東京大学教養学部助教授 川原 貴
  「ファンクショナル・セラピー1総論」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
《第26回》6月3日
  「ファンクショナル・セラピー2下肢のスポーツ外傷・障害」(財)スポーツ医・科学研究所  浦辺幸夫
                               日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
《第27回》10月14日
  「ファンクショナル・セラピー3上肢に対する機能的アプローチ」
                日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅・川野哲英
《第28回》
  「ファンクショナル・セラピー4まとめ」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英

【第7回研修会】12月16~17日
<会長基調講演>
  「アスレチック・リハビリテーションの必要性」関東労災病院 村井貞夫
<講演>
  「運動機能からみたスポーツ外傷・障害」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「スポーツ外傷・障害への対応」都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
  「実践リハビリテーション・アプローチ」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
                     (財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
                     ゴールドウイン 栗田由記子
                     関東労災病院 林 宏樹
<パネル・ディスカッション>
  「第一部 スポーツ・フィールドにおける健康管理の現状について」
   パネリスト/
   ・陸上競技の立場から ゴールドウイン 村木良博
   ・プロ野球の立場から阪神タイガース 猿木忠男
   ・選手の立場から 早稲田大学 太田 章
   ・オリンピック帯同経験から 関東労災病院 加賀谷善教
  「第二部 医・科学的健康管理の必要性ー専門的立場からのアドバイスー」
   パネリスト/
   ・内科的立場から 東京大学 川原 貴
   ・健康管理的立場から スポーツ栄養アドバイザー  殖田友子
   ・整形外科的立場から 東芝中央病院 増島 篤
  「第三部 現状におけるシステムの今後」
   助言者/
     順天堂大学教授 黒田善雄
     横浜市立港湾病院 高澤晴夫
     東京大学教授 中嶋寛之
   司会/日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅 (有)ブックハウスHD 清家輝文
<演題発表>
  15題

【第4回夏期合宿講座】8月27~29日
  「スポーツ外傷・障害と運動器のみかた」日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅
  「関節とアライメントのみかた」東京都立医療技術短期大学 福井 勉
  「筋肉のみかた」(財)スポーツ医・科学研究所 浦辺幸夫
  「バスケットボールにおける関節外傷と障害」東芝中央病院スポーツ整形外科 増島 篤
  「ラグビーにおける筋肉の外傷と障害」横浜市立港湾病院 島田信弘
  「ランニングにおけるアライメントと外傷・障害」(財)スポーツ医・科学研究所 横江清司
  「ケース・カンファレンス 運動機能からみた症例の検討」ゴールドウイン 栗田由記子
                             国際武道大学 山本利春
                             都立台東病院 板倉尚子



昭和63年度
【講習会】
《第21回》3月27日
  「アスレティック・リハビリテーション 1概論」日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「Diving Reflex Testについて」国際武道大学 坂本静男
《第22回》7月2日
  「アスレティック・リハビリテーション 2評価」東海大学附属大磯病院 神内拡行
  「スポーツと栄養」国立栄養研究所 橋本 勲
《第23回》10月22日
  「アスレティック・リハビリテーション 3物理療法」大阪大学附属病院理学療法部 小柳磨毅
  「スポーツ選手の心理とは」日本体育大学 長田一臣
《第24回》平成元年3月25日
  「アスレティック・リハビリテーション4まとめ 膝疾患の症例を中心に」関東労災病院 林 宏樹
                        日本体育協会スポーツ診療所 小柳磨毅、加藤知生

【第6回研修会】昭和64年1月21~22日
<講演>
  「オーバー・トレーニングの現場における管理」川崎市田島保健所 野田晴彦
  「オリンピック チーム・ドクター報告」東京大学教養学部 増島 篤
  「現場のためのスポーツ医学とは」(財)スポーツ医・科学研究所 横江清司
  「日本体育協会におけるスポーツ医・科学の現状と課題」日本体育協会スポーツ科学研究所 塚越克己
  「ファンクショナル・セラピーの考え方」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
<パネル・ディスカッション>
  「スポーツ外傷・障害を持つ選手の競技復帰基準について」
   パネリスト/
     都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
     日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
   司会/(有)ブックハウスHD 清家輝文
<演題発表>
  12題

【第3回夏期合宿講座】8月26~28日
  「整形外科的救急処置」茅ヶ崎市立病院整形外科 坂西英夫
  「内科的救急処置」東京大学教養学部 川原 貴
  「スポーツ外傷・障害のリハビリテーション概論」日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「メディカル・チェックとその現場への応用」筑波大学臨床医学系講師 河野一郎
  「リハビリテーションにおける整形外科的管理」東京大学教養学部 増島 篤
  「リハビリテーション・プログラムの考え方1・膝を中心に」大阪大学医学部附属病院 小柳磨毅
  「リハビリテーション・プログラムの考え方2・下肢全般」日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「リハビリテーション・プログラムの考え方3・肩周囲」大阪大学医学部附属病院 小柳磨毅
  「スポーツ外傷・障害に対する現場での補助具使用について」城所整形外科 三村晃庸
  <ケース・カンファレンス>
  「現場におけるスポーツ医学の実際」(財)スポーツ医・科学研究所 小林寛和
                日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫・川野哲英



昭和62年度
【講習会】
《第17回》5月30日
  「テーピングの新しい考え方1序論」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「スポーツと腰痛」東海大学医学部助教授 有馬 亨
《第18回》7月4日
  「テーピングの新しい考え方2」日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「内科的メディカル・チェック」国際武道大学講師 坂本静男
《第19回》10月31日
  「テーピングの新しい考え方3」日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「スポーツとバイオメカニクス」国際武道大学助教授 大道 等
《第20回》昭和63年3月27日
  「テーピングの新しい考え方4実技」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英

【第5回研修会】昭和63年1月16~17日
<講演>
  「スポーツ障害予防学」東京大学助教授 武藤芳照
  「障害予防のためのメディカル・チェック」筑波大学臨床医学系講師 河野一郎
  「上肢(肩)の機能とスポーツ障害予防」東海大学医学部整形外科 福田宏明
  「下肢の機能とスポーツ障害予防」都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
<会長講演>
  「日本におけるトレーナーの役割について」関東労災病院 村井貞夫
<シンポジウム>
  「日本におけるトレーナー制度とその可能性について」
   シンポジスト/
     梅ヶ枝医院 梅ヶ枝健一
     ソニー企業 鹿倉二郎
     花田学園  溝口秀雪
   助言者/
     順天堂大学教授 黒田義雄
     横浜市立港湾病院院長 高澤晴夫
     東京大学教授 中嶋寛之
   司会/月刊トレーニング・ジャーナル編集人 清家輝文
<パネル・ディスカッション>
  「スポーツにおける腰痛を考える」
   座長/日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
   シンポジスト/
     日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
     ゴールドウイン・トレーナー 村木良博
     読売巨人軍トレーナー 尾山末雄
     城所整形外科 城所靖郎
<演題発表>
  14題

【第2回夏期合宿講座】8月28~30日
  「スポーツ外傷の発生機序」都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
  「スポーツ外傷における救急処置」横浜市立港湾病院整形外科 高尾良英
  「スポーツにおける整形外科的疾患」東京大学医学部講師 黒沢 尚
  「スポーツ整形外科疾患のリハビリテーション」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
  「スポーツ整形外科疾患に対するテーピング」日本体育協会スポーツ診療所 高橋久美子
                                     浦辺幸夫
  「スポーツ外傷・障害に対する徒手療法」大阪大学附属病院理学療法部 小柳磨毅
                     日本体育協会スポーツ診療所 浦辺幸夫
  「スポーツ整形外科疾患に対するレントゲンの見方」城所整形外科 城所靖郎



昭和61年度
【講習会】
《第13回》6月7日
  「スポーツにおけるバイオメカニクス」筑波大学教授 小林一敏
《第14回》7月19日
  「夏期の安全なトレーニング」東京大学助教授 武藤芳照
《第15回》10月18日
  「アジア大会報告と現場における選手の健康管理体制」
     茅ヶ崎市立病院整形外科・本部医務班帯同整形外科 坂西英夫
     札幌医科大学衛生短大理学療法学科・水連医務班理学療法士 浦辺幸夫
     関東労災病院・本部医務班理学療法士 白川 守
     本部医務班マッサー 江川弘治
     ゴールドウイン・陸連帯同トレーナー 村木良博
     日本体育協会スポーツ診療所・本部医務班理学療法士 川野哲英
《第16回》昭和62年1月17日
  「スポーツにおける体力とはー内科的見地からー」筑波大学臨床医学系講師 河野一郎

【第4回研修会】昭和62年3月7~8日
<講演>
  「スポーツ医学と運動生理」日本女子体育大学教授 山川 純
  「スポーツ外傷・障害の治療における筋力」東京大学医学部講師 黒沢 尚
<シンポジウム>
  「実学としてのスポーツ医科学の今後ー特に競技スポーツを中心に各現場からー」
   シンポジスト/
     筑波大学教授 小林一敏/東京大学助教授 武藤芳照
     国際武道大学講師 坂本静男/関東労災病院 村井貞夫
   助言者/東京大学教授 中嶋寛之、城所整形外科 城所靖郎
   司会/月刊トレーニング・ジャーナル編集人 清家輝文
<パネル・ディスカッション>
  「スポーツ外傷・障害における測定、評価、治療、予防に関する諸問題ー特に膝を中心にー」
   座長/東海大学附属大磯病院 神内拡行
   パネリスト/
     都立台東病院整形外科 星川吉光
     日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
     札幌医科大学衛生短大理学療法学科 浦辺幸夫
   助言者/東京大学医学部講師 黒沢 尚
<実技指導>
  「スポーツの現場における救急処置の実際」茅ヶ崎市立病院 坂西英夫
<演題発表>
  9題

【第1回夏期合宿講座】8月29~31日
  「関節可動域検査」
     東海大学医学部附属大磯病院 神内拡行/関東労災病院 白川 守/東海大学医
     学部附属病院 松田弘子/大阪大学医学部附属病院 小柳磨毅
  「徒手筋力検査」
     東海大学医学部附属大磯病院 神内拡行/関東労災病院 白川 守/東海大学医
     学部附属病院 松田弘子/大阪大学医学部附属病院 小柳磨毅/日本体育協会スポーツ診療所 高橋久美子
  「身体計測」
     関東労災病院 白川 守/東海大学医学部附属大磯病院 増田芳之/日本体育協会スポーツ診療所 高橋久美子
  「その他の工学的検査法」
     札幌医科大学衛生短大理学療法学科 浦辺幸夫
  「運動分析」
     関東労災病院スポーツ整形外科    横江清司
     都立台東病院整形外科        星川吉光
  「心肺機能検査法」
     国際武道大学講師          坂本静男



昭和60年度
【講習会】
《第9回》6月1日
  「整形外科的救急処置」東芝中央病院 増島 篤
《第10回》7月20日
  「スポーツと内科」順天堂大学助教授 南谷和利
《第11回》10月19日
  「膝ー特に膝蓋骨を中心にー」茅ヶ崎市立病院整形外科 坂西英夫
《第12回》昭和61年3月1日
  「スポーツ外傷・障害と痛み」帝京大学整形外科講師 渡会公治

【第3回研修会】12月14~15日
<特別講演>
  「スポーツと運動生理」中京大学教授 石河利寛
<記念講演>
  「スポーツ・マッサージ」関東労災病院 村井貞夫
<講演ー時の人に聞く>
  「健康医学センター・スポーツ外来の紹介」東京慈恵医大教授 大畠 襄
<シンポジウム>
  「スポーツマンの健康管理に必要な体制づくりについて」
   司会/月刊トレーニング・ジャーナル編集人 清家輝文
   シンポジスト/
     順天堂大学助教授  南谷和利
     帝京大学整形外科講師 渡会公治
     関東労災病院 村井貞夫
     ソニー企業ヘッド・トレーナー 鹿倉二郎
   助言者/
     順天堂大学教授 黒田義雄
     横浜市立港湾病院整形外科部長 高澤晴夫
     東京大学教授 中嶋寛之
     城所整形外科 城所靖郎
<シンポジウム>
  「スポーツと膝の障害ーその治療とリハビリテーションー」
   座長/東京大学整形外科講師 黒沢 尚
   シンポジスト/
     関東労災病院スポーツ整形外科部長 萬納寺毅智
     都立台東病院整形外科 星川吉光
     日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
     札幌医科大学衛生短大理学療法学科 浦辺幸夫
<演題発表>
  9題



昭和59年度
【講習会】
《第5回》5月26日
  「スポーツマンの整形外科的管理」東京逓信病院整形外科 星川吉光
《第6回》7月7日
  「スポーツマンの内科的管理」関東逓信病院内科 坂本静男
  <パネル・ディスカッション>
  「スポーツ選手の健康管理へのアプローチ」
     関東逓信病院内科 坂本静男
     NATA公認アスレティック・トレーナー 鹿倉二郎
     日本スケート連盟トレーニングドクター 根本 勇
     東芝中央病院整形外科 増島 篤
     日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
《第7回》9月18日
  <パネル・ディスカッション>
  「テーピングを考える」
     札幌医科大学衛生短期大学部理学療法学科 浦辺幸夫
     広尾病院整形外科 入江一憲
     ゴールドウイン・ヘッド・トレーナー 村木良博
《第8回》11月24日
  「肉離れ」深谷整形外科 深谷 茂
  「肉離れのリハビリテーション」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英

【第2回研修会】昭和60年3月2~3日 国立競技場大会議室(東京)
<講義>
  「スポーツ整形外科の歩みと今後」東京大学教授 中嶋寛之
  「スポーツ整形外科疾患の救急処置とプライマリー・ケア」城所整形外科 城所靖郎
  「スポーツと筋肉」東京大学助教授 福永哲夫
<シンポジウム>
  「スポーツ医学に基づくチーム・アプローチー選手の健康管理体制への提言」
   オブザーバー/
     順天堂大学教授 黒田善雄
     横浜市立港湾病院整形外科部長 高澤晴夫
   シンポジスト/
     都立台東病院スポーツ整形外科 星川吉光
     東京大学第二内科 川原 貴
     日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
     NATA公認アスレティック・トレーナー 鹿倉二郎
     日東電工(株)ヘッド・トレーナー  田口義信
     日立戸塚女子バスケットボール部監督 榎本日出夫
<実技指導>
  「テーピング」
   ・基礎理論 昭和大学整形外科 栗山節郎
   ・実技指導 テーピング各取扱各社のトレーナーによる
<演題発表>
  8題



昭和58年度
【講習会】
《第1回》5月25日
「スポーツ障害とリハビリテーション」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
「スポーツ医学 内科的立場から」東京大学第2内科 川原 貴
《第2回》7月2日
「膝の機能解剖」筑波大学講師 福林 徹
「膝のスポーツ障害」東京都立台東病院整形外科医長 黒沢 尚
「膝のリハビリテーション」関東労災病院スポーツ整形外科医長 万納寺毅智
《第3回》9月22日
「肘のスポーツ外傷」横浜市立大学整形外科 高尾良英
《第4回》昭和59年3月3日
「ランニング障害ー膝蓋骨に関してー」順天堂大学 黄川昭雄
「ランニング障害ー足部についてー」関東労災病院スポーツ整形外科 横江清司

【第1回研修会】11月26~27日 東京金属健保会館(東京・新宿)
<特別記念講演>
「スポーツ医学について」東京大学教授 黒田善雄
<記念講演>
「上肢のスポーツ外傷」横浜港湾病院整形外科部長 高澤晴夫
「下肢のスポーツ外傷」東京大学教授 中嶋寛之
「躯幹のスポーツ外傷」城所整形外科 城所靖郎
<講義>
「スポーツ障害のリハビリテーション」日本体育協会スポーツ診療所 川野哲英
「スポーツマッサージ」
・総論 関東労災病院 村井貞夫
・実技 日本体育協会スポーツ診療所 松崎淑雄
花田学園 溝口秀雪
城所整形外科 三村晃庸